石井光太のレビュー一覧

  • 本を書く技術 取材・構成・表現

    Posted by ブクログ

    テーマを探す。マスメディアの空白地帯を見つける。取材をする。インタビューする相手と同じ目線に立つ。先入の価値観を破壊し、意外性を見逃さない。作品の型を決める。謎かけ、体験記、群像劇等々。構成を練る。章や小見出しを洗い出し少しずつ積み上げる。引き付ける冒頭を書く。風景・人物・心理を描写し、方向性を案内する。文章の質を高める。五感に訴える表現をする。ラストシーンを閉める。願いを込めてカタルシスを作る。…書く技術を知り、ノンフィクションを味わう。語られない作者の労苦や工夫、思いを量り、読む楽しみを一つ増やす。

    0
    2024年11月14日
  • ルポ スマホ育児が子どもを壊す

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    現代の子どもの様子が書かれていて、興味深く読んだ。
    特に小学生で「褒められる中毒」の子がいるという事にびっくりした。親や大人から褒められすぎて常に誰かに褒めてもらおうとする。親はその時々で子どもにとって何が最良の対応かを考え接していくべき。
    小学校低学年の普段はおとなしい子が何でも自分にとって都合の良いことをしてくれると思っていて、そうでない事があると、一方的に怒りをぶつけ校内暴力になる。ここ数年で増えている。これも親の過剰な甘やかしが影響しているそうだ。

    0
    2024年11月07日
  • ルポ スマホ育児が子どもを壊す

    Posted by ブクログ

    本当にこういう学校社会になっているのかと想像するだけで、怖いし悲しい。大人の都合で、子どもたちをそうしてしまっているのわかってるけど、だからどうしたらいいのか。私はスマホ依存にはなってないけど、ないと困る。害にならず有効に使える方法の伝授やルールが必要?今からでも間に合うのかな、、、。なんとかしなきゃ。

    私の学生生活が今じゃなくてよかったと思ってしまう。

    0
    2024年11月01日
  • ルポ スマホ育児が子どもを壊す

    Posted by ブクログ

    スマホは便利だ。しかし、この本を読み終えた今、便利は危険を生み出すものものでもあると感じた。著者の最後の一言にあるように、時代と社会の大きな転換期であり、まさに私たちはその選択を迫られているのだろう。

    0
    2024年10月31日
  • ルポ スマホ育児が子どもを壊す

    Posted by ブクログ

    我が家の子供達にも当てはまることが多すぎて、うちの子たちだけがおかしいというよりは、世の中的に同じような傾向があるのだなと思った。全く知らない、実感がない、というよりも、何となく感じていたことを事例として補強してもらったようなかんじ。
    解決の道を示す内容ではないので、そういう意味では救いはない。いま子どもたちに起きていることを知る、という意味では有用だと思う。

    ただし、この内容だと「スマホ育児」というタイトルのワードはミスリードを誘うと思う。書店で手に取って目次を見たから違うなとわかったけど、タイトルだけだと「近頃の親はスマホばかり見せていてけしからん!」という本なのかと思ったので。

    0
    2024年10月14日
  • こどもホスピスの奇跡(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    子どもたちが残り少ない人生を「深く生きる」ための場所。
    2016年、大阪市に日本初の民間小児ホスピス「TSURUMIこどもホスピス」が誕生した。ここは死を看取る場所ではない。難病の子供に苦しい治療を強いるのではなく、短い時間であっても治療から離れ、家族や友人と笑い合って生涯忘れえぬ思い出を作る手助けをする施設なのだ。設立に向けて奮闘した医師、看護師、保育士たち。そして自分の尊厳を守り、自分の人生を生きるために声を上げた子供たちの感動の記録。




    読んでいて感傷的になり過ぎたのか 涙が何度も何度も出てきて苦しくなった
    大阪に日本初のこの施設があることを初めて知った
    この本をきっかけにホームページも見にいってみた

    人間はいつかはみんな死ぬんだけど こんな小さな子供達が亡くなるのは 親の気持ちになったら辛過ぎてたまらないだろうなと思いました
    我が子はとっくの昔に成人してるけど これが普通のことだと簡単に思っちゃいけないんだなと感じた
    実際は読んで感じた以上の苦痛があるのだろうし それと同じように喜びもあるのだろうな…と思いました






    話は全く変わるのですが 東野圭吾さんのブラック・ショーマンシリーズがましゃで映画化するそうで…
    この間、続編を読んだばかり…!
    以前、福のラジオで『透明な螺旋』の文庫版の発売の話をしていたので 内心、映画化の話がきてるんじゃないの?って思ってたんですけど 湯川先生と元マジシャン・神尾武史は同一人物だったのね?って思っちゃった…笑!

    0
    2024年10月10日
  • 遺体―震災、津波の果てに―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    どこかのブックガイドから。結果としての被害の大きさや支援状況、復興の過程などは、受動的であっても、ふとしたときに耳にしたりすることがある。では平時ではあり得ないくらい、桁違いの死亡があった場合、具体的にはどのような不都合が生じるのか。そこに焦点が当てられたのが本作。火葬場も埋葬先もキャパオーバーとなり、対応する人員の数も圧倒的に不足する中、耐え抜き戦い抜いた奮戦記。ともすれば見落としがちな、でも決して知らずに済まされない震災の真実が突き付けられる。

    0
    2024年10月04日
  • 43回の殺意―川崎中1男子生徒殺害事件の深層―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    どうして、なぜ。
    人間はこんなふうになってしまうのか。
    事件があった当時は衝撃的な事件だなと思ったくらいであまり多く感じなかったが、、

    石井さんの文章、とても読みやすい。

    0
    2024年09月15日
  • 世界の美しさをひとつでも多く見つけたい

    Posted by ブクログ

    現実の中でも、思わず目を逸らしたくなることにも覚悟を持って向き合い、文章にして伝えていく力強さを感じました。

    見方が1つで、物事の捉え方は変わりますが、見て感じた事実をまたどのように伝えていくのかも考える必要があると思いました。

    0
    2024年06月25日
  • 近親殺人―家族が家族を殺すとき―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

     これはノンフィクションなので、マジに怖い。7つの家族殺人を取り上げているのだが、実話であるだけにリアリティが半端ないので怖い。一気に読んだが、家族関係は一つ間違えると大変な地獄となる。ほんのささやかな愛情のかけ違いが、実の子を殺してしまったり、母親を餓死させたりしてしまうのだ。老老介護なんてこれからますます増えるので、このような現実に目を向けなければならないと思いました。

    0
    2024年06月25日
  • 「鬼畜」の家―わが子を殺す親たち―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    「鬼畜」にも鬼畜なりの生い立ちや人生がある。自分の子の命を奪うことは許されることではないが、そこに至った経緯などは丁寧に聞いていかないと、鬼畜という言葉だけで片付けてはいけない。

    0
    2024年06月01日
  • 育てられない母親たち

    Posted by ブクログ

    石井光太さんの著書は何個か読みました。しっかりと取材され、現実と向き合い、私的に読みやすい。
    毒親からの支配、希死念慮の衝動、性の違和感など自分に刺さった内容があった。「子育てに正解はない」なんてよく聞くけど、間違った子育てはある。少なからず間違った子育てで、トラウマを抱えたまま大人になる。間違った子育てを無くすよう、微力ながらも取り組んでいきたい。

    0
    2024年06月01日
  • 無縁老人 高齢者福祉の最前線

    Posted by ブクログ

    さまざまな辛さを抱えた高齢者のルポ

    著者はあくまで弱い立場の側の人々に寄り添うので、言及されないが、
    この国は安い賃金で高品質のサービスを求めすぎであり
    一般市民、労働者の搾取によって成り立っている仕事が多いと言わざるを得ない。

    国会議員や経営者、特権階級のような人々はこういった本を読むことが果たしてあるのだろうか?
    弱い立場の人々の気持ちが少しでも理解でき得るのか、、


    第一章 黒い黄昏
    刑務所という終の棲家―累犯者
    暴力化する介護―高齢者虐待
    腐朽する肉体―孤独死

    第二章 過ぎし日の記憶
    海の怪物との戦記―捕鯨
    黒いダイヤの孤島―炭鉱

    第三章 日本最大のドヤ街の今
    ドヤ街の盛衰
    命の牙城―LGBTQ高齢者介護
    名のない墓碑―葬儀

    第四章 忘れられた日本人
    隔離と爆撃―ハンセン病
    闇に花を咲かせる―ハンセン病
    祖国は幻か―中国残留日本人

    第五章 高齢者大国の桃源郷へ
    死の淵の傾聴―自殺
    もう一つの実家―介護
    村はなぜ、女性長寿日本なのか―寿命

    0
    2024年05月23日
  • 格差と分断の社会地図 16歳からの〈日本のリアル〉

    Posted by ブクログ

    感情に訴えてくるような文章の書き方に中々慣れなかったが、全体的には読みやすい内容だった。

    自分の幸せは、自分だけで作れるものではなくて、
    人との関わりや様々な人が生み出した技術やサービス、制度に助けられて成り立つものだったことを思い出せた。そして、逆に生活環境や社会の仕組みによって不幸が連鎖していくことも理解できた。

    自分の思いもよらぬところに格差は潜んでいる。もう少し自分の周りをじっくり観察して、そこから感じた違和感を無視せずにいたい。そして自分には何ができるか、答えはでなかったとしても考えることをやめないようにしていきたい、と思える一冊だった。

    0
    2024年04月30日
  • 43回の殺意―川崎中1男子生徒殺害事件の深層―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    事件に関する本は沢山読んでいるが、毎回何とも言えない気持ちになる。今でも心に深く残る事件の一つ。どこかで防ぐことは出来なかったのかな。運が悪かったと言う表現があまりにも辛い。せめて加害者達が心から反省し、罪を償う姿勢を見せてくれればと思うが、それも叶わないとは。
    少年法に限らず、今の時代に追いついてない法律。「更生」ありきで被害者より加害者を守っているんだなと言う印象が強すぎる。

    0
    2024年04月05日
  • 無縁老人 高齢者福祉の最前線

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    人類が進化するのは世代交代があるから。養うべきは下の世代。生存競争に敗れた上の世代は捨て置かれる。累犯、自殺、孤独死。ドヤ街での職探しに、引き取り手のない遺骨。‥そんな中で立ち上がろうとする人々。助けようと奮闘する取り組み。過去があるから今がある。大人から子供が生まれ、老いる人がいるから若者が育つ。…隔離されてきたハンセン病患者。満州に置き去りにされた日本人。長らく理解されなかったLGBTQ。境遇は自己責任による結果ではない。命の終わりに、「生きて来てよかった」と、そう思わせてあげてもよいではないか。

    0
    2024年03月27日
  • 格差と分断の社会地図 16歳からの〈日本のリアル〉

    Posted by ブクログ

    "両者は、同じ地域に住みながら乗っているレールがまったく違うので、接点がないに等しい。だから相手のことを理解することができず、何かあれば「貧しいのは努力していないからだ」とか「金持ちは不当に富を独占している」と自分の想像だけで相手のイメージをつくり上げるので、距離は開くばかりになる。
     無理解の先にあるのは、衝突だ。 (p.10)"

     本書は、5552さんのレビューで知った。
     決して誇張ではなく、読んでいてくらくらと眩暈がしてくるような、衝撃的な内容の本だった。

     筆者は国内外の貧困、児童問題、事件、歴史などの社会問題を長年取材されてきたノンフィクション作家。本書では「16歳からの〈日本のリアル〉」として、主に中高生の読者に向けて日本にある格差の現状を示すとともに、この問題を解決するため何ができるのか考えるように促す。

     「格差」と聞いて多くの人がまず思い浮かべるであろう「所得格差」について、日本の相対的貧困率が15.4%(2021年度)であることをご存じだろうか? これは先進国中最高レベルの数値である。格差・分断は、今や日本社会の至るところ、その奥深くまで蝕む病魔となっている。社会の「分断」が最初に生じる原因は不景気だったり社会通念だったり様々だと思うが、分断の最も救いようがないところは、それが再生産されるという事実にあると感じた。
    ”貧困の連鎖の悲劇は、いったんそのループに入ると、なかなか脱出できなくなることだ。そのため、何世代にもわたって貧困がつづくことになる。
     ただし、貧しい家庭に生まれ育った人全員が、そこから抜け出せないわけじゃない。中には努力を重ねて人生を一発逆転させる人たちもいる。
     そうしたことから、大人の中にはこんなことを言う人がいる。
    「貧しさをバネに成功した人はいくらだっている。がんばれば、なんでも成し遂げることができるんだ」
     この意見は間違いではない。でも、誰もが逆境を跳ね返して成功を成し遂げられるわけじゃない。
     なぜかわかるだろうか。それは下流の人たちが、上流の人たちと比べて、ある体験をつみ重ねやすいからだ。それが当事者が生きる上での大きな障壁となる。
     その体験とは、挫折体験だ。(p.55)”
     チャンスは皆に平等に与えられているわけではない。ある人がアクセスできる資源は、明らかに彼の属する階層に依存するからだ。そして格差は、遂には人々の心まで侵す。一度分断が深まると、ある階層の人間は他の階層の人間との交わりが断たれ、無理解が広まる。すると、階層間の差異(格差)から敵意が芽生え、分断が一層拡大する。つまり、分断が内面化する。
    ”ホストは若いからコロナになっても死なないつって平気で店をやってコロナをバラまいている。政府はさっさと歌舞伎町のホストクラブを全部ぶっ潰して追い出せ! どうせ税金も払ってねえようなヤツらに好き勝手やらせるなんてないし、あいつらに医療費をかけるだけムダ(インターネット上の書き込み、p.153)”
    ”(ホストは)ほとんどが10代で社会からドロップアウトした人間ばかり。そんな人間にまともな仕事なんて用意されていない。だから、歌舞伎町に来てなんとか金を手に入れて、まともな暮らしをしようとしている。ホストには賞味期限があるのをわかっているから、みんな若いうちに1日でも長く働いて稼ぐことに必死だ。
     そんな連中に対して、国がコロナが流行っているから店を閉めましょうと言ったところで、『はい』ってなるわけがないよね。(略)これまでホストは国を頼りにしてこなかったし、国だって見捨ててきた。だから、コロナに関係なく、自分たちは生きていく道を自分たちで決めていくってことだ。(ホストクラブのオーナーの話、p.155)”
    (社会問題に限らず)過激なことを言いたがる人は世の中にごまんと居るが、彼らは結局、その言及対象のことをよく知らないまま放言しているに過ぎないのではないかと思う。対象のことを少しでも知れば、切って捨てるような発言はできないはずだと信じているからだ。無理解の上には、何の解決策も立ち上がらない。
     逆に言えば、現状を打開するための第一歩は、問題を直視することなのだ。
    ”未来を担う君たちがすべきことは、大きく2つある。
     1つ目が、日本社会の足元で起きている格差や分断の問題にきちんと目を向け、何が原因でどういうことが起きているのかを学び、それを改善していくこと。
     2つ目が、君たち自身が地に足をつけて生きることで新しい価値観を示すことだ。(p.343)”

     本書の内容が強く心に訴えかけてくるのは、筆者が取材によって得た、生の「現実」の重みゆえに違いない。思わず目を覆いたくなる痛ましいエピソードは、自分がこうしてそれほど不自由なく暮らせていることの有難みについて省みることを促す(少々皮肉だが、この本を読む機会があるかないかということに既に格差が顔を覗かせている)。自分のことで恐縮だが、高校から大学に進学して付き合う人間の幅が広がったとき、良い意味でも悪い意味でも、世の中には色々な人がいること、いかに自分が一つの階層の中に居たかを思い知らされたことを思い出した。自分が今生きている世界のすぐ隣には自分の知らない世界が広がっていて、(とてもじゃないが話が通じなさそうに見えても)そこに生きる彼らの言い分に飽くまでも寄り添おうとすること。これは非常に困難で、しかも「損」な役回りを担うことになるが、全てはそこから始まるのだ。

    1 日本の格差はいかにつくられるか――所得格差
    2 弱者を食い物にする社会――職業格差
    3 男と女の不平等史――男女格差
    4 格差と分断の爆心地「夜の街」――家庭格差
    5 移民はなぜギャングになるのか――国籍格差
    6 障害者が支援をはずされるとき――福祉格差
    7 高齢者への「報復」は何を生み出すのか――世代格差

    0
    2024年03月10日
  • 世界と比べてわかる 日本の貧困のリアル

    Posted by ブクログ

    世界との違いは、世界では富裕層と貧困層が分かれて生活する分断型であるのに対して、日本では混在型であること。
    分断型社会では、貧困層が宗教等に基づいた共同体を作成して相互扶助で生活しているのに対して、混在型の日本では貧困層は孤立する傾向がある。
    日本では、生活保護などのセーフティネットが他国と比較して手厚く存在するものの、家族に知られたくない、自尊心の欠如により申請をしない人も数多い。
    混在型であるが故に、他者と比較して貧困であることを自覚し自尊心を失っていく構造がある。

    0
    2024年03月03日
  • 教育虐待 子供を壊す「教育熱心」な親たち

    Posted by ブクログ

    医者の子どもが医者になれたら幸せだけど、その影にはこういう不幸な子もいるんだなぁと思った。
    信頼できる大人が近くにいることは再生産を食い止めるためにとても大事なこと。

    0
    2024年03月02日
  • 近親殺人―家族が家族を殺すとき―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    どの事件も身につまされ、他人事では済まされない。その決断を下す前に出来ることがあると言うことを改めて実感する。いざと言う時、自分はそこに気がつくことが出来るか自信はない。

    0
    2024年03月02日