【感想・ネタバレ】教育虐待 子供を壊す「教育熱心」な親たちのレビュー

あらすじ

勉強が終わるまでトイレ禁止、無数の栄養ドリンク……子供部屋で何が起きているのか
教育虐待とは、教育の名のもとに行われる違法な虐待行為だ。それは子供の脳と心をいかに傷つけるのか。受験競争の本格化から大学全入時代の今に至るまでゆがんだ教育熱はどのように生じ、医学部9浪母親殺害事件などの悲劇を生んだのか。親子のあり方を問う。

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Posted by ブクログ

社会が家庭に影響を与え、家庭が教育に影響を与えることが、よくわかる1冊。教育にどこまで、何ができるか。考えるきっかけがもらえる。

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2024年08月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

めちゃくちゃ良い本です。子供を育てるならば、必読本だと思います。そうでなくても読むべきです。多分今後何度も読み返してしまうと思います。

教育虐待によって殺される子供の心や、それに対応するためにいかに子供が自分自身を曲げてしまうのか。自分が同じことをされていたらと思うとゾッとする。

子供が自分の意思で決めてないことを強要しても、伸びるわけがありません。自分で考え、自分の意思で決めたことを全うした時に、初めて自信が生まれ、誇りを持ち、自立していきます。子供を育てるならどうするべきか、考えさせられる本でした。

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2024年06月11日

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教育虐待のメカニズムが、ケースによって示されていた。教育虐待は、この学歴社会でより認知される必要があると私は感じた。被害者のケースを一つ一つ見ていくと、教育という名の元に、親が行きすぎた指導や干渉を行う虐待が見られる。しかし、その虐待を受けている子はその影響を時間が経ってから受けたり、自覚していないことも多く、親が間違いに気づかない、認めないことが多い。それが連鎖して、教育虐待は続いてしまうのだということを認識した。この連鎖を断つためには、この本をきちんと親、教育者が読み、子どもたちの自主性を重んじ、サポートする必要があると感じた。

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2024年06月10日

Posted by ブクログ

あらゆる親が読むべき一冊と思いました。身体的虐待、心理的虐待、ネグレクトのいずれにも当てはまる可能性がある教育虐待は、こどもの権利を無視する親の許されない行為です。こども基本法が令和5年4月から施行され、こどもの権利が最上位である事が法律で示されて、今後の親や学校の教育及び指導内容の見直しが期待されています。教育虐待を受けている子どもたちに、手を差し伸べられる社会へ近づくことを願っておりますが、本書がその役割を担ってくれる事を期待してます。

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2023年08月17日

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秋葉原通り魔事件(直接の関係は無いかもだけど)や9年浪人して母親を殺した事件など虐待の末に加害者となるケースがあるがこうした虐待が無ければ防げたとは思う。親の学歴が低くて子にそうはならないようにさせるパターン、親の学歴が高くて同じようにしたくてさせるパターン、周囲の親がやってるからさせるパターン、親自身が発達障害によってさせるパターンなど不幸への入口は多岐にわたる。子どもへの愛情と言いつつトイレにも行かせないのは酷い。子ども部屋で無く拷問部屋といえよう。
色々なパターンがあるが親も高難易度資格を目指して猛勉強していて子どもと机を並べているというケースは見当たらない。口だけ出してきて頭が愚劣な親のケースが悲惨すぎる。もちろん勉強しないよりはした方が良いに決まっているが身の丈に合わないやり方も考えものであると思った。

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2025年05月21日

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医者の子どもが医者になれたら幸せだけど、その影にはこういう不幸な子もいるんだなぁと思った。
信頼できる大人が近くにいることは再生産を食い止めるためにとても大事なこと。

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2024年03月02日

Posted by ブクログ

★★★★
今月1冊目
非常に勉強になった。しかしうちと全く違う親ばかりでたまげた。こうまでして子供に勉強勉強言うやついるんだ。
こう言ってはなんだが我が家は慶應の学長がうちに入って下さいと言われてもいや、遠いし結構ですと言うレベルくらい学歴ブランドに興味がない。
教育の押し付けでなく家庭を安心の空間にすることか。まあ、自発的にってのはホント理想だが、なかなかムズイよね。

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2024年02月01日

Posted by ブクログ

なんとなく書店で見つけて買いました。
日本の教育に隠された虐待の実情を実例ともに筆者の意見として述べられていた。
過度な受験戦争の中で勝てた者はそれから先の人生もうまくいくが負けた者の未来はあまり明るくない。
そんなことを思わされた。
少しでも教育虐待という言葉が広まり親の言いなりになって病んでしまう人が減ることを願いたい。
まだ、教育を受ける立場でこの本を読んだので教育するということはわからないがいつかその立場にたった時にこの本のことを思い出したいと思う。

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2024年01月19日

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解決策はないが、実態を把握するためには良い
日本にまだない虐待形態だとのこと。この言葉が広がれば良いなとおもう。
書かれている内容は、この本を手に取る人なら見聞きしたことあると思われるが、思考する契機にはなると思う。例示が多く実態例を把握できる

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2023年10月17日

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数多くの施設に取材したことに対しては感服する。ただ、教育の専門家ではないにせよ、考察が浅いと思われる。そりゃそうだろうということが繰り返し書かれていたので、しつこい印象を受けた。

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2025年06月13日

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教育虐待について、過去の事件から触れてゆく。自身が教育虐待なのか?心配になり手に取った。

子供が自分の意思で何かを始めれば、どんなに小さなことだって自信になります。

本文より。

★3つなのは教育虐待について私が知っていることが多かったから。

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2024年11月07日

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ネタバレ

我が子をナイフで刺殺した事件は衝撃だった。

子どもの成功は親の成功、という狂った価値観や、そもそも成功というのが学歴の入手だとする歪んだ認識は、世の中の風潮やラベリングがもたらしていることも知っておかなくちゃいけない。

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2024年02月19日

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子どもへの学習強制。その手段としての虐待。多数の事例でこれでもかと突き付ける。教育熱心と教育虐待は紙一重。子供の自主性を尊重すべし。ただ、放任主義がよいというわけでもない。行き過ぎた競争は好ましくはないが、受験を機に能力を伸ばす子もいる。体罰はよくないが、危険を冒そうとしている将にその時は力づくでも止めねばならぬ。子育ては常にケースバイケース。その時、その子に見合った対応の正解は難しい。「そうだそうだのアクセル」「ちょっと待てよのブレーキ」交互に踏みながら読む。考えるきっかけを与えてくれたことには感謝。

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2023年10月26日

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自覚なく虐待している。
子供のためと言いながら、本当は親自身のために。

子供が適応すれば一見問題ないように見えるので、発見と支援は難しいのかもしれない。

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2023年09月27日

Posted by ブクログ

教育虐待というテーマだが、渾身の徹底ルポという感じではなく他の調査をしているときに聞いた話や教育虐待として有名な事件の別の記事を読んであといくつかインタビューをしてさらっとまとめたという印象を受けた。もっと事例を掘り下げた話などを期待していたのでそこは残念。発達障害との関係や虐待の連鎖なども触れられているが、こちらもはっきりした因果関係は述べられておらず、関連があるのではないか、という著者の推測でとどまっている。
いろいろな側面から教育虐待という問題に光をあてようとしているのはわかるが、話が表面的で全体に薄いと思った。(物理的にも薄いが)

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2023年09月02日

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