宇野利泰のレビュー一覧

  • ポケットにライ麦を
    ミスマープルシリーズなのになかなかマープル登場せず心配しましたが、それまでに事件がたっぷり描かれています。最後まで真犯人が分かりづらく、久々にアガサの本格ミステリー読んだなと感動させてもらいました。ただテレビシリーズにて見た記憶が途中から出てきて、映像を想像しながら読み進み楽しめました。・・・が、犯...続きを読む
  • Xの悲劇
     再読。

     ドルリイ・レーンものはなかなか読み応えがあっていい。
    ドルリイ・レーンの人となりは、好き嫌いが分かれるところであろうが、四部作の評価については(ひとまとまりで見たときについてでは)一致するだろう。

     ただ、個々で見て何が一番かと問えば、「Xの悲劇」か「Yの悲劇」かで分かれる。
     私は...続きを読む
  • ラヴクラフト全集3
    1989年6月23日発行の11版。
    訳者の大瀧啓裕氏はダーレスのことが嫌いなのか……。
    「不肖の弟子」扱いなど個人的感情がくどいほどにじみ出ている。
    あなたのエッセイじゃないのだから解説に個人的感情を入れるべきではないだろうに。

    「ダゴン」
    窓に! 窓に!

    「家のなかの絵」
    人肉食で無限のパワー...続きを読む
  • ポケットにライ麦を
    ミス・マープル・シリーズ

    自分の会社でコーヒーを飲んでいたレックス・フォテスキュー。突然倒れ死亡したレックス。死因は毒殺。事件当日屋敷を離れていた彼の後妻アディール。息子であるパーシヴァル。パーシヴァルに内緒で感動していた息子ランスを呼び戻そうとしていたレックス。警察が容疑者としてマークしたアディ...続きを読む
  • 寒い国から帰ってきたスパイ
     スパイ小説であるが、アメリカ小説と異なりハッピーエンドでは終わらないので、これだけ小説として有名になったのであろう。ベルリンについて知らないと興味が半減すると思われる。
  • ラヴクラフト全集6
    クトゥルーの世界観が、テクストの平原を越えて自在に暴れまくる秀作「未知なるカダスを夢に求めて」収録。ペルシア神秘主義詩の最高峰アッタールの「鳥の会議」や、ボルヘスの「創造者」に、類似するオマージュが発見できる。国境と言語を越えてあらわれる神的存在は、旧態の神的なるものなのか否か…幻想文学の観点からも...続きを読む
  • Yの悲劇
    古畑任三郎でも似たようなストーリーを見たけど、初めて読んだ当初は「へぇ~、なるほどね」という気持ち。かなり印象に残る一冊。前情報無しに読めばかなりおもしろい。
  • 黒い海岸の女王
     小難しいと言うか、考えて読まなければならないファンタジーが
    続いた反動で、何も考えずに心底楽しめる本が読みたくなった。
    で、選んだのがコナンである。コナンと言っても名探偵でも未来
    少年でもないのでお間違いの無きよう(笑)。ヒロイックファンタジー
    orソード&ソーサラーの元祖とでも言える作品であり、...続きを読む
  • Zの悲劇
    XYZのうち、Zが一番好きです。

    サム警視の娘の素人探偵が活躍するので、一番、身近に感じることができ、とても馴染めます。

    Xは、恐る恐る読みました。
    結末までの長い道のりでした。

    Zは、楽しみながら読むことができました。
    ミス サムが、結局誰を好きになるのだろうというのが、一番の興味の対象でし...続きを読む
  • Xの悲劇
    はじめてクイーンを読みました。
    2人の作者の合同著者名であることを始めて知りました。

    アメリカの探偵ものとして楽しめました。
    次はYの悲劇を読もうと思いました。

    ps.
    Yの悲劇を読みました。次はZの悲劇を読もうと思いました。
  • ラヴクラフト全集2
    世界最古と思われる宇宙スライム小説かつ集団発狂「クトゥルフの呼び声」および他2編収録。やはり半分を占める、悪魔召喚の話が素晴らしいですな。2世紀前の話を書き上げた上に、それを現代に再現するという、現代ハリウッド映画そのもののストーリー展開に感服。信じられないけど、これが書かれたの、1920年代なんだ...続きを読む
  • ローマ帽子の秘密
    エラリー・クイーン・シリーズ

    弁護士モンティー・フィールド殺人事件。ローマ劇場で毒殺されたモンティ・フィールド。現場から消えた被害者の帽子。強請屋である被害者のシルクハットに隠された秘密。劇場に招待されていたモンティー・フィールドの元共同経営者ベンジャミン・モーガン。モンティー・フィールドに強請ら...続きを読む
  • オランダ靴の秘密
    エラリー・クイーン・シリーズ

     百万長者アビゲール・ドルーン夫人殺害事件。手術前に絞殺された被害者。容疑者であるジャニーはアリバイを主張するが証人の正体を明かさない。ジャニーのアリバイ証人スワンソンの登場。同時刻に起こったジャニー殺害事件。靴紐の修理に使われた絆創膏の謎。ジャニーに化けた犯人が残し...続きを読む
  • ギリシャ棺の秘密
    超長かった記憶。でも読むのはしんどくなかった。エラリイの推理手法の成り立ちについての記述が有って個人的にはかなり好き。
  • ポケットにライ麦を
    映像作品を先に見たので、ポケットにライ麦をが、マザーグースだということが想像できました。
    映像作品では、マープルがわりとはやめに登場していました。
    文庫を読み進んで、どこで登場するかが楽しみでした。

    ミス マープルものは、イギリス文化を知るために読んでいるので、マザーグースねたは、とてもうれし...続きを読む
  • ラヴクラフト全集2
    古書購入。

     ホラー。暗黒神話。
     クトゥルー(ここではクトゥルフ)神話の創設者、ラヴクラフト。その短編集。
     最後の短編は、短編って言うには、長い。
     全編通しておどろおどろしい。ここではないどこかの絶望的な話。気が狂いかねない恐怖と隣り合わせにされた人々。
     精密な絵を見るような描写が特徴の作...続きを読む
  • ポケットにライ麦を
    この翻訳者さんはとても読みやすかったです。
    古典作品なのにすらすら読めるのは、本当に翻訳者さんの工夫の賜だと思います。
  • Yの悲劇
    日本では古典ミステリーの最高傑作と呼び声の高い本作。

    かの江戸川乱歩も褒め称えたとか。

    内容は確かにすごい!
    全ての文章が犯人当ての布石となっていて無駄がない。

    ラストは、意外な犯人が。
    奇妙な凶器の理由も、本来なら有り得ない動機も全て丹念に読めば見えてきます。
  • Zの悲劇
    多分受けるイメージはこうでしょう。
    「地味」「面白くない」「期待はずれ」
    私もそう思いました。
    しかもずーーーっとある男の無実追及だし。
    退屈するな、と。

    でも本当の楽しみは
    最後、レーンの話にあるわけで。
    そう、ワクワクさせる要素があるんです。
    そこがお楽しみ。

    そして、26人が消去され、
    ...続きを読む
  • 犯罪カレンダー(7月~12月)
    前半部はなんだかなーと思っていたけど
    後半月はよかったなぁ。
    何よりもちょっと謎解きの興味をそそられて、
    なおかつ殺人事件も起こるという
    2コンボの作品もあるのでなおよし。

    そして一番面白いのは
    なんと、ドッキリミステリーがあること。
    そう、エラリイ氏はだまされたわけで…
    そういう使い方もミステリ...続きを読む