石井光太のレビュー一覧

  • 加害少年A~そんげん寮と行き場を失った子どもたち~ 1巻

    匿名

    購入済み

    うーん…

    うーん…
    割りと個人的には好きなお話です。

    #切ない #ドキドキハラハラ #深い

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    2023年05月29日
  • こどもホスピスの奇跡(新潮文庫)

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     本書表題は『こどもホスピスの奇跡』ですが、日本初の民間こどもホスピス設立に向けた「これまでの軌跡」と「これからの希望」の記録です。
     こどもホスピス‥そこは、死にゆく場・看取る施設ではなく、短時間でも治療を離れ、笑い合って普通の子としての時間を生き、生涯忘れえぬ思い出をつくる場であり「家」なのでした。

     命に限りのある子どもたちの、尊厳を守ろうとして闘った人たち。厳しく悲しい状況に、読み進めるのが辛くもありましたが、その奮闘・奔走ぶりに敬意を表します。
     また、真の意味で、「子どもに寄り添う」とはどういうことなのか、考えさせられる一冊でした。
     とりわけ、登場する難病の子どもたちの描写は、

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    2023年05月28日
  • 「鬼畜」の家―わが子を殺す親たち―(新潮文庫)

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    読み進めるのがとにかく辛い。
    虐待や貧困、ネグレクトのあまりにも残酷な連鎖。一番弱くて脆い所へしわ寄せがいく社会の現実。数分のニュースをたまたま見て「酷いな、こんな奴ら人間じゃないよ」と一言呟いて懲罰感情を発露させるのは簡単だが、その事件の背後に隠れている悲惨で辛い物語に直面させられると、もうまったく他人事とは思えなくなる。私がいわゆる“普通の家庭”に生まれて虐待とは無縁に育ってきたのはたまたま幸運だっただけではないか。
    加害者の人生を丁寧に辿りながらも、決して過度に寄り添わず距離を保つ書きぶりが余計に読者の感情に「あなたはどう感じるか?」と問いかけてくるようで良かった。

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    2023年05月16日
  • こどもホスピスの奇跡(新潮文庫)

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    石井光太『こどもホスピスの奇跡』新潮文庫。

    2016年、大阪市に誕生した日本初の民間小児ホスピス『TSURUMIこどもホスピス』を巡るルポルタージュ。

    読んでいて、悲しくなるというよりも、胸が締め付けられて、苦しくなるような非常に重い話だった。

    余りにも短い人生を最後の最後まで懸命に生きようとする子供たちがいる。自らが不治の病に冒され、余命幾ばくも無いことを知らずに人生の最後を迎える子供たちがいる。そして、その子供たちには悲しみを堪えながら、子供たちのために尽く続ける家族も友だちもいる。勿論、こうした子供たちを懸命に支える医療関係者やソーシャルワーカーもいる。その事実を思うと、打ちのめさ

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    2023年05月13日
  • 君はなぜ、苦しいのか 人生を切り拓く、本当の社会学

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    子供に呼びかけるような文体。大人が読んでも十分に参考になる。ヤングケアラー、児童虐待、不登校...。その背景と構造をわかりやすく解説してくれる。・・・一人では弱いはずのヒトが他の生き物に打ち勝ち頂点に立てたのは、群れることができたから。共同で知恵を出し合い過酷な自然に立ち向かう。そこには秩序が必要となる。団結の乱れを排除するのは自己防衛のため。いじめは生存本能が生み出すこと。食欲・性欲・睡眠欲。欲求を理性で制御することで文明は成り立ってきた。咎めるのは唯一の方法ではない。いじめもきっと撲滅できると信じたい

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    2023年05月01日
  • 43回の殺意―川崎中1男子生徒殺害事件の深層―(新潮文庫)

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    ・家庭裁判所や保護観察所の責任問題

    事件を誰かしらの眼差しで捉えた本であることは留意すべき。特に、母親側から語られた言葉が無いため、父親に肩入れしすぎないように読まねばならない。

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    2023年04月11日
  • 格差と分断の社会地図 16歳からの〈日本のリアル〉

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    知らない物に対しては、分からない、怖い、排除ってなりやすい。自分が生きている世界に、見えてない物・コトがたくさんあるのに、見ている物だけが全てだと思い込んで知らないフリをしてるだけなのかもしれない。
    今、自分が生きている世界はどんな所で、どんな人たちがいて、何を思ってどんな風に生きているんだろう。彼らから見える私はどんな風に見えるんだろう。
    まずはそこから。同じ船に乗っている誰かに心を寄せる所から。

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    2023年03月15日
  • 「鬼畜」の家―わが子を殺す親たち―(新潮文庫)

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    これまでに読んだ虐待のルポの中では、読みやすい部類に入った。なぜなら、著者が事実を述べながらも、そこに変な感情移入や考えの押し付けがなかったからだと感じる。私がこれまでに読んできた類書には、正義感があるがゆえに視野が偏重かつ偏狭になっているのでは? と感じるものが多々あった。それが、この本にはほとんどなかった。
    こういうルポライターが、精神医学をもっと深く理解したら、色々なものが見えてくるのではないだろうか。
    とても読みやすかった。
    いい本だと思う。

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    2023年03月04日
  • 「鬼畜」の家―わが子を殺す親たち―(新潮文庫)

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    「愛していた」「私なりに」

    3つの実親による子供の虐待事件につき、筆者なりにあらゆる角度から調査。

    通常であればメディアを通してしか知れない事件を、加害者の生い立ちや証言を通じて別面から知れる。いつもながら新しい一面を見せてくれる著書でした。

    社会の価値観からすれば異常とも思える行為は、加害者からすれば大したことではなく、このズレが事件や犯罪性を産む。

    なぜこのズレが生じたかは、本によれば加害者の育てられ方の影響がかなり出ていると思われ、それが社会のルールと合わないがために裁かれる。

    そういう意味では彼らも一種の被害者だと思いました。

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    2023年02月22日
  • 育てられない母親たち

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    ネタバレ

    教育者を目指しており、子どもが抱える様々な問題について理解を深めたく、こちらを購入。

    事例を中心に書かれていることから、想像しやすくとても読みやすかった。心が痛み、涙が出た場面もあった。

    虐待は決して許されない。しかし、育てられない親がいるというのは現実かなり多く、ニュースでもよく見かける。
    教育者を目指す上で、そのような環境下の子どもの変化にいち早く気づき、関係機関と連携をとり、子どもを危険から救いたい。

    虐待される子どもがどのような感情を抱き、どれほど傷ついているのか、私は体験していないから分からない点がほとんどだ。でも、子どもの話をよく聞き、寄り添い、自分にできることは全力でしたい

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    2023年02月11日
  • 本当の貧困の話をしよう 未来を変える方程式

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    貧困の問題は先進国と途上国で課題の相違がある。
    支援団体が介入しても一筋縄で上手くいくとは限らない現状があることを知った。
    身近なところから自分が出来ることを少しずつ積み重ねていくことが大事。

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    2023年01月30日
  • 浮浪児1945-―戦争が生んだ子供たち―(新潮文庫)

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    名もなく懸命に生きる人々の話。
    「辛いこともあったけど、楽しいこともたくさんあった。今の若い人たちは食べものにも住むところにも困らないから、分からないだろうね」の言葉が衝撃。
    世の中が豊かになって、たいていの人間は頑張らなくても死ななくなった。食べものも住むところにも困っていたときは働くことが生きることに直結していたけど、今は生きていることには困らない分、働くことの意味を感じにくくなってるんだろう。

    でも「昔は大変だったんですねェ」で終わらせてはならない!
    この作者さんのいうとおり、今の世の中だって簡単に死なない分複雑な悩みは尽きないんだ。
    状況が違ったって、人間って部分は同じなんだから学べ

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    2022年12月13日
  • 本当の貧困の話をしよう 未来を変える方程式

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    石井光太『本当の貧困の話をしよう 未来を変える方程式』文春文庫。

    小学生から大学生を対象にした貧困に関する講義をまとめたノンフィクション。

    日本の賃金は先進国の中で唯一、年々低下している。その上に増税が重くのし掛かるのだが、日本政府は社会保障費を削減し、年金支給額も減額し、防衛費という名の軍事費は増額するというのだから狂っている。カルトの旧統一教会と創価学会に操られている与党の自民党が国民をさらに困窮させ、より国民を洗脳し易くしようとしているとしか思えない。

    世界は7億人以上が、日本でも6人に1人が貧困にあるという。貧困の連鎖から脱け出し、希望に満ちた未来を手に入れるためにはどのように生

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    2022年12月04日
  • 育てられない母親たち

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    読むのもつらい事例が多かったが、読むことをやめることもできなかった。
    やはり感じるのは、いろんな皺寄せが今も女性と子どもという立場の人間に集まってしまうことだ。
    育てられない母親たちというタイトルがついているが、問題は母親にあるわけではなく、一つ一つの事例が複雑な背景が絡み合っていて、これを解きほぐす仕事につかれている方には、本当に頭が下がる思いだ。

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    2022年12月03日
  • 「鬼畜」の家―わが子を殺す親たち―(新潮文庫)

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    「私なりに」子育てをやってきた。
    この言葉がとても印象的。

    子どもを暗い部屋に閉じ込めて餓死させた事件、生まれたばかりの子を天井裏と押し入れの中に遺棄した事件、ウサギ小屋に閉じ込めたり首輪を着けたりして殺した事件…信じられないけれど、どれも本当にあった話なのだ。

    自分には子供を虐待するなんて全く考えられないし、この親達には全く共感出来ることもないのだけれど、それは自分がとても平和な家庭に育ったからなのだろう。

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    2022年11月29日
  • 漂流児童 福祉施設に関わる子供たち

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    子供の生活や状況、それらに世の中や行政らの関心が無さすぎるというのを実感した。児相や養護施設などはプライバシーなどがあり伝えられることが限られてくるとは思うが、それでも出来ることは沢山あると思う。それを何故やらないのか?結局は関わりたくないんだろうと思う。子供の為に全身全霊を傾けて働いている人も世の中いっぱいいるのに何故そういうことをもっと報道なり援助しないのだろうか?

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    2022年11月15日
  • 育てられない母親たち

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    筆者の本をこのところ何冊か、読まさせていただいている。改めて考えさせられることが多い。連鎖。連鎖。負の連鎖、と言っては失礼だけど、愛されて、健やかに育つべき子どもたちが、こんなにも過酷な生活を強いられる。辛すぎるなあ。

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    2022年10月21日
  • ルポ 餓死現場で生きる

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    世界の貧困問題のルポタージュ。

    石井光太さんのルポは事実を客観的に述べながらも、悲壮感だけでない部分もしっかり切り取る眼差しがある。遠い遠い国の話ではなく、自分達の世界の延長にあることを感じさせてくれる。

    同時に、こうした地域では良い悪いではなくもともとの習慣や風習、思考が前提として大きく違う。違いをわかったうえで支援をしていかないと穴のあいたバケツのように全く意味をなさなくなってしまうという事を感じた。

    どんな課題や問題であっても、まず相手を知ること、現状を客観的に正しく理解することが必要。

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    2022年10月11日
  • 「鬼畜」の家―わが子を殺す親たち―(新潮文庫)

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    これは日本での子供の出来事。
    読後は、悲しすぎて辛すぎて、熟睡出来ない。何か自分に出来る事は無いのか。
    虐待の連鎖とは言いたく無い。
    深く考える日が続く。

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    2022年08月30日
  • 育てられない母親たち

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    子どもを育てられず施設に預けた親たちの、生い立ちや生活環境を書いた本。

    そろそろ母親ではなく父親のほうに注目した『認知しない父親たち』『ヤリ逃げする男たち』というタイトルの本を出すライターが出てきてもいいのではないか。

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    2022年07月27日