同じ車両の乗客が2人とも殺人犯である確率は1億分の1……。新宿発村上行の快速「ムーンライトえちご」で隣合わせた女性客。彼女の紙袋から漂う怪しいにおいの正体とは(「危険な乗客」)。振り込め詐欺、連続放火、交換殺人etc.日常の裂け目に潜む犯罪を描く、人気シリーズ「――者」スピンオフ短篇集。
Posted by ブクログ 2011年03月24日
読んだ、よかった!
折原一さんの作品は多く、長編をがつがつ攻めていたせいか、短編集をあまり知らなかった。
そのせいかこの作品集のクオリティの高さに、びっくり!
嬉しい驚きと言うのかなー。
テーマひとつひとつは目新しくはない。
オレオレ詐欺、交換殺人、放火。
でもその捉え方のキレが、たまんない!!...続きを読む
Posted by ブクログ 2010年04月12日
折原一さんの久々の短編集。
それぞれが、どこかで聞いたことあるような事件を題材に
氏らしい趣向を凝らした、ミステリに仕上がっている。
読んでいて、中には結末が予測出来るものから予想外のものまで。
まぁ人それぞれでしょうけど。
ただ、どれも読んでいて続きが気になってしまうのは
流石に作者さんらしい...続きを読む
Posted by ブクログ 2010年08月17日
短編集。
*偶然
*放火魔
*危険な乗客
*交換殺人計画
*津村泰造の優雅な生活
*黙(もく)の家
どれも、針の穴を通すような偶然が、あり得ないような確率で起こる犯罪だ。が、それを「あり得る」ものとして語り通してしまうのが、折原一のテクニックなのだろう。
にしても、どの話も根底...続きを読む