石井光太のレビュー一覧
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統計や、単純理論に終結させる
マスメディア式発想では、
決して自分に落とし込めない世界の実情…
寄付はしているけど何もできていない気がする自分へ、
もう一度〆の言葉。
みなさんのなかには、そのどうしようもない現実を目にして
途方に暮れる方もいたかもしれません。
しかし、あなたは世界の大問題をなにも一人で解く必要はまったくないのです。
どんな天才でも、そんなことをできるわけがありません。
大問題を解決しようとするのではなく、あなたが向き合えると思うたった一つの出来事に対峙し、
自分に何が出来るかを考えることが大切なのです。
中略
私は、あなたが問題の難しさに絶望するのではなく、
その -
Posted by ブクログ
スラム貧困街や被災地など、文明も社会保障もない本能むき出しの人間が生きる場所を取材し、住人たちの声を書き続けるライターの自伝。
著者の作品を読んだことがある人なら、おそらく持つであろう疑問。なぜ、そんな危険を犯してまで書くのかという点に答えている。
その答えはズバリ、タイトルにある。貧しく悲惨な場所でも人は生きようとする。未来には絶望しかなく、死んだ方がマシという状況でも、人は妄想で都合の良い「小さな神」を生み出し、それにすがる。そこから生み出される生命力を著者は何よりも美しいと感じる。そして、自分の心を突き動かされたことを人に伝えたいと思う。それが、著者の揺るがない作家精神だ。 -
- カート
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試し読み
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Posted by ブクログ
ここに書かれている話は徹頭徹尾、グロテスクなものを地で行くのですが、その中に感じる人間の強さや弱さ。はかなさやおかしさを思わせます。
この本はあるWebサイトで連載されたものを書籍化にあたって大幅に改善したものです。内容はというと、世界各国、特に貧困地域でまことしやかにささやかれるうわさや、恐れられている幻、そして霊に関する話などをあつめたかなりグロテスクなものになっております。相変わらず、この人の本は読み手を確実に「選別」します。書いている本人にはそのつもりはないみたいですが。
読んでいて僕がなるほどなぁと思ったのはフィリピンやミャンマーやインドネシアなどで、まことしやかにささやかれる日 -
Posted by ブクログ
2011年3月11日。40000人が住む釜石を襲った津波は、死者・行方不明者1100人もの犠牲を出した。膨大な犠牲者を前に立ち止まることすら許されなかった人たちの記録です。壮絶すぎて言葉がありません。
石井光太さんのルポルタージュは毎回読むたびに心のここから打ちのめされて、ほかの事が一切手につかなくなってしまうことが多いのであまり万人に勧められるものではないのですが、ここに書かれてあることは震災を経た日本人すべてに読んでいただきたい壮絶な記録です。
内容を簡単に申しますと、釜石市でご遺体の収容、身元確認、葬送に当たった人たちへのインタビューを丁寧に積み上げた一冊です。民生委員。歯 -
購入済み
読んで良かったです
最後の、遺族にとって震災の悲しみはいつまでも残るが、身内で亡くなった方がいないうちは、すぐに復興を望む、本当に重い言葉、かつ震災はそういうものだったとつくづく思わされます。
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Posted by ブクログ
小説のようでもある。詩のようでさえある。しかしこれはノンフィクションである。題名の『物乞う仏陀』が示す独特な世界観を以って貧困の世界を描く。
衝撃度でいえば「第8章 インド」がもっとも貧困の闇を描いている。しかし他の章にもぜひ注目したい。「第1章 カンボジア」はさながら「羅生門」のような雰囲気を持つ。「第7章 ネパール」のザグリと少女の話は呪術の持つ「現実的な」効用とともに希望を感じさせる。
特に私は「第5章 ミャンマー」が印象的だった。老婆の感情が瓦解する場面は胸が締め付けられる。現世を否定されることはいまの自分を否定することになる。だから輪廻転生の来世を信じる老婆。やりきれなさを感じず