宇野利泰のレビュー一覧

  • Xの悲劇
    あらすじ
    ニューヨークの市街電車の車内にて、株式仲買人が上着のポケットに入った奇妙な凶器で殺害される
    密室状態の車内には、被害者に悪意を抱く者が大勢いた
    警察は元俳優の探偵、ドルリイ・レーンに事件の解決を依頼するが、第2、第3の殺人が発生するに及び、事件は意外な様相を呈し始める…


    クイーンは...続きを読む
  • Yの悲劇
    日本ではXよりも断然Yの方が人気があるのだそうだ。
    それは多分、閉鎖された空間、陰湿な一族、血の狂気と言った犬神家的なものを日本人が好む傾向にあるからではないかと勝手に予測。

    当時としては衝撃であろう真犯人とラスト。
    そしてX以上に使えないサム警視。
    レーンを引き立たせないといけないのは分かるが、...続きを読む
  • ギリシャ棺の秘密
    謎も論理もなかなか面白い。
    最大の不満点は、論理を裏の裏にしすぎで根拠が全く無く崩壊しているところ。
    それと、やっぱり文章が退屈です、ロス名義やローマ帽子に比べるとましですが。
  • 思考機械の事件簿1
    シャーロック・ホームズのライバルたち、というコピーがついているように、ホームズを彷彿とさせる探偵です。どんな怪事件も思考機械の手にかかると、論理的に整頓されていきます。ただ、人の心には踏み込まないんですよね。なので、犯罪の手口は解明しても、その動機までは解明されないものもあるので、ちょっと不満かなあ...続きを読む
  • ラヴクラフト全集2
    「クトゥルフの呼び声」は正しく、「何かすっごい大きいのに追いかけられた!すっごい怖かった!」という感じでした(笑)。個人的には「エーリッヒ・ツァンの音楽」が好き。「チャールズ・ウォードの奇怪な事件」は時間はかかったけど読み終えられて良かったなー…と思う作品でした。
  • ラヴクラフト全集2
    「クトゥルフの呼び声」(考古学者の甥と、船乗りの体験談)「エーリッヒ・ツァンの音楽」「チャールズ・ウォードの奇怪な事件」の三編。
    面白かったのは「エーリッヒ・ツァンの音楽」。屋根裏で流れる、奇怪にして魅力的な音楽。窓からの展望。奏者の老人。絵にしてみたいと思った。
    「チャールズ・ウォードの奇怪な事件...続きを読む
  • オランダ靴の秘密
    衆人環視の手術室内で患者が絞殺された。その場に居合わせたエラリイ・クイーンが警察とともに捜査を開始する。医師に変装した何者かが手術前のわずかな隙に及んだ犯行と思われたが、手掛かりは脱ぎ捨てられた白衣と靴のみ。捜査が進展しないまま、悲劇は続いていき…。国名シリーズ第3弾。またしても読者への挑戦には敗北...続きを読む
  • フランス白粉の秘密
    ニューヨーク五番街のフレンチ百貨店では最新家具の展示が目玉。ところが正午に決まって行われるショーの最中、収納型ベッドの中から女性の死体が転がり落ちて、大パニックに!しかも、その死体は百貨店の社長夫人だった。エラリイ・クイーン国名シリーズ第二作。本の感想は(どんな作品でも)なるべくいいところを見つけて...続きを読む
  • ローマ帽子の秘密
    NY、ブロードウェイの劇場内で、劇の進行中に客席から苦悶の声があがった。すでに悪徳弁護士がこと切れており、男が持っていたはずのオペラハットが無くなっていた。現場に駆け付けたクイーン警視と息子のエラリーは捜査を開始するが、広い劇場内、大勢の観客の対応に追われ、犯行の目星をつけられないまま、夜が明けるの...続きを読む
  • Yの悲劇
    久しぶりに読んだ。初読の感想などに触れたいところだが、どうあってもネタバレになりそう。いっさい書かない。
    エラリー・クイーンの作品のなかでも抜群の知名度を誇る『Yの悲劇』。本書の評価を決めるのは、トリックや人物造形、論理性などよりも、読み手が犯人像や結末にどれだけ衝撃を感じることができるかであろうと...続きを読む
  • ラヴクラフト全集2
    ラブクラフトの数少ない長編の一つ「チャールズ・ウォードの奇怪な事件」が収録されているが、なんとも読みにくいため難儀しました。やっとのことで全部読みましたが、展開が同作者の別の作品とほとんど同じだったり…。全集を読んでるとよくわかりますが、展開が同じ作品がいくつかあります。
  • ラヴクラフト全集3
    全集3にも有名な作品がけっこう収録されてます。まずはそのうちの1つ2つ読んで放置。全集2を読み終えてからまた読み出しましたが、それでも途中で放置。言い回しといい展開といいかなり食傷気味。いや、気味ではなく完全に食傷。しばらく期間をあけないと読む気になれません…。
  • ラヴクラフト全集4
    18年前に購入したもの。自分自身ひさびさにこの世界にはまっているので、読み返してみる予定。

    肝心の「狂気の山脈にて」が、くどくてなかなか読み進まないなぁ…
  • ローマ帽子の秘密
    殺人現場から消えたシルクハットの謎を追い、殺人事件を解くクイーン親子。
    シルクハットだのオペラハットだのに馴染みが無いために、いまいち感じが掴みきれなかった。
    冒頭に挿入されてた見取り図もあんまり意味なかったかなぁと。
    個人的にはもう少し心理描写が欲しかった。
    謎解き自体は、おもしろかったかな。
  • Yの悲劇
    ミステリーを読むようになって、何度も出てくるこのタイトルとエラリイ・クイーンの名。これは一度読んでおかないと、と思って手に取ってみました。
    探偵役である元俳優のドルリイ・レーンの言動がじれったいと思ってしまった。ハッター家の気違い具合が異様過ぎてちょっと辛い。でも謎が解ければすっきり納得。
  • Zの悲劇
    ドルリー・レーン三作目。二作目より年を経たレーンの活躍が、サム警部の娘ペイシェンスの視点から語られる。
  • Xの悲劇
    トリックだけは何かで見ていたのだが、実際物語の中で展開されるのはまた違う印象を受ける。
    ドルリー・レーン四部作の第一部。
    あの指はないだろと思わなくもない。何もかも演出過剰。だがそこが良い。
  • オランダ靴の秘密
    古い推理小説を読んでしまった。最初にテンポがないので、読みはじめが苦しいが、慣れてくるとさすがに面白い。

    2004-08-25
  • ラヴクラフト全集6
    「未知なるカダスを夢に求めて」という短編です。ごくまれにしか見れない整った夢を丁寧にまとめあげたらこんな話になるんだと思います。
  • ドルリイ・レーン最後の事件
    訳のレベルが低い。中身もちょっと緻密さに欠き、終盤がどたばたするのが気に入らない。素材は良いのだが…。【060216新】