折原一のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
好きな作家がいたとしても、ファンレターを書くまでのめりこんだことはないなあ・・
芸術家というのは、コアなファンが多い。
そのジャンルは美術であり、文学であり、音楽であるかもしれない。
そしてファンの願望はやがて大きくなり、現実と理想の区別がつかなくなったり、本人に会いたいとか考えてしまうのだろう。
この小説は、覆面作家である西村香(中年男性と思われる)と、そのファンが引き起こす短編集。
そして面白いのは、ファンレターとその返事のやり取りの文面が掲載されることによるリアリティ。
特にファン心理が、あるタイミングで勘違いとなり、それが憎悪になったり・・恐ろしい。