石井光太のレビュー一覧

  • 血と反抗 日本の移民社会ダークサイド

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    はぁ、重たかった。
    ひたすら不遇な環境で育った外国人労働者2世が裏社会と繋がっていくエピソードで、気が滅入ってしまった。
    とても楽しい読書とは思えないけど、彼らの複雑な現状が理解できてよかった。
    筆者は国によって背景が異なるからと国ごとに章を分けているけど、多少の差があるだけでどの例も似たような過程を辿っている。
    移民問題が騒がれているなか、強制送還しろという声が必ずあるけど、2世にとってあまりにも酷だと思った。
    当時は今より支援制体制が整っていなかったとはいえ、日本だけでなく、問題は移民せざるを得なくなった国にもある。
    できたら、同じ境遇でも道を逸れずにまともな暮らしをしている話もあったら良

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    2025年11月11日
  • 世界と比べてわかる 日本の貧困のリアル

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    ネタバレ

    日本は相対的貧困の国であり、途上国の絶対的貧困に比べれば生活環境は整い、貧困層も空間的に分離されていない。だが、公的支援の発達により人的つながりが薄れ、孤立や孤独、格差が深まっている。
    貧困はいずれの形でも苦しい。因みに著者からは解決策は示されていない。

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    2025年11月11日
  • ルポ 誰が国語力を殺すのか

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    読書苦手な私でも読みやすかった
    私はゲーム大好きなので、ゲームとネット依存の話が印象深かった
    確かに簡単な日本語や略語しか使わないかも…
    ゲーム好きだからこそ、現実の言葉の大切さを忘れないよう気をつけたい
    そして、どちらかというと私も国語力あるとは思えないけど、考える力と言葉を取り戻せる様、大人がこの事実を知り、意識を変えることが必要なのかな?と感じました

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    2025年11月10日
  • ルポ 誰が国語力を殺すのか

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    何気なく学んでいた言語。普段から発する言葉。日常生活に切っても切り離せない国語でもあるが、少し楽観視していた様にも思える作品でした。
    なにより、冒頭で「えっ、本気?」と空いた口が塞がりませんでした。
    子供を持つ親におすすめの作品です。

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    2025年11月02日
  • 虐待された少年はなぜ、事件を起こしたのか

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    中には今まで見聞きした事もないような壮絶な虐待経験やドラッグ中毒も紹介されており、そんな彼らが犯罪者になる構図も分かりやすく書かれていた。
    また被害者にならないためには彼らの事をよく知り可能な限り近づかないに限ると改めて思う。

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    2025年10月07日
  • ヤクザの子(新潮文庫)

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    タイトル通り、ヤクザの子どもたちにスポットを当てたルポルタージュです。
    正直、ヤクザの世界は映画やドラマでしか知らないので、この本を読んで、彼らがどうやって収入を得てるのか、どんな生活をしているのかを知ることが出来ました。
    特にその子どもたちについては、総じて精神的にも肉体的にも虐待を受けているのに、ヤクザの子どもだからという理由で公的な支援もなかなか受けられません。周囲の人間も、ヤクザの子と付き合うなと言って避けるのでなかなか支援の手が伸びず、置き去りにされた子どもたちは益々悪い方へ転がっていきます。
    ただ、悪循環の中でも抜け出したり立ち直る人もいます。その抜け出せない子、立ち直れない子をど

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    2025年10月02日
  • 夢幻の街 歌舞伎町ホストクラブの50年

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    歌舞伎町でのホストクラブの黎明、隆盛、世代交代など形態を変えながら生き残ってきた歴史を軽く知ることができます。
    この世界で生き残ってる人達は成り上がりたいという気持ちの他に、経営手腕や時節を読む感覚も冴えていて多少なりとも社会に貢献する姿勢があるのだなと読んでいて思いました。
    野心だけでは生き残れないものなのでしょうね。
    最悪のケースとして八王子で起きた事件も書かれています。
    テレビや雑誌、ネットでお見かけした事ある方々の名前がチラホラ出てきて、「あーあの人か」なんて思い出しながら読むのが楽しかったです。


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    2025年09月24日
  • 血と反抗 日本の移民社会ダークサイド

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    ★★★
    今月1冊目
    石井光太。やはり面白いドキュメンタリー。
    どうして外人が多くなり犯罪が日本で増えるのか、戦後からが大きく関係している。
    これから日本はどうなっていくのか

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    2025年09月10日
  • ルポ 誰が国語力を殺すのか

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    因果関係が100%確定したものではないけど、国語力の影響がここまで甚大だとは想像していなかった。言語化するためには、聞いて意味を咀嚼して周囲の状況も加味した上で表現しなければならない。そりゃ練習しないとできないよな。
    「国語力とは、社会という荒波に向かって漕ぎだすのに必要な「心の船」だ」とは我が意を得た表現で、そういう土台となるものがなければ何も積み上がらない。
    また、つまみ食いのようなプログラミング指導なんか、おそらく数年後には陳腐な技術でしかなくなっているだろう。技術の進歩スピードをナメるなと言いたい。

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    2025年08月24日
  • 君はなぜ、苦しいのか 人生を切り拓く、本当の社会学

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    先輩から借りた本。

    大型スーパーの誕生によって
    商店街が生きづらくなっていること。
    許されてきた秩序が変わり、ハードルが上がっていること。

    いじめは起きて当たり前のもの。
    なぜいじめが起きるのかは、「人間は集団で生きていく習性があり、その集団の足手まといとなるものは省かれようとするからである」

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    2025年08月22日
  • ルポ 誰が国語力を殺すのか

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    非常に興味深い本だと思う。国語力の低下というキーワードから出発し、その原因を社会格差、教育格差、SNSに見出し、丁寧な取材を通じて掘り下げている。特に最後の二章では、小学校や中学校での具体的な取り組みを紹介し、今後の教育のあり方を考える手がかりを示している。

    一方で、学術的な研究書ではないため、論証の面では疑問が残る。極端な事例を列挙しているのではないか、そもそも国語力の定義が本書の事例に限定されていないか、などの懸念もある。その意味で、本書をきっかけに、まさに著者が紹介しているような「哲学的対話」を行うことこそ、本書の読み方としてふさわしいだろう。

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    2025年08月16日
  • 世界と比べてわかる 日本の貧困のリアル

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    途上国は絶対的貧困だがコミュニティを作り相互に助け合うことで生きる。対して日本の貧困は相対的貧困、福祉制度により支えられ、最低限の生活は保障される事が多いが人との繋がりを拒否、相互扶助を好まない。貧困と言っても全く違う。悲しい考え方だけど自分自身も同じだと気づいた。日に日に人と関わる事が面倒になっている。

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    2025年08月04日
  • ルポ スマホ育児が子どもを壊す

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    多少センセーショナルに書かれ過ぎに感じるエピソードもありますが、心当たりがある事象もいくつもあるし、本書に書かれていることを真摯に受け止めて今後のさらなる変化に対応していけたら。スマホ育児が及ぼす影響の研究は国を挙げて取り組むべき。

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    2025年07月31日
  • 世界と比べてわかる 日本の貧困のリアル

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    ネタバレ

    いわゆる相対的貧困について(先進国、日本など)について。絶対的な貧困と何が違うかというのをデータと著者の取材などから提示している、わかりやすい入門書ではないか。
    この年(50歳)になって思うのだが、子供の健全な成長に必要なのは衣食住の安定と精神的な安定である。衣食住が欠ける、または不足すると精神にも影響が出るので、これが満たされるのは当然必要である。が、相対的に貧しいとき、たとえば一応食事はできていて済むところもあるが、余分なものに使うお金がないときはどんな気持ちになるか。友達はスイッチ持ってるのに自分は持っていない、友達は遊園地に行けるのに自分はいけない、友達は部活ができるのに自分は道具が買

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    2025年07月27日
  • ヤクザの子(新潮文庫)

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    全く知らない世界だけど、貧困連鎖のようにヤクザの子はヤクザから抜けきれないのか、と悲しくなる。どうしたらまともに生きていけるのか、と思うが、一番感じているのはヤクザの子だろう。
    子どもたちのためにとにかくこの世からなくなればいいのに、と願うのみ。

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    2025年07月25日
  • ルポ 誰が国語力を殺すのか

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    いろいろ言いたいことはあるが、一つだけ。センセーショナルに取り上げられている「ごんぎつね」「一つの花」の例は事実なのかもしれないが、そんな授業ばかりが蔓延しているわけではないと信じたい。

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    2025年07月19日
  • ヤクザの子(新潮文庫)

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    ある程度どんな人生を辿るのかは想像できていたが、
    その想像を鮮明にさせ、よりリアルになった。産まれた子供たちは、家庭環境を選べない。考え方も凝り固まってしまう。その中でも、必死に自分の人生を進もうとする子供たちもいたが、本当に家庭を選べないからこそ人生で出会う人たちや経験によってしか道は作れないと痛感。もっと目を向ければ、救える人生もあるのではないかと感じた。

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    2025年07月11日
  • ヤクザの子(新潮文庫)

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    負の連鎖と、よく言われるけれど、こんな家に生まれたらまともに育つわけないよな、という家庭のオンパレード。「なぜ、暴力団の家庭は似たり寄ったりなのか」と、あとがきに書かれているが、本当に、そう。暴力で支配する男。それに魅力を感じる女はだいたい、自身も劣悪な環境に生まれ育ち、だから、子供を持っても責任のある行動はとれず、シャブ中になる。家に居場所のない子供は外を徘徊し、不良の道へ。中にはそんな両親を嫌い、堅気の世界で生きていこうとする者もいるが、環境がそれを許さなかったりする。読んでて辛くなった。

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    2025年07月11日
  • 血と反抗 日本の移民社会ダークサイド

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    日本が労働者不足を補うため、どんどん外国からの働き手を受け入れている現状を踏まえると読んでおくべき一冊。
    世界情勢の流れで訳もわからず日本に連れてこられ、そこで大人に振り回されながら育ってきた来日2世のケースがとにかく過酷で可哀想だった。
    日本人でも劣悪な家庭環境に置かれる子どもは数多いけれど、外国人というだけで、さらに言葉の壁によるコミュニケーション不全や、アイデンティティの欠如、学校や地域での外国人差別など、抱える問題がどっと増える。そして寝るのにも食うのにも困り、やがて日本で罪を犯してしまう。服役して更生した者もいるが、それはその後の人生でもずっと「白でも黒でもない灰色の沼を何度もつまず

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    2025年07月01日
  • ヤクザの子(新潮文庫)

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    すごく衝撃的な1冊だった。特に親がクスリ漬けになると、ここまでめちゃくちゃに子供の人生を壊してしまうものなんだ…と。
    そして、自分自身も生きていく為に同じ様な道を辿るしかなくなってしまうことも、本当にツラくて悲しいとしか思えなかった。
    人は生まれながらにして平等ではないと思っているけど、帯にもあった通りこれは究極の親ガチャだと思った。

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    2025年06月14日