宇野利泰のレビュー一覧
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新訳も買ってたのに、間違えて古い方で読んでしまいました。が、それはさておき非常に良かった。
複雑なことを考えさせないために、不要な情報の負荷を与え続けることで市井の人を無害化させるというのは、SNSなどで情報の洪水が押し寄せる現代を予見していたようで、読んでいてヒヤッとしました。
まぁ、ただ「辛い状態を麻痺させるため」だと言われると絶対に悪だとも言い切れず、是非の判断は個人にゆだねられるべきだとは思いますけどね。
また、好みのコンパニオン(家族)が画面から派手な映像と共に話しかけてきたり、ストーリーを流したりするのは、AIコンパニオンに依存する人や、今後AIで個人に最適化されたコンテンツ -
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ネタバレ良作。
探偵:レオ・カリングが披露するラストの公開推理パートが他のミステリーではあまり見ない、「犯人に嫌がらせをして、自白させる」とかいう容赦ない方法をとるのが、個人的に新鮮で面白かった。
物語の形式で犯人が察せてしまう部分はあるが、犯人の頭の良さ、異常性、途中の行動が錯綜する場面等は読んでいて、かなり楽しめるものだった。
少し残念なところは「とても読みにくい」こと。
言葉のリズム等は気にならなかいが、シンプルに平仮名が多く、読んでいて疲れる。
『アルジャーノンに花束を』のように、意味のある平仮名かと最初は思ったが、そんなことも無いため、個人的にその点だけ低評価という感じ。 -
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十五代デンヴァー公爵の次男坊であるピーター・ウィムジイは、ワインとコーヒーそして一流の謎が好きな貴族探偵。そんなウィムジイの魅力がたっぷり詰まった短編集。7篇収録。
「盗まれた胃袋」が一番好き!
ウィムジイがいいキャラなんだよねー。飄々としていて雰囲気イケメン(容姿は普通)カッコつけすぎず、でもスマートで、ザ・英国紳士。夫婦喧嘩したら黙って皿洗い始めちゃうあたりでもうダメ、めちゃくちゃ好き。
周りも良キャラ揃いで読んでいて楽しい。
謎自体はバカミス味もあるし、本格派には
ウケなさそうな気はするけど(クリスティの方が日本で売れているのがおそらくそれ)バカミス&キャラ小説好きな私にはたまらん -
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ネタバレホームズのライバルとして描かれたアメリカ発のミステリ。とても読みやすい短編集で、思考機械と呼ばれる男と新聞記者がバディとなって難事件を解決していく。ホームズにおけるバディのワトソンは聞き役に徹しているイメージだが、こちらのハッチンソンくんは教授の指示通りに動き、時には教授以上の働きを見せるときもある。ていうかめちゃくちゃなオーダーすらこなしていくので、割とハッチンソンの役割が大きい。そこがホームズたちとは違うかもしれない。古きミステリながらとても読みやすく面白かった。ただただタイタニック号の事故によって亡くなってしまったのが残念でならない。
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ネタバレ一巻を読んでからずいぶんと時間が経ってしまった。
心持ちとしては、カルピスは好きでも原液ではよう飲めん。味噌汁は好きでも味噌のままではそうそう食えん。そんな感じ。続けて読んだら胸焼けする。
すべてがここにある。そう思えるほどに濃い。
若き日に愛した菊地秀行や栗本薫の、原点の一つであろうことは間違いあるまい。この二人の作家の文体に同一の祖型を感じることがある。それはハワード、正確にはその翻訳で間違いないと思える。
『鋼鉄の悪魔』
廃墟から復活した城邑は、ドラゴンランスの暗黒の女王の神殿を思い出させる。べレムが復活させちゃったやつ。
この城邑は暗緑色だという。このイメージはWoWのフェル色を -
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ネタバレクリスティの長編ミステリー。マープルシリーズ。マープルが積極的に事件に乗り出す作品は珍しいが、今作では彼女が以前育てたメイドが鼻を洗濯バサミでつままれて殺害されるという事に義憤を持ち、事件が起きたフォレスキュー一族の住む屋敷に乗り込んでいく。初めに殺害された人物のポケットにはライ麦が入れられており、第二、第三の殺人と立て続けに事件が起きるが第三の事件までの異様性により、全く脈絡のない様な事件に見え、警察も手を焼いている所、マープルがマザーグースの見たてでである事を見抜き、捜査が進展していく。
マープルは安楽椅子探偵のイメージなのだが、今回は自身の知り合いの若いお手伝いへの余りにも惨い殺人の -
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ネタバレ「海神の晩餐」に出てきたので。
シャーロック・ホームズのライヴァルの一人とされる、
「思考機械」ことヴァン・ドゥーセン教授のミステリーで面白かった。
シャーロックよりさらに頭脳派というか非肉体派で、
小柄で瘦せていて蒼白い顔という外観はちょっと典型的だが、
常に切手を持ち歩いているとか、
不可能ということばにいらいらするとか、
女性については何も知らないと断言するとか、
面白かった。
電話交換手とか、ガス燈とか、
夜間の12時間労働とかいろいろ小道具も面白かったが、
動機や容疑者を足止めしたメモの内容が
明かされない事件があったのが少々不満。
解説によると、このシリーズは
Howdniet -
ネタバレ 購入済み
映画化されてます。
主演はハンフリー、ボガード、映画は最後の最後でぶち壊しにされます。
本編の一番美味しいところが綺麗にカットされている。
途中までの出来が非常に良いために、最後で、バカヤロ金返せとなります。
こちらは紙版なので楽しんでいただければと思います。
翻訳の悲しいところで、カタカナでワンダリーと言われても
ピンと来ませんが、原文ではwonderlyのスペルで、
wonderにlyつけた名前って、
名前からして怪しそうな美女が登場します。
ハメット曰くモデルはいるそうで、モデルはただの美人らしいですが。
映画ではカットされた最後のスペード、ハメット節が秀逸。虞美人草のエンディングの漱石節