石井光太のレビュー一覧

  • 「鬼畜」の家―わが子を殺す親たち―(新潮文庫)

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    幼少期に諦めた方が、思考停止した方が、生きやすいことを学んでしまうと想像力が低下して目の前を何とかすれば良いという思考になってしまうのかなと思いました。
    可哀想だとか酷いだとかの感情を生むコンテンツで終わらせずにどうすればこのようなことがなくなるのかを考えるきっかけになる本となるならばこのような本の意義があると思いました。
    誰か、人を責めるよりもその現象に原因を見出したいです。

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    2021年05月03日
  • 43回の殺意―川崎中1男子生徒殺害事件の深層―(新潮文庫)

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    この事件で一番衝撃だったことは犯人の少年たちが逮捕される前にSNSで写真と名前らしきものが公開されていたことでした。少年法で守られてきた個人情報がいとも簡単に出回る世の中になったと当時の私は思いました。
    少年法の腑に落ちない点がSNSで露わになったかもしれませんが、事件と全く関係性のない人たちが「この人が犯人です」とSNSで拡散する光景が不気味に感じました。
    もし、写真に写ってる人が全く関係のない人だったら拡散した人たちはどうするつもりなのでしょうか?

    話は少し脱線しましたが被害者や加害者の家族、両者の友達や地域性まで細かく調べ上げた石井さんのルポは客観的にまとまっていて読みやすかったです。

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    2021年04月10日
  • 津波の墓標

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    著者の別作品の「遺体」では東日本大震災を、遺体の処理を軸に書かれていたが、この作品では、震災をどう乗り越えたかという話のほかに、復興への失敗談なども読めて貴重だった。
    避難所でのいじめ、暴力、
    被災地での窃盗、
    被災者とボランティアの方々との軋轢、無神経にはしゃぐボランティアの方など。
    今後またどこかで自然災害が起きた時のためには、美談よりも失敗談を集めた方が今後の役にたつと思うので、
    被災者、ボランティア、野次馬等のもっとトラブル事例に特化した本が出版されるといいのに感じた。

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    2021年03月21日
  • 世界「比較貧困学」入門 日本はほんとうに恵まれているのか

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    ネタバレ

    ベーシックインカムのことを勉強しており、日本の貧困のことに知りたくて手に取った本。
    絶対貧困と相対貧困の事例を短いテーマ毎に並べ、比較しているため、非常に分かりやすい。
    住居、路上生活、教育、労働、結婚、犯罪、食事、病と死。
    日本は制度を利用することができれば、最低限の生活を送ることができるが、それから漏れる人は多い。絶対貧困はコミュニティ内で助け合うが、高所得者と低所得者が混在して住んでいる日本では、助け合うことが少なく、孤独になる。

    読書メモ

    絶対貧困とは、一日1.25ドル以下で暮らす人。日本は先進国のため、それに当てはまる人はあまりいない。相対貧困とは、等価可処分所得が全人口の中央値

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    2021年02月14日
  • 43回の殺意―川崎中1男子生徒殺害事件の深層―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    当時テレビでニュースをみて本当にショックを受けた事件だった。 

    遼太君のお父さんが言うように 少年刑務所で彼らは生きて、出所してからも何十年と生きていける。  なのに遼太君の人生はもうないし被害者の人生も辛いまま。 
    少年だからって、加害者が保護されるのっておかしいよね。。 
     
    殺人なんて、家庭環境のせいだけにはもちろんできないけど、どこの家庭も、もう少し子供をちゃんと見てあげてたらこんなことにならなかったかもしれない。 
    とも思ってしまう。。  

    しかも3人のうち2人は別の事件で保護観察処分になってた時なのに、、大人達が放置しすぎてる気がする。 

    もちろん殺害した本人達が1番悪いんだ

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    2021年01月23日
  • 遺体―震災、津波の果てに―(新潮文庫)

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    津波が来た、人が死んだ、街が壊れた、復興が大変。結局、震災に関してはそれらの断片しか知らなかった。
    本書では、震災直後の混乱の中で、必死に何がしかをなそうとした釜石市民の動きと感情、そして被災の無残さをありのままに伝えてくれている。地元民の混乱と無念さと必死さに胸を打たれて、幾度となく涙しながら読んだ。

    そしてまた、自分の中では何がしかが起きた時に、本来ならやらなくてもいいことであっても、自分にできることをやろう、自分のことだけでなく他人のことでも、と思った。

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    2021年01月16日
  • それでも生きる ──国際協力リアル教室

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    国際協力に興味があったため読んでみた。
    マクロの視点からの支援は一定の効果があるものの、家族単位の貧困による苦しみを増長しかねないことを学んだ。あるNGO団体が児童労働を廃止するよう命令したために、子どもの収入に依存している家族の生活は破綻した、というのがその例である。
    国際協力は、現地の人の声を聞くことから始めなければならないと強く感じた。

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    2021年01月10日
  • 夢幻の街 歌舞伎町ホストクラブの50年

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    歌舞伎町のホストの歴史がよくわかる。

    一つの時代があり、それが幕を下ろしまた一つの時代が始まる。

    ホストをしている人や業界に携わっている人は、これらの歴史に敬意を払うためにも読むべき本かと。

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    2020年12月01日
  • 僕らが世界に出る理由

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    人生はタイミングと選択。物事をやる人とやらない人との違いは、本当にしかるべき時にしかるべきことをやるかやらないか。だからこそ、私たちは難しく考えずに、自分がするべきことを一歩踏み出して行動してみるべきなのだ。

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    2023年04月02日
  • 遺体―震災、津波の果てに―(新潮文庫)

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    東日本大震災の釜石市における遺体安置所で奮闘する人々を描くノンフィクション。

    様々な立場の人が奮闘する姿勢に頭がさがる。自分ならできるだろうか、と何度も考えた。文末の「釜石に生まれてよかった」という言葉には感動した。

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    2020年10月22日
  • ルポ 餓死現場で生きる

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    久しぶりの石井さんの本。

    貧困についてやけど、その貧困を理由に生じる児童労働・教育・児童結婚と性・ストリートチルドレン・子供兵・エイズについて書かれている。

    それぞれ筆者が出会った人たちの個人のストーリーが紹介されるので、自分が思ってたそれぞれの問題が一概に言えないと痛感。

    とくに児童労働の話が印象的で、ハッとさせられた。
    児童労働と聞くと小さい子供たちが朝から晩まで長時間、低賃金で肉体労働させられて可哀想!と思ってたけど、実際はそうとも言えないなと。
    そこで働けなくなったら、本当に餓死しかない切羽詰まった環境。

    よくよく考えたら分かる事を気付かされた!

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    2020年10月15日
  • それでも生きる ──国際協力リアル教室

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    「ルポ 餓死現場で生きる」を読んだのは9年前。本書はその改題・改訂版。世界の貧困はそのときよりも改善しているという。「低体重児」「児童労働」「児童買春」「児童婚」「ストリートチルドレン」「子供兵」・・。途上国は何故途上国なのか。日本は何故豊かなのか。それは株式会社のように日本が外国から稼いでいるからではない。生活に必要なものを供給できる力。国内の生産力が物をいう。
    「借金まみれの国は金を使うな」
    この言葉がどれだけ供給力を棄損してきたか。必要なのはお金ではなく、生産性を高める投資である。この答えは世界の貧困を改善することにもつながる。
    「経済成長よりも心の豊かさを目指すべき」経済とは経世済民。

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    2020年08月25日
  • 育てられない母親たち

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    「身体的虐待」「性的虐待」「心理的虐待」「育児放棄」。4種類あるという虐待の事例が22。「複雑な家庭環境に育つ」という将にその通りストーリーが並ぶ。本書は取材報告であり、どうすべきかという提案はない。「気持ち良い読後感」では終われない。答えを見出すのは読者。個々の問題は様々で一律な回答はない。だが、どの問題に対処するにしても行政の体制強化は必須である。自治体の予算は限られているが、通貨発行権を持つ国にはその制約はない。突破すべきは緊縮に縛られた考え方であり、早くその間違いに気付かなければいけない。

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    2020年08月02日
  • それでも生きる ──国際協力リアル教室

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    石井光太『それでも生きる 国際協力リアル教室』ちくま文庫。

    貧困や飢餓に喘ぎながら、知恵を絞り、我が身を削って、自分のため、家族のために働き、何とか生きている世界の子供たちの状況を伝えるルポルタージュ。

    今の日本の子供たちは数字で見る限りはかなり恵まれているのだが、本書に描かれているような過酷な生活を強いられる子供たちが少しずつ増えているように思う。また、近い将来、新型コロナウイルスの感染拡大による経済活動の低迷で困窮家庭が増加し、日本の子供たちにも同じような苦難が襲い掛かるだろう。本書を読めば、今の日本を見つめ直す切っ掛けになる。

    慢性的な貧困により、まともに教育を受けられず、家族のた

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    2020年07月17日
  • 育てられない母親たち

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    さまざまなケースが出てくる。でも、暴力や育児放棄をする母親側も問題を抱えていて、子どもへと連鎖していく。
    本では、地域で子どもを育てる必要性を訴えていた。
    でも、もう一つ思ったのが、ここに出てくる話では、男性がすぐ逃げるケースが多い。男性側が逃げてしまえないシステムが欲しい。

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    2020年07月10日
  • 育てられない母親たち

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    ネタバレ

    育てられない母親がいても、育てられる父親がいれば、不幸にも命を落とす子供は少なくなるだろうなあ、と感じる。
    「babyぽけっと」の活動は素晴らしいものだと思うし、特別養子縁組のシステムはもっともっと普及していって欲しいとは思う。
    私にとって子育ては苦行の部分もあったし、そうでない部分もあった。
    苦行でしかない時期もあったし、そうでない時期もあった。
    なるようになる、どうにかなると、どうしてもっと早く対策しなかったの、どうして誰かに相談しなかったの、がない交ぜになるのが子育てのように思う。
    どうやっても、この環境では健全な子育ては無理だ、という事態はあるのだということをこの本は教えてくれる。

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    2020年06月28日
  • 育てられない母親たち

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    たとえば、シングルマザーの彼氏が子どもを虐待して死なせたという事件は多い。
    そのとき世の中は、一様にその事件を非常に分かりやすい構図で捉えようとする。子供のまま親になりきれない女が、ろぐてもない凶暴な男に入れ込んで我が子を犠牲したのだと。シンプルな構図で彼らを糾弾する。
    でも私はそういった事件を見聞きするたび、「どうしてこのような事件が起きたのか」、「どうしてこのような人間ができあがったのか」と考えてしまう。背後に潜む過去について。

    本書は、まさにそこに着眼点を置き、彼女たちの長い人生の中で色んな問題が雪だるま式に膨れ上がり、やがて虐待事件が起きてしまうまでを追ったノンフィクションだ。
    子ど

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    2022年03月13日
  • 「鬼畜」の家―わが子を殺す親たち―(新潮文庫)

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    読み初めは、読むのをやめようかなと思う悲惨な事件だと思った。もちろん事件そのものはひどい話だが、それを表面だけでなく、取材して、掘り下げているのに、感心した。虐待だと自分では思っていない父親がいる事がわかった

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    2020年01月28日
  • 物乞う仏陀

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    最終章のインドは特に衝撃的。
    前章の諸国も強烈だったけどどこか希望めいたものがあって暖かい気持ちになれたけどインドに関しては絶望しか無かった。
    この本は15年前に書かれたものだけど今はどうなんだろうか。
    いずれインドも含め東南アジアはゆっくり旅したいと思っているけど、石井氏ほどは無理としてちょっと踏み込んだ旅にしたい。

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    2020年01月02日
  • 遺体―震災、津波の果てに―(新潮文庫)

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    感想を言うのがつらいし、申し訳ない気持ちになる。
    ただただ頭が下がる。
    いつか釜石に行くことで、何か力になりたい。

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    2019年09月19日