宇野利泰のレビュー一覧

  • 犯罪カレンダー(1月~6月)

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    ネタバレ

    エラリー・クイーンとニッキー・ポーターのコンビが活躍する短編集(笑)他のものに比べるとエラリーとニッキーのラブコメ的な感じが少なかったですね(笑)内容としてはどれもそれなりに論理的で楽しめるって感じですかね(笑)特に目立って面白いのもなく駄目なのもなく(笑)良かったのは『皇帝のダイス』かな。

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    2025年09月19日
  • 犯罪カレンダー(7月~12月)

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    ネタバレ

    『ものをいう壜』でのエラリーと警視のやり取りが面白かった(笑)そこまで分かってるのに(笑)『三つのR』は『皇帝のダイス』と同じ展開でしたね(笑)全体的に論理的だけど簡単に楽しめる短編集って感じで良かったです(笑)

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    2025年09月19日
  • スミルノ博士の日記

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    面白かった!
    良い意味でひねくれたミステリファンなら途中で色んな真相に気付くだろうけど、博士の日記の構成や細々とした証拠品のピースが綺麗にはまっていく様が気持ちがいい。
    第2のホームズと言っても過言では無いカリングのニヒルな推理に痺れました。
    しばらく新規開拓をしていなかったけど、特殊な装丁で手に取らせてくれたことに感謝を。

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    2025年08月19日
  • ラヴクラフト全集2

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    短編が多い作者が書いた長編が今回のメイン。
    名状し難い宇宙から来た旧支配者の恐怖は相変わらず。現代ではあまり見かけない漢字が表現に用いられる少々読むのに苦労はした面はあったが、不気味なコズミックホラーの世界観は好きな人には堪らない。
    クトゥルフ神話の代表ともいえるクトゥルフの呼び声も収録されており、初見さんはこの巻から読んでみるのも良いかもしれない。

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    2025年06月15日
  • 寒い国から帰ってきたスパイ

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    元英国諜報員であった著者によるスパイ小説の古典的名作。舞台は米露冷戦が続く東西ドイツ。
    最後まで読まないと全体像を把握するのは困難だが、薄氷を踏むような緊迫した騙し合いはリアル。何が真実で何が真実でなかったか理解するのも難しいが、場面場面を振り返ると管理官指令と工作活動がよくわかる。真実はリーマスとリズの愛だけであったか。
    ジェームス・ボンドのような銃撃戦やカーチェイス、ボンドガールとの色恋といった派手な場面は皆無だが、ゆえにより一層生々しいスパイ活動の実態が伝わってくる。

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    2025年02月03日
  • 寒い国から帰ってきたスパイ

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    素晴らしかった
    全体的に無機質な印象を持ったけど、それが等身大の主人公があくまで組織の歯車でしかないことを暗示してたようにも感じるし、ハイスペによるスパイアクションにはない重みを与えてたと思う

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    2024年12月12日
  • 寒い国から帰ってきたスパイ

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    話が込み入っていて、筋立てを追うのがなかなか難しかったが、個人より組織を優先させる考え方の残酷さ、そして、優先された組織の恣意に踏みにじられる個人の悲しさが胸に迫った。

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    2024年10月19日
  • 寒い国から帰ってきたスパイ

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    今となってはあまり想像ができなくなってしまったベルリンの壁を越えることの恐怖をあらためて思い起こさせられる冷戦時代の物語。等身大の人間が思想や政治は背景にありながらもそれぞれの置かれた局面で、情報そして暴力を駆使して東西陣営に分かれて闇の中で闘う。そんな中での一エピソード的な重く暗い話だけどこんなことが結構普通に起こっていたことなんだとでもいうような語り口が印象的。
    流石に翻訳が古いな。

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    2024年09月15日
  • ポケットにライ麦を

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    1953年発表、ミス・マープルシリーズ第6作。義憤に燃えたマープルが自ら名探偵を自覚しながら精力的に捜査に関わっている様が面白い。シリーズ屈指の愚かすぎる犯人象もまた印象に残る傑作長編。

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    2024年08月15日
  • Yの悲劇

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    大富豪ヨーク・ハッターの死体が港で発見されるところから物語は始まる。何度も命を狙われる盲目で聾唖の長女ルイーザ、そしてハッター家の支配者であるエミリイはマンドリンで撲殺される。
    ドルリー・レーンを探偵役とする「悲劇」4部作のうち、前作『Xの悲劇』に続く第2部。

    以前読んだことがあるが、凶器がマンドリンということしか覚えていなかったので再読。
    ドルリー・レーンが警部と検察官に事件の概要を説明している時の悲痛さが徐々に増していく雰囲気がとても印象的。『Xの悲劇』の続編だから『Yの悲劇』と言うタイトルなんだろうけど、物語に出てくる「これはまさに『Yの悲劇』だ」というレーンの言葉に深く頷いてしまう。

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    2024年07月20日
  • ラヴクラフト全集2

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    クラスメイトが貸してくれた2冊目のラヴクラフトですが実はもう1冊ラブクラフトを読破しています。
    全ての全集を読んだ訳ではありませんのでお詳しいファンの方に怒られるかもしれないですがお話のパターンが見えて来ました。

    ①海から異形の者がやって来て、それを見た人間の気がおかしくなってしまい周りも巻き込んで最終的にはドギャーン!!

    ②異形の者に出会ってしまったり儀式に出くわして気がおかしくなり精神病院に入れられる率が高い。

    ③身内とか知人の遺品の中に訳の分からない文献を見つけてしまい、気になって調べてるうちにドギャーン!!

    ④怪しい建物の地下や未開の地の奥はろくな事がない。

    ⑤何パターンも

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    2024年02月04日
  • 愛蔵版 英雄コナン全集1 風雲篇

    購入済み

    色々な剣と魔法の冒険が書かれているが、いささか物足りない。
    だけど、最後に収録されている「魔女誕生」は別。
    この話が面白かったので、星を4とした。

    #カッコいい

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    2024年01月24日
  • 思考機械の事件簿1

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     『思考機械(シンキング・マシーン)』は、本名を「オーガスタス・S・F・X・ヴァン・ドゥーゼン」といい、哲学博士(PH.D.)、法学博士(LL.D.)、王立学会会員(F.R.S.)、医学博士(M.D.)、そして歯科博士(M.D.S.)といった、肩書きと名前とでアルファベットの殆どを使ってしまうという、驚くべき人物である(それにしても、長い名前だこと)。


     1887年に誕生した、シャーロック・ホームズの人気を皮切りに、各国から、それに続けとばかりに現れた個性的な推理ものの中に於いて、この思考機械シリーズは、1905年の『十三号独房の問題』で初登場し、その彼自ら刑務所の独房内に入り、そこから見

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    2024年01月08日
  • ラヴクラフト全集2

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    "クトゥルフの呼び声"というタイトルは有名だが、話自体はさほど長くない割に読みずらかった。叔父の資料を中心とした情報収集の話が主で、退屈に感じた。悪魔的儀式のシーンや、終盤の石柱の台座の扉を開けてからの話は面白かった。他者が死んだり狂っていく中で、ヨハンソンの行動力が凄まじい。

    "エーリッヒ・ツァンの音楽"は映像化して欲しあくらい光景がありありと思い浮かべられ、奇怪であり、読みやすかった。

    "チャールズ・ウォードの奇怪な事件"は落ちが分かってしまっていたので微妙。しかし、医師の根気というか、活躍が凄すぎて笑った。


    フングルイ・

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    2023年12月11日
  • 寒い国から帰ってきたスパイ

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    アマプラで“ナイトマネージャ”を見終えて、手元にあったこの小説を読み始めた。
    流石・・スパイ小説の古典、金字塔である。
    冷戦当時のリアリティと60年代を思わせる「歴史の進行、弁証法の必然性」といった表現等に時代を感じる。全体を覆う暗いトーンは新たな流行だったのだろうか。
    査問会以降は最後まで一気読み。作品中の論述、展開の面白さに引き込まれてしまった。
    翻訳の一部に⁇と思わせる箇所もあるが、これは翻訳小説のあるある、気にはならない程度。
    後で映画の方も見てみるつもりだ。

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    2023年08月13日
  • 寒い国から帰ってきたスパイ

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    ジョン・ル・カレを読まずして旅立つことはできないのだよ諸君

    ただ、ひとつだけ告白しておこう
    ずっとジョン・カレ・ルだと思っていたよ
    バーモントか!

    はい、スパイ小説の教科書と言っても過言ではない『寒い国から帰ってきたスパイ』です
    1961年刊行でイギリスとアメリカの最優秀ミステリー賞を同時受賞した傑作であります

    いやー、こっち側もいいですなぁ
    巻末の解説にもありますがいわゆるスパイ小説というのは「超人的な能力の持ち主である主人公が、《手に汗握る危機一髪》的な事件で活躍する《神話》であった」のに対して本作は圧倒的なリアリズムを持ってスパイの世界を描いているんですな

    そしてもちろん、それだ

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    2023年07月14日
  • 寒い国から帰ってきたスパイ

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    MI6出身の著者によるハードボイルドなスパイ小説。やはりスパイものは冷戦の頃が一番おもしろい。

    実際に存在した高位の役職に着いた二重スパイをモデルにしたのだろうか。

    東ドイツ側のスパイハンターであるムントを失脚させるためのミッションにアサインされたMI6リーマスは東ドイツ側に寝返ったフリをして潜入するが、ミッションの本当の狙いを知らされていなかった。実はムントはMI6側の二重スパイで、ムントへの疑惑を振り払うことがMI6の本当の狙いであった。

    p210 思想について語り合うシーンが印象的。

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    2022年09月15日
  • ポケットにライ麦を

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    社長さんが仕事中にお茶を飲んだら死んでしまった! という毒殺事件から始まる連続殺人。ミス・マープルが登場するのは半ば以降。色んな人から話を聞いて、解決していく手腕は実にお見事。 けど、この事件ラストのページの切なさったらありゃしない…。

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    2022年12月01日
  • 愛蔵版 英雄コナン全集1 風雲篇

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    期待していたより面白かった
    本の構成もうまく読みやすい

    話し的には同じようなパターンの内容なんだけれど
    一気読みせず一日1タイトルずつ読み進めたのもあって
    次巻も読んでみたい本でした。

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    2022年07月24日
  • アデスタを吹く冷たい風

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    ノン・シリーズも異色短編として悪くはないが、水準作(「玉を懐いて罪あり」を除く)。やはり読みどころはテナント少佐シリーズ。フランコ独裁政権下のスペインをイメージした架空の共和国で、かつては反将軍派でありながら、今はその将軍に仕えなければならないテナント少佐の、面従腹背を地で行く苦闘が描かれる。テナントの闘いは単に謎を解いて、犯人を捕まえれば良いと言うものではない。ときにおぞましいとも思える命令に従いながら、自らの矜持や正義を守り抜くためのパズルを、テナントは解かねばならないのだ。
    実は数十年ぶりの再読なのだけれど、びっくりするくらい覚えてましたね。これは傑作。

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    2022年04月15日