石井光太のレビュー一覧
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正直、オススメして良いのか迷う本だ。
著者は行動力も取材力も高く、この本を書こうと思い立った動機は裁判に納得いかないという正義感なのだから、内容としても素晴らしい。冒頭の所感は、そうではなくて、本の題材と取り扱われる人たちだ。次元が違う。視野を広げておくには良いが、残酷で救いがなさ過ぎて気持ち悪くなる。人間の多様性とは、こういう人たちが存在する、という事も意味するのだろう。
こういうことを書いてよいのかわからないが、恐らく、境界領域なのだろう。求められれば直ぐに身体を許してしまう女性。避妊しないことも許容し、その度に懐妊するが、一人で産んでは殺してしまう。それを隠して、日常を送る。他にも、 -
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我が家の子供達にも当てはまることが多すぎて、うちの子たちだけがおかしいというよりは、世の中的に同じような傾向があるのだなと思った。全く知らない、実感がない、というよりも、何となく感じていたことを事例として補強してもらったようなかんじ。
解決の道を示す内容ではないので、そういう意味では救いはない。いま子どもたちに起きていることを知る、という意味では有用だと思う。
ただし、この内容だと「スマホ育児」というタイトルのワードはミスリードを誘うと思う。書店で手に取って目次を見たから違うなとわかったけど、タイトルだけだと「近頃の親はスマホばかり見せていてけしからん!」という本なのかと思ったので。 -
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子どもたちが残り少ない人生を「深く生きる」ための場所。
2016年、大阪市に日本初の民間小児ホスピス「TSURUMIこどもホスピス」が誕生した。ここは死を看取る場所ではない。難病の子供に苦しい治療を強いるのではなく、短い時間であっても治療から離れ、家族や友人と笑い合って生涯忘れえぬ思い出を作る手助けをする施設なのだ。設立に向けて奮闘した医師、看護師、保育士たち。そして自分の尊厳を守り、自分の人生を生きるために声を上げた子供たちの感動の記録。
読んでいて感傷的になり過ぎたのか 涙が何度も何度も出てきて苦しくなった
大阪に日本初のこの施設があることを初めて知った
この本をきっかけにホームペ -
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スマホ育児による弊害について全体を通じて記載があるわけではなく、様々な要因で子ども達の成長に影響が出ていることがわかる。乳児から大学生まで各世代でどのような問題が起きているかが章立てされているが、特に児童、生徒、学生の問題は大人にも通じる点が多く、「子どもの問題」と明確に区切りすぎなのではという印象もあった(例えばゲームのやり過ぎによる寝不足や、リアルなやり取りが希薄になりコミュニケーション不全になるなど)。
教師への取材も基になっているが、教師の対応に疑問が残る部分も一部あり、逆に現在の教師が過去とどう変わったのかも気になった。例えば生徒に対して「お前たちでも恋愛くらいするだろ」というよう -
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さまざまな辛さを抱えた高齢者のルポ
著者はあくまで弱い立場の側の人々に寄り添うので、言及されないが、
この国は安い賃金で高品質のサービスを求めすぎであり
一般市民、労働者の搾取によって成り立っている仕事が多いと言わざるを得ない。
国会議員や経営者、特権階級のような人々はこういった本を読むことが果たしてあるのだろうか?
弱い立場の人々の気持ちが少しでも理解でき得るのか、、
第一章 黒い黄昏
刑務所という終の棲家―累犯者
暴力化する介護―高齢者虐待
腐朽する肉体―孤独死
第二章 過ぎし日の記憶
海の怪物との戦記―捕鯨
黒いダイヤの孤島―炭鉱
第三章 日本最大のドヤ街の今
ドヤ街の盛衰
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Posted by ブクログ
感情に訴えてくるような文章の書き方に中々慣れなかったが、全体的には読みやすい内容だった。
自分の幸せは、自分だけで作れるものではなくて、
人との関わりや様々な人が生み出した技術やサービス、制度に助けられて成り立つものだったことを思い出せた。そして、逆に生活環境や社会の仕組みによって不幸が連鎖していくことも理解できた。
自分の思いもよらぬところに格差は潜んでいる。もう少し自分の周りをじっくり観察して、そこから感じた違和感を無視せずにいたい。そして自分には何ができるか、答えはでなかったとしても考えることをやめないようにしていきたい、と思える一冊だった。 -
Posted by ブクログ
"両者は、同じ地域に住みながら乗っているレールがまったく違うので、接点がないに等しい。だから相手のことを理解することができず、何かあれば「貧しいのは努力していないからだ」とか「金持ちは不当に富を独占している」と自分の想像だけで相手のイメージをつくり上げるので、距離は開くばかりになる。
無理解の先にあるのは、衝突だ。 (p.10)"
本書は、5552さんのレビューで知った。
決して誇張ではなく、読んでいてくらくらと眩暈がしてくるような、衝撃的な内容の本だった。
筆者は国内外の貧困、児童問題、事件、歴史などの社会問題を長年取材されてきたノンフィクション作家。本書では