石井光太のレビュー一覧

  • ニッポン異国紀行 在日外国人のカネ・性愛・死

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    ここ数年、日本国内の閉塞感の裏返しなのか、嫌韓・嫌中を始めとするナショナリスティックな風潮が強くなっているので、この本もそんな内容だったら嫌だなぁ・・・と心配しつつ読んでみたら、全くそうではないので安心した。
    著者の在日外国人へのまなざしは、あとがきでの「日本に根付く異文化を見ることは日本の一側面を直視することだし、在日外国人を支えるものは、きっと日本人自身をも支えるものとなるはずだ。私たちはそれを歓迎すべきものとして受け入れ、日本のグローバル化をより豊かで輝かしいものとしていく必要があるのだろう」との一文に顕著である。
    著者は1977年生まれ。年齢で一概に人を判断することは出来ないが、まだ3

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    2012年03月10日
  • ニッポン異国紀行 在日外国人のカネ・性愛・死

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    「日本文化はもう日本人だけのものではない」
    石井光太の本はどれも外れがなく、新しい視点を与えてくれる。

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    2012年02月17日
  • 地を這う祈り

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    ネタバレ

    石井光太、四冊め。写真が多かっただけに、いままでで一番グロかった。
    自分もバックパック背負って、途上国にはいくつか行ったけど、真っ正面から立ち止まってみたことはないから、写真という静止画でまざまざと見せつけられると、やっぱり、たじろぐ。
    電車の中では読めない。。。

    前書きのアフガン難民の盲目少女の話と、長距離バスの後ろにつかまる少年たちの話と、あとがきのゆで卵の話が印象に残った。

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    2013年04月25日
  • ニッポン異国紀行 在日外国人のカネ・性愛・死

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    日本に住んでいる外国人市民の話では、
    亡くなった時、宗教についてというのは、
    一般に資料を持たことがなかったので、
    著者ならではだな、と興味深く読めました。

    面白かったです。

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    2012年01月16日
  • おかえり、またあえたね

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    小さな命がいとも簡単に失われていくなんて…。
    世界中にストリート・チルドレンがいることを、子どもたちに知ってもらいたくて、最近図書室にこの本を入れました。
    このお話はラストで、ストリート・チルドレンの子ども同士が結婚し、新しい命を迎えることによって、一筋の光がみえる―だから、救われる思いがしました。

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    2024年03月24日
  • 地を這う祈り

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    世界の貧困層の写真が多数掲載されています。

    いろいろと考えさせられる。

    著者が書いているように、何かを考えるきっかけになればいいのだと思う。


    こういう世界もある、それを知ってどうするか?
    何ができるのか?
    他にも思うところはたくさんある。

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    2011年06月25日
  • ルポ 餓死現場で生きる

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    世界の飢餓について、貧しい国の現状について、ただ統計の数字ではなく実態をひとつづつ紹介するもの。
    普段私たちの目に入らない情報がたくさんわかりやすく書いてあります。
    飢餓であってもそれですぐ死に至るという話しではなく、それは彼ら、彼女らには日常で、その状況の中で生きなければならない。
    本書の中にNGOや政府の支援の行き違いについて記述されている部分もありましたが、それでもこうした現状を目の前にした時に、私たちはただかわいそうで終わらせるだけではなく、何かできることをする必要があるのではないか。と考えさせられる一冊でした。
    少しでも世界の貧困の問題に興味のある方にはお勧めします。

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    2011年06月18日
  • 地を這う祈り

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    直視するのがつらい、現実の一面。

    社会の底辺で生きる人々のルポルタージュ。
    日本の生活からは程遠い、けれど地球のある場所では日常になっている、せかい。

    最初の「物乞い」の章が衝撃的で、怖くてページをめくることが出来なくなった。
    現実にはもっと悲惨な出来事もあるのだろう。
    けれど、本と写真が強制的に一番強いところを見せる方法は、現実にはない衝撃がある。
    実世界であれば、遠めに察知して、近づくにつれ心の準備が出来ていくこともある。
    だが、本は否応なく強い部分を濃縮して提示する。
    結局は、私のような心構えの出来ていない人間は目を背けてしまうこともあるのだ。

    事実の感情を、ありのまま撮ろうとした

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    2011年06月18日
  • ルポ 餓死現場で生きる

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    彼らが何を思いどう生きているか、私たちは知らないことが多すぎる。無知で一方的な支援は、餓死現場を助けることにはならないということを痛感した。

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    2011年06月14日
  • 物乞う仏陀

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    仏教圏内の最貧民、物乞、障害者にスポットを当てたノンフィクション。イスラム圏内の方も壮絶だけど、こっちもひどい。
    私自身の気持ちが引っ張られて鬱に何度なったことか。
    でも、これが事実。それから目を逸らしちゃいけない。(イスラムの方でも書いた気がするけど。)そう思わせる、ぐろい本。読み終わっても「これ本当に事実?」て気持ちが消えないもの。平和ボケとか言われるの仕方ないかも。
    この本を読もうと思ったきっかけは宗教と経済、国家というものが複雑に絡み合いつつもそして理想を語りながら決してなぜか理想の形にならないのが不思議だったから。
    結果、ますます混乱するだけ、だったため、正直いまは宗教というものに疑

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    2011年05月30日
  • 物乞う仏陀

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    石井光太さんの著書を読むのは二作品目です。
    私は「そういう」所を訪れたことがないので実際のところは知る事ではないですが、文章から情景が容易に浮かべられるわかりやすい内容でした。現実は思い浮かんだもの以上のものであるでしょうけど、石井さんの文章が自分の想像力と合ってるのかもしれません。

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    2011年05月11日
  • ルポ 餓死現場で生きる

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    『飢餓に瀕して、骨と皮だけになった栄養失調の子供たち。

    外国の貧困地域の象徴としてメディアに描かれている彼らも、

    ただ死を待っているわけではなく、日々を生き延びている。

    お腹が膨れた状態でサッカーをしたり、化粧をしたりしているのだ。

    ストリートチルドレンや子供兵だって恋愛をするし、結婚するし、子供を産む。

    「餓死現場」にも人間としての日常生活はある。

    世界各国のスラムで彼らと寝食を共にした著者が、

    その体験をもとに、見過ごされてきた現実を克明に綴る。』(表紙より)



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    この世に生をうける前から栄養失調であるという現実。

    彼らは母

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    2011年05月08日
  • 地を這う祈り

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    第3国の一番底辺の人々。身近にある光景ではないので、文章だけより写真がある事で迫ってくるものがある。胸ふたがるが強烈な光を持っている。

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    2011年01月22日
  • 地を這う祈り

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    ラブアンドピースというけれど。
    現実を直視して、考え、行動してからこそ
    発信できるものがある。
    発展の影、豊かさの裏側。
    タイトルに込められた意味。
    バライティ番組の騒がしい音がする空間で読んだ一冊。
    なんだか、無性に泣けてきた。

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    2019年01月16日
  • 物乞う仏陀

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    ショッキングな描写も多くて、読んだ後呆然となることもあった。けれど、自分の生きる世界とは全く違う世界があるということを知らなくてはいけないと思う。同じ地球に生きていても、歴史や政治や宗教や、いろいろなことの違いがある、ということを知るべきだ。

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    2011年07月18日
  • 物乞う仏陀

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    著者は南アジアの障害者や路上生活者と寄り添い、インタビューしていく。すさまじい勢いで発展するアジアの都市の影にスポットを当てる。読んでいただくしかない。僕らは何をすればいい・・・ということを超えているような気がする。正直最後のインド、ムンバイの章では吐き気さえもよおす。それだけすさまじい書である。

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    2010年11月07日
  • 地を這う祈り

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    世界の貧困について、ストレートに書かれた作品です。偶然本屋で見つけ、手に取った本。ぺらぺらと捲ってみると衝撃的な内容と写真の羅列。日本という国がどれだけ恵まれているか考えさせられました。

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    2010年11月07日
  • ヤクザの子(新潮文庫)

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    文庫本での出版にあたり、単行本の時には伏せられていた暴力団の組織名を実名で掲載されるようになったとのこと。
    ヤクザの子を取り巻く環境は想像していた以上に酷かった…。

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    2025年11月26日
  • 43回の殺意―川崎中1男子生徒殺害事件の深層―(新潮文庫)

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    本当にあった10年前の事件を、関係者への取材をもとに事件の内側から観ていく。
    被害者の父の「息子は運が悪かっただけ」発言。その言葉に全てが集約されているように感じた。

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    2025年11月18日
  • ルポ 誰が国語力を殺すのか

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    うちの子も家ではずっとスマホで動画やゲームばかり、語彙が少なく言葉がなかなか出てこない。
    読書を勧めようと思ったこともあったが、それにどれ程の効果があるのか自分でも分からなかったので結局そのままにしてきた。
    もっと早くにこの本に出会っていれば、きっと子供と一緒に本を読んだろうな。
    これからでも遅くないと信じて、子供の国語力を育てていきたいと思った。

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    2025年11月14日