宇野利泰のレビュー一覧
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若い頃、もう30年前くらいになると思うが、ミステリー、スパイ小説、冒険小説と呼ばれる本ばかり読んでいた時期があり、ジョン・ル・カレはお気に入りの作家だったし、この「寒い国から帰ってきたスパイ」も夢中で読んだ記憶がある。
およそ30年ぶりの再読であるが、ストーリーを全く忘れていた。それは悪いことではなく、30年ぶりの再読も夢中になって読むことが出来た。
スパイの闘いは、頭脳戦である。
英国情報部は東ドイツの情報部の幹部の失脚を図るために、情報部員のリーマスにある工作を命じる。そこから二転三転、派手なアクションはほとんどないが、英国情報部、リーマス、失脚を画策されたターゲットの頭脳戦が展開される。 -
ジョージ・ダグラス・ハワード・コール / マーガレット・コール / E・C・ベントリー / ニコラス・ブレイク / S・C・ロバーツ / フィリップ・マクドナルド / A・A・ミルン / ジュリアン・シモンズ / グラディス・ミッチェル / ロイ・ヴィカーズ / マイケル・イネス / クリスチアナ・ブランド / マージョリー・ブレムナー / ヴィクター・カニング / ジョン・クリーシー / エドマンド・クリスピン / ナイオ・マーシュ / マーティンエドワーズ / 浅羽莢子 / 宇野利泰 / 鈴木美朋 / 中村有希 / 法村里絵 / 深町眞理子 / 宮脇孝雄 / 山田順子
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『探偵小説の黄金時代』のマーティン・エドワーズが選んだ、本にまつわる英国ミステリ・アンソロジー。
各作品の前にある作家紹介や解説も良かった。作家の背景や当時のことを知ってから読むと味わい深くなる。
古典英国ミステリ好きにはたまらない一冊だった。
特に印象に残った作品(面白かった順)
■ロイ・ヴィカーズ『ある男とその姑』
断トツの1位。倒叙が好きでこれまで読んできたけど、ここまで見事な作品にはなかなか出会えない。
コロンボの〈あの作品〉を彷彿とさせる、誰にも文句の付けようのない綺麗な鋭いオチ。
単にトリックを見せるための物語ではなく、「焦るがゆえに余計なことをしてしまうよね」という人間心理 -
Posted by ブクログ
新訳も買ってたのに、間違えて古い方で読んでしまいました。が、それはさておき非常に良かった。
複雑なことを考えさせないために、不要な情報の負荷を与え続けることで市井の人を無害化させるというのは、SNSなどで情報の洪水が押し寄せる現代を予見していたようで、読んでいてヒヤッとしました。
まぁ、ただ「辛い状態を麻痺させるため」だと言われると絶対に悪だとも言い切れず、是非の判断は個人にゆだねられるべきだとは思いますけどね。
また、好みのコンパニオン(家族)が画面から派手な映像と共に話しかけてきたり、ストーリーを流したりするのは、AIコンパニオンに依存する人や、今後AIで個人に最適化されたコンテンツ -
Posted by ブクログ
ネタバレ良作。
探偵:レオ・カリングが披露するラストの公開推理パートが他のミステリーではあまり見ない、「犯人に嫌がらせをして、自白させる」とかいう容赦ない方法をとるのが、個人的に新鮮で面白かった。
物語の形式で犯人が察せてしまう部分はあるが、犯人の頭の良さ、異常性、途中の行動が錯綜する場面等は読んでいて、かなり楽しめるものだった。
少し残念なところは「とても読みにくい」こと。
言葉のリズム等は気にならなかいが、シンプルに平仮名が多く、読んでいて疲れる。
『アルジャーノンに花束を』のように、意味のある平仮名かと最初は思ったが、そんなことも無いため、個人的にその点だけ低評価という感じ。 -
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十五代デンヴァー公爵の次男坊であるピーター・ウィムジイは、ワインとコーヒーそして一流の謎が好きな貴族探偵。そんなウィムジイの魅力がたっぷり詰まった短編集。7篇収録。
「盗まれた胃袋」が一番好き!
ウィムジイがいいキャラなんだよねー。飄々としていて雰囲気イケメン(容姿は普通)カッコつけすぎず、でもスマートで、ザ・英国紳士。夫婦喧嘩したら黙って皿洗い始めちゃうあたりでもうダメ、めちゃくちゃ好き。
周りも良キャラ揃いで読んでいて楽しい。
謎自体はバカミス味もあるし、本格派には
ウケなさそうな気はするけど(クリスティの方が日本で売れているのがおそらくそれ)バカミス&キャラ小説好きな私にはたまらん -
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ネタバレホームズのライバルとして描かれたアメリカ発のミステリ。とても読みやすい短編集で、思考機械と呼ばれる男と新聞記者がバディとなって難事件を解決していく。ホームズにおけるバディのワトソンは聞き役に徹しているイメージだが、こちらのハッチンソンくんは教授の指示通りに動き、時には教授以上の働きを見せるときもある。ていうかめちゃくちゃなオーダーすらこなしていくので、割とハッチンソンの役割が大きい。そこがホームズたちとは違うかもしれない。古きミステリながらとても読みやすく面白かった。ただただタイタニック号の事故によって亡くなってしまったのが残念でならない。
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Posted by ブクログ
ネタバレ一巻を読んでからずいぶんと時間が経ってしまった。
心持ちとしては、カルピスは好きでも原液ではよう飲めん。味噌汁は好きでも味噌のままではそうそう食えん。そんな感じ。続けて読んだら胸焼けする。
すべてがここにある。そう思えるほどに濃い。
若き日に愛した菊地秀行や栗本薫の、原点の一つであろうことは間違いあるまい。この二人の作家の文体に同一の祖型を感じることがある。それはハワード、正確にはその翻訳で間違いないと思える。
『鋼鉄の悪魔』
廃墟から復活した城邑は、ドラゴンランスの暗黒の女王の神殿を思い出させる。べレムが復活させちゃったやつ。
この城邑は暗緑色だという。このイメージはWoWのフェル色を