石井光太のレビュー一覧

  • 蛍の森

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    まずは、石井光太が社会派ミステリー小説を書いたことに驚いたのだが、読んでみると、ノンフィクション以上に強いメッセージ性があり、非常に読み応えがあった。

    四国の山間部で発生した老人の連続失踪事件に端を発した物語は意外な展開を見せていき、心が抉られるような悲惨な過去が描かれていく。そして、ラストの畳み掛けるような驚愕と感動の渦。

    さすがはノンフィクション作家だけのことはあり、ハンセン病差別の闇という難しいテーマを下地に本当に見事なミステリー小説を描いたものだ。

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    2019年08月19日
  • アジアにこぼれた涙

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    パキスタン、マレーシア、フィリピン、タイ、イラン、スリランカ……、それぞれの地でアフガン難民の父子の確執に触れたり、エイズ禍に沸いた頃の都市伝説を検証したり、イラク難民の夫婦とともによくない筋に感化されイラクに戻ったと思われる息子の足跡を探したり、孤児たちの明るいもてなしを受けたりといった具合に、貧しさや戦争の惨禍などなどに取り巻かれ混沌としたアジアの街でアジアの人と出会ったエピソードが綴られる。
    読みながら思ったのは、「この人(著者)、自分と似ている」ということ。どこが似てるって、体験が身にならないタイプだという点が。なかなか得難い体験をしているはずなのに、どこかさらっとしていてありがちな話

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    2016年04月11日
  • 遺体―震災、津波の果てに―(新潮文庫)

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    僕の持っていたイメージでは被災者は冷静に対処して大きな混乱もなく海外からも賞賛されているというものだが、この本に書かれている人びとは冷静な人ではない。人びとは変わり果てた町に絶望し、最愛の者を失って泣き叫び、行政への不満を爆発させ、生き残った事を後悔した。普通の反応だ。
    自衛隊員、警察官、市役所の職員、医師らは罵声を浴びながらもひたすら自らの職務をした。当然彼らにも気掛かりな家族はいるが自分のことより職務を優先した。こういう自己犠牲の精神で働く無名の公務員は日本の誇れることだと言える。

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    2015年12月30日
  • 戦場の都市伝説

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    まさに都市伝説なのだけど、裏には悲しい歴史があるのです。
    しかし、ノンフィクションライター石井さんらしくない気がする…

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    2015年12月04日
  • 世界の美しさをひとつでも多く見つけたい

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    人間の心の美しさ。貧困地域や被災地などの困難な状況で生きる人たちの、生命力の源のような心のよりどころ。現場で拾い上げたナマの声が、胸を打ちます。できればあまり目を向けたくないと思ってきたそれらの現場には、想像もできなかったストーリーがありました。著者の他のドキュメンタリーも読んでみたいです。

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    2015年01月10日
  • 遺体―震災、津波の果てに―(新潮文庫)

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    自らも被災者である関係者たちが、大震災で犠牲となった余りに多くの遺体に戸惑い、悲しみを飲み込み、それでいて尊厳をもって接する姿とその心の内に、尊敬と感謝するばかりであった。
    耳に入る身内の遺体を前に慟哭する声を一心に手を動かし耐える姿に、その苦しさが強く胸を打ち涙がこぼれた。

    大災害の際は生存者を如何に保護し支援するかに焦点が奪われがちになるが、犠牲者とその親族の対応について国や自治体だけでなくボランティアも含めて備えておかなければならないと強く感じた。
    また、僅か1~2キロ先の津波の情報が地域全体に伝わりきっていなかったことにも驚いた。

    本書は、3.11を伝えるノンフィクションとして貴重

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    2014年05月26日
  • 世界「比較貧困学」入門 日本はほんとうに恵まれているのか

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    日本は先進国の中で3番めの貧困大国だという。1日1.25ドル以下で暮らす「絶対貧困」に対して、相対的に可処分所得が少ない層「相対貧困」が日本の貧困の正体だ。
    絶対貧困と相対貧困、それぞれの状態を、住居、教育、結婚、食事などの面から比較してみる、という試み。絶対貧困では住居が特定の場所に集まる(スラム)に対して、日本では同じ地域に貧困が混在してくる。絶対貧困者にはセーフティネットの種類が少ないが、逆に強固なセーフティネットがある。日本のセーフティネットは、一度その網から落ちてしまうと這い上がるのが困難だ。グレーを許容することで吸収している社会と、シロクロハッキリさせることで、大抵の貧困はクロに行

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    2014年05月17日
  • 日本人だけが知らない 日本人のうわさ~笑える・あきれる・腹がたつ~

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    ネタバレ

    こういう噂というものは下ネタが多いものだが、事実無根と言い切れない日本の風俗コンテンツの多さに脱力。
    日本人がする海外の噂では、昔どうでもいいディテールで友人と盛り上がった記憶があります。
    そういう噂が出来る背景に触れて、そこも考えることが大事だと解いていますが、そこのところをもっと掘り下げてあれば面白かったと思います。

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    2014年03月26日
  • 僕らが世界に出る理由

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    若者が一歩踏み出すための処方箋を実体験に基づいて教えてくれる。
    具体的には
    ①先ず外へ飛び出す。
    ②学ぶ。
    ③現実を直視する。
    ➃支援する。
    という構成になっている。

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    2013年09月16日
  • 物乞う仏陀

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    こういうのは感想を気安く書けないけど、
    僕はけっこう冷酷な人間になれるというか、
    正義感って何なんだろうとかって思う。

    でも読んでよかった。
    こういう世界というか観点は、僕には少ない成分だから。

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    2013年08月28日
  • 日本人だけが知らない 日本人のうわさ~笑える・あきれる・腹がたつ~

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    好きなノンフィクションライター石井光太氏の本なので楽しみに読んだが、ライトすぎてイマイチでしたね。
    しかし、性や下ネタは相変わらず興味深いネタを提供してくれる。
    歌麿デカすぎ。確かにロリコンはびこり過ぎてて、みんなロリコンだと勘違いされるし。横には割れてない。
    中韓の反日はもはや伝統芸。

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    2013年08月12日
  • 僕らが世界に出る理由

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    『物乞う仏陀』、『遺体』などで知られている石井光太さんの書。
    自身が行ってきたルポ活動での実体験や、他のライターの成功例を紹介しながら、若い人々にむけて海外に出ることを勧める書。勉強、読書の重要性を説きつつも、そこで得た知識を一度打ち壊し、自分の目で見、自分の耳で聞いたことをもとに、現実を再構成することが大切だと語る。

    自分の目標のために最短の道はなにか?それがわかったら直感に従って即行動。実際にそれをやってのけた人の言葉だから説得力はある。何か大きな事を成したい、と思っている人は読むと良いだろう。

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    2013年08月18日
  • 日本人だけが知らない 日本人のうわさ~笑える・あきれる・腹がたつ~

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    外国から見た日本の姿の一面がわかる一冊。噂について書いてあるが、統計も多用しているため現実味がある。ただ、この内容を丸呑みしないようにしたいと思った。結構エグい。あくまでも噂、と考えるべき。深読みは禁物と感じた。

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    2013年07月10日
  • 戦場の都市伝説

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    わ~ん こわかったよ~
    夜中に読んじゃったからまるで「あなたの知らない世界」状態

    嘘が本当に聞こえるためには真実をうま~くブレンドすべし。
    じわじわっと恐怖がこみ上げてくる仕上がりになっておりました。
    こんなのを各地の子供は怖い話として聞かされているんだろうなあ・・・

    ちょっとまじめな話
    国家間の戦争に対しては国際法もあるし、保障もある。保障が足らないと国同士でやりあうことができる。でも国内の紛争だと敵味方に分かれていたとしてももともとは農民同士だったりで戦後は同じ国・地域で生活する。隣人が自分の親子供を殺した元敵ってこともあり得るわけで・・・
    私ならノイローゼになりそう。
    リビアでは新た

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    2013年03月06日
  • 戦場の都市伝説

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    ノンフィクション作家がフィクションありきの都市伝説を書く。
    今までとは違った切り口で、これはこれで読みやすかった。



    っていか、フカヒレ(;´Д`)

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    2013年02月22日
  • 戦場の都市伝説

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    石井光太さんがやることは、いつもめちゃくちゃアンダーグラウンド。だからこのひとの本は好きです。
    本書は全国各地の戦場であった場所にまつわる都市伝説をまとめた本。取材量、範囲が半端じゃない。
    なかなかむごい描写もあったりして、あまり明るい気持ちにはならないけども、そこがいいと思う。粛然とさせられるところが。
    ただ、著者の本にしてはメッセージ性が薄く、あまり生かされていないと感じました。
    罪悪感、つらみ、悲しみ、など、それを和らげるために都市伝説が生まれる、こともあるってことか。

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    2012年11月05日
  • 戦場の都市伝説

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    イタリア軍は砂漠への行軍でもパスタを持って行く。

    これは明らかな都市伝説らしいのだが、「イタリア軍の兵士は例え
    戦場にいようともお昼になるとマンマのパスタを食べに家に帰る」と
    言われてもわたしゃ信じるね。笑。

    色んな都市伝説があるけれど、本書は戦争や内戦の戦場となった場所
    で語られている都市伝説を集めたもの。

    ナチスの人間石鹸、死体でのコカイン運び、米兵の遺体修復の高額
    アルバイト、夜になると遊びに誘いに来る子供の霊、捕虜たちを見守る
    子供、川をせき止める死体、死体を食らって巨大化した湖の魚等々。

    それぞれの都市伝説が生まれた背景が解説されており、人間の愚かさ・
    残虐さが剥き出しにされ

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    2017年08月18日
  • 地を這う祈り

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    彼の写真に対する考え方が印象的。写真を撮るときに感じているという「後ろめたさ」が、決して上から目線でない「そのまま」を映し出しているのだろう。

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    2012年09月30日
  • 日本人だけが知らない 日本人のうわさ~笑える・あきれる・腹がたつ~

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    まあまあ。
    時代によって、見られ方がだいぶ違うね。
    でも、当然だけど、あまり気持ちのいいものじゃないね。
    ジョークっていうならいいけど、噂だとマジっぽくて、隔たりを感じてしまう。

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    2012年05月30日
  • 物乞う仏陀

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     気候が温暖で米などは年3回も収穫できるし、地方都市なら野菜などは庭でいくらでも手に入るだろうに。干ばつ、寒冷で作物が収穫されず、飲み水も奪い合う地域とは違うのに。集団で平和に生活をして、貧者を救えないものなのだろうか。冬が厳しい北海道では道端で寝ることは死を意味する。逆に道端で裸同然の乞食が生きれる環境が、根本的にその国を替える力を損ねているとしかいえない。

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    2016年01月24日