宇野利泰のレビュー一覧
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個人と組織、というのがやはり命題なのか。諜報戦に限らず、個人は全体の動きに噛み殺されるのが常だが、そんなの間違ってる、ということを逆説的に提示した作品。人を人とは思わない冷徹な作戦を組み上げるプロット力と、登場人物に血を 通わせる描写力の両方を持った作家がル・カレで、今回はその実力を純粋に発揮したも...続きを読むPosted by ブクログ
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『黒い怪獣』
古代の魔法使いトゥグラ・コタンの墓に忍び込んだ盗賊シェヴァスタ。南から進撃するナートク率いる軍隊の驚異にさらされたコジャの国の王女ヤスミナ。ミトラ神のお告げによりコナンをコジャ軍の指揮官に。ナートクとの戦い。
『月下の影』
アムトラ王からオリヴィアを助けたコナン。ヴェラット内海の島に...続きを読むPosted by ブクログ -
マープル第六作”A Pocket Full of Rye”
毒殺された実業家のポケットの中に入っていたライ麦。
続けて殺された夫人、そしてメイド。
ラストのマープルに宛てた手紙が切ない。Posted by ブクログ -
非常に面白かったです。物凄く遠くから回り込んで少しづつ近寄って行くような展開で前半は何をしているかよく見えて来ないので面白く有りませんでしたが、ページをめくる毎に物語に吸い寄せられて…敵の敵は味方みたいな話だけど、終盤、一番遠くにいる人物が一番大きな絵を描いているのが見えて来出した所なんて、無茶苦茶...続きを読むPosted by ブクログ
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ミス・マープルシリーズ第6弾。
今回はマープルの家で教育した若いメイドが事件の中で殺されていたことから怒りに燃えたマープルが登場する。そのせいかいつも以上に警察に協力しているし活動的な雰囲気。
被害者の死に方は歌に合わせたもの…というところからああいう風になるとは。
ラストのマープルには普段からは窺...続きを読むPosted by ブクログ -
なんとなく怪奇小説といえば真っ黒な表紙のラヴクラフト!程度の知識しかないままに古本屋で見つけて買ってきました。買ってからしばらく放置してたけど、読みだすとなかなかおもしろかったです。
小学生並の感想で申し訳ないが、やはり怪奇小説というだけあって雰囲気がすごかったです。
闇に轟くものは読んでいて不気味...続きを読むPosted by ブクログ -
・・・魔術師アレイスター・クロウリーの説くテーマをエンターテインメントとして生産する諸作品。
というケネス・グラントはアザトース、ヨグ・ソトース等とクロウリーの書中のタームの「なんとなくそっくり」なものを指摘している。Posted by ブクログ -
窓に!窓に! が見られて満足。。
本巻収録作品に限らず、ラヴクラフトの小説は、
ジャパニーズホラーと似た悍ましさがあって自分好みです。
(ハラハラでなくゾワゾワ。ジェイソン的でなく貞子的)Posted by ブクログ -
時代は東西ドイツに分かれていた冷戦時代。英国のスパイリーマスが任務に失敗するところから物語は始まる。リーマスの起死回生の策成るか?東独のスパイである仇敵ムントとの対決や如何に!本書で英国諜報部MI6のことを通称「サーカス」ということを初めて知った。Posted by ブクログ
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クトゥルフ神話創った人の書いた小説
具体的に化け物が出てきて襲ってくる話はないが、何かが潜んでいる不気味さを書いている。肝試しのような怖さ、読んだあとのスッキリとしないモヤモヤ感、良い感じです。Posted by ブクログ -
スパイものということで、ジェームス・ボンドのようなものを想像していた。最初はとまどったが、すぐにストーリーに引き込まれて一気に読んでしまった。
このてのものでリアリティーをおえば、爽やかなラストなどを期待するほうがおかしいんだろうけれど、後味が悪く読後しばらく憂鬱な気分になった。スパイものはやっぱ...続きを読むPosted by ブクログ -
スパイ小説の名作、という位置づけの小説。
途中まではどうなの?と思いながらページをめくっていたが、後半の展開はなるほどです。
最後、そうきますか。。。
情景の浮かぶ小説ではあります。Posted by ブクログ -
クリスティの真骨頂ですね。
彼女の犯人の動機はお金か愛情のため、の大体二択なんですが(まぁ一番多い動機だとは思いますが)犯人を判らせずにあっと驚かせる。
被害者がとてもかわいそうですが、犯罪の餌食になってしまった人は残らず可哀そうですね。Posted by ブクログ -
舞台が村ではないので、他のマープル作品のような牧歌的な雰囲気はなかった。それに被害者がミスマープルの知り合いということで、マープルも謎解きを楽しんでいるような明るさがなく、マープル物としては暗くシリアスな雰囲気。私はほのぼのした話の方が好きだけど、この作品のファンが多いのは納得。ラストは思い出すたび...続きを読むPosted by ブクログ