宇野利泰のレビュー一覧
-
クリスティ作品に女たらしのイケメンが出てきたら犯人じゃないか?と疑う癖が付きつつあるが、正に犯人だった。パットのことは本気で好きになったんだろうなと思うと同時に、グラディスへの血も涙もない所業を思い出してやるせない。最後のマープルへの手紙のシーンが好き。ただの被害者で終わらなくて良かったと思う。Posted by ブクログ
-
クリスティの長編ミステリー。マープルシリーズ。マープルが積極的に事件に乗り出す作品は珍しいが、今作では彼女が以前育てたメイドが鼻を洗濯バサミでつままれて殺害されるという事に義憤を持ち、事件が起きたフォレスキュー一族の住む屋敷に乗り込んでいく。初めに殺害された人物のポケットにはライ麦が入れられており...続きを読むPosted by ブクログ
-
大抵のエピソードは美女と一緒に魔法使いや魔物を相手にてんやわんやするパターンですが、『黒河を越えて』はコナンとバルトゥスの男同士のコンビという珍しいパターン。
バルトゥスの視点を通して、コナンの超人ぶりが改めて実感出来ると共に、そんなコナンに必死でついていくバルトゥスを応援したくなります -
『闇の種族』は輪廻転生をテーマにした作品であると共に、コナンが初めて登場した作品でもあります
怪物に追い詰められた時のコナンと恋敵との会話には、同じ女を愛した者同士の男の友情が感じられてとても印象深いです -
155ページで主役のミス・マープルが登場したところで事件はほぼ解決です。新聞の報道から犯人がマザーグースの詩を引用していることを見抜くところがこの小説の一番おもしろい箇所であると思います。Posted by ブクログ
-
「海神の晩餐」に出てきたので。
シャーロック・ホームズのライヴァルの一人とされる、
「思考機械」ことヴァン・ドゥーセン教授のミステリーで面白かった。
シャーロックよりさらに頭脳派というか非肉体派で、
小柄で瘦せていて蒼白い顔という外観はちょっと典型的だが、
常に切手を持ち歩いているとか、
不可能と...続きを読むPosted by ブクログ -
なんか、スッカスッカの脳内空間に
薬液付けた指をソロリソロリとねじ込まれていく感じだ
しかも抵抗出来ない。
堪能せよ、無限地獄を。Posted by ブクログ -
ポアロよりもマープルの方が人間味が強い印象をこの作品で持った。愚かで悲しいお話。
最後までアイリーンに期待してたんだけど回収がなかったから少し残念。Posted by ブクログ -
①インスマスの影
好奇心から怪奇な伝承が伝わる街を訪れてみたわたしは、そこで恐ろしい話を聞かされて――。
終盤で回収される伏線とメリーバッドなエンドに、普通のホラーにはない哀愁を感じた。異形を単なる敵やモンスターとして描写しない点がラヴクラフトらしさ。
②壁の中の鼠
かつて陰惨な事件が起きた館を引...続きを読むPosted by ブクログ -
クトゥルーつながりで本家に立ち返る。
独特な言葉運びで執拗に描かれる不気味さ。やっぱりラヴクラフトは偏執的で不気味で面白い。「インスマウスの影」が最高です。また、夢にでてきそう。Posted by ブクログ -
元々彼の人のことはTRPGの方で知ったのだが、元を知るとやはり人気になるだけの魅力があるのだと思った。
散々ひどい文章だと本を勧めてくれた知人には言われたものの、余程の悪文なのだろうと開いてみればまったく読みやすいではないか(とはいえ、あくまでも想像よりかなり良かっただけであって、多少引っかかる部分...続きを読むPosted by ブクログ -
元となった「ラヴクラフト傑作集2」は、
ボロボロになるまで読み込んでいました。
なのでこの本は再読の再読。
・クトゥルフの呼び声
大伯父の残したものを調べることで、
知ってしまった宇宙からきた恐怖の神々の存在。
未知なる名状しがたきものから追われる恐怖!
・エーリッヒ・ツァンの音楽
禁断の曲を奏でた...続きを読むPosted by ブクログ