宇野利泰のレビュー一覧

  • Yの悲劇
    こちらも本当に久し振りの再読。内容完全に忘れてた。当時はセンセーショナルな内容だったのかもしれないが、現代では十分起こりえるレベルか。Xのほうが個人的にはミステリーとして出来がイイと思う。
  • ラヴクラフト全集3
    翻訳文体としては、1巻や2巻のほうが好みです。こちらは、いささかまどろっこしく、かつやたらと仰々しいところが気になる点。まあ、原書の文体がそういうものだと言われれば、恐らくそうなんでしょうが。
  • 華氏451度
     西尾維新『恋物語』の新聞全面広告から。『ひたぎサラマンダー』の「サラマンダー」のわけも読んでみて分かった。しかしガハラさんの言う通りこれをボーイミーツガールとは読めない。クラリスは凄く好きになっただけに出番が序盤だけだったのが残念。
     焚書について扱った小説。『1984年』、『沈黙の春』とかと同じ...続きを読む
  • ポケットにライ麦を
    クリスティ得意のマザー・グースにちなんだ殺人事件。
    マープルがあんまり出てこない気がします。オチも残念。もっと作中にヒントがあるとよかったんだけど。
  • ラヴクラフト全集2
    クトゥルフ神話大系の長、ラヴクラフト全集の2冊目は、今なお映画の原作モチーフとして用いられるホラーの名作『クトゥルフの呼び声』の他、傑作短編でショートホラームービーのような『エーリッヒ・ツェンの音楽』。ラヴクラフトとしては珍しい長編小説であり、話の中盤の途中がやたらと中弛みして退屈になる所などは、か...続きを読む
  • ラヴクラフト全集1
    かの『クトゥルフ神話体系』の長【おさ】であり、恐怖小説家として名高い存在のラヴクラフト。その代表作を集めたシリーズの一集目は「クトゥルフ神話」の母体的作品であり傑作の呼び声の高い『インスマウスの影』『闇に囁くもの』、音と幻覚的感覚を読感で表現した意欲作『壁の中の鼠』、ブラックユーモアの怪奇譚『死体安...続きを読む
  • 思考機械の事件簿1
    サンドイッチが食べたくなったので用意しておくと良いと思われる。ありえないことを嫌う性格は好感が持てるが、情景描写がやや雑。
  • 黒い海岸の女王
    これがヒロイック・ファンタジーの原点なのか。ふむふむ。


    第三者の感想など挿入していないところが、まるで遠い昔から言い伝えられてきた神話や物語のような冷淡・残酷・不可思議がつまっているように感じました。

    付録にあたるのか、後半のハイボリア時代については理解できるような
    できないような別世界で実感...続きを読む
  • 寒い国から帰ってきたスパイ
    ・・・どよーん

    動揺したせいか
    ラストのオチを読み返してしまった。
    やはりそうか。そうだよね。

    フィクションですけどね。
    フィクション。2度言う。落ち着こう。
    こういう時代があったことも事実だけれどね。

    スマイリーとギラム
    ちらっと出てきてる。お留守ですか、そうですか。

    読後 絶版になってし...続きを読む
  • Yの悲劇
    初読みエラリークイーン作品
    評価が高いのはわかるけど、探偵が終始白黒はっきりしてくれなくてイライラした
    意図的なんでしょうが、訳が問題なのかクイーンの文章が好みじゃないのか・・・
  • ポケットにライ麦を
    推理小説らしい推理小説だった。
    日本人にはこのライ麦の歌がなじみのないものかもしれないけど、それに沿って、入念に考えられた殺人が起こる。
    やっぱり犯人は意外な人物。
    今回のお話では頭のいいおばーちゃんがどんどん謎を解いていってくれた。
  • ラヴクラフト全集1
    「インスマウスの影」:旅行のさなかに訪れたインスマウスというさびれた町。その町では魚顔をした人々とその嫌なにおいが充満している。このような街の雰囲気作りや人々の描写・人知を超えた生物の描写など
    はさすが、コズミックホラーの第一人者であった。
    そして、オチとして、訪れた主人公自体がインスマウスの人物の...続きを読む
  • ラヴクラフト全集2
    「チャールズ・ウォードの奇怪な事件」、過去の奇怪な事件とその調査を行っていた子孫の身に起こる事件。壁の下から発見される肖像画、先祖と容姿がうり二つであること、謎の言語の文書、儀式…とじわじわ恐怖心を盛り上げ得る要素が満載。真相に近づいていく怒濤のクライマックスに魅せられる。
    「クトゥルフの呼び声」、...続きを読む
  • ラヴクラフト全集4
    巻頭「宇宙からの色」がよかった。
    怪異が続発し、原因は多分アレだ!
    と察しがつくんだけど、
    気づいたときには手遅れ……ってヤツで。
    あらゆるものが少しずつ汚染され、
    なす術のない人の心も蝕まれてゆく、と。
    「狂気の山脈にて」は、
    E.A.ポオ「アーサー・ゴードン・ピム」へのオマージュ的作品。
  • Xの悲劇
    本格というのはこういうものかという感じで、ほほうと納得しながらも、翻訳のせいなのかわからないが、読みにくさもある。
  • ドルリイ・レーン最後の事件
    これは最初から予想できたし根拠にも気付けた。難易度はかなり低いと思う。
    しかし、うーん、ある身体的特徴が犯人断定の決定的な要素になるわけだけど、これ実は論拠としては不十分なのである。というのも、真犯人と同じ身体的特徴と動機を持っている人なら誰でも犯人になり得るためだ。
    その辺の弱さが気になったが、し...続きを読む
  • Zの悲劇
    前作2つにくらべると平凡な感じがする。

    楽しめるが心に残る内容ではなかったし、驚きも少なかった。
  • ラヴクラフト全集3
    やぁーーーーっと読み終わった。読みづらい。疲れるだけどやめられないのがラヴクラフト次の目標はラヴクラフトを巣通のペースで読みきること。で、感想。今まで読んだ中ではもっともクトゥルフ神話に近いんじゃなかろうか。ダゴンとかあるし。時の~は名作だと思う。
  • Xの悲劇
    NYの混雑した市電の中で仲間と一緒に乗り込んだ株式仲買人が殺された。コルクにさした毒物をひたした無数の針により。警察は元シェイクスピア舞台俳優のドルリイ・レーンに捜査の助けを借り捜査をするが、第2第3の殺人が起こる。

    ちょっとばかし古めかしい感じはやっぱりするけど、確かにいわゆる「本格派」という感...続きを読む
  • 犯罪カレンダー(1月~6月)
    消化不良になってしまう作品が
    散見されます。
    特に面白いのは大統領の宝を探す
    「大統領の5セント貨」か「くすり指の秘密」かな。

    後者はエラリイが最後にしてやられてしまいます。
    珍しいケースですね。
    彼の苦々しい表情が思い浮かんできそうです。