微妙
浅田次郎さんのエッセイの真骨頂は自虐的ギャグを取り入れ、読者を笑わせながらも、主張を通してしまうところだと思います
前作までも、自虐ネタを取り入れつつ、世間をばっさり切るところが小気味よく、大好きだったのですが、
今回はその自虐的ギャグがなく、同年代のおっさんや自分は今時の若者とは違うと信じている所謂『名誉おっさん』からすれば快哉なのかもしれませんが、
それ以外からすれば、ただのおっさんの自分語りをまじえた鬱陶しい説教にすぎません
後半の江戸っ子節はさすがに面白かったのですが…
……自分自身をネタにできないほど老けてしまったのでしょうか?
だとしたら残念です