石井光太のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「何で救えなかったんだろう」
この事件は衝撃で、
事件当時、同市内に住んでいたこともあり、
当時会ったこともない少年に対して
自責の念を感じたのを覚えている。
本書は事件までの経緯や家庭環境が丁寧に描かれており、惹き込まれるように読んでしまった。
やるせない、寂しく、恐ろしく、
残念無念で、重石で心が沈むように
心にズーンとくる本だったけど、
少年たちの心について、考えさせられた。
家庭での寂しさが、少年を夜の街へ
非行へと向かわせるのかな·····
学校が、家庭が、部活が、趣味が
どれか一つでも居場所があることの大切さよ
だけどその居場所は、悪事や不健康でなく
健全で安心安全な楽しみで繋がること
良い仲間と出会っていれば····
そうじゃないと疑心暗鬼で
本当の心の拠り所とはいえないし
心の穴は埋まらない
心からは救われないんだろうな·····
親に振り回され
心に寂しさや空虚感のある
居場所なき少年たちが集まって起きた
かなしき事件なのかな
著者の石井光太さんの描写がすごい!
取材力の高さにも脱帽。。
同じ事件を起こさないためにも
文章で残し伝えることの大切さを感じた。
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Posted by ブクログ
ホスピスとは重篤患者や不治の病に苦しむ患者たちが、主に緩和ケアを行ないながら人間らしい暮らしを送るための施設である。そして難病を抱える子どもたちにとっても同様であり、子どもらしく遊びながら学び、短い生涯を楽しいものとして終えるための場所として、治療ではなく尊厳を守るために建てられているのが「こどもホスピス」である。
NHKスペシャルでPICUの特集を観る機会もあって、幼い頃の記憶が呼び起こされた。小学生の頃、長期入院していた時期がある。自分の場合はただの外科手術で、時間が経てば完治する希望があったわけだが、隣の病棟には同年代で難病を抱える子どもたちが入院しており、それから40年近くの年月が経って今では大半が生きてはいないだろう。自分と彼らを分かつ運命の差は何だったのだろうか。
もちろん、小さな生命を救うという医療の現場で働く人々の使命感は尊く、そこで生きようとする子どもたちや必死に支える家族の姿は感動的だった。しかし社会の冷酷な現実として、たとえ難病を克服したといっても身体的に障がいが残ったり学習経験が遅れたり、あるいは家族が経済的・精神的に追い詰められて崩壊するといったケースが非常に多くなってしまっている。
難病の子どもたちを責任感の強い医師や看護師たちの治療だけに依存するのではなく、社会全体で支えることはすべての人々の幸福に向き合うということでもある。自分たちが何のために生まれ、どのように死んでいくのか。こどもホスピスで実践されているのは社会の縮図でもあり、私たち一人ひとりができることを再確認していく場となっている。