石井光太のレビュー一覧

  • ルポ 餓死現場で生きる

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    公用語すら喋れなければいかに仕事がないか、
    児童結婚という名の身売りが、娼婦と比べてどちらがよいのか、
    児童労働を禁止したら、児童労働でしか金銭を得られない彼らはどうなるのか、
    貧困から抜け出す唯一の道が子供兵になることなのに、子供兵すら禁止するのか、
    そういった餓死現場で生きている人たちの現実を描写した作品。
    豊富な現場に裏打ちされた文章が目の前で起きていることのように訴えてくる。

    簡単な特効薬があればとっくに解決している。
    問題の糸は深く複雑に絡んでいる。答えは一つずつ見つけていくしかない。

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    2012年04月22日
  • ニッポン異国紀行 在日外国人のカネ・性愛・死

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    在日外国人の諸問題を書いたノンフィクション。
    普段生活しているうえでは全く知らなかった日本の一面を
    垣間見ることができる珍しい本かと。
    読後は色々考えさせられました。
    ノンフィクションをあまり読まないのですが。これはぐいぐいと引き込まれました。

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    2012年03月24日
  • 物乞う仏陀

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    アジア各国の物乞いを取材した本

    ・宝くじを売る障害者の姿をよく見るのは、発展途上国に税金を社会福祉に使う余裕がなく、宝くじの仕事や利益を社会福祉事業に回すことを行っているためである。
    ・ムンバイのマフィアはストリートチルドレンを捕まえて手足を切断し、沈黙を強制して働かせる。
    ・物乞いを眠らせて、臓器を摘出し、闇ルートで販売する。
    などなど

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    2012年03月17日
  • ニッポン異国紀行 在日外国人のカネ・性愛・死

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    異国に住むせつなさとしたたかさ。生身の人間の息づかいを感じる。

    ニッポンに住む外国人たちの、通常はスポットライトが当たらない部分に目を向けたルポ。
    死後の遺体搬送、宗教、売春、病気の治療などに焦点を当て、外国人たちのナマの姿を浮き彫りにしていく。

    多くの事例が紹介されているが、いずれの話も、へぇ、そうなんだと驚くとともに、ああそうなんだろうなと納得がいく。
    特に興味深かったのは、韓国系新興宗教のホームレス支援。やむにやまれずいつの間にか宣教師になっている例もあるのだろう。
    タイ人の占い師の家が売春をしているタイ女性の一種のコミュニティになっているという話もなるほどと思わされる。
    イスラム教では土葬が基本であるが、日本の病院にはその事実があまり浸透していない。イスラム女性が、早産した赤ん坊を祖国に送って埋葬してやれなかったのを悲しむくだりには胸が痛む。

    留学生などを除き、異国「ニッポン」の周辺部で暮らす外国人には、往々にして、それぞれの「国へ帰れぬ事情」がある。せつなさを抱えつつ、だが弱者として打ちひしがれるばかりではなく、したたかに生き抜いていく強さもまた持っている。
    著者が言うとおり、社会のグローバル化はそうしたところから生じていく面もあるのかもしれない。

    驚くのは、なかなか気がつかないような切り口で、社会の周辺部に目を向け、そこへ実際に飛び込んでいく、著者の姿勢だ。彼を突き動かしている「原動力」は何なのだろう。取材した相手と決して同化するわけではないのに、興味を抱かずにはいられない。その大元には「何か」があるのだと思うのだが。
    対象の懐に飛び込んでいく行動力と、人々に向ける視線の温かさ。
    不思議な魅力のある人である。


    *この著者の本を読むのは『遺体』に続き、2冊目。

    *コラムとして挟み込まれる軽めの読み物、「ガイジンに聞け」もおもしろい。インド人がいないインド料理屋の話が秀逸。うちの近所には、看板はネパール料理だけれど、ナンやカレーが主になっている店があるよ、そういえば。

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    2012年03月17日
  • 地を這う祈り

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    まざまざと見せつけるだけが、描きだし方ではないと思っている。

    けれど、誰かがそれを描かなければ、写さなければ、その事実は「なかったことになる」、そんな世界もある。
    この世界の片隅で起きていることを、わたしが知っていても良いじゃないか。

    私自身、全て伝えることが正義とは思いきれぬまま、伝える職業に就こうとしている。
    そこにある葛藤はなくならないと思っているし、むしろなくすことは心も亡くすことだと思う。

    そんな葛藤をやはり抱えた著者が、それでも描きだそうとしたことに私は圧倒された。



    この人の著作を一通り読んでみようと思いました。

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    2012年03月12日
  • ニッポン異国紀行 在日外国人のカネ・性愛・死

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    ここ数年、日本国内の閉塞感の裏返しなのか、嫌韓・嫌中を始めとするナショナリスティックな風潮が強くなっているので、この本もそんな内容だったら嫌だなぁ・・・と心配しつつ読んでみたら、全くそうではないので安心した。
    著者の在日外国人へのまなざしは、あとがきでの「日本に根付く異文化を見ることは日本の一側面を直視することだし、在日外国人を支えるものは、きっと日本人自身をも支えるものとなるはずだ。私たちはそれを歓迎すべきものとして受け入れ、日本のグローバル化をより豊かで輝かしいものとしていく必要があるのだろう」との一文に顕著である。
    著者は1977年生まれ。年齢で一概に人を判断することは出来ないが、まだ30代でありながら、骨太で読み応えのあるルポルタージュ。他の著作も読んでみようと思う。

    強いて言えば、サブタイトルの「在日外国人のカネ・性愛・死」が、ちょっと下世話な印象を与えるのが残念。もう少しいいのはなかったのかしら。

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    2012年03月10日
  • ニッポン異国紀行 在日外国人のカネ・性愛・死

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    「日本文化はもう日本人だけのものではない」
    石井光太の本はどれも外れがなく、新しい視点を与えてくれる。

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    2012年02月17日
  • 地を這う祈り

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    ネタバレ

    石井光太、四冊め。写真が多かっただけに、いままでで一番グロかった。
    自分もバックパック背負って、途上国にはいくつか行ったけど、真っ正面から立ち止まってみたことはないから、写真という静止画でまざまざと見せつけられると、やっぱり、たじろぐ。
    電車の中では読めない。。。

    前書きのアフガン難民の盲目少女の話と、長距離バスの後ろにつかまる少年たちの話と、あとがきのゆで卵の話が印象に残った。

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    2013年04月25日
  • ニッポン異国紀行 在日外国人のカネ・性愛・死

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    日本に住んでいる外国人市民の話では、
    亡くなった時、宗教についてというのは、
    一般に資料を持たことがなかったので、
    著者ならではだな、と興味深く読めました。

    面白かったです。

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    2012年01月16日
  • おかえり、またあえたね

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    小さな命がいとも簡単に失われていくなんて…。
    世界中にストリート・チルドレンがいることを、子どもたちに知ってもらいたくて、最近図書室にこの本を入れました。
    このお話はラストで、ストリート・チルドレンの子ども同士が結婚し、新しい命を迎えることによって、一筋の光がみえる―だから、救われる思いがしました。

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    2024年03月24日
  • 地を這う祈り

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    世界の貧困層の写真が多数掲載されています。

    いろいろと考えさせられる。

    著者が書いているように、何かを考えるきっかけになればいいのだと思う。


    こういう世界もある、それを知ってどうするか?
    何ができるのか?
    他にも思うところはたくさんある。

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    2011年06月25日
  • ルポ 餓死現場で生きる

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    世界の飢餓について、貧しい国の現状について、ただ統計の数字ではなく実態をひとつづつ紹介するもの。
    普段私たちの目に入らない情報がたくさんわかりやすく書いてあります。
    飢餓であってもそれですぐ死に至るという話しではなく、それは彼ら、彼女らには日常で、その状況の中で生きなければならない。
    本書の中にNGOや政府の支援の行き違いについて記述されている部分もありましたが、それでもこうした現状を目の前にした時に、私たちはただかわいそうで終わらせるだけではなく、何かできることをする必要があるのではないか。と考えさせられる一冊でした。
    少しでも世界の貧困の問題に興味のある方にはお勧めします。

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    2011年06月18日
  • 地を這う祈り

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    直視するのがつらい、現実の一面。

    社会の底辺で生きる人々のルポルタージュ。
    日本の生活からは程遠い、けれど地球のある場所では日常になっている、せかい。

    最初の「物乞い」の章が衝撃的で、怖くてページをめくることが出来なくなった。
    現実にはもっと悲惨な出来事もあるのだろう。
    けれど、本と写真が強制的に一番強いところを見せる方法は、現実にはない衝撃がある。
    実世界であれば、遠めに察知して、近づくにつれ心の準備が出来ていくこともある。
    だが、本は否応なく強い部分を濃縮して提示する。
    結局は、私のような心構えの出来ていない人間は目を背けてしまうこともあるのだ。

    事実の感情を、ありのまま撮ろうとした著者。
    その姿勢に私は感嘆する。
    必ず知っておきたい現実を、提供してくれたからだ。
    彼らと私の間にある違いは、生まれた環境のみだ。
    それが逆なら私も彼らのように暮らしたろうし、この年まで生きてもいないかもしれない。

    貧困の一面を見た。

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    2011年06月18日
  • ルポ 餓死現場で生きる

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    彼らが何を思いどう生きているか、私たちは知らないことが多すぎる。無知で一方的な支援は、餓死現場を助けることにはならないということを痛感した。

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    2011年06月14日
  • 物乞う仏陀

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    仏教圏内の最貧民、物乞、障害者にスポットを当てたノンフィクション。イスラム圏内の方も壮絶だけど、こっちもひどい。
    私自身の気持ちが引っ張られて鬱に何度なったことか。
    でも、これが事実。それから目を逸らしちゃいけない。(イスラムの方でも書いた気がするけど。)そう思わせる、ぐろい本。読み終わっても「これ本当に事実?」て気持ちが消えないもの。平和ボケとか言われるの仕方ないかも。
    この本を読もうと思ったきっかけは宗教と経済、国家というものが複雑に絡み合いつつもそして理想を語りながら決してなぜか理想の形にならないのが不思議だったから。
    結果、ますます混乱するだけ、だったため、正直いまは宗教というものに疑問しかないけども、何億とも言われる人が信仰するには理由が必ずあるはず。それが少しでもわかるようになりたい。
    まぁ、頭の中で理解しようとしてる時点でまだまだだめなんだろうけど。

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    2011年05月30日
  • 物乞う仏陀

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    石井光太さんの著書を読むのは二作品目です。
    私は「そういう」所を訪れたことがないので実際のところは知る事ではないですが、文章から情景が容易に浮かべられるわかりやすい内容でした。現実は思い浮かんだもの以上のものであるでしょうけど、石井さんの文章が自分の想像力と合ってるのかもしれません。

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    2011年05月11日
  • ルポ 餓死現場で生きる

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    『飢餓に瀕して、骨と皮だけになった栄養失調の子供たち。

    外国の貧困地域の象徴としてメディアに描かれている彼らも、

    ただ死を待っているわけではなく、日々を生き延びている。

    お腹が膨れた状態でサッカーをしたり、化粧をしたりしているのだ。

    ストリートチルドレンや子供兵だって恋愛をするし、結婚するし、子供を産む。

    「餓死現場」にも人間としての日常生活はある。

    世界各国のスラムで彼らと寝食を共にした著者が、

    その体験をもとに、見過ごされてきた現実を克明に綴る。』(表紙より)



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    この世に生をうける前から栄養失調であるという現実。

    彼らは母親のお腹の中にいる頃から飢餓と戦っている。

    運よく、命かながら生まれてきたとしても、

    そこに待ちうけているのは希望の見えない現実。

    飢餓、児童結婚、児童労働、子供兵、売春、HIV...。

    明日生きていることさえ分からない、

    ただ、毎日を必死に生きる彼らのことを、

    僕は見て見ぬふりをすることしかできないのだろうか。

    日本に生まれ、日本で育った僕にとって、

    あまりにも非現実的な餓死現場で

    彼らは確かに生きている。

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    2011年05月08日
  • 地を這う祈り

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    第3国の一番底辺の人々。身近にある光景ではないので、文章だけより写真がある事で迫ってくるものがある。胸ふたがるが強烈な光を持っている。

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    2011年01月22日
  • 地を這う祈り

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    ラブアンドピースというけれど。
    現実を直視して、考え、行動してからこそ
    発信できるものがある。
    発展の影、豊かさの裏側。
    タイトルに込められた意味。
    バライティ番組の騒がしい音がする空間で読んだ一冊。
    なんだか、無性に泣けてきた。

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    2019年01月16日
  • 物乞う仏陀

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    ショッキングな描写も多くて、読んだ後呆然となることもあった。けれど、自分の生きる世界とは全く違う世界があるということを知らなくてはいけないと思う。同じ地球に生きていても、歴史や政治や宗教や、いろいろなことの違いがある、ということを知るべきだ。

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    2011年07月18日