石井光太のレビュー一覧
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ネタバレ教育者を目指しており、子どもが抱える様々な問題について理解を深めたく、こちらを購入。
事例を中心に書かれていることから、想像しやすくとても読みやすかった。心が痛み、涙が出た場面もあった。
虐待は決して許されない。しかし、育てられない親がいるというのは現実かなり多く、ニュースでもよく見かける。
教育者を目指す上で、そのような環境下の子どもの変化にいち早く気づき、関係機関と連携をとり、子どもを危険から救いたい。
虐待される子どもがどのような感情を抱き、どれほど傷ついているのか、私は体験していないから分からない点がほとんどだ。でも、子どもの話をよく聞き、寄り添い、自分にできることは全力でしたい -
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名もなく懸命に生きる人々の話。
「辛いこともあったけど、楽しいこともたくさんあった。今の若い人たちは食べものにも住むところにも困らないから、分からないだろうね」の言葉が衝撃。
世の中が豊かになって、たいていの人間は頑張らなくても死ななくなった。食べものも住むところにも困っていたときは働くことが生きることに直結していたけど、今は生きていることには困らない分、働くことの意味を感じにくくなってるんだろう。
でも「昔は大変だったんですねェ」で終わらせてはならない!
この作者さんのいうとおり、今の世の中だって簡単に死なない分複雑な悩みは尽きないんだ。
状況が違ったって、人間って部分は同じなんだから学べ -
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石井光太『本当の貧困の話をしよう 未来を変える方程式』文春文庫。
小学生から大学生を対象にした貧困に関する講義をまとめたノンフィクション。
日本の賃金は先進国の中で唯一、年々低下している。その上に増税が重くのし掛かるのだが、日本政府は社会保障費を削減し、年金支給額も減額し、防衛費という名の軍事費は増額するというのだから狂っている。カルトの旧統一教会と創価学会に操られている与党の自民党が国民をさらに困窮させ、より国民を洗脳し易くしようとしているとしか思えない。
世界は7億人以上が、日本でも6人に1人が貧困にあるという。貧困の連鎖から脱け出し、希望に満ちた未来を手に入れるためにはどのように生 -
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ネタバレ幼児餓死白骨化事件/嬰児連続殺人事件/ウサギ用ケージ監禁虐待事件。
これらの凄惨な事件はどうして起こってしまったのか。
筆者の取材により明らかになる、加害者である親自体の問題。
抑圧された環境で育った結果、思考を止めてやり過ごすことを覚え、誰かに相談するという発想を持てなかったりする。
さらに問題を認識することもできなかったり、出来ても今までのように時間が経つに任せ、やがて問題を忘れてしまう。
子どもの育て方というか、人間に必要なものが分かっていないから、過酷な環境に子どもを置いていても本人たちはきちんと育児をしているという認識になる。
ケージ監禁虐待事件は上の子たちはきょうだいの虐待を見て -
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"分断"とは何か、実例豊富で大変わかりやすい。
そして自分の認識の甘さというか世界の広さを痛感する
真の分断は認識できる格差で説明できるものではなく、想像すらできないギャップがあるんだな。
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・分断→無理解→衝突
・自己責任論の振りかざす甘さ
新自由主義、グローバリズム
個人商店の消滅・大手資本の席巻→コンビニ店長、スーパーレジ打ち
"アフリカのナイジェリアでは、ほんのわずかの富裕層が、国が席を始めとした利権の大部分を独占している。富裕層は高級住宅地の電流を流した要塞のような邸宅で警備員に守られながら暮らす一方で、貧困層は広大なスラムで歌詞と -
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高1の夏、東日本大震災により甚大な被害を受けた釜石市に被災地訪問をする際、課題図書として読んだ。
『遺体』というタイトルからもわかる通り、震災のことを生々しく描いたお話だったので、被災者の方々や遺族の方々のことを思うと、胸が締め付けられ、辛い気持ちでいっぱいになった。そんな震災のなかで自分自身も親しい人や家族を亡くしているのにもかかわらず、復興のために必死で働き続けた人々のことを知り、驚いた。
私は3.11のとき、外国に住んでいたため、大地震は経験していないが、海外のニュースでも東日本大震災は大きく取り上げられていて、非常に不安になった記憶がある。実際に被災地を訪れ、震災の傷跡を見たり、被 -
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ネタバレ子どもを虐待した母親たちの24のエピソード。始めのミュンヒハウゼン症候群以外の人は、母親以前に人としてダメな人ばかり。でもその人たちもこの社会の中での被害者であることが多い。負の連鎖。
他の本(確か熊本のコウノトリ揺かごに関する本)で、日本では児童養護施設に預けても、親と連絡が取れていたり、いつか迎えに来るという意思があれば、特養にはできないとあった。実際に迎えに来ることは少なく、子どもは愛情不十分のまま施設で過ごし、社会に出て行く。本書ではある施設では卒業していった子たちでしっかり仕事をして連絡が取れている人はほんの数人と書いてある。要は、施設を出たほとんどの子は裏社会、夜の世界へと行ってい