石井光太のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
貧困が子どもに与える影響、貧困がどうやって生まれるのか、貧困の連鎖、海外と日本の貧困の違いが統計や著者のインタビュー経験などから、数値・事実をもと説明・解説がなされており、非常に分かりやすかった。本書の対象は学生だが、30代の自分が読んでも勉強になった。全世代が読むべき本だと思う。
特に印象的だったのは、貧困は当事者だけの問題ではなく、回り回って結局は社会全体、つまり貧困ではない者にも影響を与えるということ(税金負担や犯罪の増加など)が国内外の実例をもとに分かりやすく説明されており、そういう意味でも全ての人が関係する問題である。
全体的に数値やインタビューなどの事実に裏付けされた説明が多く、も -
Posted by ブクログ
ネタバレ初めから事件が詳細に書かれていて読むのをやめようかと思うほど胸が苦しくなる事件。
子供の頃って自分の今いる世界が全てだと思っちゃう。すごく狭い世界。
加害者側にも複雑な家庭環境があって、社会の手の届かないところで起こってしまった事件。
お父さんの発言はすごく心に残ってる。加害者に対して、なら何で生きてるの?自分の手で殺してやりたい等。親なら同じことを思うはず。
法律は変わらないから、せめて自分の周りに異変が起きていたら声をかける、周りに知らせるようにしたい。
ネットやゲームでしか繋がれない関係って今の時代結構ある。それ以外で深く信頼関係を築いていくのは大事だけど、悪いことに巻き込まれないように -
Posted by ブクログ
石井光太『世界と比べてわかる日本の貧困のリアル』PHP文庫。
途上国の貧困の実態と比較しながら、日本の貧困について明らかにするノンフィクション。
途上国の絶対的貧困に対して、日本の貧困は相対的貧困であり、貧困の形態が異なる。世界第3位のGDPを誇る日本は先進国の中でワースト4位の貧困国であり、日本人の6人に1人が貧困層なのだ。
途上国の貧困層は社会的なルールの甘さやコミュニティ内での相互扶助により、ある程度暮らしていけるのに対して、日本の貧困層は社会的なルールの縛りやコミュニティの欠如により、公的補助は受けられるが、基本は自助努力で暮らさねばならない。
日本の生活保護で支払われる金額が -
Posted by ブクログ
世界は7億人以上が、日本でも6人に1人が貧困にある。貧困は自己否定感を生み、心のガンとなる。それは社会全体の困窮にも繋がっていく。自己責任では済まされない。私たちの社会の何が貧困を生み出しているのか。人生を切り開くには、何が必要なのか。社会のリアルを見つめ、輝かしい未来を手に入れるための熱い講義。
とても考えさせられる
洋画で観た光景が浮かぶ
フィクションのように思ってしまうが これが現実なんだな
自分の年齢や収入と見比べてました
年齢や体力的にこれ以上働くのは無理なので これ以上の収入は望めないけど それならそれでそれなりに自分のやりたい事を割と出来てる自分はこれでいいのだ!と思って -
Posted by ブクログ
本屋さんで平積みされていて気になったので。
シンプルで分かりやすいタイトルと少しポップな装丁に魅力を感じた。
小さく16歳からの〜と書いてあったから気づかなかったけどそのサブタイトル通り読みやすく事実は述べてるものの暗すぎない雰囲気が良かった。イラストも可愛らしい。
この社会には育ちや生まれや性別、国籍、職業で分断があり現状を知らないから相手の立場を想像できずお互い分かり合えないことを書かれている。
実際の話や事件なども取り上げつつ話してくれるので結びつけやすかった。
最後の「一人一人が起きてることに問題意識を持ち溝を埋める努力をすることでしか負のスパイラルを止められない」とあってその -
Posted by ブクログ
本書表題は『こどもホスピスの奇跡』ですが、日本初の民間こどもホスピス設立に向けた「これまでの軌跡」と「これからの希望」の記録です。
こどもホスピス‥そこは、死にゆく場・看取る施設ではなく、短時間でも治療を離れ、笑い合って普通の子としての時間を生き、生涯忘れえぬ思い出をつくる場であり「家」なのでした。
命に限りのある子どもたちの、尊厳を守ろうとして闘った人たち。厳しく悲しい状況に、読み進めるのが辛くもありましたが、その奮闘・奔走ぶりに敬意を表します。
また、真の意味で、「子どもに寄り添う」とはどういうことなのか、考えさせられる一冊でした。
とりわけ、登場する難病の子どもたちの描写は、 -
Posted by ブクログ
読み進めるのがとにかく辛い。
虐待や貧困、ネグレクトのあまりにも残酷な連鎖。一番弱くて脆い所へしわ寄せがいく社会の現実。数分のニュースをたまたま見て「酷いな、こんな奴ら人間じゃないよ」と一言呟いて懲罰感情を発露させるのは簡単だが、その事件の背後に隠れている悲惨で辛い物語に直面させられると、もうまったく他人事とは思えなくなる。私がいわゆる“普通の家庭”に生まれて虐待とは無縁に育ってきたのはたまたま幸運だっただけではないか。
加害者の人生を丁寧に辿りながらも、決して過度に寄り添わず距離を保つ書きぶりが余計に読者の感情に「あなたはどう感じるか?」と問いかけてくるようで良かった。
-
Posted by ブクログ
石井光太『こどもホスピスの奇跡』新潮文庫。
2016年、大阪市に誕生した日本初の民間小児ホスピス『TSURUMIこどもホスピス』を巡るルポルタージュ。
読んでいて、悲しくなるというよりも、胸が締め付けられて、苦しくなるような非常に重い話だった。
余りにも短い人生を最後の最後まで懸命に生きようとする子供たちがいる。自らが不治の病に冒され、余命幾ばくも無いことを知らずに人生の最後を迎える子供たちがいる。そして、その子供たちには悲しみを堪えながら、子供たちのために尽く続ける家族も友だちもいる。勿論、こうした子供たちを懸命に支える医療関係者やソーシャルワーカーもいる。その事実を思うと、打ちのめさ