石井光太のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
石井光太のルポルタージュは、常に陰陽の陽の部分よりも、陰の部分にスポットを当て、対象の本質を読者に伝えている。この作品も同様で、東日本大震災直後の被災地の陰の部分を隠すことなく正直に描いている。文章という極めて少ない情報量でテレビの報道などよりも、確実に真実を伝えているように感じる。
津波により破壊尽くされた街の描写、行方不明の親族、知人を捜す人びと、あまりにも突然の悲劇に取り乱す人びと、被災地での犯罪、被災者の苦悩と戸惑い…
自分も沿岸部に移住して数年の両親の安否を確かめるために震災の1週間後、可能な限りの食糧や水、生活用品を車に積んで被災地に行った。読んでいて、あの時に見た信じられない -
- カート
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試し読み
購入済みおすすめします。
読みやすい文体ですが、内容は重いです。人によってどのように感じられるかは分かりませんが、続編も含めて、一度触れてみる価値のある世界観だと思います。
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Posted by ブクログ
[2014.11]貧困の中で生きる人たちについて複数の視点からまとめられている。児童労働、教育、児童結婚、ストリートチルドレン、子ども兵、エイズといったそれぞれの現状とそれが起きている背景にある要因について、著者が現地で取材した具体的な内容を元に書かれている。
1つの問題を解決しようと考えても、連鎖的に複数の社会的問題が絡み合っている貧困の現場。
全ての問題を解決することは出来なくても、1人の孤児あるいは1つの事象と真摯に向き合っていけば、必ず道は開けると感じることが出来る力強いメッセージが込められている。
世界の貧困、国際協力に興味があるけど、何をすれば良いか分からないと言っている人に超オス -
Posted by ブクログ
統計や、単純理論に終結させる
マスメディア式発想では、
決して自分に落とし込めない世界の実情…
寄付はしているけど何もできていない気がする自分へ、
もう一度〆の言葉。
みなさんのなかには、そのどうしようもない現実を目にして
途方に暮れる方もいたかもしれません。
しかし、あなたは世界の大問題をなにも一人で解く必要はまったくないのです。
どんな天才でも、そんなことをできるわけがありません。
大問題を解決しようとするのではなく、あなたが向き合えると思うたった一つの出来事に対峙し、
自分に何が出来るかを考えることが大切なのです。
中略
私は、あなたが問題の難しさに絶望するのではなく、
その -
Posted by ブクログ
スラム貧困街や被災地など、文明も社会保障もない本能むき出しの人間が生きる場所を取材し、住人たちの声を書き続けるライターの自伝。
著者の作品を読んだことがある人なら、おそらく持つであろう疑問。なぜ、そんな危険を犯してまで書くのかという点に答えている。
その答えはズバリ、タイトルにある。貧しく悲惨な場所でも人は生きようとする。未来には絶望しかなく、死んだ方がマシという状況でも、人は妄想で都合の良い「小さな神」を生み出し、それにすがる。そこから生み出される生命力を著者は何よりも美しいと感じる。そして、自分の心を突き動かされたことを人に伝えたいと思う。それが、著者の揺るがない作家精神だ。 -
- カート
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試し読み
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Posted by ブクログ
ここに書かれている話は徹頭徹尾、グロテスクなものを地で行くのですが、その中に感じる人間の強さや弱さ。はかなさやおかしさを思わせます。
この本はあるWebサイトで連載されたものを書籍化にあたって大幅に改善したものです。内容はというと、世界各国、特に貧困地域でまことしやかにささやかれるうわさや、恐れられている幻、そして霊に関する話などをあつめたかなりグロテスクなものになっております。相変わらず、この人の本は読み手を確実に「選別」します。書いている本人にはそのつもりはないみたいですが。
読んでいて僕がなるほどなぁと思ったのはフィリピンやミャンマーやインドネシアなどで、まことしやかにささやかれる日 -
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2011年3月11日。40000人が住む釜石を襲った津波は、死者・行方不明者1100人もの犠牲を出した。膨大な犠牲者を前に立ち止まることすら許されなかった人たちの記録です。壮絶すぎて言葉がありません。
石井光太さんのルポルタージュは毎回読むたびに心のここから打ちのめされて、ほかの事が一切手につかなくなってしまうことが多いのであまり万人に勧められるものではないのですが、ここに書かれてあることは震災を経た日本人すべてに読んでいただきたい壮絶な記録です。
内容を簡単に申しますと、釜石市でご遺体の収容、身元確認、葬送に当たった人たちへのインタビューを丁寧に積み上げた一冊です。民生委員。歯 -
購入済み
読んで良かったです
最後の、遺族にとって震災の悲しみはいつまでも残るが、身内で亡くなった方がいないうちは、すぐに復興を望む、本当に重い言葉、かつ震災はそういうものだったとつくづく思わされます。