石井光太のレビュー一覧

  • 本を書く技術 取材・構成・表現

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    ノンフィクションの書き方の本。著者は、社会問題を中心に多くの本を上梓するノンフィクション作家。本を書く心構えから、取材や人との接し方、書き方のテクニック、ライターとしてデビューするまで、様々な作家の作品や事例を紹介しながら、本の書き方を指南する。
    ノンフィクションは、事実と考察を並べただけではいけない。読者に読ませるような工夫も必要で、構成やストーリー展開を考えるのは小説と同じ。言葉を削り、わかりやすい表現で、12歳の子供にも理解できるように書くことが重要と解く。
    ノンフィクションを想定しているが、仕事の業務マニュアルにも応用 できそうな本だと思う。

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    2025年02月19日
  • 「鬼畜」の家―わが子を殺す親たち―(新潮文庫)

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    酷くて目を背けたくなるが、現実に起こったことなのだ。悪意で人を傷つけるというより、愛し方/生き方を知らない。深く考えられない。
    ヒトの生き方、倫理にもとるけれどもそういう大人をいわゆるフツウの大人に近づけなければならないのか?ヒトはケモノなのでは?等々、考えることが多い。
    「境界」と思う。
    あとがき(エピローグ)で本当に救われた。

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    2025年02月17日
  • 「鬼畜」の家―わが子を殺す親たち―(新潮文庫)

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    audible27冊目。

    我が子を虐待し殺害してしまう事件はよく覚えているつもりでしたが、この本に取り上げられた事件については、すべて記憶にありませんでした。
    どれも、詳しい経緯や実態を知れば知るほど「鬼畜」だと感じ、忘れられないような事件なのに…

    もしかすると、その凄惨さから、テレビでは詳しい内容まで報道されなかったのかもしれないし、あるいはわたし自身が、「またこんな事件があったのか」と感じただけですぐに忘れてしまったのかもしれない。
    いずれにしても恐ろしく、悲しいことです。

    幼い子どもを死なせてしまった責任をなすりつけ合う親の言動に怒りを覚えましたが、その親たちの生育環境を辿ると、さ

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    2025年01月11日
  • きみが世界を変えるなら 世界を改革した子どもたち

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    世界を変えた子どもたち、その気持ちも大事で、行動に移す一歩が大事で、そして大人に協力してもらうこと、それには言葉が大事だってことが書かれている。
    大きなことをすると目立つけど、自分の周りを変えることだって同じくらい大事だと思う。そういう気持ちを後押ししてくれる本だと思う。

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    2024年12月04日
  • ルポ スマホ育児が子どもを壊す

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    現代の子どもたちの現状を園や学校現場にいる先生たちの声を中心に紹介した本。かなり衝撃的だけどこれを読んで最近の子どもの様子に驚いで終わるのではなく、大人として何が出来るのかを考えないといけない。

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    2024年11月23日
  • 本当の貧困の話をしよう 未来を変える方程式

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    イメージがしやすい。
    社会に生かされてる感覚がなく、親ガチャだとか、人生をハックとかいう言葉が流行ってて、自分1人もしくは最小単位で生きていけると思ってる、そうするしかないと思ってる人たちが多すぎる。
    自分が社会の底に埋もれてしまった時、助けられたいから助けたい。自助努力クソ喰らえと思う。
    治安や税金の予算などに繋がってること。
    国や団体だけでは解決できないことがあること。

    まずは1人を助ける、でいい。
    クリスマスはブックサンタしよ。

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    2024年11月20日
  • 「鬼畜」の家―わが子を殺す親たち―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    虐待という言葉が広く認知されるようになったきっかけとも言える
    「厚木市幼児餓死白骨化事件」
    「下田市嬰児連続殺害事件」「足立区ウサギ用ケージ監禁虐待死事件」
    の3つの事件を掘り下げたドキュメンタリー。

    こどもに罪はなく亡くなるまでどんな気持ちだったのだろうと思うと胸が痛かったが、結果として虐待をしてしまった親たちもちゃんと育てられた経験がない被害者だったことも悲しかった。

    こういう事件の被害に合うこどもが1人でもいなくなる世界になりますように。

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    2024年11月20日
  • こどもホスピスの奇跡(新潮文庫)

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    子供ホスピスでは、様々なドラマがあり一生懸命生きる子供や親の姿があった。
    長く生きるより、充実した時間を生きたい

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    2024年11月18日
  • 本を書く技術 取材・構成・表現

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    テーマを探す。マスメディアの空白地帯を見つける。取材をする。インタビューする相手と同じ目線に立つ。先入の価値観を破壊し、意外性を見逃さない。作品の型を決める。謎かけ、体験記、群像劇等々。構成を練る。章や小見出しを洗い出し少しずつ積み上げる。引き付ける冒頭を書く。風景・人物・心理を描写し、方向性を案内する。文章の質を高める。五感に訴える表現をする。ラストシーンを閉める。願いを込めてカタルシスを作る。…書く技術を知り、ノンフィクションを味わう。語られない作者の労苦や工夫、思いを量り、読む楽しみを一つ増やす。

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    2024年11月14日
  • ルポ スマホ育児が子どもを壊す

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    ネタバレ

    現代の子どもの様子が書かれていて、興味深く読んだ。
    特に小学生で「褒められる中毒」の子がいるという事にびっくりした。親や大人から褒められすぎて常に誰かに褒めてもらおうとする。親はその時々で子どもにとって何が最良の対応かを考え接していくべき。
    小学校低学年の普段はおとなしい子が何でも自分にとって都合の良いことをしてくれると思っていて、そうでない事があると、一方的に怒りをぶつけ校内暴力になる。ここ数年で増えている。これも親の過剰な甘やかしが影響しているそうだ。

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    2024年11月07日
  • ルポ スマホ育児が子どもを壊す

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    本当にこういう学校社会になっているのかと想像するだけで、怖いし悲しい。大人の都合で、子どもたちをそうしてしまっているのわかってるけど、だからどうしたらいいのか。私はスマホ依存にはなってないけど、ないと困る。害にならず有効に使える方法の伝授やルールが必要?今からでも間に合うのかな、、、。なんとかしなきゃ。

    私の学生生活が今じゃなくてよかったと思ってしまう。

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    2024年11月01日
  • ルポ スマホ育児が子どもを壊す

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    スマホは便利だ。しかし、この本を読み終えた今、便利は危険を生み出すものものでもあると感じた。著者の最後の一言にあるように、時代と社会の大きな転換期であり、まさに私たちはその選択を迫られているのだろう。

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    2024年10月31日
  • 「鬼畜」の家―わが子を殺す親たち―(新潮文庫)

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    正直、オススメして良いのか迷う本だ。

    著者は行動力も取材力も高く、この本を書こうと思い立った動機は裁判に納得いかないという正義感なのだから、内容としても素晴らしい。冒頭の所感は、そうではなくて、本の題材と取り扱われる人たちだ。次元が違う。視野を広げておくには良いが、残酷で救いがなさ過ぎて気持ち悪くなる。人間の多様性とは、こういう人たちが存在する、という事も意味するのだろう。

    こういうことを書いてよいのかわからないが、恐らく、境界領域なのだろう。求められれば直ぐに身体を許してしまう女性。避妊しないことも許容し、その度に懐妊するが、一人で産んでは殺してしまう。それを隠して、日常を送る。他にも、

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    2024年10月29日
  • ルポ スマホ育児が子どもを壊す

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    我が家の子供達にも当てはまることが多すぎて、うちの子たちだけがおかしいというよりは、世の中的に同じような傾向があるのだなと思った。全く知らない、実感がない、というよりも、何となく感じていたことを事例として補強してもらったようなかんじ。
    解決の道を示す内容ではないので、そういう意味では救いはない。いま子どもたちに起きていることを知る、という意味では有用だと思う。

    ただし、この内容だと「スマホ育児」というタイトルのワードはミスリードを誘うと思う。書店で手に取って目次を見たから違うなとわかったけど、タイトルだけだと「近頃の親はスマホばかり見せていてけしからん!」という本なのかと思ったので。

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    2024年10月14日
  • こどもホスピスの奇跡(新潮文庫)

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    子どもたちが残り少ない人生を「深く生きる」ための場所。
    2016年、大阪市に日本初の民間小児ホスピス「TSURUMIこどもホスピス」が誕生した。ここは死を看取る場所ではない。難病の子供に苦しい治療を強いるのではなく、短い時間であっても治療から離れ、家族や友人と笑い合って生涯忘れえぬ思い出を作る手助けをする施設なのだ。設立に向けて奮闘した医師、看護師、保育士たち。そして自分の尊厳を守り、自分の人生を生きるために声を上げた子供たちの感動の記録。




    読んでいて感傷的になり過ぎたのか 涙が何度も何度も出てきて苦しくなった
    大阪に日本初のこの施設があることを初めて知った
    この本をきっかけにホームペ

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    2024年10月10日
  • ルポ スマホ育児が子どもを壊す

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    スマホ育児による弊害について全体を通じて記載があるわけではなく、様々な要因で子ども達の成長に影響が出ていることがわかる。乳児から大学生まで各世代でどのような問題が起きているかが章立てされているが、特に児童、生徒、学生の問題は大人にも通じる点が多く、「子どもの問題」と明確に区切りすぎなのではという印象もあった(例えばゲームのやり過ぎによる寝不足や、リアルなやり取りが希薄になりコミュニケーション不全になるなど)。

    教師への取材も基になっているが、教師の対応に疑問が残る部分も一部あり、逆に現在の教師が過去とどう変わったのかも気になった。例えば生徒に対して「お前たちでも恋愛くらいするだろ」というよう

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    2024年10月10日
  • 遺体―震災、津波の果てに―(新潮文庫)

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    どこかのブックガイドから。結果としての被害の大きさや支援状況、復興の過程などは、受動的であっても、ふとしたときに耳にしたりすることがある。では平時ではあり得ないくらい、桁違いの死亡があった場合、具体的にはどのような不都合が生じるのか。そこに焦点が当てられたのが本作。火葬場も埋葬先もキャパオーバーとなり、対応する人員の数も圧倒的に不足する中、耐え抜き戦い抜いた奮戦記。ともすれば見落としがちな、でも決して知らずに済まされない震災の真実が突き付けられる。

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    2024年10月04日
  • ルポ スマホ育児が子どもを壊す

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    もう子育ては終わった。スマホもほぼない時代でも子育ては楽だとは言えなかった。本当に苦労した。現代は親もスマホ依存。子供のスマホを止められないのでは?
    先生方も意思の疎通に困ることがある、と言っている。このままじゃいけない、日本。

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    2024年10月03日
  • ルポ スマホ育児が子どもを壊す

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    物が散乱する狭い部屋にハイハイできない乳児。教室での人間関係のアツに保健室の予約が一杯になる小学校。浮くことの恐怖が上回り表彰されるのを怖がる中学生。不登校の増加で人気が高まる通信制高校。全入時代。一枚のプリントすら読めない大学生…現代の育児・教育環境の問題の断面を突き付ける。失われた30年を作ってしまった前の世代。発育環境や教育がよかったということにはならない。変化は歓迎すべきことだが、守るべきものは失わないようにしなければいけない。懸念を感じることは健全な心の現れ。信念を持った大人であり続けたい。

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    2024年09月16日
  • 43回の殺意―川崎中1男子生徒殺害事件の深層―(新潮文庫)

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    どうして、なぜ。
    人間はこんなふうになってしまうのか。
    事件があった当時は衝撃的な事件だなと思ったくらいであまり多く感じなかったが、、

    石井さんの文章、とても読みやすい。

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    2024年09月15日