あらすじ
今の日本では、“無縁高齢化”とも呼ぶべき状況が起きている――!
高齢者たちはどんな経緯で社会から切り離されたのか―
誰もが最後にたどり着く高齢者福祉の“未来”を救え。
刑務所が終の住処 介護虐待 老齢LGBTQ
名もなき墓碑 日雇い老人の街 高度成長の闇
自殺者ゼロの取り組み 長寿日本一の村
世界一の高齢化大国“ニッポン”の行く末をノンフィクションの革命児が徹底取材!
第一章 黒い黄昏
刑務所という終の棲家―累犯者
暴力化する介護―高齢者虐待
腐朽する肉体―孤独死
第二章 過ぎし日の記憶
海の怪物との戦記―捕鯨
黒いダイヤの孤島―炭鉱
第三章 日本最大のドヤ街の今
ドヤ街の盛衰
命の牙城―LGBTQ高齢者介護
名のない墓碑―葬儀
第四章 忘れられた日本人
隔離と爆撃―ハンセン病
闇に花を咲かせる―ハンセン病
祖国は幻か―中国残留日本人
第五章 高齢者大国の桃源郷へ
死の淵の傾聴―自殺
もう一つの実家―介護
村はなぜ、女性長寿日本なのか―寿命
世界最大の高齢化大国に生きている私たちは、
もう高齢者の身に起きている現実に背を向ける余裕はないはずだ。
まだ目をそらして問題を先送りにするのか、
今こそ目を見開いて未来を変えていくのか。
日本の将来は、読者一人ひとりの決断にかかっているのだ。(著者)
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
さまざまな辛さを抱えた高齢者のルポ
著者はあくまで弱い立場の側の人々に寄り添うので、言及されないが、
この国は安い賃金で高品質のサービスを求めすぎであり
一般市民、労働者の搾取によって成り立っている仕事が多いと言わざるを得ない。
国会議員や経営者、特権階級のような人々はこういった本を読むことが果たしてあるのだろうか?
弱い立場の人々の気持ちが少しでも理解でき得るのか、、
第一章 黒い黄昏
刑務所という終の棲家―累犯者
暴力化する介護―高齢者虐待
腐朽する肉体―孤独死
第二章 過ぎし日の記憶
海の怪物との戦記―捕鯨
黒いダイヤの孤島―炭鉱
第三章 日本最大のドヤ街の今
ドヤ街の盛衰
命の牙城―LGBTQ高齢者介護
名のない墓碑―葬儀
第四章 忘れられた日本人
隔離と爆撃―ハンセン病
闇に花を咲かせる―ハンセン病
祖国は幻か―中国残留日本人
第五章 高齢者大国の桃源郷へ
死の淵の傾聴―自殺
もう一つの実家―介護
村はなぜ、女性長寿日本なのか―寿命
Posted by ブクログ
人類が進化するのは世代交代があるから。養うべきは下の世代。生存競争に敗れた上の世代は捨て置かれる。累犯、自殺、孤独死。ドヤ街での職探しに、引き取り手のない遺骨。‥そんな中で立ち上がろうとする人々。助けようと奮闘する取り組み。過去があるから今がある。大人から子供が生まれ、老いる人がいるから若者が育つ。…隔離されてきたハンセン病患者。満州に置き去りにされた日本人。長らく理解されなかったLGBTQ。境遇は自己責任による結果ではない。命の終わりに、「生きて来てよかった」と、そう思わせてあげてもよいではないか。
Posted by ブクログ
今月1冊目
★★★
残留、障害、ドヤ、ハンセン病などを経験してきた老人はどうなっていくのかの過去の振り返りルポ。
勉強になりました。
今のヤングがじいさんになる頃には世の中どうなるのか