宇野利泰のレビュー一覧
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ネタバレ西尾維新『恋物語』の新聞全面広告から。『ひたぎサラマンダー』の「サラマンダー」のわけも読んでみて分かった。しかしガハラさんの言う通りこれをボーイミーツガールとは読めない。クラリスは凄く好きになっただけに出番が序盤だけだったのが残念。
焚書について扱った小説。『1984年』、『沈黙の春』とかと同じ系統になるのか。1950年代から見た未来で現在だと違和感があるところも。管理体制が甘さが現代からみると考えにくい。車の延長線上の高速マシンはあるが、監視カメラがまったくない。携帯のような端末もなくラジオがポータブル化したものがあるだけ。これは作者の予想が間違っていることを指摘するものではなく現実にお -
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これがヒロイック・ファンタジーの原点なのか。ふむふむ。
第三者の感想など挿入していないところが、まるで遠い昔から言い伝えられてきた神話や物語のような冷淡・残酷・不可思議がつまっているように感じました。
付録にあたるのか、後半のハイボリア時代については理解できるような
できないような別世界で実感がいかなかったのですが
BBCで制作されたメソポタミア黎明期からラムセス2世・3世あたりの
ドキュメンタリーを見て、はじめて得心がいきました。
猿まで退化したり、大陸の形が変わるほどの天変地異は
ないですが、ずーっと日本は日本だった国の者には想像もつかない
国々、民族の移り変わりが実際にあったのだ -
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日本ではXよりも断然Yの方が人気があるのだそうだ。
それは多分、閉鎖された空間、陰湿な一族、血の狂気と言った犬神家的なものを日本人が好む傾向にあるからではないかと勝手に予測。
当時としては衝撃であろう真犯人とラスト。
そしてX以上に使えないサム警視。
レーンを引き立たせないといけないのは分かるが、いくらなんでも無能すぎるだろ。
東野圭吾の「名探偵の掟」を読んだ後に読むと、サム警視の哀れさが際立つ事間違いなし。
しかし発表からあまりに時代が経ちすぎたから、気になる箇所が出てきただけであって、やはり名作である事には変わりはない。
古典を知る上で読む事は重要だけど、今のミステリと遜色なしといっ -
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あらすじ
ニューヨークの市街電車の車内にて、株式仲買人が上着のポケットに入った奇妙な凶器で殺害される
密室状態の車内には、被害者に悪意を抱く者が大勢いた
警察は元俳優の探偵、ドルリイ・レーンに事件の解決を依頼するが、第2、第3の殺人が発生するに及び、事件は意外な様相を呈し始める…
クイーンは国名シリーズは読んだのだけれど、こちらのシリーズはよく考えたら読んでいなかったなと思い購入
このシリーズはXからきちんと読まないと面白さが目減りするらしい
いきなりYを読んじゃダメって事ですね
ドルリイ・レーンシリーズが日本に初上陸したのが「紙魚殺人事件」
1936年の事なのだが、この「紙魚殺人事 -
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衆人環視の手術室内で患者が絞殺された。その場に居合わせたエラリイ・クイーンが警察とともに捜査を開始する。医師に変装した何者かが手術前のわずかな隙に及んだ犯行と思われたが、手掛かりは脱ぎ捨てられた白衣と靴のみ。捜査が進展しないまま、悲劇は続いていき…。国名シリーズ第3弾。またしても読者への挑戦には敗北。第1の殺人は患者は昏睡状態だったため、だれが犯人でもおかしくない状況に思え見当もつかなかった。第2の殺人で後ろから殴られた痕、穏やかな表情から無防備になるような身近な人物らしいことはわかったが…。最後の逮捕シーンは犯人に対してちょっと演出があり面白かった。前作の「フランス〜」よりはかなり楽しむこと