感情タグBEST3
あくまでも感想であり 読む人により思いは違うと思います。自分らは報道の一部分しか知らずにいたことの居たたまれなさを感じました。自分が被災者であったとすれば多分同じ感情や行動をとっただろうと考えさせられました。遺体とはまた違った見方ができてあらためて震災のもたらした脅威を感じざるを得ませんでした。
Posted by ブクログ 2015年04月12日
今までに読んだ震災関係の本はおよそ“良い話”でしたが、本作は影の部分にもスポットが当てられている、という印象。火事場泥棒や、被災者によるボランティアスタッフへのセクハラなど、読んでいて嫌な気分になるところも多々。また、凄惨な現場の描写も読むのがとても辛い。
けれど、どれも目を背けてはいけない現実な...続きを読むんでしょうね。
そうした点で必読感はあるものの、本作の非常に残念な点は、報道する側の人間は時として被災者の意向に反して傷ついた現場の状況を写真に納めたりレポートしなくてはならないことを、「もっと酷いことをしてる(一般の)人がいる」と言い訳していたこと。
そこは罪悪感を持ちつつも、言い訳すること無く使命感を優先させて断行して欲しいところ。言い訳するくらいなら、そんな仕事止めちまえと思っちゃうわけで。
Posted by ブクログ 2021年03月21日
著者の別作品の「遺体」では東日本大震災を、遺体の処理を軸に書かれていたが、この作品では、震災をどう乗り越えたかという話のほかに、復興への失敗談なども読めて貴重だった。
避難所でのいじめ、暴力、
被災地での窃盗、
被災者とボランティアの方々との軋轢、無神経にはしゃぐボランティアの方など。
今後またどこ...続きを読むかで自然災害が起きた時のためには、美談よりも失敗談を集めた方が今後の役にたつと思うので、
被災者、ボランティア、野次馬等のもっとトラブル事例に特化した本が出版されるといいのに感じた。