石井光太のレビュー一覧
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2014年3月11日、乗換がうまくいかずに立ち寄った駅ナカの本屋で偶然目に留まった一冊。真っ白な表紙に『遺体』の2文字。帯に目を移せば、東日本大震災のルポだとわかった。
この日に見つけたのも何かの縁だろうと思い、その場で購入した。
内容は実に衝撃的だった。ボランティア活動にも行っていなければ、基本的に情報源はラジオという生活を送る我が家ではテレビもあまり見ることがなく。被災地の現場の様子はほとんど目にせず3年間過ごしていた自分。
自分が学ぶ資源やエネルギーの話として、原発については大学でも話題になっていたが、被災地の復興という部分にはほぼ目を向けてこなかった。
大地震とそれに伴う火事、津 -
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ネタバレひさびさに勢いをもって通読しました。
噂のかずかず.
日本人についてだけでなく,
日本人による外国の方々についてのうわさも.
偏見や差別,恐怖や不安,愛着や嫉妬など
人間らしい感情のうごきや関心があるから
うわさがうまれるのですよね.
ここがへんだよ!日本人.
思いもよらないことから,なるほどあーあ,ということまで.
それだけ,自分たちと違う文化や特徴をもつひとびとに対しては,
注目や大きな心のゆさぶられがあるということです.
今後,きちんと行動をわきまえ
良い関係とまでは期待せずとも,
互いに理解したり認め合えるようになれればいいなと願います.
ただ,誤解されたり偏見の目で見られるのは -
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2011年の外国人登録者数、約208万人。(長野県の人口と同じ)。東京40万人、大阪20万人、愛知も20万人。このほかに、不法残留者約8万人。観光・ビジネスでの訪日外国人、2010年に860万人(大阪府の人口と同じ。)昨年は1000万人を超えたらしい。
日本でなくなった外国人を海外に遺体搬送するビジネス。イスラーム墓地。三重県にあるという売春島。イスラエル人の露天商ビジネス。タイ人の占い師。薬売り。霊友会のネパールでの布教。外国人医療。インド式英才教育幼稚園。中古車販売業。インド・ネパールレストラン。日本社会の中に入り込み、その中で生活する人々。
先週のNHK,今から約20年前にフィリ -
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アジア、アフリカの途上国の現実を幻想や流言といった精神面から斬り込んだルポルタージュ。
石井光太の一貫したテーマとも言うべき貧困地に赴き、貧困の現実を捉えるだけでなく、現地の方の精神的な世界にも迫った興味深い作品になっている。
第一章では、各地で今だに語り継がれる残留日本兵の亡霊の話からアジアの現実を浮き彫りにしてみせる。
第二章では、アフリカやアジアの国々で様々な理由により抑圧される性の現実を描く。
第三章では、戦争が遺した悲劇と呪術や呪いといった不可思議が支配を続ける現実を描いており、第四章では、今だに戦地に残る流言について描いている。 -
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世界を股にかけて回り、その衝撃的なルポルタージュを次々と発表する筆者が何かをやろうとしてそのきっかけとなる一歩を中々踏み出せない方の為に、自らの体験を踏まえて語る一冊です。著者の視点が素晴らしいです。
アジアをはじめとする世界各国を回り、衝撃的なルポルタージュを発表し続けている石井光太氏が、若い人向けに語ったことをまとめた一冊です。
『いつ、何をやるか?』
このテーマは10代の後半から20代の半ばくらいまでのは常に付きまとって来るわけですが、それらの疑問について、筆者が自らの体験を基に、熱い回答で答えております。
石井氏は両親をはじめとする身の回りの人間が世界を舞台に活躍する方だそうで -
- カート
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試し読み
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ウガンダ・ビクトリア湖の「死体を食べて大きくなった巨大魚」、パレスチナの「白い服を着た不死身の自爆テロ男」、海外取材経験の豊富な筆者が現地の人から聞いた『噂』。しかしそれには『真実』が含まれていて…。
古今東西、人と人が相争うところには『うわさ』というものがまるで野火のように人々の間を通り抜けて、あっという間に広がっていくようです。 しかし、うわさというのは往々にして『真実』を含んでいるというのもこれまたよくあるお話。本書は海外取材の経験では百戦錬磨を誇り、衝撃的なレポートを数多く発表してきた筆者が、日本を含めて各地の戦場に散らばっている『うわさ』を集めて紹介したものです。その中の一部を紹介 -
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戦争や紛争、貧困、食糧不足、感染病。世界には一筋縄では解決できない複雑で深刻な問題が数多くある。私たちはしばしば新聞や雑誌などに記されている統計的な数字を通じて、そうした問題の事の重大性を知識として享受する。
だが、こうした「大きな問題」について考える際に、私が常々重要だと考えるているのは、その問題に対する「当事者意識」である。人々に「当事者意識」を喚起するのでなければ、「大きな問題」を人々に伝える意義はほとんどないように思う。
たとえ「大きな問題」を知識として得ていたとしても、そうした問題を「我が事のように感じる」という意識がないと、具体的なアクションを起こすためのモチベーションは起こらな -
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「恵まれない子どもたちに支援の手を」と一言で語られがちな世界の貧困問題にもう一歩深く踏み込んだ作品。
飢餓の中に生きる人たちにも生活があり日常がある。
当たり前のことだが、改めてそのことに気付かされた。
本書では「子供兵」についての記述もあるが、戦争が終わったあとの彼らの行く末、また彼ら(彼女ら)がなぜ、どのような経緯で子供兵になるに至ったのか、ということも書かれている。
貧困と戦争、そして生活、それらが切り離すことのできない問題として描かれ、安易に児童労働や、児童結婚を否定するだけでは解決出来ないということを知った。
あとがきに「私は、あなたが問題の難しさに絶望するのでなく、その複雑に絡み合 -
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ネタバレ◆日本企業vsデマ
戦後の渡米日本人→性別欄に、数字(性交回数)を記入
日本製品→戦後は粗悪品で売れず、工場を宇佐に移転 MADE IN USA表示
ニコン→日本工学工業、戦時中スコープや命中機器を製作、小型大国の日本ブランド先駆け
オカモト→軍事工場として兵士用のコンドームを大量生産、「突撃一番」「鉄兜」
コンドーム使用率→日本低い(3位)、北欧・南アに続く、ちなみに日本は18センチ、アメリカ向けは20センチ、北欧向けは23センチ
人毛カツラ→中国やインドの貧民、寺院の剃髪を買い上げてつくる
◆ジャパン・セックス
昔の日本の婚姻関係→近親婚はセーフティネット
春画→明治時代の欧米への人気の -
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ノンフィクション。アジアの物乞いに魅せられた著者が、各国で出会った人々のエピソード集。
情熱大陸で著者を知り、気になって読んでみた。ノンフィクションってもっとお堅い文章なのかと思っていたけれど、短編ということもあって驚くほど読みやすかった。良くも悪くも、小説のようだと思った。読みやすすぎて、なんだかフィクションのように感じてしまう部分も。挟み込まれている会話のテンポが良いからかもしれない。けれど、その中にさらっと描かれている現実は、想像しようとしてもなかなかできない。
自分の無知を恥じたり、旅先で恋に落ちたり。ノンフィクション作家の人って、こんなに作品の中で自分をさらけ出すものなのだろうか