石井光太のレビュー一覧

  • 物乞う仏陀

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    著者は南アジアの障害者や路上生活者と寄り添い、インタビューしていく。すさまじい勢いで発展するアジアの都市の影にスポットを当てる。読んでいただくしかない。僕らは何をすればいい・・・ということを超えているような気がする。正直最後のインド、ムンバイの章では吐き気さえもよおす。それだけすさまじい書である。

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    2010年11月07日
  • 地を這う祈り

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    世界の貧困について、ストレートに書かれた作品です。偶然本屋で見つけ、手に取った本。ぺらぺらと捲ってみると衝撃的な内容と写真の羅列。日本という国がどれだけ恵まれているか考えさせられました。

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    2010年11月07日
  • 血と反抗 日本の移民社会ダークサイド

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    外国…主にブラジル、ペルー、フィリピン、コロンビア、中国、ベトナムなどにルーツを持つ者たちが、どういうきっかけで道を外れて犯罪に手を染めることになったのかを調べてある。

    外国にルーツを持つ人たちを十把一絡げにして犯罪と結びつけるような短絡的な思考はないと言っているように、とても丁寧に取材しているのがわかる。

    事件を起こすのは、彼らを取り巻く劣悪な成育環境である。
    家庭崩壊で行くところもなく、生きるためにすることが、違法な行為であり、犯罪へと加速している。

    外国人労働者を働きやすく、環境の整った社会で受け入れていくのであれば、もっと彼らの声に耳を傾けて、行動することが必要だろう。




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    2026年10月08日
  • ルポ 誰が国語力を殺すのか

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    ごんぎつねの話から始まり、今の子どもたちの国語の理解力に驚きを隠せなかった。その背景には様々なものも含まれ、幼少期からのコミュニケーションが大切になってくるとよくわかった。今の子どもたちは何でも一言で終わらすことにとても共感をした。別の意味で言い換えて伝えるということを少しずつ伝えていき、少しでも自分の思いを言葉にして伝えられていけるようにしていきたい。

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    2026年09月25日
  • 世界と比べてわかる 日本の貧困のリアル

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    各章が世界と日本の貧困の対比で全て書かれている

    世界では貧困地域で貧困者が生活しているので
    貧困者同士で助け合いながら生活し周りと
    比較して劣等感を抱くような事はあまりない

    日本では高額所得者と生活保護者が同じ地域で
    生活しているので子供まで劣等感を抱き
    メンタルが病んでしまい転落した人生になり
    子供も独立後には生活保護者になる確率が
    1/4にもなるらしい

    連鎖を断ち切る手段としてあるが教育があるが
    劣等感を持つ子供がグリッドと持ち続けられるか
    なかなかどうして

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    2026年09月15日
  • 「ことばで伝える」ができない子どもたち 誰が〈ことばの力〉を育てるのか

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    ことばの獲得にここまでの努力を必要とする時代。どんな言葉で語るのか、どこを切り取って伝えるのかがその人となりを表すのだから豊富な語彙を得てそれを適切に使える技術は大切だ!…とは思うのだけど、この本を読むとハードルが高くてやる気が起きない。この前段階の「伝えたい!」気持ちでさえ子どもに見当たらない時がある。

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    2026年09月11日
  • 「ことばで伝える」ができない子どもたち 誰が〈ことばの力〉を育てるのか

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    「ことばの力」大事ですよね。社会に出ていろんな人と接する機会が増えるにつれて、言葉の重要性も増していきます。
    言葉の重要性が分かっている大人は、この本を読まずとも子供に本を読む機会を与えているでしょう。残念ながら、本を読まない大人はこの本にも出会わないんですよね。

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    2026年09月04日
  • ヤクザの子(新潮文庫)

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    壮絶だけどこれが現実なんだろうなぁ。
    創作の世界ではきらびやかなところしか描かないけど現実では当たり前にそんなことばかりではなくて、立場の弱いものは犠牲になっている。
    蛙の子は蛙というけど、それしか知らないからそうするしかないという場合もあるんだなと思ったり。
    どんな親でも子供は好きだから守るために助けを求められなかったり離れられなかったりするんだなぁと色々考えさせられた。

    文庫版あとがきの
    「生まれてくる子供に家庭を選ぶことはできない。その一方で、国や社会にらどんな子供も不適切な環境から守る義務がある」が沁みた。

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    2026年08月10日
  • 「ことばで伝える」ができない子どもたち 誰が〈ことばの力〉を育てるのか

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    ことばの力を育てるには、読書、対話、自分で考える力を育てることだと思いました。大人がまずことばを大切にする姿勢や好奇心も大事だと思います。優しい言葉で例を挙げ、幼少期からどう取り組めばよいかまとめてあります。

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    2026年08月07日
  • 世界と比べてわかる 日本の貧困のリアル

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    日本の貧困のリアルということでしたが、読後の感想としては、「まだ、日本はマシな国、いい国」と感じた。
    作者は、日本の貧困もこんなに大変です的な説明が有るが……、どう考えてもはるかに途上国の方が生きるには苦しく難しい。
    とは言え、人と人との繋がり等も含め、生きるのが「楽しい」ということだけを考えれば、途上国でも楽しさを感じること、ひょっとして、日本より多いかもという気もする。

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    2026年07月12日
  • 遺体―震災、津波の果てに―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    311後の釜石の様子に迫るノンフィクション。

    街の民生委員、医師、歯科医師、市役所員、市長等、震災時の遺体の処理に奔走した人たちの回顧と本音が綴られます。

    ・・・
    震災、なかでも遺体処理を巡るものが多いですね。

    とはいえ、タイトル以上に物語は広がりがあるように感じます。昨日まで顔を合わせた人が今日はもう息をしていない事実。子どもを救えなかった親の後悔、行方不明の家族を捜し歩きようやく見つけた家族の土気色に変わった亡骸、早く火葬して安らかにしたいのに稼働しない火葬場、被災している市職員に不満をぶつける遺族等々。

    そうした辛く、厳しい状況のなかで、葬儀屋で勤務経験のある民生委員の千葉さんが遺体安置所で果たした役割は大きいのでしょう。

    遺体に寂しくないかと話しかけ、遺族が迎えに来たよと話しかける。遺族の傷はいえることはないのでしょうが、自分を責めるだけだった遺族たちの心をやわらげ、次のステップにつなげる、優しいことばの数々。
    私も読みながら涙しました。

    ・・・
    遺体に話しかけて何になる? 仕方なかった、残念だけど、という以外何もないのでは。

    昔の自分だったらそう言っていたと感じます。

    でも、喪失体験というのは論理で解消されるのではなく、感情や気持ちの整理がつくかどうか次第なのではと考えます。つまり感情は論理なんか軽々と超えてくる。だからこそ優しさや気遣いは感情に響くのだと思います。

    同様に、宗教というのも論理ではなく、ある意味で感情に働きかけるものなのかもしれません。あるいは宗教者の優しさが前提で成り立つものなのかもしれません。

    お経をあげる、供養するという行為。これは死者を弔うのと同時に、生者を(こそ)癒すことそのものなのでしょう。

    作中で仙寿院の芝﨑氏が仏教会を組織するように動きますが、宗派とか細かい考えとかを抜きに大きな目的のために動くこと、人々の安寧の為に動けること、こうしたことこそ宗教者の素晴らしい資質であると感じました。

    こういう方々の活躍を見ると、宗教は胡散臭いというのではなく、一定の果たすべき役割があるのだなあとつくづく感じます。

    ・・・
    ということで石井氏のノンフィクションでした。

    生のありがたみをひしひしと感じました。そしてその生を無駄にはできないなあと思った次第です。

    石井氏のノンフィクションは個人的にはかなり好きですね。また他の作品も読みたいと思います。

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    2026年07月09日
  • 最期は一日中抱っこさせて  ―短い命の輝かせ方―

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    ★★★
    小児の難病なんて考えた事なかった。
    子供の問題は退院してもずっと後遺症が残ったりそれが原因で離婚したり。問題は複雑だな。
    そうなんだよな、元気ならいい、とは言いつつ色々求めてしまうんだよな。

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    2026年07月06日
  • ルポ 誰が国語力を殺すのか

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    ★★★
    ほんとに由々しき事態だと思う。
    AIが出てきて本よりバカなショート動画が永遠。
    携帯は便利すぎて頭が悪くなる。使い方だけどほんとに国力は下がるでしょう。
    ラジオ良く聞くけどやはり学があったりする人間の語彙力てのは頭の良さを感じる。勉強よりそっちよね

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    2026年06月19日
  • 血と反抗 日本の移民社会ダークサイド

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    オーディブルで。ちょっと前にオーディブルで聞いた窪美澄さんの『給水塔から見た虹は』って、これじゃん。親の都合で日本に連れてこられた外国の子供たち。貧困に差別。生き抜くために犯してしまう犯罪。支援したくても、言葉、文化の違いが壁になり、ままならない。放り出されたままのハードな現実。外国にルーツを持つ子供たちにも、同等に生きる価値がある。どうにかならないものか。彼らのおかれている状況を思うと、辛く、切なくなる。

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    2026年05月22日
  • ルポ 誰が国語力を殺すのか

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    物語を読み取れない子どもが増えている。葬儀で村人が煮炊きする場面を「死体を煮ている」と誤読する小学生たち。家庭による教育機会の格差を、公教育が是正できなくなっている――取材を進める中で著者は、現実に直面する。根源には何が?国語力は再生できるのか?現代日本の不都合な真実に真正面から挑む、渾身のルポ。
    衝撃だった。自分はこの本でいう、教育環境が恵まれている社会の上流にいたので絵本の読み聞かせをたくさんしてもらって本好きだし読み書きや話すのも得意な方だ。だからこんなにも国語力のない子供が増えていると聞くと、社会に出て成り立たないだろうと戦慄する。問題点はもちろん一つではないが、他の指導内容が増えすぎて手が回らないというのは早急に解決しなければまずいと思う。欧米のように保護者の義務を増やして強制的に底上げをしないと日本の将来が心配になる。

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    2026年03月15日
  • ヤクザの子(新潮文庫)

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    伊集院静の羊の目を読んで、裏社会における仁義を知りたいと思って本書を手に取りましたが、
    実態はただただおぞましいもので、やっぱり小説とルポは全然違うと思いました。

    前後の裏社会の成り立ち、ヤクザのシノギや、仕組みなど、知りたかったことが丁寧に描かれていました。

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    2026年03月01日
  • 最期は一日中抱っこさせて  ―短い命の輝かせ方―

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    幼くして入院生活を送らなければならない子どもたちがいることも知っていた。小児がんで命を落とす子どもたちの話も聞いていた。しかし、闘病後の生活まで思いは及ばなかった。ここに載っていたのは、子どもたちとその家族の闘病生活とその後の生きる力を支えようと奮闘されてる方々へのインタビュー記事だ。犬好きの私がまず惹かれたのは、ファシリティドッグのお話。犬ならではの支えがそこにある。闘病に付き添う家族を助ける家、院内学級、プラネタリウムで宇宙とつながる(初耳、魅力的)などなど、いろんな支え方があるのだと知ることができた。いろんなアイデアで広がって欲しい活動だ。きめ細かい政治の力添えも必須だ。なかなか目を向けてこなかった分野、多くの人に手に取ってほしい本だと思った。

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    2026年02月27日
  • 世界と比べてわかる 日本の貧困のリアル

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    途上国の「絶対的貧困」と日本の「相対的貧困」を具体的なエピソードで比較した本。日本の事例については確かに具体的でリアルな感じは伝わってくるんだけど、これが本当に多数のケースなのかどうかは正直わからないなあというのが読後の印象。

    例えば「親が生活保護を受けていると、子どももそうなりやすい」という話は、まあそういう傾向があるのは事実らしいけど、これって鶏が先か卵が先かという話にもなってくる。貧困家庭で育つと教育機会が制限されて、結果として貧困になりやすいのか、それとも貧困を「学習」してしまうのか、因果関係は単純じゃないと思う。こういう傾向があるからといって全部鵜呑みにするのはどうだろう、という批判的な目は持っておきたい。

    ただ、自分にはあんまり考えたことがなかった、幸いにも縁がなかったエピソードや体験談が多くて、そういう家庭もあるのだなという見方ができたのは収穫だった。特に途上国との違いは興味深かった。途上国では貧困層同士のコミュニティがあって相互扶助で暮らしていけるのに対して、日本の貧困層は孤立しやすいというのは、なるほどなと思った。日本は「混在型」で富裕層と貧困層が分かれて住んでないから、常に他者と比較して「自分は貧しい」と自覚させられて自尊心を失っていく構造があるらしい。これは日本特有の辛さかもしれない。

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    2026年01月18日
  • 地を這う祈り

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    世界の貧困の現実を載せた本作。
    写真が多く、視覚的に訴えるものばかりでした。

    正直、この本のページを捲るのが怖かった…どのくらい怖かったかというと、動物の殺処分の実態を知るときくらい怖かった…

    特に印象に残ったのは、
    マフィアに腕を切断され物乞いする男の子、
    レストランの残飯を手にするストリートチルドレン、
    下半身はだかで路上に横たわる女性。

    写真が脳内に焼き付いて、今後忘れることはないと思います。

    日本の情勢に対して意見がありつつも、この本を見ると日本は本当に恵まれた国だなと思い知らされます。
    平和ボケしている僕ら。
    世界の貧困の現実は誰もが知っておいた方がいいなと思いました。

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    2026年01月13日
  • 格差と分断の社会地図 16歳からの〈日本のリアル〉

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    【『格差』を『分断』へ転化させないために、私たちの側にこそ『知識』が求められている。】
    《要約》
    ●日本社会に深く根を張る「格差」によって、下層の生活実態が全く見えない「分断」を生んでる
    ●現場取材に基づく「具体的実例」を通して、格差の「構造的要因」を浮かび上がらせる。
    ●「7つの格差」を軸に各章を立て、「自己責任論」では片付けられない、「分断の実像」を解き明かす。
      ①所得格差
      ②職業格差
      ③男女格差
      ④家庭格差
      ⑤国籍格差
      ⑥福祉格差
      ⑦世代格差

    《感想》
    ●内容自体は平易平凡で、既知のものが多かった。タイトル通り、読者ターゲット層は社会問題をあまり知らない中高生って感じ。
    ●無知が分断を拡大させるので、自分の生活圏では出会わない他者の実情を知り、歩み寄ることが大切(本書では登場しなかったが、これを『エンパシー』と言う)
    ●タイトルの「社会地図」が強調されておらず、”地図”のコンセプトが分からなかった(読み飛ばしたか…?)。もしかしたら、「7つの格差」を知ることが、「7大陸を巡る探検」のような読書体験だったのかな…?

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    2025年12月31日