石井光太のレビュー一覧

  • 教育虐待 子供を壊す「教育熱心」な親たち

    Posted by ブクログ

    あらゆる親が読むべき一冊と思いました。身体的虐待、心理的虐待、ネグレクトのいずれにも当てはまる可能性がある教育虐待は、こどもの権利を無視する親の許されない行為です。こども基本法が令和5年4月から施行され、こどもの権利が最上位である事が法律で示されて、今後の親や学校の教育及び指導内容の見直しが期待されています。教育虐待を受けている子どもたちに、手を差し伸べられる社会へ近づくことを願っておりますが、本書がその役割を担ってくれる事を期待してます。

    0
    2023年08月17日
  • 赤ちゃんをわが子として育てる方を求む

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    特別養子縁組制度のために身を捧げた産科医、菊田昇氏のドキュメンタリー。同じ辛苦を味わっているはずの、つまりは同志となるべきはずの産科医から袋叩きにあいながらも「絶対に取り組むべき問題だ」と、一歩も譲らない。自分の意志を貫く強さ、情の厚さ、愚直の信念に感激した。また元妊婦や診療所看護師、仲間の医師などの優しさや情熱にも、何度か涙を誘われた。
    それにしても、昔の遊郭の女性たちの人生は、本当に苦しいものだったんだな、、、

    0
    2023年08月13日
  • こどもホスピスの奇跡(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    大阪に こどもホスピスが、在るとは知らなく
    幼い子供達の健気な様子と家族 それを取り巻く色々な人々の交流
    本当に 子ども達に優しい社会に 弱者に優しい社会になって欲しい。全国に拡がっていってほしい。機会があれば ボランティアで関われたらと思いました。

    0
    2023年07月26日
  • こどもホスピスの奇跡(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    誰かの力になれる大人たちが、人生を終える子どもたちの手を取る。奇跡なような優しさだけど、それを世界中で続けている人たちがいる。それがとても嬉しい

    0
    2023年07月24日
  • こどもホスピスの奇跡(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ホスピスと聞くと最後に死を迎える場所と思ってしまうが、全く違う場所だった。
    友として寄り添う、死のあり方について考えさせられる本だったし子供たちが時にホッとできる家、そんな構想で練られたホスピスがUNIQLOが携わって建設されたとは。素晴らしい本でした。

    0
    2023年07月21日
  • 蛍の森

    Posted by ブクログ

    これはヤバいです。
    本当に考えさせられて、泣かされる本です。
    皆さんに読んでもらいたいです。
    本当に、最高でした。

    0
    2023年07月09日
  • こどもホスピスの奇跡(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    当たり前の生活を経験する、残された時間をよりよく生きる。
    特別な事ではない事をするために、多職種、立場が違う大勢の人達が、その願いを叶えるために奮闘します。
    生きるって何なのか、子供達が教えてくれます。

    0
    2023年06月17日
  • 格差と分断の社会地図 16歳からの〈日本のリアル〉

    Posted by ブクログ

    結論 日本の闇の部分は本当に闇なのか?

    ホストの世界や貧困との差を考えさせられる1冊
    普段生きているだけでは興味すら持たない世界をこの1冊で知ることが出来ますし何より今後の日本をどうしなければいけないかを考えたくなります。

    0
    2023年05月23日
  • 育てられない母親たち

    Posted by ブクログ

    実例が現実感を持って胸に迫ってくる。
    なるほど、こういう背景や事情で…と腑に落ちてしまうのが怖い。
    こういうことが起きているということを知ることができる貴重な資料である。

    0
    2023年05月08日
  • 加害少年A~そんげん寮と行き場を失った子どもたち~ 単行本版 1巻

    購入済み

    加害少年少女には、犯罪に至る背景があると知ったがそれでも少年少女重大犯罪には厳罰を求める必要あると考えてしまう。

    #萌え #ドロドロ #ダーク

    0
    2023年04月26日
  • 浮浪児1945-―戦争が生んだ子供たち―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    涙無しでは見れない日本の歴史。

    戦争中の話はよく勉強したり映画になっていたりするけど、戦後にもかなり過酷な生活を強いられ、見捨てられた子どもたちが沢山いたんだと思うと今の平和な世界が信じられない。

    日本人として、今この地に生きている人達には目を通してもらいたい作品でした。

    0
    2023年04月22日
  • 赤ちゃんをわが子として育てる方を求む

    Posted by ブクログ

    第一章からぐいぐいと引き込まれ、一気に読んだ。「実話を元に紡いだ評伝小説」とのことだが、読み終わってから菊田昇氏についてざっと調べたところ、小説的な味付けはされているにせよ、概ね事実なんだろう。

    特別養子縁組制度というのが、自分が生まれる前から問題提起されていて、成立したのはずっと後だということに衝撃を受けたし、
    ものすごい信念を持った医師が尽力したということに感銘を受けた。
    そしていまだに、乳児置き去りや虐待など日々のニュースを見てもやもやすることがあるのも現実だ。
    皆が問題意識を持つことはなかなか難しいが、私はこの評伝小説を通じて、ひとつの現実を知ることができてよかった。

    ぜひ、映像化してほしい!!

    0
    2023年04月01日
  • 赤ちゃんをわが子として育てる方を求む

    Posted by ブクログ

    涙なくしては読めない、

    命の重さ、尊さについて考えさせられる。

    正しさとはなにか?
    正義の反対はもう一つの正義
    という言葉を思い出した。
    正しいことをするという
    主人公の医師の想い。
    いろいろな立場の人がいる中で
    何が正しいと言い切れるのだろうか。
    望まぬ妊娠をした女性、
    生まれてくる子ども、
    生を受けても生きることができなかった子ども、
    周りの大人たちのきもち

    宿った命。
    人が決められることではないけれど
    誰かがどこかで決めなくてはいけない、
    不条理、やるせなさ、葛藤、
    考えて結論を出すことではないけれど
    いたしかたなく、誰かが決める。
    なんとも言えない思いで読んだ。

    結局は自分が信じる道を進むしかないのだろうな。
    自分自身の過去の経験もよぎった。

    また医師が知らなかった母の想いにも感涙。
    気丈で冷たく非人情だと思っていたが
    母なりにやさしさ、思い遣りをもっていたことに
    気づく。
    実は自分の知らないことがたくさんあって
    見えていないだけなんだと思った。

    法が改正されるという裏には
    こんなにも多くの人の想いがあることに
    気がつかされた。
    意志を貫く、という言葉では軽すぎるくらい
    重くて尊いものがそこにはある。



    0
    2023年03月26日
  • 死刑囚メグミ

    Posted by ブクログ

    石井光太『死刑囚メグミ』光文社文庫。

    いつものようなノンフィクションではなく、フィクション小説であるが、実際に起きた事件の取材に基づいた作品なのだろう。

    異国で死刑判決を受けた小河恵の過酷な過去と運命。運命は自ら切り開くものと言うが、自らの力ではどうにも出来ないこともあるのだ。

    純粋であるが故に人に騙され、利用され、捨てられた哀しい女性の物語。

    彼女だけでなく、登場人物の誰もが不幸を背負っており、その不幸が互いに影響し合っていくのだ。バタフライエフェクト……ブラジルで蝶が羽ばたけば、テキサスで竜巻を引き起こす……

    しかし、捨てる神がいれば、拾う神もいる。最後に希望を見せてくれた所で、このフィクション小説は成功したと言えよう。


    3億円分もの覚醒剤をスーツケースに入れて密輸したとしてマレーシアのクアラルンプール空港で逮捕された32歳の小河恵に死刑判決が下される。

    彼女はスーツケースに覚醒剤が入っていたことを知らず、スーツケースは見知らぬアラブ人から預けられたと主張するが受け入れられなかった。

    ある日、東亜新聞バンコク支社の記者である東木幸介の元に五所川原時代の中学校の恩師から連絡が入る。マレーシアで逮捕された小河恵は幸介の同級生であるので、何とか力になって欲しいと言うのだ。

    彼女は誰かに騙されたのか。それとも……

    少しずつ明らかになる小河恵の過去。早くに父親を肺癌で亡くし、母娘で五所川原という田舎町で貧しくも慎ましい生活を送っていた恵が見舞われる不幸の連続。

    親族の起こしたある事件が切っ掛けで不登校になる恵。

    それでも、中学校卒業後に准看護学校を卒業し、東京で准看護婦となった恵は劇団を主催する男に騙され、借金まみれになる。

    やむを得ずキャバクラでアルバイトをする恵にさらなる不幸が襲い掛かる。恵の数少ない指名客が店に借金を残したまま飛んだのだ。

    借金の底なし沼に突き落とされた恵に同僚の鹿沼好江が近付き、とある会社の社長を紹介される。一時は華やかで夢のような生活を送る恵だったが、それは儚い夢のまた夢だった。

    本体価格1,100円
    ★★★★★

    0
    2023年03月18日
  • 格差と分断の社会地図 16歳からの〈日本のリアル〉

    Posted by ブクログ

    良書。暗澹たる気持ちになった。
    16歳向けということで平易にかつ網羅的に書かれていて、教育レベルに関わらず読みきれる本というのも良い。

    この本を手に取る"階層"にいる若者にとって、学歴と職業、貧困の再生産と格差の拡大、ジェンダー問題あたりまでは容易に想像がつくと思う。いわゆる、自分ごととして捉えやすく、また解決策を議論することができる程度の知識も持ち合わせているだろう。
    しかし、ホストやキャバクラ、風俗業界に生きる(生きざるを得ない)人間の思いを、背景を、想像できる人はどれだけいるだろう。それが経済的困窮だけではなく、虐待による自己否定感やグレーゾーンを含む知的障害とも密接に関わっていると考えたことはあっただろうか。
    構造的搾取が問題とされている技能実習生制度を始め、移民問題を労働力以上の問題として考えたことはあっただろうか。低賃金で酷使される外国人労働者は度々問題視されるものの、そのさらに奥の就学の機会を奪われる移民の子の存在は自ら見ようとしなければ見えてこない。移民ギャング、ホームレス、被虐待児童、知的障害者、治安の悪化を、犯罪を彼らのせいにするのは簡単だが、自らが同じ境遇に置かれた際に罪を犯さずにいられるかどうか胸を張って答えることはできないはずだ。もしできると思うなら、それは想像力の欠如に他ならない。誰も彼も、苦しもうと思って苦しんでいるわけではない。貧困を望んで貧困に甘んじているわけではない。

    何も弱者を理解して今の境遇に感謝しましょう、強きをくじき弱きをたすけましょう、という結論には至らなくていい。この本の主題はそこではない。ただ、この本をきっかけに、格差と分断の構造を理解して問題を俯瞰的に見られるようになるといいと思う。いま、自分の知らない日本の中で何が起こっているかを理解し、想像し、慮る努力をすべきだ。
    きっと、そうした努力は十年、二十年後の人生もとい自分自身を豊かにすることに繋がると思う。



    0
    2023年03月13日
  • 浮浪児1945-―戦争が生んだ子供たち―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    東京大空襲によるどれだけの人の人生が変わったか、この本を読むまで考えたことがなかった。

    学校の授業でも映画でも原爆に焦点を当てることが多い中、浮浪児の話はあまり知られていないのではないだろうか。

    これを感じさせないぐらい、東京の発展と当時の人のがむしゃらさはすごかった、ということを物語っていると感じた。

    当時を知る関係者に取材を重ね、リアルで詳細。大変読み応えがあった。

    0
    2023年03月12日
  • 43回の殺意―川崎中1男子生徒殺害事件の深層―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    最初の一ページから胸が苦しくなる。
    ちょっと前まで小学生だった少年が、酷寒の2月の深夜、全裸で体中に切り傷を負い、それでも助けを求めて川から23.5メートルを道路に向かって這っていた。
    どうしてそんなことに。

    あまりに残虐な事件に、犯人の少年たちへの怒りが込み上げる。
    だけど、読み進めるにしたがって、著者が書きたかったのはそれではないことに気づく。
    確かに被害者の父親は加害者少年たちに「死刑になってほしい」「一生許せない」と言う。
    それは当たり前だ。
    けれど、当事者ではない第三者の大人として、それだけに終始していてはいけない。

    なぜこのような事件が起こったのか。
    止めることはできなかったのか。

    加害者少年たちもまた、家にも学校にも居場所のない子たちだった。
    だからといって何をしてもいいわけでは、もちろんない。
    けれど、家族の愛情を知らず、未来に希望をもてず、友情を信じることすら知らない子どもの存在。
    これは、私たち大人の責任だろう。

    結局社会の歪のしわ寄せが、弱い子どもたちのところに来るということ。
    加害者少年をネットでさらし者にして、実社会でレッテルを貼って排除して終わり、というのは第三者の自己満足でしかない。

    子どもたちに居場所を。愛情を。未来を。
    システムで解決するとは思わない。
    でも、取りこぼしてはいけない。
    私は見守る、手を差し伸べる大人でありたいと強く思う。

    この本の副題は『川崎中1男子生徒殺害事件の深層』
    この本に書かれているのは一つの事件ではなく、この深層なのだ。

    0
    2023年02月21日
  • 赤ちゃんをわが子として育てる方を求む

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    あとがきに「この物語は、実在の医師・菊田昇の人生に基づいたフィクションです」と書いてあったので「小説」に分類しました。でもほぼ時系列で、菊田医師の子供時代から、医師になった動機、医師として赤ちゃんの命のために奔走した過程、病に侵されながら多くの人の協力で特別養子縁組の制度の成立にこぎつけたところまでを描いているので、ルポルタージュに近い印象でした。
    菊田医師は戦時中の石巻で幼少期を過ごした。当時はまだ遊郭があり、母親が経営する遊郭で、遊女に囲まれて成長した。行き場のない女性たち、望まぬ妊娠、危険な民間療法による堕胎などを目にしてきた。
    母親は上の兄たちを進学させてやることができず、昇に望みをかけて、医者になれ、立派になれ、石巻を救う人間になれと言い続ける。
    葛藤しながらも、慕っていた遊女の死をきっかけに本当に産婦人科医になった昇。クリスチャンの妻、理解のある義両親にも恵まれ、医師として邁進していたが、年間に何件も、何十件、百件もの堕胎手術を行っていた。7か月の胎児の堕胎も認められていたため、薬で早産を促した場合、産声を上げて生まれてくる赤ちゃんもいた。
    悲劇的な堕胎、望まぬ妊娠をした女性、子供に恵まれない夫婦の問題を何とかしようと、当時の慣習を破って行動を起こす菊田医師。医師会から非難され、困難にぶつかっても信念を貫いた。妻も、志を共にする看護師や病院のスタッフも、菊田医師を信じてついてきた。取材や国会招致ににも応じて世間にも訴え続けた。
    正しいことをして、世の中の「当たり前」を変える。
    菊田医師の主張はシンプルに正しいのに、なぜこんなに難しいのだろう。こういう例は、現代社会にもたくさんあると思う。既得権益を手放せない一部の人、現状を変えることによって不利益を被る人たちへの配慮、現状維持でいいやという思考停止状態。
    私も職場で、絶対おかしい、これは変えるべきだと思っていることがあるけど、20年も言い出せないでいる(笑)。少しずつ変わってきてはいるけど、だれも一気に変えることができない。明らかにおかしいのに、少しずつしか変えていくことができない。誰か一人が勇気をもって「やめよう」と言って実行にうつせばいいのに、それができない。だれも菊田医師のようにはなれないのだ。批判が怖いし、誰かがしてくれれば…と思っている。情けない。

    小説では、戦中・戦後の石巻の様子や、昭和の女性たちのおかれた状況、時代背景も興味深く読めた。赤ちゃんを想う人々の気持ちも温かく、感動した。現代では、親が育てられない子供の多くが施設に預けられ、本来は一般家庭に家族として受け入れられるのが理想だがその数が増えていかないのが問題とされている。菊田医師が特別養子縁組の制度成立を目指していた時代とは違って、親のいない子供を引き受けることは「リスクが高い」「子供がいない人生も大いにあり」という価値観が広まり、この問題はまた難しいだろう。
    とても考えさせられた。

    0
    2023年02月18日
  • 赤ちゃんをわが子として育てる方を求む

    Posted by ブクログ

    石井光太『赤ちゃんをわが子として育てる方を求む』小学館文庫。

    数々のノンフィクションで有名な石井光太が綿密な取材により『赤ちゃんあっせん事件』の裏にある真実を描いた評伝小説。

    自らの立場が危うくなることも辞さずに新聞に『赤ちゃんをわが子として育てる方を求む』と広告を出した菊田昇医師の勇気たるや。

    世の中には誤った法律やルールが多数ある。こうした間違った壁を壊すために費やすエネルギーは並大抵ではないだろう。

    1926年、石巻に産まれた菊田昇は、母親が営む遊郭で育ち、遊女たちが味わう厳しい現実を目の当たりにする。母親の強い勧めで医学部に進学した昇は産婦人科医となり、望まれぬ妊娠で命を失う子供たちを救うために法を犯して、養子縁組の橋渡しをする。

    その行為がマスコミに知れると、世間を揺るがす事件へと発展する。それでも昇は尊い命を守るという信念を曲げず、国を相手に闘い続け、悲願の『特別養子縁組』の法律を勝ち取るのだが……

    本体価格800円
    ★★★★★

    0
    2023年02月15日
  • 本当の貧困の話をしよう 未来を変える方程式

    Posted by ブクログ

    漠然とした世界の貧困事情、サイクル事情がリアルに伝わる。厳しい現実だけど動かないと考えていかないと変わらない。再認識、意識を新たにできる機会になった。既に難しい世の中だけど地域で子供を見守り育てていくことと、その地域の神社を中心に暮らしていくのがいいと思うのと、監視カメラはもはやいたるところにあったほうがいいと思うのと。

    0
    2023年02月11日