石井光太のレビュー一覧
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ネタバレ昨今のニュースでは、「格差」という言葉がよく聞かれるようになった。「格差社会」に始まり、「所得格差」「学歴格差」「教育格差」など、様々な所で人々が格差を意識するようになったのだろう。
本書は、そんな「格差」をテーマにした一冊である。
しかし、格差社会の底辺にいる人々についての話ではない。通常の日本社会の制度からはこぼれ落ちてしまい、存在を切り捨てられてしまったような人々についての話である。
格差の底辺にいれば救いの手が差し伸べられることもあるだろうが、このような人々は格差社会の外(底ですらない)に追いやられている為、救済の手が伸びることはほとんどない。
日常生活の中で接点がない為、その存在すら -
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教育虐待というテーマだが、渾身の徹底ルポという感じではなく他の調査をしているときに聞いた話や教育虐待として有名な事件の別の記事を読んであといくつかインタビューをしてさらっとまとめたという印象を受けた。もっと事例を掘り下げた話などを期待していたのでそこは残念。発達障害との関係や虐待の連鎖なども触れられているが、こちらもはっきりした因果関係は述べられておらず、関連があるのではないか、という著者の推測でとどまっている。
いろいろな側面から教育虐待という問題に光をあてようとしているのはわかるが、話が表面的で全体に薄いと思った。(物理的にも薄いが) -
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カンボジアの地雷障害者やネパールの麻薬売人、幼児を誘拐して物乞いをさせるマフィア組織。アジアの最深部に分け入ったノンフィクション。
アジア諸国で物乞いをする障害をもつ人々について、なぜ物乞いをするに至ったのか、なぜ手足を失ったのか知りたいと思った著者が、現地で実際に人と触れ合いながら知った現実を書くノンフィクション小説です。
先天的な障害、地雷による事故、薬物中毒の症状、憐みを誘いより多くの金銭を得るために手足を切り落とされた子供達。障害を持つに至った経緯は様々ですが、理不尽で辛い話ばかり。全体的に置かれている状況に対して本人たちも著者自体も諦めの雰囲気が強いのもより気分を落ち込ませます。
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ネタバレ貧困って自分の中でどこか当事者意識がなかったなってこの本を読んで気付かされた...
前、教育はお金を生まないと思われがちだけど、高水準な教育が犯罪を減らし、刑務所の運営費や犯罪者の矯正費を減らすことで結果的に経済的な効果があるって学んだことを思い出した。生活保護等もしかりだけど、貧困は社会全体の問題なんだよね。
貧困の解決って、ただ貧困層にもお金が行き渡るように均一化することじゃなくて、貧困が社会問題を引き起こす前に貧困者が困っていることを解決する・自己肯定感を取り戻せることが大切なのかなって思った。
日本の貧困は途上国と比較したらマシなのかと勝手に思ってたけどそれも違うと思った。日本の貧困は -
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ホスピスと聞くと、どうしても死を看取る施設だと思ってしまうけど、そうじゃなくて、
闘病頑張ってる子たちが,ほんの少しの間、安らぐ場所であると言う考え方でできた、大阪の鶴見にできた施設のお話。
それが出来るまでいろんな人がかかわって、
いろんな子どもの闘病や、死や,看取り、いろんな想いがあって、そしてようやく完成した。
そして、完成してもゴールじゃなくて、
そこでどう子どもたちと向き合うか、についても四苦八苦する。
うちの子はすぐに退院できる病気だったが(今も通院してるけど)ここにでてくるとある病院にお世話になった事がある。たまたま、クリスマス時期で、クリスマス会も参加した。普段は鍵のかかった -
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昔は駅周辺は路上生活者だらけだった。駅周辺の開発や駅ビル自体の近代化・整備が進み、そういった人達を見る事が極端に減った様に感じる。これは日本が裕福な国になったからではなく、単にセーフティネットが充実してきたからだ。然し乍らそれからも漏れて未だ完全な解消には至っていない。勿論衣食住何一つ不自由なく暮らせる人々から見れば、極端な側にある貧困の現実だ。
本書は貧困を2種類に分ける。1つは絶対貧困、もう1つは相対貧困。前者は読んで字の如く、収入が1.25ドル/日以下の食うに困る状況を示し(2000年代の数値)、後者は先進国にありながら、物価の高さなどに比例して一定収入以下の人々を指す(収入150万以下 -
ネタバレ 購入済み
電車内で無差別殺傷をしでかした少年。無期懲役を望むが少年なのでそれも叶わず。少年院での矯正教育も効果がなかったみたいで更生寮に入るが、この後の展開は悲劇的にしかならない予感
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購入済み
後味悪い漫画
この後の展開は想像できる。現実の少年法は建前だしある程度人格が固まった人間を更生させるのは不可能に近い。処遇を知りたい人が読む漫画なのかな…
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石井光太さんの小説、東京上野の風俗業界を題材にした5編のストーリーが収録されています。
『午前零時の同窓会』女性用デートクラブの依頼は、高校時代の同級生、彼女は事故により車椅子生活になっていた…。
『月夜の群飛』韓国デリヘルの進出により、営業が立ちゆかなくなる上野界隈のデリヘルは営業形態を見直すのか…。
『鶯の鳴く家』ラブホテル営業の裏側、従業員同士のつながりとそれがもとで起きた悲しい事件とは…。
『吉原浄土』風俗嬢行きつけのクリニック、性病の他妊娠中絶などの診察にもあたる…。
『世界で一番のクリスマス』元AV女優の姉と脳性麻痺の子供を出産したシングルマザーの妹…。
この時期にぴったりな表