折原一のレビュー一覧

  • 冤罪者

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    ネタバレ

     むむむ。
     なるほどこういう展開なのか。

     読後感の悪さは、意図的なんだろうなぁ。解説にもあるように、主人公を含め、胡散臭い登場人物しか出てこない一冊。ほんとすごいよ。

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    2012年07月01日
  • 沈黙の教室

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    ネタバレ

    「粛清」
    その言葉にクラスの生徒はみな恐怖を感じる。
    ホラーっぽいかんじだったかな。
    文章としては、ページ数は多いですが読みやすいです。
    読後感はちょっと暗いけど。
    途中までは、色んな人物や状況が絡み合って面白かったのだけど
    最後の最後で脱力しちゃった感じ。
    「えー、そんなので良いの?」みたいな。
    ちょっとぞくっとしたい方にはオススメです。

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    2012年06月16日
  • 行方不明者

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    いつも平均点以上の折原作品に、死角はない。

    ただし本作品については、正直あまり残らなかった。

    物語はいつも通りの凝った構成。
    一見、まったく関係のなさそうな2つのストーリーが進んでゆく。

    1つはとある家族の失踪事件。
    もうひとつは痴漢疑惑を押し付けられたことをキッカケに、
    連続通り魔事件に巻き込まれる僕の物語。

    最後にぴたっとパズルの挟まるカイカンはいつも通りなのだが、
    なんとなくこの作品は、最後にあまりにするっと終わってしまった感が。
    うーん、なんとなく寂しい物足りなさが。。

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    2012年05月23日
  • 漂流者

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    ネタバレ

    作家 風間春樹の手記が中心になり物語が進んでいく。

    風間は妻とその浮気相手の編集者によりダイビング中に
    殺されかける。
    助かる為の漂流が始まる。

    もう1つの物語、三田村夫妻の娘がひき逃げされ死亡してしまう。
    その犯人を突き止め復讐する。

    この関係のない物語がヨット、セーラ号によりリンクしミステリアスな
    展開となっていく。

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    2012年05月15日
  • 倒錯の帰結

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    ネタバレ

    『倒錯のロンド』『倒錯の死角』に続く倒錯シリーズ3作目、
    にして完結編、にして途中まで傑作('A`)

    まずは孤島で起こった事件解決を迫られる
    モテモテ作家山本の一人称視点『首吊り島』、
    侵入逃亡不可能な海上のお堂で次々起こる密室殺人事件とは!
    そして見知らぬ女性にアパートで監禁され執筆を強要される
    別の意味でモテモテ作家山本の一人称視点『監禁者』、
    ただのアパートなのになぜ逃げられぬ!
    そして激強の女性の意図とは!首吊り島との関連性は!

    な2作品がこの本の前と後ろに逆さに収録されており
    どちらから読んでもOKだが『首吊り島』から読む方が驚く、
    という注釈を挟んで中心部に袋とじの『

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    2012年05月05日
  • 黒い森

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    つくりはスゴ本。

    表から、裏から読めるししかも、男女からそれぞれ描かれている。
    そうして最後に、袋とじ!
    男女版が最初のほうはほとんど同じだったので、
    どっちから読もうかな~どこで話が分岐するのかなーと、
    読む前が一番楽しめた。

    ところが。
    生存者・殺人者編に別れた必然性があまり感じられず、
    最後の袋とじの流れもびっくりするくらい簡素。
    このこった構成の分、ストーリーで息切れ?と勘ぐりたくなった。

    しかも、両方に関わる民家の主人が意味ありげにいろいろと
    メンバーを品定めする割りに、それがなんの伏線でもないと来たもんだ。

    残念だな~。
    ここまで凝るならこだわりぬいて欲しかったなー。

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    2012年05月01日
  • 倒錯の帰結

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    折原一の代表作とも言える、倒錯三部作の三冊目であり、
    表からも裏からも読めるという趣向を凝らした一冊。

    初読ということで、作中の勧め通り「首吊り島」→「監禁者」と読んだ。

    片側のストーリーではわからなかったことが、読み進めて行くうちにもう片方で起きたことと徐々にリンクしていく。
    するとどうだろう。…余計に分からなくなる。
    今は現在なのか、過去なのか。いま起こっていることが先なのか後なのか。
    謎が解けるほど終わりのない物語の中に置かれるような感覚を抱いたところで2つの小説が終わる。

    2作を読み終えたのち、2作の狭間にある袋とじ、「倒錯の帰結」を破り開く。
    ははあ、なるほど。
    これを書

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    2012年04月22日
  • 灰色の仮面

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    もしや多重人格オチかと思ったんですがそうでなくてホッっとしました。
    相変わらず世界が独特でマヌケなシーンもありましたが、それが折原さんの作品の良いところかなぁとも思ったりします。

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    2012年03月20日
  • 耳すます部屋

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    表題の耳すます部屋と、真夏の誘拐者が叙述系でおもしろかった。
    あとはなんだこれみたいなのもあった。
    眠れない夜のためには半分ギャグ漫画みたいなところもあった。
    短いページの中に書かないといけないんでどうしてもそうなるでしょうけどね。

    短編集なのでちょっと時間の空いたときに読むのに適してるかな。

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    2012年03月20日
  • 天井男の奇想 倒錯のオブジェ

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    最近の本らしいけど文の雰囲気がものすごい昭和チックなかんじがします。メールって言葉に違和感おぼえるぐらい。
    ちょっと最後ごちゃごちゃしすぎたかな・・・。
    自分の読解力のなさのせいだろうけど。
    ラスト50ページは一文一文注意深く読んでいかないと混乱すると思います。

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    2012年03月19日
  • 倒錯の死角 201号室の女

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    変わった仕掛けのミステリは無いかと探していて紹介された本。最後まで全然この仕掛けの構成は分らなかった。そして分った時のやられた感だけで十分読んだ甲斐があった。ある意味、叙述のトリックか。
    「変わった仕掛けのミステリ」という注文に応えてくれた知人に感謝。

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    2012年03月14日
  • 失踪者

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    うーん。

    すごく丁寧だし、最後の最後まできちんとつじつまが合っているストーリーはさすが。
    でも途中から、ノンフィクションライターがやる気を失ったあたりからかな?
    なんかこっちまで気分が失速。

    面白かったんだけど、15年前の事件と今の事件、
    少年A、その周りの関係者、ご近所さんと、
    もはやそのあたりから、誰が誰だかわかりにくくなったからかな?

    長いストーリーに登場人物と、
    ちょっとついて行かれなくなった自分が悪いのだろうが、
    この話、最後でいいから正確なネタばらしと人物相関図、必要!

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    2012年03月10日
  • 黒衣の女

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    ネタバレ

    初・折原一!

    叙述トリックにグイグイと引き込まれました!
    妙だな~妙だな~と感じつつ、解決されたときは膝を打ちました。
    読み返して、ああ、なるほど!と思うのが非常に楽しい。

    これ以後に読んだものが霞んでしまう。同系列かと思ってしまう。
    メインのトリックは( ゚д゚)ポカーン。ちょwそれはご都合主義すぎww と思うかも。

    個人的には結構満足です。折原一を読んだことがない方は、~者シリーズなどもあります。如何でしょうか。

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    2012年02月29日
  • 叔母殺人事件 偽りの館

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    ふーむ。

    そっちに来たんだ!
    というカイカンと喝采はあるが、ストーリーと組み方は、
    前日に読んだ「沈黙の教室」には遠く及ばないので★3つ評価で。

    さすがにここまで同じ作家の作品を読むと、
    目も厳しくなるものね。

    でも、作品を書くだけでもたいへんなのに、
    職業作家やゴーストライターと言った、ほとんど外に出て行かない主人公に
    ここまでいろいろな話を乗っけるのはやっぱりさすが。

    講談社文庫の在庫(あくまで自分の書庫の)がつきて来たので、
    そろそろ文春文庫に手を出すか。

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    2012年02月25日
  • 黒衣の女

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    フツウに面白かったです。

    毎日折原作品を読んでいると、読みながらいつだまされるのかとわくわく。
    そうか、ここはこの主人公が誰かが鍵なのね?

    で、このノートに書かれた男性陣との関係は?
    この女性陣のうち、誰が黒衣の女なの??

    という、もはやそっちにばかり気を取られ、読み進む。
    なんだかゲーム本を読んでいるような疾走感。

    楽しく読めたけれど、このオチはちょーっとイマイチ。
    でも、最後の解説が楽しいんだけどね。
    あ、ここがポイントか、なんて。

    楽しかったけどここはほれ、心を鬼にして。
    ということでこれも、さよなら本にしました。
    後で後悔するかもしれないけどね。

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    2012年02月08日
  • 行方不明者

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     一家失踪事件と連続通り魔事件。二つの事件をそれぞれの観点で追う。そして二つの事件が交錯する時、驚愕の真相が・・・。
     

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    2012年01月22日
  • 耳すます部屋

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    ネタバレ

    11編からなる短編集。

    全ての作品にどんでん返しが用意されており、また趣向がそれぞれ
    違うので飽きずにどの作品も読めてしまった♪

    推理小説風というよりもホラーに近いような雰囲気のものが多い。

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    2012年01月06日
  • 灰色の仮面

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    こじつけっぽいところといい、太字体のモノローグといい、なんとも折原ワールドでした。グレーのストッキングでもベージュでも大差ないように思うけど?まあそれはよしとして。折原作品は久々だったので、何だか懐しかったです。こういうのを読むときはかたい事考えちゃいけません。

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    2011年12月28日
  • 黒い森

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    ネタバレ

    この本は普通に前から読むだけではなく、後ろからも読めるように
    なっていて、真ん中が袋とじになっており結末が記されている。

    前からは「生存者」後ろからは「殺人者」となっている。

    生存者の主人公はジュリという女性、殺人者の主人公はルミオで
    同じ現場を違う視点で捉えた物語かな?と思っていたらそうではなく
    別々の話になっている。



    「ネタバレ」

    お互いの主人公がミステリーツアーに参加し樹海を行く。
    ジュリはルミオから参加するように連絡を受け、ルミオはジュリから
    参加するように連絡を受け参加するのだが・・・と言った感じで
    ツアーの正体や2人に連絡した人物の謎が明かされる。

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    2011年12月15日
  • 黒衣の女

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    関係なさそうな男女が色々出てきて本当にわかりにくく、少し引き込まれたかな。でも最後は何か消化不良気味。

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    2011年11月04日