あらすじ
亡くなった夫はいったい何者だったのか?
奇妙な小説の世界と現実の事件が共鳴する、折原ワールド全開の長篇ミステリー!
かつてDVによる離婚を経験した秋月雅代。
週末だけ同棲していた内縁の夫・十津根麻里夫が突然病死した。
葬式を出すために夫の身元を調べるが免許証も保険証もなく、勤務先をあたるが、そんな人物は存在しないと否定されてしまう。
数少ない遺品の中に大学ノートがあり、そこに記されていたのは『マリオネット』という奇妙な小説だった。
そこには、埼玉県北部のある町で連続少年失踪事件が起こり、死体を発見した中学三年の「僕」が犯人を追って謎の館を訪ねる冒険を描かれていた。
この小説に手掛かりがあると直感した彼女は、夫が何者なのかを探る旅を始める。
だが、彼女自身もストーカー化した前夫につきまとわれ、命の危険にさらされるのだった。
彼女と「僕」の並行する二つの物語が重なった時、事件は意外な展開を見せる!
解説・末國善己
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Posted by ブクログ
現実・幻想・虚像なのか、現在・過去なのか、入り乱れる感じが面白い。最後はどうなるのか、ハラハラしながら読んだ。不安、緊張感に包まれ一気読み。
Posted by ブクログ
相変わらず読みやすくて引き込まれていくな~。 折原一の作品なのでどこかに錯覚をさせるような罠があるはずと注意して読んでた。前半から中盤にかけては面白く続きが気になって一気にいけるけど、後半のギロチンのゲーム辺りからちょっとゴチャゴチャしはじめて最終的になんだかよく分からない感じになってしまった。面白かったのにちょっと残念。
Posted by ブクログ
折原作品は残虐さで怖がらせるのではないのが好きです。でも読み終わって、「そうだったのか!」とならないのは困ります。時間軸がわけわからなくなって、わけわからないまま終わるのはやめてほしい。最後は雅代のマンションで亡くなったときのモヤモヤが全て解決してほしいのに、前夫と離婚して麻里夫と事実婚のつもりだった雅代と、洋館で不倫していた雅代のどちらが本当なのかまったくわからない。