石井光太のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
本当に?って思う事例がたくさんあり、面白く読めた一方で、とても考えさせられた。
核家族化や少子化、共働きが当然のようになり、親だけで子育てをすることが難しくなっている。本当は、企業勤めのようにコスパやタイパを求める感覚を、子育てにまで持ち込みたくないと思っている人も多いのではないだろうか。それでも、時間や心の余裕がなければ、効率のよい子育てを求めてしまう。スマホは、その状況にとても都合よく入り込んだものなのだと思った。
また、個性を大切にすることが重んじられるようになった中で、「自分の人生を生きる」ことばかりが優先され、共同体に生きている感覚が薄れてきているのではないかとも感じた。一人ひと -
Posted by ブクログ
最近の子供は物語を読めない?!
言葉の中身を理解できない子供が増える実態、そのルポルタージュの結果は…
この本を私が読んだ感想は、いろんな大人が都合を子供に押し付けた結果なのだと思う。
教育機関、SNS、家庭環境…
ままならない事もあるので、親とか先生とか特定の大人を責めても問題は解決しない。
どの環境においても、どの要因も歯車の一つでしかないので、どれかが上手く回らないと好転は期待できない。
ただ、やはり言葉を一つでも多く知ること、直接的に人と関わる機会を得ることで国語力は身につくものであることは想像通り。
それを、どの段階でどうやって身につけるかで人生変わるなと…。
国語力は社会を生きて -
Posted by ブクログ
こどもにも守られるべき尊厳があって、意思決定する権利がある。 自分から声をあげることができない難病のこどもたちの心に寄り添い立ち上がった医師や看護師、多職種の人たち、自分と、自分と同じように闘病生活を送る友のために声を上げたこどもたちの記録。
感動なんて言葉では軽すぎる小説などのフィクションでは感じることのない気持ちになった。
「深く生きる」とはどういうことか。
家族や友達と過ごす何でもない時間がどれだけ尊いものなのか。
自分側の立場から押し付けてしまう良かれと思うことではなく真に寄り添うとはどういうことなのか。
答えがでないことについて色々考えるきっかけとなった。 -
Posted by ブクログ
17歳を対象にしているため、非常に分かりやすく読みやすい。17歳は遠い昔であるが、読んでよかった。大人も読むべきだと思う。
まず、日本における相対的貧困、世界における絶対的貧困について。日本国民の1/6が貧困層であるということ、世界には7億人が絶対的貧困に陥っているという事実。
貧困と犯罪が密接に結びついていることが、いくつかの例を挙げながら述べられていて、とても分かりやすかった。まともな教育を受けられなかったり、自己肯定感が著しく低下した結果、悪い大人たちに騙されて犯罪に走る子たちがなんと多いことか。また、私たちがこのような貧困を「無関心」により放置した結果、増税や犯罪増加などそのしっぺ -
Posted by ブクログ
ネタバレ「国語力を育てることって成果主義とは真逆で、目に見えないものなんです。」(p.129)
ここで言う国語力とは、言語力、思考力、判断力、想像力、表現力、調整力…という学問(教科)以前の、学ぶための力で、いわゆる教科としての国語力はその先のにあるものだと私には思われる。
学校では教科を教えることがメインで行われているが、それ以前の学習するための力をつける活動が意識されることは、よほど開明的な教師でもなければまずない。
やらなければいけないことを終わらせるだけで精一杯だからだ。全体のテストの点数が低かったらその学習は失敗なのだ。
今井むつみ著『学力喪失』では、遊びや体験の中で正しいスキーマを身