石井光太のレビュー一覧

  • ヤクザの子(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    作者の方の取材に敬意を表します。
    なかなか一般的には、ヤクザの世界の特にその子供がどういう生き様をしていったのか、知ることはできないです。
    最初このタイトルを見たとき、なんだか興味が湧き何となく手に取りましたが、詳細の事例を丁寧に取材しとても勉強になりました。
    合わせてこの社会問題を何か解決する手立てはないかとも思います。

    0
    2025年06月22日
  • 血と反抗 日本の移民社会ダークサイド

    Posted by ブクログ

    1980年代以降、工場での単純労働、農作業、建設現場や風俗産業に受け入れてきた移民。ベトナム戦争後のインドシナ難民、80年代~90年代の中国残留日本人、90年代の南米日系人、80年代から2000年代のフィリピンパブ「ジャパゆきさん」、2000年代以降の技能実習生のベトナム人などが取り上げられている。それぞれの国の移民の歴史・背景を紹介し、特に2世の人たちに焦点を当て、個別にインタビューしその軌跡を追っている。特に非行化した人たちに話を聞いたという部分はあるのかもしれないが、彼らについて言えばそれ以外に生きる道はなかったということは理解できる。母国から連れてこられた場合には日本語がわからず、学校や地域の受け入れ態勢もなく親にはネグレクトや虐待を受けるなど「まとも」に育ちようがない。また日本で生まれた場合には差別され、母国の言葉も文化もわからず親は母国に帰れても自分は帰ることもできない。改善されつつはあるものの、彼らをきちんと受け入れる態勢を作ることは、移民に頼らざるを得ないこれからの日本に必要なことである。

    【目次】
    第一章 外国人ギャングというコミュニティ――ブラジル 、ペルー
    第二章 外国人パブの子どもたち――フィリピン
    第三章 成り上がった殺し屋の息子――コロンビア
    第四章 日本鬼子(リーベングイズ)と呼ばれた男の生き様~中国
    第五章 不良移民の最前線――ベトナム
    第六章 差し伸べた手は届くのか――児童福祉

    0
    2025年06月20日
  • 血と反抗 日本の移民社会ダークサイド

    Posted by ブクログ

    ブラジル、ペルー、フィリピン、コロンビア、中国、ベトナム。生まれ育った国から様々な事情で日本にやってくる。思わぬ報酬の少なさ。行けば天国のはずが、来てみて地獄。苦しい暮らしの中でも家庭を持つ。貧困と差別に苛まれ、子が育つ。暴力に目覚め、薬を知り、不法な商いを始める。同じ境遇の仲間が集い、裏の社会を形成する。人生の展望はない。生き残ることだけを目的に生きる。…外国人労働者の数は230万人。ただ、安い働き手が欲しいだけのために受け入れる。崩れゆく秩序。果たして、この国はいつまで先進国であり続けられるのだろう。

    0
    2025年06月14日
  • ヤクザの子(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    想像を絶する世界。
    暴力団構成員の家庭に生まれたことで、その後の人生が困難になり、道を踏み外してしまうという悪循環。
    さらに、社会も支援しづらいという現実がある。
    これを読んでからは、悲惨なニュースを見ても、さもありなんと思ってしまう。
    けれど何もできない歯痒さよ。
    文庫化にあたり、新潮文庫になったことで組織名を明記することができたそうだ。
    少しでも多くの人の目に触れることを願う。

    0
    2025年06月07日
  • ヤクザの子(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    普通に生活していても、なかなか出会えないヤクザとその関係者。そんな彼らの子供がどのような生活をしてきたか、たいへん興味深く読むことができた。やはり、大半が社会で真っ当に暮らしていくことは困難で、似たような道に進むことが多いようだ。あまりに過激な生活をしている人々なので、衝撃的な内容であった。

    0
    2025年05月28日
  • 教育虐待 子供を壊す「教育熱心」な親たち

    Posted by ブクログ

    秋葉原通り魔事件(直接の関係は無いかもだけど)や9年浪人して母親を殺した事件など虐待の末に加害者となるケースがあるがこうした虐待が無ければ防げたとは思う。親の学歴が低くて子にそうはならないようにさせるパターン、親の学歴が高くて同じようにしたくてさせるパターン、周囲の親がやってるからさせるパターン、親自身が発達障害によってさせるパターンなど不幸への入口は多岐にわたる。子どもへの愛情と言いつつトイレにも行かせないのは酷い。子ども部屋で無く拷問部屋といえよう。
    色々なパターンがあるが親も高難易度資格を目指して猛勉強していて子どもと机を並べているというケースは見当たらない。口だけ出してきて頭が愚劣な親のケースが悲惨すぎる。もちろん勉強しないよりはした方が良いに決まっているが身の丈に合わないやり方も考えものであると思った。

    0
    2025年05月21日
  • こどもホスピスの奇跡(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    日本初の民間子どもホスピスを開設するにあたって医師たちの葛藤、患者さん自身や、そのご家族の苦悩は本人にしか分からないことではあるかもしれないがこどもホスピスの存在意義や重要性はとても伝わってきました。
    自分自身長く生きるというよりも深く生きようと思いました。

    0
    2025年05月06日
  • ヤクザの子(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    石井光太『ヤクザの子』新潮文庫。

    『ヤクザ・チルドレン』を改題、大幅加筆修正。

    暴力団の家庭に生まれたが故に様々な苦難を味わう14人のヤクザの子の証言により構成されたノンフィクション。

    かなり衝撃的な内容だった。特に覚醒剤に溺れる親を持つ子供の人生は悲惨だ。クスリが切れると血だらけになるまで殴られ、学校ではヤクザ家庭と白い目で見られ、社会人として普通の職業に就くのも困難なのだ。

    女の子であれば、レイブや母親にソーブに売り飛ばされたりとさらに悲惨な人生が待ち受ける。

    戦前、終戦直後であれば、警察では目の行き届かない裏社会の抑止力となった暴力団であるが、暴対法などが施行され、国家権力による締付けが強化されると事情は大きく変わる。合法的、或いはグレーゾーンのシノギの場はどんどん奪われ、組織の末端となれば、貧困に苦しむことになる。そうなると薬物売買などの非合法なシノギに手を染めざるを得ないのだ。

    昔、学校の同級生や先輩で親が暴力団というのが2人くらいは居た。中でも親が暴力団という先輩は一家全員が空手の有段者で、某国営放送のローカルニュースでそれが街の話題として取り上げられていたのには笑ってしまった。まだ暴対法など無い時代の話である。

    本体価格710円
    ★★★★

    0
    2025年04月28日
  • 本を書く技術 取材・構成・表現

    Posted by ブクログ

    読み物として面白かった。有名な作品を引用した説明を読んでいると、その作品を読んでみたくなって積読したのが5冊以上。

    0
    2025年04月21日
  • ルポ スマホ育児が子どもを壊す

    Posted by ブクログ

    20歳すぎたばかりだし、子どもの頃の周りの様子をはっきり覚えているわけではないけれど、現在児童クラブアルバイトのわたしがこの本を読んで↓

    ・この本に出てくる‘遊び方がわからない’まではいかなくとも、1人遊びをする子が多い
    ・何人かで固まっていてもそれぞれ1人で遊んでたりする
    ・低学年女子、ごっこ遊びを全然やらない
    ・他の子が話してるところに被せて「自分のこと」についてたくさん話す

    この辺りは本で紹介される様子に似たものかなと思った。
    自分がもし子供を育てるなら、人対人の関わりを大事にする環境に身を置きたいと思う。
    けど、周りの子がスマホ育児で育ってきたら自分の子がはみ出し者として扱われるのでは?とも思うから難しい問題だなと思った。

    0
    2025年04月15日
  • ルポ スマホ育児が子どもを壊す

    Posted by ブクログ

    保育園、小学校、中学校、高校、とそれぞれの区分で先生などから丁寧に聞き取った現状をデータを交えつつ提示してくれる「子どもたちの今」

    肌感覚として私が感じてるものと近くて子育てしている身として苦い気持ちになったりしつつ読み進めました。

    まずは保育園の章。
    はいはいしない子どもが増えてる(家が狭い、散らかっててスペースがない)ことにより体幹の弱い子が多いとの記述にドキりとした。
    子どもが騒ぐことに敏感な社会だから、子どもが静かになるスマホは確かに便利。記載のとおり、イクメンと言われる男性でも実状はスマホ頼りの育児になっている人もいる。
    うちも夫が積極的に動画を見せている。私だって家事の間に動画を見ていてくれると助かる。
    でもそういったことの積み重ねが、子どもに動画のない生活に戻ることの難しさを植え付けているのも事実だと思う。そしてその影響は大きいのだと思う。

    それから育児をして初めて知った、例えば「赤ちゃんの入浴後には白湯を飲ます」といった親世代では常識だったことが今では否定されている、ということがあまりに多く、ネットの情報を探す日々は私の親世代の子育てとで出しから大きく違う。
    親世代の話す「家の前で子どもたちを遊ばせてる間に母親同士お喋りしてた」なんて日々は今後もこないだろうけど、そういった子ども同士の関わりが子どもにとってすごく重要だったんだろうと本書を読んでいて思う。


    小学生以降の章を見ても、コミュニケーション能力の低下からくるエピソードはどれも現実的で、スマホだけに留まらず私が育った頃と社会があまりにも違いすぎて、そしてその変化が速すぎて、親子も教育機関もまるでついていけてない現状が色濃く感じられた。
    スマホがない時代には戻れない中でのスマホ(SNS)との付き合い方は親子だけの問題じゃないからこそ今後どうしていくのがよいのか考えあぐねてしまう。

    格差も広がっていく一方なんだろうな、という感想は本書を読んでも強まった。

    ミクロでは自分の子どもが未来に希望が持てるような子育てとはどんなものか考えさせられたし、マクロでは大人としてこの社会で何をしていくことが子どもたちの明るい未来に繋がるのだろうかと考えさせられた。

    コロナを経た現在の子どもたちの様子をとてもよく表している良書だと思いました。
    確かにヘルメットや流動食等は私の周りでは見ない。けれど、こんな、オーバーでしょ、と笑えないくらい私の生きてる世界と地続きだなと感じるのでした。

    0
    2025年03月09日
  • ルポ スマホ育児が子どもを壊す

    Posted by ブクログ

    スマホによる弊害とは言い切れない部分も多々あること、全国的にもかなり極端な事例を集めていることを加味しても、かなりショッキングな現代社会の教育現場がまとめられている。

    個人的にも思い当たる節があることも多く、現状でこれなら将来的にどうなってしまうのだろうかと思う。著者もこの現状に対し、具体的な解決策や提言があるわけではない。取材を通して見えてきた現代の一面を見せてくれた本である。

    1番印象に残ったのは保育園・幼稚園での事例で、ヘッドガードをする子ども、床に座れない子ども、流動食を食べる子どもたちは信じられないと思いながら読んだ。
    その子達が小学校に上がり、中学生になり、高校生になり社会に出てくる。その結果、どのようなことが起こるのか。本書ではその様子も取材されている。

    子どもたちと関わるあらゆる職に就く人、親たちにはぜひ読んでほしい。

    0
    2025年02月27日
  • 本を書く技術 取材・構成・表現

    Posted by ブクログ

    ノンフィクションの書き方の本。著者は、社会問題を中心に多くの本を上梓するノンフィクション作家。本を書く心構えから、取材や人との接し方、書き方のテクニック、ライターとしてデビューするまで、様々な作家の作品や事例を紹介しながら、本の書き方を指南する。
    ノンフィクションは、事実と考察を並べただけではいけない。読者に読ませるような工夫も必要で、構成やストーリー展開を考えるのは小説と同じ。言葉を削り、わかりやすい表現で、12歳の子供にも理解できるように書くことが重要と解く。
    ノンフィクションを想定しているが、仕事の業務マニュアルにも応用 できそうな本だと思う。

    0
    2025年02月19日
  • 「鬼畜」の家―わが子を殺す親たち―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    酷くて目を背けたくなるが、現実に起こったことなのだ。悪意で人を傷つけるというより、愛し方/生き方を知らない。深く考えられない。
    ヒトの生き方、倫理にもとるけれどもそういう大人をいわゆるフツウの大人に近づけなければならないのか?ヒトはケモノなのでは?等々、考えることが多い。
    「境界」と思う。
    あとがき(エピローグ)で本当に救われた。

    0
    2025年02月17日
  • 「鬼畜」の家―わが子を殺す親たち―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    audible27冊目。

    我が子を虐待し殺害してしまう事件はよく覚えているつもりでしたが、この本に取り上げられた事件については、すべて記憶にありませんでした。
    どれも、詳しい経緯や実態を知れば知るほど「鬼畜」だと感じ、忘れられないような事件なのに…

    もしかすると、その凄惨さから、テレビでは詳しい内容まで報道されなかったのかもしれないし、あるいはわたし自身が、「またこんな事件があったのか」と感じただけですぐに忘れてしまったのかもしれない。
    いずれにしても恐ろしく、悲しいことです。

    幼い子どもを死なせてしまった責任をなすりつけ合う親の言動に怒りを覚えましたが、その親たちの生育環境を辿ると、さらにその親に大きな問題があったことにも気付かされます。
    事件の真相を追うだけでなく、このような悲しい事件をなくすためにはどうしたらいいのか、を考える機会を与えてくれます。

    特に、救済を求める母子を支援する団体の活動が取り上げられていたところがとても印象的でした。
    このような活動をしてくださっている方々のおかげで、親も子も救われていくんだなと思いました。
    こういった活動を充実させるための助成金の支給や、さまざまな体制の整備や周知などの必要性を痛感しました。


    0
    2025年01月11日
  • きみが世界を変えるなら 世界を改革した子どもたち

    Posted by ブクログ

    世界を変えた子どもたち、その気持ちも大事で、行動に移す一歩が大事で、そして大人に協力してもらうこと、それには言葉が大事だってことが書かれている。
    大きなことをすると目立つけど、自分の周りを変えることだって同じくらい大事だと思う。そういう気持ちを後押ししてくれる本だと思う。

    0
    2024年12月04日
  • ルポ スマホ育児が子どもを壊す

    Posted by ブクログ

    現代の子どもたちの現状を園や学校現場にいる先生たちの声を中心に紹介した本。かなり衝撃的だけどこれを読んで最近の子どもの様子に驚いで終わるのではなく、大人として何が出来るのかを考えないといけない。

    0
    2024年11月23日
  • 本当の貧困の話をしよう 未来を変える方程式

    Posted by ブクログ

    イメージがしやすい。
    社会に生かされてる感覚がなく、親ガチャだとか、人生をハックとかいう言葉が流行ってて、自分1人もしくは最小単位で生きていけると思ってる、そうするしかないと思ってる人たちが多すぎる。
    自分が社会の底に埋もれてしまった時、助けられたいから助けたい。自助努力クソ喰らえと思う。
    治安や税金の予算などに繋がってること。
    国や団体だけでは解決できないことがあること。

    まずは1人を助ける、でいい。
    クリスマスはブックサンタしよ。

    0
    2024年11月20日
  • 「鬼畜」の家―わが子を殺す親たち―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    虐待という言葉が広く認知されるようになったきっかけとも言える
    「厚木市幼児餓死白骨化事件」
    「下田市嬰児連続殺害事件」「足立区ウサギ用ケージ監禁虐待死事件」
    の3つの事件を掘り下げたドキュメンタリー。

    こどもに罪はなく亡くなるまでどんな気持ちだったのだろうと思うと胸が痛かったが、結果として虐待をしてしまった親たちもちゃんと育てられた経験がない被害者だったことも悲しかった。

    こういう事件の被害に合うこどもが1人でもいなくなる世界になりますように。

    0
    2024年11月20日
  • こどもホスピスの奇跡(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    子供ホスピスでは、様々なドラマがあり一生懸命生きる子供や親の姿があった。
    長く生きるより、充実した時間を生きたい

    0
    2024年11月18日