石井光太のレビュー一覧

  • 血と反抗 日本の移民社会ダークサイド

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    オーディブルで。ちょっと前にオーディブルで聞いた窪美澄さんの『給水塔から見た虹は』って、これじゃん。親の都合で日本に連れてこられた外国の子供たち。貧困に差別。生き抜くために犯してしまう犯罪。支援したくても、言葉、文化の違いが壁になり、ままならない。放り出されたままのハードな現実。外国にルーツを持つ子供たちにも、同等に生きる価値がある。どうにかならないものか。彼らのおかれている状況を思うと、辛く、切なくなる。

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    2026年05月22日
  • ルポ 誰が国語力を殺すのか

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    物語を読み取れない子どもが増えている。葬儀で村人が煮炊きする場面を「死体を煮ている」と誤読する小学生たち。家庭による教育機会の格差を、公教育が是正できなくなっている――取材を進める中で著者は、現実に直面する。根源には何が?国語力は再生できるのか?現代日本の不都合な真実に真正面から挑む、渾身のルポ。
    衝撃だった。自分はこの本でいう、教育環境が恵まれている社会の上流にいたので絵本の読み聞かせをたくさんしてもらって本好きだし読み書きや話すのも得意な方だ。だからこんなにも国語力のない子供が増えていると聞くと、社会に出て成り立たないだろうと戦慄する。問題点はもちろん一つではないが、他の指導内容が増えすぎ

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    2026年03月15日
  • ヤクザの子(新潮文庫)

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    伊集院静の羊の目を読んで、裏社会における仁義を知りたいと思って本書を手に取りましたが、
    実態はただただおぞましいもので、やっぱり小説とルポは全然違うと思いました。

    前後の裏社会の成り立ち、ヤクザのシノギや、仕組みなど、知りたかったことが丁寧に描かれていました。

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    2026年03月01日
  • 最期は一日中抱っこさせて  ―短い命の輝かせ方―

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    幼くして入院生活を送らなければならない子どもたちがいることも知っていた。小児がんで命を落とす子どもたちの話も聞いていた。しかし、闘病後の生活まで思いは及ばなかった。ここに載っていたのは、子どもたちとその家族の闘病生活とその後の生きる力を支えようと奮闘されてる方々へのインタビュー記事だ。犬好きの私がまず惹かれたのは、ファシリティドッグのお話。犬ならではの支えがそこにある。闘病に付き添う家族を助ける家、院内学級、プラネタリウムで宇宙とつながる(初耳、魅力的)などなど、いろんな支え方があるのだと知ることができた。いろんなアイデアで広がって欲しい活動だ。きめ細かい政治の力添えも必須だ。なかなか目を向け

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    2026年02月27日
  • 世界と比べてわかる 日本の貧困のリアル

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    途上国の「絶対的貧困」と日本の「相対的貧困」を具体的なエピソードで比較した本。日本の事例については確かに具体的でリアルな感じは伝わってくるんだけど、これが本当に多数のケースなのかどうかは正直わからないなあというのが読後の印象。

    例えば「親が生活保護を受けていると、子どももそうなりやすい」という話は、まあそういう傾向があるのは事実らしいけど、これって鶏が先か卵が先かという話にもなってくる。貧困家庭で育つと教育機会が制限されて、結果として貧困になりやすいのか、それとも貧困を「学習」してしまうのか、因果関係は単純じゃないと思う。こういう傾向があるからといって全部鵜呑みにするのはどうだろう、という批

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    2026年01月18日
  • 地を這う祈り

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    世界の貧困の現実を載せた本作。
    写真が多く、視覚的に訴えるものばかりでした。

    正直、この本のページを捲るのが怖かった…どのくらい怖かったかというと、動物の殺処分の実態を知るときくらい怖かった…

    特に印象に残ったのは、
    マフィアに腕を切断され物乞いする男の子、
    レストランの残飯を手にするストリートチルドレン、
    下半身はだかで路上に横たわる女性。

    写真が脳内に焼き付いて、今後忘れることはないと思います。

    日本の情勢に対して意見がありつつも、この本を見ると日本は本当に恵まれた国だなと思い知らされます。
    平和ボケしている僕ら。
    世界の貧困の現実は誰もが知っておいた方がいいなと思いました。

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    2026年01月13日
  • 格差と分断の社会地図 16歳からの〈日本のリアル〉

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    【『格差』を『分断』へ転化させないために、私たちの側にこそ『知識』が求められている。】
    《要約》
    ●日本社会に深く根を張る「格差」によって、下層の生活実態が全く見えない「分断」を生んでる
    ●現場取材に基づく「具体的実例」を通して、格差の「構造的要因」を浮かび上がらせる。
    ●「7つの格差」を軸に各章を立て、「自己責任論」では片付けられない、「分断の実像」を解き明かす。
      ①所得格差
      ②職業格差
      ③男女格差
      ④家庭格差
      ⑤国籍格差
      ⑥福祉格差
      ⑦世代格差

    《感想》
    ●内容自体は平易平凡で、既知のものが多かった。タイトル通り、読者ターゲット層は社会問題をあまり知らない中高

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    2025年12月31日
  • ルポ 誰が国語力を殺すのか

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    近年の『学力』低下を国語力と言うキーワードで斬り込んだ発想は評価できる。著者は国語力を殺した犯人として、教育システム、SNS、家庭·社会の変化にその原因を求めているようだが、国語力=広義の学力と言う点を踏まえれば本人の持って生まれた能力の影響を排除できないのではないか? 最終章の私立学校の事例は入試でトップ数%の秀才を集めたからできることで、更には親の学力と財力がその差に拍車をかけているように思われる。そこら辺の公立校で家から伝統工芸品を持ってこさせても、江戸切子のカットグラスなんて出てこない。特殊な家庭環境のご子息が通う特殊な学校と言う印象だ。結局様々な社会変化によって個々人の能力差が国語力

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    2025年12月16日
  • ヤクザの子(新潮文庫)

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    文庫本での出版にあたり、単行本の時には伏せられていた暴力団の組織名を実名で掲載されるようになったとのこと。
    ヤクザの子を取り巻く環境は想像していた以上に酷かった…。

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    2025年11月26日
  • 43回の殺意―川崎中1男子生徒殺害事件の深層―(新潮文庫)

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    本当にあった10年前の事件を、関係者への取材をもとに事件の内側から観ていく。
    被害者の父の「息子は運が悪かっただけ」発言。その言葉に全てが集約されているように感じた。

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    2025年11月18日
  • ルポ 誰が国語力を殺すのか

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    うちの子も家ではずっとスマホで動画やゲームばかり、語彙が少なく言葉がなかなか出てこない。
    読書を勧めようと思ったこともあったが、それにどれ程の効果があるのか自分でも分からなかったので結局そのままにしてきた。
    もっと早くにこの本に出会っていれば、きっと子供と一緒に本を読んだろうな。
    これからでも遅くないと信じて、子供の国語力を育てていきたいと思った。

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    2025年11月14日
  • 血と反抗 日本の移民社会ダークサイド

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    はぁ、重たかった。
    ひたすら不遇な環境で育った外国人労働者2世が裏社会と繋がっていくエピソードで、気が滅入ってしまった。
    とても楽しい読書とは思えないけど、彼らの複雑な現状が理解できてよかった。
    筆者は国によって背景が異なるからと国ごとに章を分けているけど、多少の差があるだけでどの例も似たような過程を辿っている。
    移民問題が騒がれているなか、強制送還しろという声が必ずあるけど、2世にとってあまりにも酷だと思った。
    当時は今より支援制体制が整っていなかったとはいえ、日本だけでなく、問題は移民せざるを得なくなった国にもある。
    できたら、同じ境遇でも道を逸れずにまともな暮らしをしている話もあったら良

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    2025年11月11日
  • 世界と比べてわかる 日本の貧困のリアル

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    ネタバレ

    日本は相対的貧困の国であり、途上国の絶対的貧困に比べれば生活環境は整い、貧困層も空間的に分離されていない。だが、公的支援の発達により人的つながりが薄れ、孤立や孤独、格差が深まっている。
    貧困はいずれの形でも苦しい。因みに著者からは解決策は示されていない。

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    2025年11月11日
  • ルポ 誰が国語力を殺すのか

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    読書苦手な私でも読みやすかった
    私はゲーム大好きなので、ゲームとネット依存の話が印象深かった
    確かに簡単な日本語や略語しか使わないかも…
    ゲーム好きだからこそ、現実の言葉の大切さを忘れないよう気をつけたい
    そして、どちらかというと私も国語力あるとは思えないけど、考える力と言葉を取り戻せる様、大人がこの事実を知り、意識を変えることが必要なのかな?と感じました

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    2025年11月10日
  • ルポ 誰が国語力を殺すのか

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    何気なく学んでいた言語。普段から発する言葉。日常生活に切っても切り離せない国語でもあるが、少し楽観視していた様にも思える作品でした。
    なにより、冒頭で「えっ、本気?」と空いた口が塞がりませんでした。
    子供を持つ親におすすめの作品です。

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    2025年11月02日
  • 虐待された少年はなぜ、事件を起こしたのか

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    中には今まで見聞きした事もないような壮絶な虐待経験やドラッグ中毒も紹介されており、そんな彼らが犯罪者になる構図も分かりやすく書かれていた。
    また被害者にならないためには彼らの事をよく知り可能な限り近づかないに限ると改めて思う。

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    2025年10月07日
  • ヤクザの子(新潮文庫)

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    タイトル通り、ヤクザの子どもたちにスポットを当てたルポルタージュです。
    正直、ヤクザの世界は映画やドラマでしか知らないので、この本を読んで、彼らがどうやって収入を得てるのか、どんな生活をしているのかを知ることが出来ました。
    特にその子どもたちについては、総じて精神的にも肉体的にも虐待を受けているのに、ヤクザの子どもだからという理由で公的な支援もなかなか受けられません。周囲の人間も、ヤクザの子と付き合うなと言って避けるのでなかなか支援の手が伸びず、置き去りにされた子どもたちは益々悪い方へ転がっていきます。
    ただ、悪循環の中でも抜け出したり立ち直る人もいます。その抜け出せない子、立ち直れない子をど

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    2025年10月02日
  • 夢幻の街 歌舞伎町ホストクラブの50年

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    歌舞伎町でのホストクラブの黎明、隆盛、世代交代など形態を変えながら生き残ってきた歴史を軽く知ることができます。
    この世界で生き残ってる人達は成り上がりたいという気持ちの他に、経営手腕や時節を読む感覚も冴えていて多少なりとも社会に貢献する姿勢があるのだなと読んでいて思いました。
    野心だけでは生き残れないものなのでしょうね。
    最悪のケースとして八王子で起きた事件も書かれています。
    テレビや雑誌、ネットでお見かけした事ある方々の名前がチラホラ出てきて、「あーあの人か」なんて思い出しながら読むのが楽しかったです。


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    2025年09月24日
  • 血と反抗 日本の移民社会ダークサイド

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    ★★★
    今月1冊目
    石井光太。やはり面白いドキュメンタリー。
    どうして外人が多くなり犯罪が日本で増えるのか、戦後からが大きく関係している。
    これから日本はどうなっていくのか

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    2025年09月10日
  • ルポ 誰が国語力を殺すのか

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    因果関係が100%確定したものではないけど、国語力の影響がここまで甚大だとは想像していなかった。言語化するためには、聞いて意味を咀嚼して周囲の状況も加味した上で表現しなければならない。そりゃ練習しないとできないよな。
    「国語力とは、社会という荒波に向かって漕ぎだすのに必要な「心の船」だ」とは我が意を得た表現で、そういう土台となるものがなければ何も積み上がらない。
    また、つまみ食いのようなプログラミング指導なんか、おそらく数年後には陳腐な技術でしかなくなっているだろう。技術の進歩スピードをナメるなと言いたい。

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    2025年08月24日