石井光太のレビュー一覧

  • 本当の貧困の話をしよう 未来を変える方程式

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    著者のルポルタージュは以前も読んだことがありますが、いずれもイメージしやすいです。

    本書についても、貧困層が陥っている生活やそれが社会に与える影響など、貧困を取り巻く問題についてわかりやすくまとめられている良書です。

    「心のレベルアップ」というワードが本書では提唱されていますが、解決を目指す上で非常に良い言葉であると思います。

    なぜ子供の貧困は解決されなければならないのか、解決するためにできることは何かなど、平易な言葉で語り掛けてくれるので、社会問題への関心の扉を開けようとしている方に特におすすめしたいです。

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    2023年09月24日
  • 「鬼畜」の家―わが子を殺す親たち―(新潮文庫)

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    ものすごい情報量。私には受け止めきれないようなことも沢山あって、著者が取材にかけた労力たるや、相当なものだと思う。
    虐待の連鎖については既に広く知られるところではあるけれど、ここまで畳みかけられると、もはや子供の虐待死は、現代社会における自然淘汰なのではないかとさえ考えそうになってしまう。
    どんなに子供が欲しくても授からない人だっているのに、どうしてこんなにままならないのだろう。
    養子縁組の仕組みがもっと機能的に働くようになればいいと思うんだけど、戸籍制度と親和性が低いので道のりは遠そうですね…

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    2023年09月24日
  • 本当の貧困の話をしよう 未来を変える方程式

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    貧困が子どもに与える影響、貧困がどうやって生まれるのか、貧困の連鎖、海外と日本の貧困の違いが統計や著者のインタビュー経験などから、数値・事実をもと説明・解説がなされており、非常に分かりやすかった。本書の対象は学生だが、30代の自分が読んでも勉強になった。全世代が読むべき本だと思う。
    特に印象的だったのは、貧困は当事者だけの問題ではなく、回り回って結局は社会全体、つまり貧困ではない者にも影響を与えるということ(税金負担や犯罪の増加など)が国内外の実例をもとに分かりやすく説明されており、そういう意味でも全ての人が関係する問題である。
    全体的に数値やインタビューなどの事実に裏付けされた説明が多く、も

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    2023年09月10日
  • 43回の殺意―川崎中1男子生徒殺害事件の深層―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    初めから事件が詳細に書かれていて読むのをやめようかと思うほど胸が苦しくなる事件。
    子供の頃って自分の今いる世界が全てだと思っちゃう。すごく狭い世界。
    加害者側にも複雑な家庭環境があって、社会の手の届かないところで起こってしまった事件。
    お父さんの発言はすごく心に残ってる。加害者に対して、なら何で生きてるの?自分の手で殺してやりたい等。親なら同じことを思うはず。
    法律は変わらないから、せめて自分の周りに異変が起きていたら声をかける、周りに知らせるようにしたい。
    ネットやゲームでしか繋がれない関係って今の時代結構ある。それ以外で深く信頼関係を築いていくのは大事だけど、悪いことに巻き込まれないように

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    2023年09月04日
  • 本当の貧困の話をしよう 未来を変える方程式

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    日本における貧困と海外の貧困(スラム街)の違いの考察がまず勉強になりました。

    日本は福祉制度が整っているため、スラム街などもなく国全体は安定している。一方「ごちゃまぜ」であるが故に貧困者は常に富める人と競争を強いられたり、格差を見せつけられたりすることで自己否定感を抱きがち、という点はなるほどと納得。

    貧困を他人事と捉えず自分にできることを考えていきたい。

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    2023年08月29日
  • 本当の貧困の話をしよう 未来を変える方程式

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    貧困について日本と世界両方についての講義形式のルポ

    自己否定感をキーワードに貧困を生み出していく仕組みを解説。
    17歳向けの講義という体裁で優しい語り口で、温かく希望を残しながら、問題に対する熱さと、実際に観てどうしようもなくなった無力感も伝わってくる。
    内容としては現代を生きる社会人としては必須の教科書に近いものだと思う。
    まずは知ることから。

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    2023年08月27日
  • 世界と比べてわかる 日本の貧困のリアル

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    石井光太『世界と比べてわかる日本の貧困のリアル』PHP文庫。

    途上国の貧困の実態と比較しながら、日本の貧困について明らかにするノンフィクション。

    途上国の絶対的貧困に対して、日本の貧困は相対的貧困であり、貧困の形態が異なる。世界第3位のGDPを誇る日本は先進国の中でワースト4位の貧困国であり、日本人の6人に1人が貧困層なのだ。

    途上国の貧困層は社会的なルールの甘さやコミュニティ内での相互扶助により、ある程度暮らしていけるのに対して、日本の貧困層は社会的なルールの縛りやコミュニティの欠如により、公的補助は受けられるが、基本は自助努力で暮らさねばならない。

    日本の生活保護で支払われる金額が

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    2023年08月09日
  • 本当の貧困の話をしよう 未来を変える方程式

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    世界は7億人以上が、日本でも6人に1人が貧困にある。貧困は自己否定感を生み、心のガンとなる。それは社会全体の困窮にも繋がっていく。自己責任では済まされない。私たちの社会の何が貧困を生み出しているのか。人生を切り開くには、何が必要なのか。社会のリアルを見つめ、輝かしい未来を手に入れるための熱い講義。




    とても考えさせられる
    洋画で観た光景が浮かぶ
    フィクションのように思ってしまうが これが現実なんだな
    自分の年齢や収入と見比べてました
    年齢や体力的にこれ以上働くのは無理なので これ以上の収入は望めないけど それならそれでそれなりに自分のやりたい事を割と出来てる自分はこれでいいのだ!と思って

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    2023年08月01日
  • 本当の貧困の話をしよう 未来を変える方程式

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    貧困から世の中の問題を考える
    貧困からその人の人生や社会を変えてしまうのだと分かった。一人一人が身近なこととして考えたいと考えさせられた。

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    2023年06月25日
  • 加害少年A~そんげん寮と行き場を失った子どもたち~ 1巻

    匿名

    ネタバレ 購入済み

    深いテーマ

    なかなか普段の日常生活では考えることがないテーマを、深く考えるための機会を提供してくれる作品だと思いました。人間誰もが間違いを起こすことは仕方がないことなのですが、ここまで深く物事が発展する前に、周囲の人々が未然に助け合える社会になってほしいと感じました。

    #怖い #ダーク

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    2023年06月01日
  • 格差と分断の社会地図 16歳からの〈日本のリアル〉

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    本屋さんで平積みされていて気になったので。
    シンプルで分かりやすいタイトルと少しポップな装丁に魅力を感じた。

    小さく16歳からの〜と書いてあったから気づかなかったけどそのサブタイトル通り読みやすく事実は述べてるものの暗すぎない雰囲気が良かった。イラストも可愛らしい。

    この社会には育ちや生まれや性別、国籍、職業で分断があり現状を知らないから相手の立場を想像できずお互い分かり合えないことを書かれている。

    実際の話や事件なども取り上げつつ話してくれるので結びつけやすかった。

    最後の「一人一人が起きてることに問題意識を持ち溝を埋める努力をすることでしか負のスパイラルを止められない」とあってその

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    2023年05月31日
  • 加害少年A~そんげん寮と行き場を失った子どもたち~ 1巻

    匿名

    購入済み

    うーん…

    うーん…
    割りと個人的には好きなお話です。

    #ドキドキハラハラ #深い #切ない

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    2023年05月29日
  • こどもホスピスの奇跡(新潮文庫)

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     本書表題は『こどもホスピスの奇跡』ですが、日本初の民間こどもホスピス設立に向けた「これまでの軌跡」と「これからの希望」の記録です。
     こどもホスピス‥そこは、死にゆく場・看取る施設ではなく、短時間でも治療を離れ、笑い合って普通の子としての時間を生き、生涯忘れえぬ思い出をつくる場であり「家」なのでした。

     命に限りのある子どもたちの、尊厳を守ろうとして闘った人たち。厳しく悲しい状況に、読み進めるのが辛くもありましたが、その奮闘・奔走ぶりに敬意を表します。
     また、真の意味で、「子どもに寄り添う」とはどういうことなのか、考えさせられる一冊でした。
     とりわけ、登場する難病の子どもたちの描写は、

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    2023年05月28日
  • 「鬼畜」の家―わが子を殺す親たち―(新潮文庫)

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    読み進めるのがとにかく辛い。
    虐待や貧困、ネグレクトのあまりにも残酷な連鎖。一番弱くて脆い所へしわ寄せがいく社会の現実。数分のニュースをたまたま見て「酷いな、こんな奴ら人間じゃないよ」と一言呟いて懲罰感情を発露させるのは簡単だが、その事件の背後に隠れている悲惨で辛い物語に直面させられると、もうまったく他人事とは思えなくなる。私がいわゆる“普通の家庭”に生まれて虐待とは無縁に育ってきたのはたまたま幸運だっただけではないか。
    加害者の人生を丁寧に辿りながらも、決して過度に寄り添わず距離を保つ書きぶりが余計に読者の感情に「あなたはどう感じるか?」と問いかけてくるようで良かった。

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    2023年05月16日
  • こどもホスピスの奇跡(新潮文庫)

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    石井光太『こどもホスピスの奇跡』新潮文庫。

    2016年、大阪市に誕生した日本初の民間小児ホスピス『TSURUMIこどもホスピス』を巡るルポルタージュ。

    読んでいて、悲しくなるというよりも、胸が締め付けられて、苦しくなるような非常に重い話だった。

    余りにも短い人生を最後の最後まで懸命に生きようとする子供たちがいる。自らが不治の病に冒され、余命幾ばくも無いことを知らずに人生の最後を迎える子供たちがいる。そして、その子供たちには悲しみを堪えながら、子供たちのために尽く続ける家族も友だちもいる。勿論、こうした子供たちを懸命に支える医療関係者やソーシャルワーカーもいる。その事実を思うと、打ちのめさ

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    2023年05月13日
  • 君はなぜ、苦しいのか 人生を切り拓く、本当の社会学

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    子供に呼びかけるような文体。大人が読んでも十分に参考になる。ヤングケアラー、児童虐待、不登校...。その背景と構造をわかりやすく解説してくれる。・・・一人では弱いはずのヒトが他の生き物に打ち勝ち頂点に立てたのは、群れることができたから。共同で知恵を出し合い過酷な自然に立ち向かう。そこには秩序が必要となる。団結の乱れを排除するのは自己防衛のため。いじめは生存本能が生み出すこと。食欲・性欲・睡眠欲。欲求を理性で制御することで文明は成り立ってきた。咎めるのは唯一の方法ではない。いじめもきっと撲滅できると信じたい

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    2023年05月01日
  • 43回の殺意―川崎中1男子生徒殺害事件の深層―(新潮文庫)

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    ・家庭裁判所や保護観察所の責任問題

    事件を誰かしらの眼差しで捉えた本であることは留意すべき。特に、母親側から語られた言葉が無いため、父親に肩入れしすぎないように読まねばならない。

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    2023年04月11日
  • 格差と分断の社会地図 16歳からの〈日本のリアル〉

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    知らない物に対しては、分からない、怖い、排除ってなりやすい。自分が生きている世界に、見えてない物・コトがたくさんあるのに、見ている物だけが全てだと思い込んで知らないフリをしてるだけなのかもしれない。
    今、自分が生きている世界はどんな所で、どんな人たちがいて、何を思ってどんな風に生きているんだろう。彼らから見える私はどんな風に見えるんだろう。
    まずはそこから。同じ船に乗っている誰かに心を寄せる所から。

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    2023年03月15日
  • 「鬼畜」の家―わが子を殺す親たち―(新潮文庫)

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    これまでに読んだ虐待のルポの中では、読みやすい部類に入った。なぜなら、著者が事実を述べながらも、そこに変な感情移入や考えの押し付けがなかったからだと感じる。私がこれまでに読んできた類書には、正義感があるがゆえに視野が偏重かつ偏狭になっているのでは? と感じるものが多々あった。それが、この本にはほとんどなかった。
    こういうルポライターが、精神医学をもっと深く理解したら、色々なものが見えてくるのではないだろうか。
    とても読みやすかった。
    いい本だと思う。

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    2023年03月04日
  • 「鬼畜」の家―わが子を殺す親たち―(新潮文庫)

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    「愛していた」「私なりに」

    3つの実親による子供の虐待事件につき、筆者なりにあらゆる角度から調査。

    通常であればメディアを通してしか知れない事件を、加害者の生い立ちや証言を通じて別面から知れる。いつもながら新しい一面を見せてくれる著書でした。

    社会の価値観からすれば異常とも思える行為は、加害者からすれば大したことではなく、このズレが事件や犯罪性を産む。

    なぜこのズレが生じたかは、本によれば加害者の育てられ方の影響がかなり出ていると思われ、それが社会のルールと合わないがために裁かれる。

    そういう意味では彼らも一種の被害者だと思いました。

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    2023年02月22日