石井光太のレビュー一覧

  • 夢幻の街 歌舞伎町ホストクラブの50年
    歌舞伎町のホストの歴史がよくわかる。

    一つの時代があり、それが幕を下ろしまた一つの時代が始まる。

    ホストをしている人や業界に携わっている人は、これらの歴史に敬意を払うためにも読むべき本かと。
  • 僕らが世界に出る理由
    人生はタイミングと選択。物事をやる人とやらない人との違いは、本当にしかるべき時にしかるべきことをやるかやらないか。だからこそ、私たちは難しく考えずに、自分がするべきことを一歩踏み出して行動してみるべきなのだ。
  • 遺体―震災、津波の果てに―(新潮文庫)
    東日本大震災の釜石市における遺体安置所で奮闘する人々を描くノンフィクション。

    様々な立場の人が奮闘する姿勢に頭がさがる。自分ならできるだろうか、と何度も考えた。文末の「釜石に生まれてよかった」という言葉には感動した。
  • ルポ 餓死現場で生きる
    久しぶりの石井さんの本。

    貧困についてやけど、その貧困を理由に生じる児童労働・教育・児童結婚と性・ストリートチルドレン・子供兵・エイズについて書かれている。

    それぞれ筆者が出会った人たちの個人のストーリーが紹介されるので、自分が思ってたそれぞれの問題が一概に言えないと痛感。

    とくに児童労働の話...続きを読む
  • それでも生きる ──国際協力リアル教室
    「ルポ 餓死現場で生きる」を読んだのは9年前。本書はその改題・改訂版。世界の貧困はそのときよりも改善しているという。「低体重児」「児童労働」「児童買春」「児童婚」「ストリートチルドレン」「子供兵」・・。途上国は何故途上国なのか。日本は何故豊かなのか。それは株式会社のように日本が外国から稼いでいるから...続きを読む
  • 育てられない母親たち
    「身体的虐待」「性的虐待」「心理的虐待」「育児放棄」。4種類あるという虐待の事例が22。「複雑な家庭環境に育つ」という聞きなれた将にその通りストーリーが並ぶ。本書は取材報告であり、どうすればよいかという提案は示してくれない。著者の予告通り「気持ち良い読後感」では終わらない。答えは読者がみつけなければ...続きを読む
  • 育てられない母親たち
    さまざまなケースが出てくる。でも、暴力や育児放棄をする母親側も問題を抱えていて、子どもへと連鎖していく。
    本では、地域で子どもを育てる必要性を訴えていた。
    でも、もう一つ思ったのが、ここに出てくる話では、男性がすぐ逃げるケースが多い。男性側が逃げてしまえないシステムが欲しい。
  • 育てられない母親たち
    育てられない母親がいても、育てられる父親がいれば、不幸にも命を落とす子供は少なくなるだろうなあ、と感じる。
    「babyぽけっと」の活動は素晴らしいものだと思うし、特別養子縁組のシステムはもっともっと普及していって欲しいとは思う。
    私にとって子育ては苦行の部分もあったし、そうでない部分もあった。
    苦行...続きを読む
  • 「鬼畜」の家―わが子を殺す親たち―(新潮文庫)
    取材の内容や、状況を淡々と書いているだけなのに臨場感もあります。
    「これぞノンフィクション作品‼︎」と思わせ、一気に読めました。
  • 「鬼畜」の家―わが子を殺す親たち―(新潮文庫)
    読み初めは、読むのをやめようかなと思う悲惨な事件だと思った。もちろん事件そのものはひどい話だが、それを表面だけでなく、取材して、掘り下げているのに、感心した。虐待だと自分では思っていない父親がいる事がわかった
  • 物乞う仏陀
    最終章のインドは特に衝撃的。
    前章の諸国も強烈だったけどどこか希望めいたものがあって暖かい気持ちになれたけどインドに関しては絶望しか無かった。
    この本は15年前に書かれたものだけど今はどうなんだろうか。
    いずれインドも含め東南アジアはゆっくり旅したいと思っているけど、石井氏ほどは無理としてちょっと踏...続きを読む
  • 遺体―震災、津波の果てに―(新潮文庫)
    感想を言うのがつらいし、申し訳ない気持ちになる。
    ただただ頭が下がる。
    いつか釜石に行くことで、何か力になりたい。
  • 「鬼畜」の家―わが子を殺す親たち―(新潮文庫)
    記憶に新しい三つの凄惨な虐待死亡事件。それら一件一件を丁寧に取材した石井光太氏のノンフィクション。

    「文庫版あとがき」に記載されているが、どの事件の背景にも共通する真実があった。それは、「虐待親たちが生まれ育った環境の劣悪さ(338頁)」と「ゆがんだ親子関係(338頁)」。つまり、「犯人を育てた親...続きを読む
  • ニッポン異国紀行 在日外国人のカネ・性愛・死
    ★何かが散漫★著者得意の外国の特殊エリアではなく、日本にある異国を巡る。遺体処理に風俗、宗教と具体的な事例が豊富で読みごたえがあるが、なぜか上っ面に見えてしまう。決してそんなことはないだろうに、どこか一点突破した方が迫力があったのか。宗教を深堀してほしかったかな。
  • 葬送~2011.3.11 母校が遺体安置所になった日~
    漫画だからこそ伝えられる地震、津波の被害。
    しかし、主人公のエピソードの時系列がしっかりしていなくてすっきりしない。子どもを98年に産んで、理由がよくわからないまま子どもを旦那一家に親権を渡した状態で離婚が08年。んで、11年の地震後、子どもに会いに行く。その子どもが未就学児みたいな感じで母親のこ...続きを読む
  • ニッポン異国紀行 在日外国人のカネ・性愛・死
    やっぱりちょっと観点が違うノンフィクション、
    さすが石井光太って感じ。
    死体の搬送とか知らなかった。
    イスラエル人との結婚や病院、占い。
    とても面白かった!
  • 遺体―震災、津波の果てに―(新潮文庫)
    釜石市の遺体安置所で展開された光景を記録した震災ルポルタージュ。遺体の最期を知ることができた。何かもう色々…何の意味を為さないと分かっていても想像力が足りない自分をただ恥じるばかり。
  • きみが世界を変えるなら 「わたしの物語」を生きる
    とうとう3作目です。
    本作はいかに自分の意志で選び取った道を歩んで行くか。夢なんて大それたものでなくとも、色々体験して楽しいと思える事を夢中にやるべきだという本です。
    大人になるとベターだと思われる人生が薄っすら分かる為に、どうしても子供に意見を押し付け気味です。子どもの頃の事考えると、自分の意見よ...続きを読む
  • きみが世界を変えるなら 世界を改革した子どもたち
    全3作のうち2作目です。
    1作目「言葉を武器に変えて」は大人のぼくもガーンと衝撃を受ける名作でありました。子どもの頃の自分に何とか届けられないものだろうかと、読んでいる最中胸打たれまくりでした。
    本作は世界に大きな影響を与えた子供たちの足跡を参考に、君たちも出来る、世界を変えて行こうという内容になっ...続きを読む
  • 「鬼畜」の家―わが子を殺す親たち―(新潮文庫)
    自らの子どもを虐待して死に至らしめた親たちが、どのような経緯でそのような悲劇に至ったのかを追究するルポルタージュ。3つのケースが取り上げられているが、そのどれにも共通するのは、子どもを殺した親たち自身がその親から虐待を受けていたり劣悪な生活環境で育っていたりして、その帰結として悲劇が起きたということ...続きを読む