宇野利泰のレビュー一覧
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ル・カレ初のベストセラーで,古典的名作との触れ込みだが,その評判に違わないおもしろさで,むさぼるように読んでしまった.
派手さの全く無い地味な諜報戦をメインに据え,騙す,騙し返すの応酬で攻守は二転三転し,驚きの背景が明らかになったあとに,後味の悪い結末を迎える.
やはりスマイリー三部作も読まざるをえ...続きを読むPosted by ブクログ -
スパイ小説。と言っても一般的なスパイ小説の定義はわからないんですけど、ミステリー小説でもあります。
ミステリーである以上、何か謎があり、それを解明しないといけないのですが、本作では主人公のスパイ、リーマスの立場に立って、「自分は本当に大丈夫なのか。」ということが謎になります。
著者のルカレは元々スパ...続きを読むPosted by ブクログ -
久しぶりにラブクラフト全集の続き。これは当たりの巻。
訳者による解説にも書かれているが、「ピックマンのモデル」以外は、科学的な話というか、分析がキーとなる話になっており、出てくる物質の名前が古いのを除いて、全く現代でも通用するような話ばかりだ。
名作「インスマウスの影」を彷彿とさせつつ、得体のし...続きを読むPosted by ブクログ -
ずっと読みたかった作品がようやく文庫化、噂に違わぬ傑作揃い。ハードボイルドな雰囲気が漂う中、独裁国家の軍人という設定を活かしたトリッキーな解決が冴え渡るテナント少佐シリーズは必読もの。Posted by ブクログ
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『肉体器官の作用が極度に均衡を失って…』『見る者をして、部屋の隅々から妖気の立ち昇る思いを感じさせるのだった』だの持ってまわった小難しい言い回しが多いのが著者(翻訳?)の特徴。おかげで「古風」で「変に不気味」で「妙なシズル感」がある文章。
その上長編でサラッと読むめない、序盤で何となくオチの予想が付...続きを読むPosted by ブクログ -
クトゥルフの呼び声の壮大な宇宙観に、悪夢でたまに感じる、あの全身が総毛立つようなゾッとする根源的な恐怖心が蘇ってきた。
ラヴクラフトの一人称で淡々と語り続ける作風が好きだ。神秘学や黒魔術に彩られた重厚な宇宙的ゴシック小説。
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ティンカー、テイラー…がものすごく面白かったので、(スマイリー三部作の一つと勘違いして)読み始めました。
確かに色々古いんだけれど、そんなこと関係なく面白い!!素晴らしいストーリーテリングや描写力。特に人物描写がすごい。どんな登場人物にも存在感がある。
著者が訴えたかったことは、今も全く改善されてい...続きを読むPosted by ブクログ -
一時期、クトゥルフTRPGのリプレイや動画を観るのにハマっていた。それから念願の著作を読む機会を得た。
常々思ってはいたが、宇宙的恐怖はキリスト教文化に効く表現で日本人には理解しづらいのではないかという印象。ただそれでも日本で根強い人気があるのは、狂気が伝わる表現や未知のものへの好奇心なのだろうか。...続きを読むPosted by ブクログ -
ダゴン、読みやすくて良いですね。名作。最後の一編「時間からの影」はちょっと冗長かな。それ以外は、面白かったです。アーカムやインスマス、それにミスカトニック大学の名前が出てくると、なんか安心しますね。魚臭や魚顔の人間とか^^Posted by ブクログ
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あとがきに書いてあるとおり本作は後にダーレスがクトゥルー神話作る際に大いに参考にしたと思われる作品を集めたものとなっている。面白いのは、冒頭そのように書き始めたのにもかかわらず本書のあとがきの主題は「ラヴクラフトの作品とクトゥルー神話との相違点」であるという点だ。
ラヴクラフトの作品のみを愛し、...続きを読むPosted by ブクログ -
「クトゥルフの呼び声」始まり、短編「エーリッヒ・ツァンの音楽」をはさみ、長編「チャールズ・ウォードの奇怪な事件」で終わるこの第2巻はこれぞラヴクラフトという感じがした。
ちなみに、今のところラヴクラフト全集1~4巻までしか読んでいなく全部読んだわけではない。各話の軽い感想を書いていく。
「クトゥ...続きを読むPosted by ブクログ -
ラヴクラフト全集1巻を読み終わった時、ラヴクラフト氏の作品は、情景を推理小説が如く性格に描いているにもかかわらず、肝心な恐怖をもたらすそのものについては曖昧にしか書かれていないという話の構成であると感じた。つまり、都市伝説のように嘘にきまっているが、もしかして・・・と思わせる一人称的恐怖感があった...続きを読むPosted by ブクログ
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『氷神の娘』
雪原での戦い。戦いで傷ついたコナンが出会った少女と雪の巨人達の謎。
『象の塔』
ザモラ王国の都市シャディザールに立つ巨象の塔。巨象の塔に棲む魔術師ヤルの持つ宝を狙って侵入するコナン。塔の中で出会った盗賊タウラス。巨大な蜘蛛との戦い。塔の中に監禁されている生命体の秘密。
『石棺のなか...続きを読むPosted by ブクログ