宇野利泰のレビュー一覧
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これがヒロイック・ファンタジーの原点なのか。ふむふむ。
第三者の感想など挿入していないところが、まるで遠い昔から言い伝えられてきた神話や物語のような冷淡・残酷・不可思議がつまっているように感じました。
付録にあたるのか、後半のハイボリア時代については理解できるような
できないような別世界で実感がいかなかったのですが
BBCで制作されたメソポタミア黎明期からラムセス2世・3世あたりの
ドキュメンタリーを見て、はじめて得心がいきました。
猿まで退化したり、大陸の形が変わるほどの天変地異は
ないですが、ずーっと日本は日本だった国の者には想像もつかない
国々、民族の移り変わりが実際にあったのだなと。
歴史としては習ってはいたものの、西洋視点で解説されてようやく納得した次第。
まあそんな知識なくても純粋に楽しめる作品だけど、知ってるともっとおもしろいよということで。 -
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日本ではXよりも断然Yの方が人気があるのだそうだ。
それは多分、閉鎖された空間、陰湿な一族、血の狂気と言った犬神家的なものを日本人が好む傾向にあるからではないかと勝手に予測。
当時としては衝撃であろう真犯人とラスト。
そしてX以上に使えないサム警視。
レーンを引き立たせないといけないのは分かるが、いくらなんでも無能すぎるだろ。
東野圭吾の「名探偵の掟」を読んだ後に読むと、サム警視の哀れさが際立つ事間違いなし。
しかし発表からあまりに時代が経ちすぎたから、気になる箇所が出てきただけであって、やはり名作である事には変わりはない。
古典を知る上で読む事は重要だけど、今のミステリと遜色なしといって薦めちゃうのはアウトだと思う。 -
Posted by ブクログ
あらすじ
ニューヨークの市街電車の車内にて、株式仲買人が上着のポケットに入った奇妙な凶器で殺害される
密室状態の車内には、被害者に悪意を抱く者が大勢いた
警察は元俳優の探偵、ドルリイ・レーンに事件の解決を依頼するが、第2、第3の殺人が発生するに及び、事件は意外な様相を呈し始める…
クイーンは国名シリーズは読んだのだけれど、こちらのシリーズはよく考えたら読んでいなかったなと思い購入
このシリーズはXからきちんと読まないと面白さが目減りするらしい
いきなりYを読んじゃダメって事ですね
ドルリイ・レーンシリーズが日本に初上陸したのが「紙魚殺人事件」
1936年の事なのだが、この「紙魚殺人事件」の原作は「ドルリイ・レーン最後の事件」だったそう
いきなり最終作読まされた当時のミステリファンの心境や如何に…
さてさて、Xの悲劇
ドルリイ・レーンの全てが鼻についた
芝居がかったやり口(まぁ元俳優だしね)屋敷、使用人全てがもう臭かった
あと、両耳が殆ど聞こえないのだけれど読唇術を使えるので会話は完璧って、そんなもんなのか?
ついでに、あの変装は如何なものかと思ったが
いるのかあれは?
最後の変装はおいといて、最初の変装の方ね
と言うか、ドルリイ・レーンが超人過ぎて吹いた
あと警察の人間が馬鹿で粗暴な感じで書かれていたのも、探偵を際立たせる為にはまぁしょうがないのかな
サム警視に同情した
とかいろいろ書いてるけど、それでも面白かったのは間違いない
まさに正統派だなと思った -
Posted by ブクログ
衆人環視の手術室内で患者が絞殺された。その場に居合わせたエラリイ・クイーンが警察とともに捜査を開始する。医師に変装した何者かが手術前のわずかな隙に及んだ犯行と思われたが、手掛かりは脱ぎ捨てられた白衣と靴のみ。捜査が進展しないまま、悲劇は続いていき…。国名シリーズ第3弾。またしても読者への挑戦には敗北。第1の殺人は患者は昏睡状態だったため、だれが犯人でもおかしくない状況に思え見当もつかなかった。第2の殺人で後ろから殴られた痕、穏やかな表情から無防備になるような身近な人物らしいことはわかったが…。最後の逮捕シーンは犯人に対してちょっと演出があり面白かった。前作の「フランス〜」よりはかなり楽しむことができた。
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Posted by ブクログ
ニューヨーク五番街のフレンチ百貨店では最新家具の展示が目玉。ところが正午に決まって行われるショーの最中、収納型ベッドの中から女性の死体が転がり落ちて、大パニックに!しかも、その死体は百貨店の社長夫人だった。エラリイ・クイーン国名シリーズ第二作。本の感想は(どんな作品でも)なるべくいいところを見つけて書くように心がけているので、まずは良かったところから。(以下ネタバレあり)劇的な仕掛けで死体を登場(?)させた奇抜なアイデア。デパートのショーウィンドウに…店員もさぞビックリしたことだろう。最後の一行まで犯人の名前が明らかにしないという構成は、最後の最後まで推理小説読者に挑戦しているようで個人的には好みの構成。一方…クイーンパパ警視の冴えの無さ(数々の情けない発言等)、警察の初動捜査の遅れが目につく。単なる民間人であるエラリイに事件関係現場(特に社長私室)をこんなに好きにいじらせていいのか(これを言っちゃこのシリーズの設定自体に基本的な疑問が)。しかもタイトルのフランス白粉がでてこない〜。指紋採取用の粉末とフランス白粉は別ですよ!女性化粧品のファンデーションが事件のカギになってるのかと勘違いしちゃったじゃないか。犯人指摘は完全に消去法という消極的な方法だし、容疑者を絞る根拠とするには薄弱。社長私室に入ったことがある人でも、本に気付かない場合も考えられる。ラストで明かされた肝心の犯人○○も、捜査方法に長けてるなら犯行後の始末のしにくい銃殺ではない別な方法を選びそうなものだ。うーん、この犯人には納得できない。しかも犯人が分かっていながら目の前で××させてしまった捜査関係者の落ち度も…ひどい。こんなにテンション下がってしまって、続く「オランダ〜」「ギリシャ〜」「エジプト〜」まで国名シリーズに興味を保てるのか不安だ。
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Posted by ブクログ
NY、ブロードウェイの劇場内で、劇の進行中に客席から苦悶の声があがった。すでに悪徳弁護士がこと切れており、男が持っていたはずのオペラハットが無くなっていた。現場に駆け付けたクイーン警視と息子のエラリーは捜査を開始するが、広い劇場内、大勢の観客の対応に追われ、犯行の目星をつけられないまま、夜が明けるのであった…。やっと読めた〜。今更ながら国名シリーズに着手。一般的に評価の高い「エジプト〜」から読むか迷ったが、発行順にこちらから読むことにした。若干くどいと感じつつ、つぶさに調べていき推理を発展させる手法は丁寧だ。(以下ネタバレ)「幕間」で読者への挑戦を挿入された段階では、犯行現場の位置や劇場内での行動の自由さ、偽の招待状などから支配人が犯人だと予測したが、勘違いに終わった。(あとで警視も同様に狙いをつけてたことが分かってちょっと嬉しかったけど)ちなみに真犯人はあんまり以外ではなかった。クイーン警視がやたらと息子を褒めまくるが、それほどエラリーの推理の冴えを感じなかった。「筆跡法」の本に目をつけたり、帽子のありかを見つけたりといった活躍は見られたけど。推理の面白さはあるものの犯行のトリック、捜査方法などは可もなく不可もなく、といった印象のため評価は☆3つ。他の国名シリーズを読むにあたっての標準本ということに。