宇野利泰のレビュー一覧
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クリスティ作品に女たらしのイケメンが出てきたら犯人じゃないか?と疑う癖が付きつつあるが、正に犯人だった。パットのことは本気で好きになったんだろうなと思うと同時に、グラディスへの血も涙もない所業を思い出してやるせない。最後のマープルへの手紙のシーンが好き。ただの被害者で終わらなくて良かったと思う。Posted by ブクログ
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大抵のエピソードは美女と一緒に魔法使いや魔物を相手にてんやわんやするパターンですが、『黒河を越えて』はコナンとバルトゥスの男同士のコンビという珍しいパターン。
バルトゥスの視点を通して、コナンの超人ぶりが改めて実感出来ると共に、そんなコナンに必死でついていくバルトゥスを応援したくなります -
『闇の種族』は輪廻転生をテーマにした作品であると共に、コナンが初めて登場した作品でもあります
怪物に追い詰められた時のコナンと恋敵との会話には、同じ女を愛した者同士の男の友情が感じられてとても印象深いです -
155ページで主役のミス・マープルが登場したところで事件はほぼ解決です。新聞の報道から犯人がマザーグースの詩を引用していることを見抜くところがこの小説の一番おもしろい箇所であると思います。Posted by ブクログ
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集中力がいる作品だが、今年一ワクワクして面白かった。
思想の統一 が焚書という非現実的な設定でまとめられているが、遠い未来こうしたことが起こらなくもないかもと思えた。
ネットで情報が拡散される今の世の中を舞台とした物語も読んでみたい。
映画版も観ようと思う。Posted by ブクログ -
クトゥルーつながりで本家に立ち返る。
独特な言葉運びで執拗に描かれる不気味さ。やっぱりラヴクラフトは偏執的で不気味で面白い。「インスマウスの影」が最高です。また、夢にでてきそう。Posted by ブクログ -
本が禁止となった世界で本を燃やす仕事をしている主人公が自らの仕事に疑問を抱き始める。
現代のスマートフォンのようなものに人々は夢中であり娯楽はあるが空虚なディストピア的世界観。
Posted by ブクログ