折原一のレビュー一覧

  • 遭難者

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    山での遭難者に対する追悼集の形式で書かれた山岳ミステリ。
    父を山で失い、長男、母と続く遭難。

    単なる事故なのか、自殺なのか、真相に近づけるのか。

    前半、後半に別れているが、後半はテンポ良く一気に読めます。

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    2014年06月11日
  • 101号室の女

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    いわゆる「叙述もの」ばかりを九編集めた短編集。表題の作品は、ヒッチコックのサイコのような雰囲気をもった作品である。

    短編集を作る時というのはどうしてもそうなってしまうのだろうけど、似たようなテイストの話が多くて一気に読み終わると「タイトルを見ても内容が思い出せない」ということがよくある。この作品もそんな感じで、だいたい出てくるのが悪女で、謎自体も登場人物がで終わるくらいでわかってしまって・・という感じで、気がつけば淡々と読み終わってしまった。

    ミステリーとしての完成度が高いという感想もあったけど、どこかで見たことがあるモチーフが多いので、途中で謎がわかってしまうのが難点。雰囲気が暗い話が多

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    2014年03月23日
  • 冤罪者

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    大長編だが、第二部に入ってからは展開が目まぐるしく動き一気に読めた。登場人物が多くそれぞれの視点から群像劇のように進んでいく今作。怪しい人は山のようにいて、最後まで真犯人が分からなかった。まあ、冤罪者とはよく言ったものですな。

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    2014年03月18日
  • 水の殺人者

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     会社員の牧原憲一は、コピーをしようとした時に前の使用者が置いて行った紙を見つける。そこには「殺人リスト」という文字と共に、自分の名前を含んだ3名の名前が並んでいた。すぐに同僚の百瀬の仕業だと思った牧原は、ちょっとしたイタズラ心で同じ殺人リストを作り、それに百瀬の名を4人目として書き加え、百瀬の机に置いておいた。紙を見た百瀬は顔色を変えており、牧原はほくそ笑んだ。しかし数日後、百瀬が死に、しかも自殺らしいという話がもたらされる。

     次第に一人歩きし始める殺人リストと、そのリスト通りに殺されていく人達。やはり真相は凝りまくったもので、複数の人間の悪意が複雑に絡み合っているのだが、まぁこんなにも

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    2014年01月12日
  • クラスルーム

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    ネタバレ

    謎の人物から謎の同窓会の招待状が届く。ストーリーの切り口は面白く、この後何が起こるのかというわくわく感で前半は楽しめた。しかし、核心の同窓会に至るまで展開が長く、間延びしている印象を受けた。本小説の一番の目玉である謎の同窓会、及び招待状を送った長谷川達彦の正体に関して意外性のないオチで、あっさりと小説は終わってしまう。拍子抜けしてしまった。前半で期待が高まった反面、後半の失速が目立つ。読みやすい小説ではあるが、もう少しひねりや意外性がほしかった。

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    2013年12月26日
  • 誘拐者

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    残忍な描写は多いが、読むのを止められなくて、一気に読んだ。女性の子どもへの愛情がとてつもなくて、自分も子どもを産んだりしたら、気持ちがわかるんだろうなと感じた。

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    2013年11月10日
  • タイムカプセル

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    袋とじに惹かれて読んでみた。
    ラスト直前まではドキドキワクワクと楽しんで読んでた。
    ラストの終わり方がわかりにくくて、やや強引的な感じがした。

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    2013年11月07日
  • 覆面作家

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    覆面作家が織りなす作品世界が徐々に歪んでいきます。「いったいこの話は何重構造なのか?」と思わせる設定が面白いです。
    こんな奇想天外なお話をどう纏めてくれるのか期待が膨らみましたが、ごちゃごちゃして綺麗に決まらなかった印象でした。ラストのひっくり返しもやや蛇足気味でした。

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    2013年10月08日
  • 失踪者

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    15年前の失踪事件とそれに類似する事件が複雑に交差します。文中の独白も誰のものだか隠されているので、状況を把握するのに苦戦しました。
    「冤罪者」で馴染みの登場人物が出てくるので「またノンフィクション作家の話か」と思いましたが、犯人へ迫るまでの過程は秀逸ですし、少年法についても色々考えさせらたので、読み応えがありました。

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    2013年10月08日
  • 誘拐者

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    現在と過去の両面から物語が展開されています。様々な登場人物が関与し混迷の度合いを深めていきますが、最後はスッキリと解決させてくれます。
    全体を通してみると所々に破綻が見受けられますが、誘拐と狂気を巧く交錯させた作品だと思います。

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    2013年10月08日
  • 七つの棺

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    密室話ばかりの作品集。
    黒星警部が主人公、といか狂言回し。
    ミステリ好きがこうじて仕事に差し障るというとんでもさん(笑)
    1つぐらいは活躍させてあげてもよかったかも~。

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    2013年09月23日
  • 冤罪者

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    折原さんらしい、いくつもいくつも謎が含まれる本。ただこういう所々にエロさがあるの、この作者欲求不満かと疑うほどに強姦がテーマだった。
    いいけどみる人にとっては不快にさせそう。
    よく分厚くここまで書けるなと思った
    レビューであったけど、ミステリー小説でもなんでもオチは書いちゃいけないと思う。いくら自分のレビューでもそれがマナーじゃないだろうか。

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    2013年09月20日
  • クラスルーム

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    タイムカプセルの姉妹編だというので読んでみた

    なにげに思わせ振りで、サクサク読めるのだけど、最後の謎解きがいまいち

    無理やり感ありすぎかな?
    こんなんでしたチャンチャンってな感じ

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    2013年08月22日
  • クラスルーム

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    ネタバレ

    長谷川って誰なんだろうと思っていた、最後の方に本人登場。
    前半〜中盤の展開は面白かったが、最後は「ん?焦らすだけ焦らしてその展開?」という感じになってしまった。

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    2013年08月17日
  • 七つの棺

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    密室殺人をテーマにした短編集です。
    使い古された密室トリックをパロディー風に茶化して書いています。ガチガチの本格を期待している方は拍子抜けします。
    しかし、短編すべてが有名作品のオマージュになっていますし、捻り具合もなかなかです。本当に成功したら完全犯罪に成り得る密室殺人もあり、決して馬鹿に出来ません。
    あまり考え込まないで、気軽な娯楽推理小説として読めば楽しめると思います。著者らしい演出もあって面白かったです。

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    2013年10月04日
  • 望湖荘の殺人

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    かなり久々の折原作品。

    ミステリーとか謎ときモノの場合、大体素直に騙されてしまう私なのですが、
    この作品は普通に読み進めていけば犯人わかってしまう!
    最後のオチも何だか呆気なかった気がします。

    ただ、勘違いが恐怖を生む恐ろしさを味わえてなかなか面白かったです。

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    2013年07月19日
  • 沈黙者

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    ニ家族惨殺事件と、決して名を名乗らない万引き犯の話が同時進行する。せっかく面白い内容なのに無駄に長くしすぎた気がする。中だるみが過ぎて真相にたどり着いた時には退屈してしまっていた。残念。

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    2013年07月19日
  • 漂流者

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    ネタバレ

    状況を野球に例える場面があるが、それに倣って感想を書くと、10回裏7-6で1点ビハインド、2アウト1塁、カウント3ボールナッシングから、1塁ファールフライ打っちゃったみたいな感じ。
    ごちゃごちゃしてるけど面白い展開だったんだけどなぁ・・。

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    2013年08月24日
  • セーラ号の謎 漂流者

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    最後まで一気に読める面白さはあるが、真相が早くからなんとなく分かってしまう。自分は謎解きが苦手なので「こんな簡単なはずがない、何かもっと裏があるはず」と思って考えながら読み進めたが、結局そのとおりだった…。もうひとひねり欲しかった。

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    2013年06月10日
  • 愛読者 ファンレター

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    覆面作家・西村香を巡る連作短篇集。

    内容は、手紙やFAXのやりとりをそのまま小説にした感じです。

    読み始めこそ「これは面白い!」と思っていたのですが、後半はイマイチ引き込まれなくなってしまい残念。

    それでもあっという間に読めてしまったし、何より発想は面白いと思います。

    評価は3.5つ星です☆

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    2014年02月15日