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公教育を問う衝撃のルポ 『ごんぎつね』の葬儀では、死体を煮ていた!? 物語を読み解けない子どもが増えている。公教育で子どもたちは言葉を取り戻せるのか。 単行本 2022年7月 文藝春秋刊 文庫版 2025年7月 文春文庫刊 この電子書籍は文春文庫版を底本としています。
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Posted by ブクログ
『言葉を失った子供達』というワードにインパクトが強く、様々な事例に触れながら家庭や学校での教育によってここまで国語力に差が出るのか、、とゆとり世代としても恐怖を覚えました
危機感。この本を読み進めて行って最初に思い浮かんだ感情だ。そしてそれは最後の方まで続く。だからこそ文章量は多いが読み進めなければいけないという想いに駆られ、思いのほかすらすら読める。 危機感の正体は、(世界の情勢はよく知らないが)日本はこのままどうなってしまうのだろうか、という思いだろう。SNSによ...続きを読むる短絡的なコミュニケーションによって、要らぬ対立ばかりが起きて、益々世界が分断される。不幸の量が多くなる。子育て世代としてこの本を読んで本当に良かった。世界を良くしていくために教育はとても重要な要素であり、もしかしたら唯一の解決策なのかもしれない。先進的なAI技術でも無く、人はやはり人なのだから、根本的なコミュニケーション能力、つまり他人を理解する努力、他人と協力しようとする努力、忍耐力、様々な根源的な能力こそが最も大事である。いつかGACKTがツイートしてしたコミュニケーションについての文章を思い出した。あれはとても本質的なことを言っていたな。大人になってもずっと国語力を鍛えていかなければいけないと思った。それは自分の人生、周りの家族の幸福に繋がっていく。皆がそれをやれば世界だってよくなるのではないだろうか。そんなことを思った。 取りあえず、子どもは私立に行かせたくなった。国の偉い人たち、どうか教育にお金を使ってくれ。
リアル本にて。 センセーショナルなタイトルだが、決して釣りではなく、今世の中で起こっている危機を適切に表現していると、読み終わった今、思う。 本書では「国語力」という言葉を、「単純に情報として文章を読める能力」ではなく、「1つの物事の前に立ってじっくりと向き合い、そこから何かを感じ取ったり背景を想像...続きを読むしたりして、自分の思考を磨き上げていく力」としている。 その「国語力」が低下したことによって、子供たちが国語の授業で、文脈に対して驚くような誤解をしてしまっているケースが、複数紹介されている。その誤解の内容は、あまりにも衝撃的で、子供がいる身としては、とても悲痛な気持ちになった。 私自身、2003年に高校を卒業したため、本書によると、国語力が下がり始めている世代に合致する。学生の6年間塾講師をしていたため、すくなくとも当時はすぐ下の世代とのやり取りは比較的あったと思うが、そのような危機意識はまったくもっていなかった。定量的に測れるものではないため、自分とギャップがあって初めて気付けるものであり、近い世代を見ても気付けないのであろう。 家庭・教育現場・政治、どこかひとつだけで解決できる話ではないし、個々人にできることは限られているかもしれない。でも少なくとも自分は自分の子供に対して本書で語られているような家庭の問題が生じないようにしたいし、これらの問題の対策に積極的に動いてくださる教育機関・政治家を選択することで、間接的にでも解決に貢献していきたいと思った。 子供がいる人、子供・若い人と関わることがある人、いや、全人類に読んでほしい。
本の読み方に関する書籍にて紹介されていたので読んでみました。 国語(言葉)を取り巻く状況と、その重要性を改めて考えさせられる。もっと若くからこのような本に出会っていたら、物事への向き方も変わっていたのでは?と思う。今は子供と向き合う際に、言葉の大事さを一緒に考えてます。
自分の感情を言語化することの重要性を身に染みて感じることができた。 犯罪を犯したり、いじめしたりする人たちのことを哀れに思う自分がいたが、これまで生きてきた環境がその行動に与える影響が大きいことを実感した。 そのような人を見下して自分は立派だと考えたこともあったが、ただ自分が生きてきた環境が恵まれて...続きを読むいただけなんだと思う。何も誇れることではないのかもしれない。 悪い家庭環境を作る両親もどうかと思うが、彼らにもそうする理由があるわけで、その悪い循環を絶ちきるためにも子供たちへの教育が重要であると感じた。 自分は教育に携わる立場にはならないだろうけど、子供ができたときにはこの本を思い返してたくさん話を聞いてあげて、色々な経験をさせてあげたいと思う。
自分もかなり危機感を感じている“国語力”。 その実態を知りたくて、『ルポ 誰が国語力を殺すのか』を読んでみました。 想像通りだった部分もあれば、完全に想像を超えてきた部分もあり……。 国語力が足りないとどんなことが起きるのか? 子育て世代として、危機感のアンテナがバシバシ立ちました。 ちなみに、...続きを読む著者の言う国語力とはこのように表現されています。 ”私が思うに国語力とは、社会という荒波に向かって漕ぎ出すのに必要な「心の船」だ。 語彙という名の燃料によって、情緒力、想像力、論理的思考力をフル回転させ、適切な方向にコントロールするからこそ大海を渡ることができる。” 本書に登場する事例(不登校、いじめ、ゲーム依存、非行)は、国語力不足によって引き起こされてしまった“極端な末路”のひとつだと思うのですが、まったく他人事とは思えません。 何がしたいのかわからない“人生迷子”の人、会話が噛み合わない人、言葉で説明できないから暴力で片づけようとする人、空気が読めず場を凍らせてしまう人……。 これって、日常生活で大きな支障がない、あるいは他人の目に触れないだけで、実は悩んでいる人って多いんじゃないでしょうか。 (私もそのひとりです) そんな私ですが、心に刺さったフレーズがあったのでご紹介します。(少し長めです) ”じゃあ、感情をコントロールするってどういうことなんだろう。 一言で表せば、君たちの中の感情を細かくわけて考え、それに適した行動をとればいいんだ。 君たちが悲しいという感情を『切ない』くらいのものだと理解できれば自殺することはないよね。 『むくれる』くらいなら、人に対して怒声を上げたり、殴ったりしないと思う。 感情を細かくわけるというのは、それに合った行動をとれるようになるってことなんだ。 これが感情をコントロールすることだと覚えてほしい。” これ、AIがどんなに進化しても人間にしかできないことだと思うんですよね。 自分の感情を細かく言語化するのは、感じている本人にしかできない作業だから。 自分だけなら“感じるだけ”でもいい。 でも、社会は自分ひとりでは成り立たない。 他人と関わる以上、何か問題が起きたときに頼りになるのは“言葉”です。 自分がどういう状況で、何が起きて、どう感じたのか。 子どものうちは、それを言えれば大人が汲み取ってくれる。 でも、大人になったらそうはいかない。 状況も立場も絡む中で、相手に伝わる言葉を選び取る力が必要になります。 それができる人にとって、国語力は大きな武器になる。 著者が極端な事例を出したのは、この主張を強調したかったからかもしれません。 日々、会社と家庭が中心の生活ですが、言葉の力は本当に大きいと感じます。 たった一言で人を喜ばせることもできるし、不快にさせることもできる。 伝え方や言葉のチョイス次第で、白にも黒にも転んでしまうのです。 (そのためには、まず“言葉を知る”ところから始めないといけない…) 悲しいかな、国語力は一朝一夕には身につきません。 だからこそ、日々の生活習慣が大事になってきます。 「今からでも国語力をつけたい!」と思う方には、この本にヒントがたくさん詰まっています。 ぜひ読んでみてほしい一冊です!
言葉を使うことが不得手であることが、社会で生きていくことに圧倒的に不利な状況を生むことと、それを克服する実践が紹介されている読み応えのあるルポ。
「ヤバい」という言葉で全て済まそうとする若者が増えていると感じる。語彙力がなければ、表現できることも少なく、能力を伸ばすことも難しいだろう。そのことを、多くの取材から示してくれる。また、その多くの取材から、解決策も模索している点でこの本は優れているいる。
言葉を読み取るというのは自分はできていると思い込んでいるからこそ、他人はできていないと思ってしまう。学校教育の中や社会での国語力をどう考えるかという点がとても興味深かった。国語力の低下について色々な要因が挙げられていたが、一朝一夕に解決できるものではなく、難しいものだと感じた。
うちの子も家ではずっとスマホで動画やゲームばかり、語彙が少なく言葉がなかなか出てこない。 読書を勧めようと思ったこともあったが、それにどれ程の効果があるのか自分でも分からなかったので結局そのままにしてきた。 もっと早くにこの本に出会っていれば、きっと子供と一緒に本を読んだろうな。 これからでも遅くな...続きを読むいと信じて、子供の国語力を育てていきたいと思った。
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ルポ 誰が国語力を殺すのか
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