折原一のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
20年前に卒業した田舎の中学の同窓会が開かれる。「粛清」という言葉とともに、「恐怖新聞」が発行され、陰湿ないじめ、自殺や退学者が出、何かに脅えるように教室は静寂する。そして、同窓会の関係者が死んでいく。忌まわしい記憶を手繰りながら、復讐しているのは誰なのか・・・。
いじめた方は忘れても、いじめられた方は20年が過ぎようとも、時が経つにつれて憎しみが増していく。ホント有りえそうな話だからこわい。最初から、20年前のいじめは、誰か頭のいい子がやっていると思ってたから、その犯人を知っても納得はいったけど、あとは色々と複雑だった。少しハッピーエンドかな、とも思ったけど、そうでもしないと読み終わった時 -
Posted by ブクログ
好きな作家がいたとしても、ファンレターを書くまでのめりこんだことはないなあ・・
芸術家というのは、コアなファンが多い。
そのジャンルは美術であり、文学であり、音楽であるかもしれない。
そしてファンの願望はやがて大きくなり、現実と理想の区別がつかなくなったり、本人に会いたいとか考えてしまうのだろう。
この小説は、覆面作家である西村香(中年男性と思われる)と、そのファンが引き起こす短編集。
そして面白いのは、ファンレターとその返事のやり取りの文面が掲載されることによるリアリティ。
特にファン心理が、あるタイミングで勘違いとなり、それが憎悪になったり・・恐ろしい。