宇野利泰のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ジョン・ル・カレを読まずして旅立つことはできないのだよ諸君
ただ、ひとつだけ告白しておこう
ずっとジョン・カレ・ルだと思っていたよ
バーモントか!
はい、スパイ小説の教科書と言っても過言ではない『寒い国から帰ってきたスパイ』です
1961年刊行でイギリスとアメリカの最優秀ミステリー賞を同時受賞した傑作であります
いやー、こっち側もいいですなぁ
巻末の解説にもありますがいわゆるスパイ小説というのは「超人的な能力の持ち主である主人公が、《手に汗握る危機一髪》的な事件で活躍する《神話》であった」のに対して本作は圧倒的なリアリズムを持ってスパイの世界を描いているんですな
そしてもちろん、それだ -
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Posted by ブクログ
ノン・シリーズも異色短編として悪くはないが、水準作(「玉を懐いて罪あり」を除く)。やはり読みどころはテナント少佐シリーズ。フランコ独裁政権下のスペインをイメージした架空の共和国で、かつては反将軍派でありながら、今はその将軍に仕えなければならないテナント少佐の、面従腹背を地で行く苦闘が描かれる。テナントの闘いは単に謎を解いて、犯人を捕まえれば良いと言うものではない。ときにおぞましいとも思える命令に従いながら、自らの矜持や正義を守り抜くためのパズルを、テナントは解かねばならないのだ。
実は数十年ぶりの再読なのだけれど、びっくりするくらい覚えてましたね。これは傑作。 -
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購入済み
映画「ことの終わり」や「第三の男」の原作者による長編小説。
父親の賭けのかたとして、キャプテンと名乗る詐欺師に連れ出された少年は、ロンドンの片隅でキャプテンの帰りを待ちわびながら暮らす女性と生活を始める。
やがて成長した少年は、キャプテンを追ってパナマへ渡る。
奇妙な関係で結ばれた男女と少年の、複雑でひたむきな愛を描く前半、パナマを舞台に冷戦時代のスパイ戦が展開される後半。
グリーンの魅力が楽しめる作品。 -