石井光太のレビュー一覧

  • 浮浪児1945-―戦争が生んだ子供たち―(新潮文庫)

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    戦争で親を失くした子供たちは多かったと
    小さいころ、親からきいていた。
    アニメ映画「火垂るの墓」でみすてられた兄妹が力尽きていく姿は印象に深い。
    しかし、日本の歴史の教科書は、終戦の後、すぐに復興、高度経済成長へと、輝かしい軌跡だけを描いている。
    焼け野原と高層ビルの間には、真実何があったのだろう。

    お国のためと、親を戦争にとられ、無差別に降る焼夷弾に家と家族を焼かれ、生き残った子どもたち。復興に最も必要なはずの、次世代をつくる国民を、なぜ国はきちんと庇護しなかったのか。
    私利私欲、無計画に戦争をはじめ、兵の犠牲も軽んじ、戦局を見誤り、退き際をも間違え、そして戦後までも無策だったのか。
    まる

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    2018年08月21日
  • 浮浪児1945-―戦争が生んだ子供たち―(新潮文庫)

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    浮浪児って言葉はウチの親が使ってた。彼らのせいではないんだよなー。国は何でケアしなかったんだろ。施設が我が家と言っていた卒園生がいたことに安堵。子供は国の宝です。ベタだけどマジ。

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    2017年09月01日
  • 浮浪児1945-―戦争が生んだ子供たち―(新潮文庫)

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    石井光太『浮浪児1945‐ 戦争が生んだ子供たち』新潮文庫。

    1945年の終戦直後、焦土と化した東京にあふれ出た浮浪児たちの軌跡を追ったノンフィクション。日本の暗黒史とも言うべき、暗澹たる時代に真っ向から対峙し、当時の浮浪児たちの姿を描き切った取材力と筆力に脱帽。

    読みながら歴史は繰り返すという言葉の通り、我々も近い将来、終戦直後の浮浪児たちと同じように、毎日毎日を衣食住の心配をしながらやっと暮らすことになりかねないのではないかと思った。

    終戦直後は政府や行政の混乱と敗戦による経済的な影響などから、こうした事態に陥るのはやむを得ないと思う部分もあるが、現在の政府や行政のやり方を見ている限

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    2017年08月08日
  • 津波の墓標

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    これが現実

    あくまでも感想であり 読む人により思いは違うと思います。自分らは報道の一部分しか知らずにいたことの居たたまれなさを感じました。自分が被災者であったとすれば多分同じ感情や行動をとっただろうと考えさせられました。遺体とはまた違った見方ができてあらためて震災のもたらした脅威を感じざるを得ませんでした。

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    2017年07月21日
  • 世界の産声に耳を澄ます

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    石井さんのルポは好き。

    今回は世界中のお産について。
    貧しい国での出産は読んでいても痛々しかった。

    そんな中での日本の御曹司の代理母事件。
    あほらしい、というか、同じ日本人として恥ずかしい、というか、、。
    男性って、子孫を残したい本能があるんだわね。それにしても、、。

    以前、東南アジアでの子ども売買(臓器売買含む)の話を読んだことがあるけど、これも現実的な話なのだな。

    そして、子どもの未来はどこでもいつでも未来永劫である。

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    2017年07月11日
  • 蛍の森

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    フィクションではあるが内容は数多の取材による真実の結晶である。昨今、日本人は素晴らしいというTV番組が多い。誇らしい気持ちもある(過熱気味で気味悪さも感じているが・・・)。そんな日本人も鬼になるし、鬼畜の所業の過去がある。現代を生きる僕らに出来ることは、過去を知り、絶対に鬼にならないという固い決意。ぜひ本書を手に取ってほしいと思う。
    あらすじ(背表紙より)
    ある者は朝食を用意している最中に、或いは風呂を沸かしたまま、忽然と姿を消した。四国山間部の集落で発生した老人の連続失踪事件。重要参考人となった父に真相を質すべく現地に赴いた医師は、村人が隠蔽する陰惨な事件に辿り着く。奇妙な風習に囚われた村で

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    2017年06月23日
  • 世界の産声に耳を澄ます

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    「人が生きる」とはどういうことだろう
    石井光太さんのルポルタージュを読むたびに考えさられる

    世界中の貧困、最底辺国の最底辺に暮らす人々に寄り添って綴られたルポルタージュを読むたびに考えさせられる

    ー私は「途上国の笑顔」という言葉があまり好きではない
    とおっしゃる
    ー劣悪な環境の中で、蟻地獄のような生活に突き落とされた彼らが見せる底なしの笑顔の源泉が気になっていた
    と続けておっしゃる

    今回のテーマは「出産」
    それはそれは信じがたい世界の劣悪、悲惨な場所(スラム、売春宿、戦場、難民キャンプ…)での「産声」が今回の取材のキーワードである
    いつものように想像を絶する劣悪な環境のルポルター

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    2017年06月16日
  • 僕らが世界に出る理由

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    全ての若者が一度は目を通しておくべき本だと感じた。
    *海外に一人で行くと、日本にいるとわからない自分の欠点に気づける
    *正論や固定観念にとらわれない物の見方ができるようになる。
    *何かを取り組むときはそこに取り組む必然性と最短ルートを考える。必然性がないと、ここぞの場面で頑張れない。
    *必然性は自分で作る。
    *周りとは今の差ではなく、10年後の差で考える。やり続ければ必ず差が付く。
    *チャンスはあくまでもアピールできるチャンスをもらっただけ。そこをどれだけ活かせるか。また、数年おきに訪れるビックウェーブには必ず乗ること
    *やりきる人間にはエネルギーが集まり、リソースがついてくる。

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    2017年05月02日
  • 地を這う祈り

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    とにかくショックな一冊だった

    目をそむけたくなるような写真が多く
    でもこれがまだまだこの世界の現実なのだ

    豊かな国はほんの一握り

    ゴミ溜めの中で生きる子どもたち

    自分の目をつぶされ、腕を切断され物乞いさせられる子どもたち

    歩けないので自分の汚物で垂れ流しの台車の上でくらす老婆

    売春をする幼い少女達

    貧しい世界ではいつも犠牲は子どもたちか
    ひ弱な老人たち

    でも彼らの目は意外なほど力強い

    そんな生活の中でも、しっかりプライドを持って生きている

    生きるエネルギーが伝わってきて
    豊かな世界にいる自分の方がひ弱な気がしてしまうのはなぜだろうか

    作者の石井光太さんは本当にすごい!!

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    2017年01月21日
  • 蛍の森

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    単なる老人の失踪事件かと思いきや、ハンセン病の悲しい歴史が絡み読後は泣けた。ハンセン病は過去の病気でなくまだ苦しんでいる人がいる。是非読んで欲しい。文書も上手く小説としても面白い。

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    2016年12月24日
  • 蛍の森

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    偏見と差別をここまで生々しく…
    面白かった、という言葉は相応しくないと思うが、ハンセン病のことをもう一度振り返るきっかけになった

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    2016年06月19日
  • アジアにこぼれた涙

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    改めて、如何に日本が恵まれた国で、その国で何事もなく育った私は、明らかに恵まれた人間なんだなと思わせてくれます。

    何が人間として当たり前のことで、当たり前のことではないのか。こういう現実があることは分かっているけれど、分かりたくない。こういうエピソードは、ドキュメンタリーやニュースなど映像で知ることが多い世の中だと思いますが、活字を通して知るのは映像とはまた違った重さというか、現実を見れます。

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    2016年04月24日
  • ニッポン異国紀行 在日外国人のカネ・性愛・死

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    安心の石井光太クオリティ。今回も面白く読ませていただいた。
    日本に住む外国人たちが、どうやって生活をして、何に悩み、苦しんでいるかが感じ取れた。意外なのは東京だけではなく、群馬や静岡といった郊外にも広がっていってるという事。地域の住民との軋轢もあると思うので、移民や外国人労働者の、受け入れが進むともっと大きな問題になるだろうので、今時点での課題に取り組んでいかないとひどい事になりそうだわ。逆に今取り組み土壌を作ってしまえば後から来る人たちも日本にあわせやすくなるんではなかろうかね?
    外国人が死んだ時の移送方法には驚かされたし、そこにも宗教が大きく影響するのだな。
    韓国人売春婦は噂ではなくホント

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    2016年03月19日
  • 飢餓浄土

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    僕らは世の中の出来事について、うわべと理屈だけで本質を理解したような気になってしまって、物事を見誤っていることが多いように思う。石井光太はささいな出来事についても、徹底的にフィールドで調査を行い、そのうえで結論を出すという姿勢を貫いている。その結果、本書に描かれているように、戦争や貧困の本質をも見事んいえぐりだしているのではないかと思うのだ。

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    2015年09月30日
  • 遺体―震災、津波の果てに―(新潮文庫)

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    本書は、2011年3月に発生した東日本大震災において大きな被害を受けた、釜石市の遺体安置所を舞台にしたルポ。あの日奪われた統計学的な数の命と、この世に残されたおびただしい数の遺体。それらは大きな混乱と悲しみの中で、被災者自身の手によって供養され、葬られた。このことは、大手メディアによって詳しく報道されることはなかった(と思う)。

    著者・石井光太は、震災後すぐ遺体安置所に入り、そのあまりに過酷な現実をつぶさに観察した。遺体回収にあたる自衛官や市職員、検体にあたる地元の開業医たち。もちろん彼らが顔見知りの変わり果てた姿に出会うこともしばしばだ。その悲しみは、想像することなど決してできない。

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    2015年07月28日
  • 津波の墓標

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    石井光太のルポルタージュは、常に陰陽の陽の部分よりも、陰の部分にスポットを当て、対象の本質を読者に伝えている。この作品も同様で、東日本大震災直後の被災地の陰の部分を隠すことなく正直に描いている。文章という極めて少ない情報量でテレビの報道などよりも、確実に真実を伝えているように感じる。

    津波により破壊尽くされた街の描写、行方不明の親族、知人を捜す人びと、あまりにも突然の悲劇に取り乱す人びと、被災地での犯罪、被災者の苦悩と戸惑い…

    自分も沿岸部に移住して数年の両親の安否を確かめるために震災の1週間後、可能な限りの食糧や水、生活用品を車に積んで被災地に行った。読んでいて、あの時に見た信じられない

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    2015年03月14日
  • 写真増補版 神の棄てた裸体-パキスタン・アフガニスタン編-

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    おすすめします。

    読みやすい文体ですが、内容は重いです。人によってどのように感じられるかは分かりませんが、続編も含めて、一度触れてみる価値のある世界観だと思います。

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    2015年02月01日
  • 遺体―震災、津波の果てに―(新潮文庫)

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    東日本大震災でたくさんの方が津波被害で亡くなられたが、どのように発見され、身元特定され、火葬まで至ったのか。未曾有の災害で町のあちこちに遺体が散見し、市井の一般人が「遺体が至る所に転がっている」光景を目にするのは先の大戦以降なかったという。

    遺体安置所のキャパの問題、遺族の心のケア、混乱の中で誰が取り仕切るのか、弔いとは、身元不明の遺体は… 震災からある程度時間が経たないと語ることができなかったであろう内容。

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    2015年01月24日
  • ルポ 餓死現場で生きる

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    [2014.11]貧困の中で生きる人たちについて複数の視点からまとめられている。児童労働、教育、児童結婚、ストリートチルドレン、子ども兵、エイズといったそれぞれの現状とそれが起きている背景にある要因について、著者が現地で取材した具体的な内容を元に書かれている。
    1つの問題を解決しようと考えても、連鎖的に複数の社会的問題が絡み合っている貧困の現場。
    全ての問題を解決することは出来なくても、1人の孤児あるいは1つの事象と真摯に向き合っていけば、必ず道は開けると感じることが出来る力強いメッセージが込められている。
    世界の貧困、国際協力に興味があるけど、何をすれば良いか分からないと言っている人に超オス

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    2014年12月13日
  • 感染宣告 エイズウィルスに人生を変えられた人々の物語

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    HIVというのが、人生を壊す病であることがよくわかる。
    死に至らしめることはほとんどなくなったということだけど、偏見等はまだあって、人間の根源的な部分に関わる重大な病であるということは変わっていない。

    感染者と周辺者がともに苦悩させられる病であるということを実感させてくれるルポ。

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    2014年09月26日