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Posted by ブクログ
若い頃、もう30年前くらいになると思うが、ミステリー、スパイ小説、冒険小説と呼ばれる本ばかり読んでいた時期があり、ジョン・ル・カレはお気に入りの作家だったし、この「寒い国から帰ってきたスパイ」も夢中で読んだ記憶がある。
およそ30年ぶりの再読であるが、ストーリーを全く忘れていた。それは悪いことではなく、30年ぶりの再読も夢中になって読むことが出来た。
スパイの闘いは、頭脳戦である。
英国情報部は東ドイツの情報部の幹部の失脚を図るために、情報部員のリーマスにある工作を命じる。そこから二転三転、派手なアクションはほとんどないが、英国情報部、リーマス、失脚を画策されたターゲットの頭脳戦が展開される。
この話は、冷戦時代の西側と東側の対立が前提となった話であり、そういう意味では、東西冷戦を背景としたインテリジェンス戦というのは、当時ほどのリアリティを持てないが、今でも、中国やロシア、中東の国々ではこのようなインテリジェンス戦が繰り広げられているはずで、場面は変わっているが、それでも、相変わらずリアリティを持った物語なのだろうと思う。
Posted by ブクログ
冷戦時代、主人公である英国情報部のリーマスはベルリンに赴任していたが、東へ送り込んでいた配下のスパイが殺害されるなど作戦失敗が重なり、ロンドンに呼び戻されて閑職に左遷された挙げ句にクビになってしまうが、そこに東側から謝礼と見返りに情報提供をするよう誘いを受ける…というスパイ小説。
その誘いにリーマスが乗って東側へ寝返るというのが、東ドイツ情報部のムント副長官を失脚させるための英国情報部の策略だったのだが(と裏表紙の粗筋紹介に書いてある)、なんせスパイの諜報戦なもので、一筋縄ではいかないというもの。
「国の大義名分のためには個人など駒にすぎない」という東側の主義は、西欧には到底受け入れられないものだ…とは建前で言うものの、結局は英国情報部から駒として使われることになったリーマスの悲しさとやるせなさと無念さが胸を打つラストでした。
Posted by ブクログ
ジョン・ル・カレを読まずして旅立つことはできないのだよ諸君
ただ、ひとつだけ告白しておこう
ずっとジョン・カレ・ルだと思っていたよ
バーモントか!
はい、スパイ小説の教科書と言っても過言ではない『寒い国から帰ってきたスパイ』です
1961年刊行でイギリスとアメリカの最優秀ミステリー賞を同時受賞した傑作であります
いやー、こっち側もいいですなぁ
巻末の解説にもありますがいわゆるスパイ小説というのは「超人的な能力の持ち主である主人公が、《手に汗握る危機一髪》的な事件で活躍する《神話》であった」のに対して本作は圧倒的なリアリズムを持ってスパイの世界を描いているんですな
そしてもちろん、それだけでは英米同時受賞なんてことにはならないわけで、とんでもないどんでん返しとスパイの世界を象徴するような結末が待っているわけです
いやー、ジョン・カレー・ルー(開き直った)おもろいわ!
スパイ小説、どっち側もおもろいわー!
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