折原一のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレアルコール中毒で入院経験のある翻訳家、同じくアルコール中毒で入院していた窃盗常習犯、旅行会社に務める新人女子社員、この三人で視点を変えて語られていき、三人が交錯するストーリーは面白く、リーダビリティーが高い。叙述トリックで有名な作者なので、騙されないように注意しながら読んだが、トリックを見抜くには手掛かりが不足しており、設定にもいささか無理があり、真相自体はそれほど面白いとは感じられなかった。また、最後に袋綴じがあるのだが、その内容を読むとわざわざ袋綴じにする必要があるとは思えなかった。
(ネタバレ)
大沢芳男が清水ミサ子を若いOLに間違えたり、清水ミサ子が真弓と同じことを繰り返すという設定 -
Posted by ブクログ
○○者シリーズ。
連続幼女誘拐殺人事件を題材にしている。
小説の新人賞に応募してきた作品に、実際におきた少女失踪事件を書いたものがあって、興味をもったルポライターが調査にのりだす。
被害者の家族、釈放された容疑者、謎の小説家、それらが混在して物語がすすんでいく。
まあ、混在させて混乱させるのが目的なので、視界を半分遮られた感じですすんでいく。ルポライター主観のところだけ、視界が広がるのでありがたい。このへんのコントロールは上手いなって思う。
にしても、最終的に皆、性格がおいおいって感じなっていて、びっくり展開なのだ。
まぁ、異常な経験とか環境にいると歪