石井光太のレビュー一覧

  • 浮浪児1945-―戦争が生んだ子供たち―(新潮文庫)

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    単行本が出たときから読もうか読むまいかずーっと迷っていた一冊。
    ずっしり重たいし、つらい描写もあるけど、やっぱり読んでよかった。
    この国に戦争がもたらした現実を知っている人が残っているうちに、たくさんの本がまとめられることを願います。

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    2018年05月16日
  • 遺体―震災、津波の果てに―(新潮文庫)

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    何冊か、東日本大震災に関する書籍は読んで来た。
    しかし、今作はタイトルにもある通り「遺体」に焦点を当てた小説であり、未曾有の大震災で溢れた遺体をどう対応するか?その対応だけを淡々と綴っている。
    この手の本を読む時は、大体感情的になり、泣いてしまうことが多いのだが、今作は遺体への対応策を淡々と綴っているだけので、悲惨な体験であることは確かなのだが、事実として、しっかりと受け止められるのが、特徴的。
    今までは宮城県側のルポを読むことが多かったが、岩手県側でのこれだけの被害もきちんと受け止めていきたいと思う。

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    2018年05月07日
  • 世界で一番のクリスマス

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     うーん。なんとも微妙な作品。綺麗に仕上げようと思っているのだろうが、なんともチープ。
     
     5つの短篇からなる作品集。全て風俗に関係する題材。しかし、残念ながら全てが中途半端に感じられた。

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    2017年11月26日
  • 感染宣告 エイズウィルスに人生を変えられた人々の物語

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    HIVの感染率が意外と低いことを学んだ。感染者だけでなく、家族や恋人のことも取材しており、広い視点から捉えることができた。とくに血友病の話では、薬害エイズの背景、非加熱製剤のことを知ることができた。早苗の死を疑っているような描写がいまいちよくわからなかった。

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    2017年11月18日
  • コールド・ケース 未解決File.1「連続児童自殺事件」

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    ネタバレ

     2chのホラー・オカルト系まとめサイトで取り沙汰されていそうな事件を、実はこういう……犯人もきっとこの人であろうことが……っていう感じで、今は調査が既にとまっている事件を掘り起こして真相を暴く、っていう漫画でした。
     話の流れはまあ分かりやすく、さらさら読めました。事実であれ空想であれ理想であれ、きちんとした証拠がないが故に捜査が止まったりマスコミが報道をやめたりしているのでしょう。ま、マスコミは最近上っ面で終わっているようですが。まあそれはそれ、生きて行く上では、お上には逆らえないわけですしね。哀しいことですが。

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    2017年08月05日
  • 僕らが世界に出る理由

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    ネタバレ

    ちくまプリマ―新書であるため、高校生・大学生向けに書かれているが、大人が読んでも心に留めておきたい部分がいくつも見つかった。
    海外へ行くことは、「本人がその気になりさえすれば、あらゆるものが自分の肥やしとなりえる」。私自身は今海外に住んでいる。ただ、日々の忙しさに追われて、様々な文化の違いにあまり目を留めず何気なく過ごすことも多い。だが、よく考えれば看板一つをとっても、スーパーで並んでいる野菜一つをとっても、発見が多くあるはずだ。それをもっと活かそうと思った。
    また、高校生・大学生の間にどんな考えを身につければ良いのか、また具体的に何をしたら良いのかという部分は、大人として彼らに伝える時に参考

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    2017年07月23日
  • 地を這う祈り

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    今までの著作の裏話的なフォトエッセー。世界の最底辺の人達の取材秘話ですな。写真も豊富で勉強になります。クソみたいな最貧困な人生を当たり前の様に送る人達はいったい何を考えてるのか?とか考えます。ただ生きる事しか考えていないよね。人間だって動物だもの。

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    2017年03月04日
  • 蛍の森

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    2016/05/04
    何度も読むのをやめようと思った。
    でも、ハンセン病の人たちの苦しみから目をそらしてはいけない。
    無知や、それに伴う恐れがおこす悲劇。
    人間の弱さ。

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    2016年05月04日
  • 蛍の森

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    まずは、石井光太が社会派ミステリー小説を書いたことに驚いたのだが、読んでみると、ノンフィクション以上に強いメッセージ性があり、非常に読み応えがあった。

    四国の山間部で発生した老人の連続失踪事件に端を発した物語は意外な展開を見せていき、心が抉られるような悲惨な過去が描かれていく。そして、ラストの畳み掛けるような驚愕と感動の渦。

    さすがはノンフィクション作家だけのことはあり、ハンセン病差別の闇という難しいテーマを下地に本当に見事なミステリー小説を描いたものだ。

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    2019年08月19日
  • アジアにこぼれた涙

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    パキスタン、マレーシア、フィリピン、タイ、イラン、スリランカ……、それぞれの地でアフガン難民の父子の確執に触れたり、エイズ禍に沸いた頃の都市伝説を検証したり、イラク難民の夫婦とともによくない筋に感化されイラクに戻ったと思われる息子の足跡を探したり、孤児たちの明るいもてなしを受けたりといった具合に、貧しさや戦争の惨禍などなどに取り巻かれ混沌としたアジアの街でアジアの人と出会ったエピソードが綴られる。
    読みながら思ったのは、「この人(著者)、自分と似ている」ということ。どこが似てるって、体験が身にならないタイプだという点が。なかなか得難い体験をしているはずなのに、どこかさらっとしていてありがちな話

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    2016年04月11日
  • 遺体―震災、津波の果てに―(新潮文庫)

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    僕の持っていたイメージでは被災者は冷静に対処して大きな混乱もなく海外からも賞賛されているというものだが、この本に書かれている人びとは冷静な人ではない。人びとは変わり果てた町に絶望し、最愛の者を失って泣き叫び、行政への不満を爆発させ、生き残った事を後悔した。普通の反応だ。
    自衛隊員、警察官、市役所の職員、医師らは罵声を浴びながらもひたすら自らの職務をした。当然彼らにも気掛かりな家族はいるが自分のことより職務を優先した。こういう自己犠牲の精神で働く無名の公務員は日本の誇れることだと言える。

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    2015年12月30日
  • 戦場の都市伝説

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    まさに都市伝説なのだけど、裏には悲しい歴史があるのです。
    しかし、ノンフィクションライター石井さんらしくない気がする…

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    2015年12月04日
  • 世界の美しさをひとつでも多く見つけたい

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    人間の心の美しさ。貧困地域や被災地などの困難な状況で生きる人たちの、生命力の源のような心のよりどころ。現場で拾い上げたナマの声が、胸を打ちます。できればあまり目を向けたくないと思ってきたそれらの現場には、想像もできなかったストーリーがありました。著者の他のドキュメンタリーも読んでみたいです。

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    2015年01月10日
  • 遺体―震災、津波の果てに―(新潮文庫)

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    自らも被災者である関係者たちが、大震災で犠牲となった余りに多くの遺体に戸惑い、悲しみを飲み込み、それでいて尊厳をもって接する姿とその心の内に、尊敬と感謝するばかりであった。
    耳に入る身内の遺体を前に慟哭する声を一心に手を動かし耐える姿に、その苦しさが強く胸を打ち涙がこぼれた。

    大災害の際は生存者を如何に保護し支援するかに焦点が奪われがちになるが、犠牲者とその親族の対応について国や自治体だけでなくボランティアも含めて備えておかなければならないと強く感じた。
    また、僅か1~2キロ先の津波の情報が地域全体に伝わりきっていなかったことにも驚いた。

    本書は、3.11を伝えるノンフィクションとして貴重

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    2014年05月26日
  • 世界「比較貧困学」入門 日本はほんとうに恵まれているのか

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    日本は先進国の中で3番めの貧困大国だという。1日1.25ドル以下で暮らす「絶対貧困」に対して、相対的に可処分所得が少ない層「相対貧困」が日本の貧困の正体だ。
    絶対貧困と相対貧困、それぞれの状態を、住居、教育、結婚、食事などの面から比較してみる、という試み。絶対貧困では住居が特定の場所に集まる(スラム)に対して、日本では同じ地域に貧困が混在してくる。絶対貧困者にはセーフティネットの種類が少ないが、逆に強固なセーフティネットがある。日本のセーフティネットは、一度その網から落ちてしまうと這い上がるのが困難だ。グレーを許容することで吸収している社会と、シロクロハッキリさせることで、大抵の貧困はクロに行

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    2014年05月17日
  • 日本人だけが知らない 日本人のうわさ~笑える・あきれる・腹がたつ~

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    ネタバレ

    こういう噂というものは下ネタが多いものだが、事実無根と言い切れない日本の風俗コンテンツの多さに脱力。
    日本人がする海外の噂では、昔どうでもいいディテールで友人と盛り上がった記憶があります。
    そういう噂が出来る背景に触れて、そこも考えることが大事だと解いていますが、そこのところをもっと掘り下げてあれば面白かったと思います。

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    2014年03月26日
  • 僕らが世界に出る理由

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    若者が一歩踏み出すための処方箋を実体験に基づいて教えてくれる。
    具体的には
    ①先ず外へ飛び出す。
    ②学ぶ。
    ③現実を直視する。
    ➃支援する。
    という構成になっている。

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    2013年09月16日
  • 物乞う仏陀

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    こういうのは感想を気安く書けないけど、
    僕はけっこう冷酷な人間になれるというか、
    正義感って何なんだろうとかって思う。

    でも読んでよかった。
    こういう世界というか観点は、僕には少ない成分だから。

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    2013年08月28日
  • 日本人だけが知らない 日本人のうわさ~笑える・あきれる・腹がたつ~

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    好きなノンフィクションライター石井光太氏の本なので楽しみに読んだが、ライトすぎてイマイチでしたね。
    しかし、性や下ネタは相変わらず興味深いネタを提供してくれる。
    歌麿デカすぎ。確かにロリコンはびこり過ぎてて、みんなロリコンだと勘違いされるし。横には割れてない。
    中韓の反日はもはや伝統芸。

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    2013年08月12日
  • 僕らが世界に出る理由

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    『物乞う仏陀』、『遺体』などで知られている石井光太さんの書。
    自身が行ってきたルポ活動での実体験や、他のライターの成功例を紹介しながら、若い人々にむけて海外に出ることを勧める書。勉強、読書の重要性を説きつつも、そこで得た知識を一度打ち壊し、自分の目で見、自分の耳で聞いたことをもとに、現実を再構成することが大切だと語る。

    自分の目標のために最短の道はなにか?それがわかったら直感に従って即行動。実際にそれをやってのけた人の言葉だから説得力はある。何か大きな事を成したい、と思っている人は読むと良いだろう。

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    2013年08月18日