石井光太のレビュー一覧

  • 加害少年A~そんげん寮と行き場を失った子どもたち~ 1巻

    匿名

    ネタバレ 購入済み

    マンガはエンターテインメントだと思っているのでこテーマは重い。個人的にどのような理由があれ加害者に同情する気はない。

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    2023年06月06日
  • 君はなぜ、苦しいのか 人生を切り拓く、本当の社会学

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    日本の子供が感じている幸福度は、先進国38カ国のうち37位。身体的健康が1位であるにもかかわらず。本著はこの課題認識から始まる。そして、数値を列挙する。子供の7人に1人が貧困、15人に1人がヤングケアラー、児童虐待の相談件数は年間20万件、小中学生の不登校は約24万人以上、ネット依存の子供が1百万人を突破。

    日本は先進国において、幸福度の低い民族である。これは、日本人の自己肯定感が低い事と関係する。この元凶が、偏差値教育にあると指摘したのは茂木健一郎だ。日本特有の高校受験の制度に問題がある。高校受験は多くの学生に対し、生涯に渡る劣等感を与え、偏差値制度は自分が行きたい学部ではなくて偏差値の高

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    2023年05月21日
  • こどもホスピスの奇跡(新潮文庫)

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    友として寄り添う。すばらしい考え方に基づき運営されている施設。自分の平凡な日常があたり前でないこと、日々の生活に感謝することにあらためて気づかされる。

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    2023年05月18日
  • 君はなぜ、苦しいのか 人生を切り拓く、本当の社会学

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    ネタバレ

    石井氏が子ども向けに書いた本。
    当然大人が読んでも理解し易く核心の部分が頭に残って良書たと思う。
    いじめとその隠蔽体質に関してはかなりショック。
    保身のために子どもを切り捨てる大人か一定数いるんだね。
    しかも社会的に立場が上の人達が・・・。

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    2023年04月26日
  • 世界「比較貧困学」入門 日本はほんとうに恵まれているのか

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    昔は駅周辺は路上生活者だらけだった。駅周辺の開発や駅ビル自体の近代化・整備が進み、そういった人達を見る事が極端に減った様に感じる。これは日本が裕福な国になったからではなく、単にセーフティネットが充実してきたからだ。然し乍らそれからも漏れて未だ完全な解消には至っていない。勿論衣食住何一つ不自由なく暮らせる人々から見れば、極端な側にある貧困の現実だ。
    本書は貧困を2種類に分ける。1つは絶対貧困、もう1つは相対貧困。前者は読んで字の如く、収入が1.25ドル/日以下の食うに困る状況を示し(2000年代の数値)、後者は先進国にありながら、物価の高さなどに比例して一定収入以下の人々を指す(収入150万以下

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    2023年04月01日
  • 43回の殺意―川崎中1男子生徒殺害事件の深層―(新潮文庫)

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    なんとも言えない。この本を読み終わった直後は辛くて感想も書けない。
    この本に出てくる加害者少年たちや、つるんでいた子たちのあまりの語彙の少なさにびっくりするときがある。本当に、限られた世界の限られた認識の中で生きてて、こじれてて、こんな犯罪が起きてしまうことになったんだと感じた。
    被害者の父親が、「息子は運が悪かった」と言っているが、本当にそうだろう。
    もっと世界は広いことを知らせてあげる大人がいれば。

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    2023年03月04日
  • 「鬼畜」の家―わが子を殺す親たち―(新潮文庫)

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    実際に起こった3件の幼児殺害事件を追ったノンフィクション。メディアでは、幼児殺害や虐待は親の管理不足などと短絡的に片付けがちだが、その背景には精神的問題と貧困の連鎖など様々であることが本書を読んでわかった。

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    2023年03月02日
  • ニッポン異国紀行 在日外国人のカネ・性愛・死

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    2023.02.11
    アフターコロナの日本において、本書に述べられたような「社会」がどう変わったのかに関心がある。

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    2023年02月11日
  • 本当の貧困の話をしよう 未来を変える方程式

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    2023.01.03 #001

    貧困と騒がれる中、本当の貧困とはどのような事を指すのだろうか?と思っていた中で少し理解するキッカケになった。ただ最近思うのはお金のあるなしではなく、心が貧困な人が増えたと特に思うのは私だけだろうか。

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    2023年01月08日
  • 「鬼畜」の家―わが子を殺す親たち―(新潮文庫)

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    その幼さはどこから?結局はその親の幼少期に遡る。外部の支援者は被虐待者であり虐待者である精神発達の未熟な方に何ができる…

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    2023年01月07日
  • 加害少年A~そんげん寮と行き場を失った子どもたち~ 1巻

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    電車内で無差別殺傷をしでかした少年。無期懲役を望むが少年なのでそれも叶わず。少年院での矯正教育も効果がなかったみたいで更生寮に入るが、この後の展開は悲劇的にしかならない予感

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    2022年12月31日
  • 加害少年A~そんげん寮と行き場を失った子どもたち~ 1巻

    購入済み

    後味悪い漫画

    この後の展開は想像できる。現実の少年法は建前だしある程度人格が固まった人間を更生させるのは不可能に近い。処遇を知りたい人が読む漫画なのかな…

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    2022年12月30日
  • 虐待された少年はなぜ、事件を起こしたのか

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    またしても、少年たちの犯罪のルポを読ませてもらった。問題が複合的すぎて、どうしていいのか、途方に暮れる。少なくとも、少年たちをきちんと更生させることが、社会にとって良いことに決まってる。そのための方策にもっと力を尽くすべきだと思う。法務大臣はつまらない役職なんていう前に、そういうことももっと考えるべきだと思うなぁ。

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    2022年12月18日
  • 世界で一番のクリスマス

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    石井光太さんの小説、東京上野の風俗業界を題材にした5編のストーリーが収録されています。

    『午前零時の同窓会』女性用デートクラブの依頼は、高校時代の同級生、彼女は事故により車椅子生活になっていた…。
    『月夜の群飛』韓国デリヘルの進出により、営業が立ちゆかなくなる上野界隈のデリヘルは営業形態を見直すのか…。
    『鶯の鳴く家』ラブホテル営業の裏側、従業員同士のつながりとそれがもとで起きた悲しい事件とは…。
    『吉原浄土』風俗嬢行きつけのクリニック、性病の他妊娠中絶などの診察にもあたる…。
    『世界で一番のクリスマス』元AV女優の姉と脳性麻痺の子供を出産したシングルマザーの妹…。

    この時期にぴったりな表

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    2022年12月11日
  • 本当の貧困の話をしよう 未来を変える方程式

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    貧困の連鎖の繋がり、日本だけではなくグローバルな視点でもそれがよくわかる。
    個人的には、日本の福祉制度の光と闇、の章が、ななんとなく感じ取っていたことを書いていてくれて、納得感があった。

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    2022年12月03日
  • 「鬼畜」の家―わが子を殺す親たち―(新潮文庫)

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    衝撃、ではあるがやはりヒトゴトのような


    だいたいお下品地区か、低学歴からの下層職で保育園やらを使いこなせずここにいたる印象です
    (専門中退からの非正規とか


    児童虐待
    虐待死


    三つの事件

    ・厚木市幼児餓死白骨化事件
    ・下田市嬰児連続殺害事件
    ・足立区ウサギ用ケージ監禁虐待死事件


    ● 厚木市の幼児餓死白骨化事件

    妻が出て行ったあと、26歳の父には3歳児の世話が出来なかった。

    仕事に出る時は和室の入り口を粘着テープで封鎖。食事はパンがおにぎりを与えるのみ。

    やがて外に恋人を作り父は家に帰らなくなった。

    「めんどくささ」の少し先。わからんでもない。

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    2022年11月06日
  • 漂流児童 福祉施設に関わる子供たち

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    石井光太『漂流児童 福祉施設に関わる子供たち』潮文庫。

    児童福祉の現場の現実に迫るノンフィクション。

    著者にしては珍しくメッセージを感じられない作品だった。手広く取材を行った割りには結論めいたものが見えないことが原因か。

    今の世の中は子供たちにとって受難の時代だ。報道などでも親による虐待死事件、ネグレクト、いじめ、家庭の貧困などなど、それに加えての新型コロナウイルス感染禍と子供を巡る状況は悪化の一途だと思う。

    本来ならば政府がこうした子供たちに家庭を含めて救いの手を差し伸べるべきなのに僅かな金銭をばら蒔くだけで問題の真因を解決することもなく、実際に動いているのは民間の団体が主のようだ。

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    2022年09月10日
  • 夢幻の街 歌舞伎町ホストクラブの50年

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    ホストクラブの誕生から現在までを概観できる。つい先日、手塚マキさんの本を読んだけど、この本で全体を概観してみると手塚マキは傍流というか異色の存在という感じだろうか。本流は「愛本店」からいまではグループダンディーといったところへの系譜のよう。つまりは大きいところであり、それが業界をリードしていくということなんでしょうね。
    商売敵どうしでありながら世間から色眼鏡で見られる存在として、対世間では共闘することもあり、やっぱりけっこうマニッシュな世界だなと思うことしきり。女性が迎える業態がホストクラブほどの勢力にならないことからも、ホストクラブって組織や仁義を重んじる男性的な社会なのだなと。

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    2022年08月28日
  • 格差と分断の社会地図 16歳からの〈日本のリアル〉

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    データがたくさん示されているところが良い。これを読んでわかったような気になってはいけないとは思うけど、こういう現実があることは知っていてもいいであろう。

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    2022年08月26日
  • 格差と分断の社会地図 16歳からの〈日本のリアル〉

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    現代社会では自分と異なる境遇を生きている人との接点が無い、という著者の主張はとても納得いくものでした。
    接点がないから他人がなぜ苦しんでいるのかが理解できない、理解できないから他人の苦しみの原因を本人の努力不足だと決めつけてしまう。
    日本がこれから良くなっていくためには、様々な境遇を生きている人たちがお互いに分かり合って共生できる仕組みづくりが必要だという意見には共感できました。

    著書で少し残念だった点が2つ。
    1つは、主張の根拠として採用しているデータが今一つ客観性に欠ける点です。例えば「障碍を持つ人の割合は〇〇%であるという説もある」といったような曖昧な表現を使われており、せっかくの素晴

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    2022年08月14日