折原一のレビュー一覧

  • 倒錯の帰結
    前から読めば孤島密室ミステリー「首吊り島」、後ろから読めば監禁ミステリー「監禁者」。2つを読んだ後、中央の袋とじを開けると。。。
    折原氏の集大成とも言える叙述ミステリーの大作。
  • 倒錯の死角 201号室の女
     アルコール中毒の翻訳家・大沢芳男の家から見えるのは、新社会人・清水真弓の部屋。毎晩その部屋をこっそり覗き見る大沢、見られていることを感じながら日記をつけ続ける真弓。それぞれの覗き・覗かれる様子が交互に書かれて物語はすすんでいく。そんな中、アルコールのせいでとんでもないことが・・・!

     なんと袋と...続きを読む
  • 101号室の女
    被害を受けた側が実ははめた方だった・・・というようなどんでん返しの展開で終わる話が多い。1パターンといえば1パターンなのだが、こういう話は嫌いではない。
  • 失踪者
    連続失踪事件の容疑者として逮捕された少年Aと、同じ場所で15年前に起きた失踪事件の容疑者少年A。二つの事件は関連性があるように見えるが・・・。少年法に守られた少年犯罪がテーマです。
  • 誘拐者
    ここしばらく、折原さんの本を讀んでゐなかつた。

    折原一といへば、やはり敍述トリックなので、地の文では誰のことを描寫してゐるのかをいつも注意しながら讀んでいつた。
    それでも、やられてしまふのだから、もはや折原ワールドに身を委ねるしかない。

    今囘は5つの誘拐と8つの殺人事件が起きるが、それぞれ誰が犯...続きを読む
  • 誘拐者
    2005.01.11購入。叙述トリック系の有名人らしいですが、初めて読みました。なかなか面白かったです。別に、この作品はびっくり系トリックという訳ではなく、そもそもの設定自体が入り組んでいる。誰がだれだか良く分からなくなる感覚がいいのかも。乳児誘拐事件が数十年後にいろんな人を巻き込んで、どろどろとし...続きを読む
  • 沈黙の教室
    叙述系で初めて読んだ本だけに、その衝撃たるや。
    今読むとちょっと幼い感じがするけど、中学生のときにはヤラシイなーと思ったので対象年齢が微妙。
  • 倒錯のロンド 完成版
    技巧に富んだ作。作者が途中で「この小説のからくりに気づいたか?」と読者に問うのだが、自分は全く気付けず。終盤はちょっと目まぐるしい。
  • 異人たちの館
    とても長い物語でしたが、中盤まではドキドキしながら読み進め、終盤は展開が目まぐるしく変わり、なかなか面白かったです。
  • 異人たちの館
    ミステリーです。たくさんの伏線と仕掛けとその回収は見事でした。部厚いのですがそれを感じさせなかったです。
  • グッドナイト
    アパートの住民は、眠りに問題を抱えている。そのアパートには夢野久作のような名前の梅野勇作という有名作家が住んでいるという伝説がある。
  • 倒錯のロンド 完成版
    ストーリーはとても面白いし読みやすく、すいすい一気読みできた。白鳥(本物)と山本の電話のあたりで違和感を感じ、「白鳥は本当に盗作していなくて山本の妄想っぽい流れだな」と気付き始め
    この白鳥と永島はおそらく別人物。というところまで推理できたものの
    ではどこからが山本の妄想?幻の女の本当の作者は?と少々...続きを読む
  • 愛読者 ファンレター
    とにかく「人の話聞けよ」と言いたくなる域の人達が覆面作家西村香に手紙を一方的に送りつけ、西村香の返信なりその後の出来事の描写なりで経緯を記していくショートショート。96年って、手紙の描写こんなレベルなんだ…?と思ってしまったり。
  • 侵入者 自称小説家
    とにかく、自分の中で考察していくのが楽しかった。この人が犯人で、こうなって、ああなるんじゃないか、って推理して、ハズレて、の繰り返し。〇〇者シリーズが沢山あるとのことで、もっと読んでみたいと思った。
    あらすじ、めちゃくちゃ読みたくなる文章で凄い、かっこいい。
  • 傍聴者
    野間佳世が、声をかけて集めた毒っ子倶楽部。
    何か仕掛けがあるのでは?と注意深く読む。

    池尻淳之介と花音の妹が、会いそうで会わない、会ってもお互い(特に妹)は、サングラスとマスクで姿がよくわからない。

    注意深く読んで、毒っ子倶楽部の四人中三人は正解した。
    所在不明というのに引っ張られて、一人はわか...続きを読む
  • 倒錯のロンド 完成版
    ムズい
    これは再読必須だと思う
    盗作が盗作を呼び倒錯する
    何となくトリックが読めつつだったから星3
    再読したら評価変わるかも
  • 倒錯の死角 201号室の女
    いやぁ、夏の読書にふさわしい、ぞっとするお話だった。
    折原さんの倒錯シリーズ2冊目、こっちも凝ってるなぁ。おかしいと思ってからは読む手が止まらず。
    気づいたものもあったけど、大体は騙されるよこれは。絶対序盤に出てきたアレでしょ!と思ったけど違ったー。シュッって…
    最後まで読んでも理解できない所が途中...続きを読む
  • 異人たちの館
    終盤からマシンガンのように小出しにひっくり返され、
    スタボロに混乱させられました。快感!

    叙述トリックだとハードルを上げられながらも、
    多くの読者を引き込ませる作者に感服(600頁もあるし騙し続けるのは大変)

    作者の本立て続けに読んだので、流石になんとなく分かったので暫く時間を置こうと思う

  • 倒錯のロンド 完成版
    前半は非常にテンポも良く進んで、どんどん先が気になる作品。途中から「アレ!?」という違和感と共に、その謎を気に留めながらモヤモヤと読み進めました。
    伏線もしっかり書かれていて、フェアな作品かつ面白い作品でした。
  • 倒錯の死角 201号室の女
    折原一=叙述トリック 
    皆様騙されたくて読むのですよね?私もその一員

    多人称視点で複雑に絡み合う言動/行動が
    後半300頁位に違和感を感じだし、「ここからか!?」とワクワク感を覚える。快感

    叙述トリック、一度脳が覚えるとこの感覚を欲すようになる。良いのか悪いのか、最高のエンタメです