あらすじ
一家惨殺事件、通り魔殺人、身元不明死体……憎悪の連鎖を止めるのは誰か!? 折原マジックが冴える、大人気「――者」シリーズ!
埼玉県蓮田(はすだ)市、黒沼の畔(ほとり)に建つ2つの名家で起きた一家惨殺事件と失踪事件。ライターの五十嵐みどりは取材を通じて4人家族の闇を浮き彫りにしていく。一方、戸田市では謎の連続通り魔事件が発生。売れない推理作家の「僕」は、小説の取材にと容疑者の尾行を開始する。2つの事件が交錯する驚愕のサスペンス。
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Posted by ブクログ
世田谷一家殺人事件と岡山の一家失踪事件を使っているようだ。モデルになった事件を想像しながら読むのが「者」シリーズの楽しみ。なかなかよくできた話だった。結末の意外性もグッド。
Posted by ブクログ
埼玉県蓮田市の黒沼近くに建つ名家・吉沢家で5年前に起きた一家惨殺事件。そして、もう一つの名家・滝沢家では、一家失踪事件が起こる。
滝沢家の失踪は、突然だった。朝食の準備がされたままの状態で、不思議なものだった。
ライターである五十嵐みどりは、滝沢家周辺での取材を通じて、四人家族の抱える秘密を暴いていく。
そして、戸田市では謎の連続通り魔事件が発生。売れない推理作家の「僕」は、電車で痴漢だと男性に殴られ、そこから思わぬ事件に遭遇する。そして、小説の取材にと容疑者の尾行を開始。
全く関係のないように見える二つの事件…いったいどうなるのか?
先が気になり、猛スピードで読んでしまいました。
たんたんと滝沢家の取材をしていき、どんどん秘密が出てきて、これがどう関係してくるのかとドキドキしていましたが…あまり関係なかったのかなという印象。
最後は騙されたけど、なんとなく終わっちゃった感じがして、少し残念。でも、物語の交差する構成や、読者を引き込む文章はすごいと思いました。
他の作品も読んで見ようと思います。
Posted by ブクログ
2009/9/13 メトロ書店御影クラッセ店にて購入。
2021/2/13〜2/15
約2年ぶりの折原作品。「〜者」シリーズ。倒叙ものだと解っていてもやられるんだよなぁ。物語の視点が次々変わっていくうちに、どんどんケムに巻かれる感じ。今回もやられました。
Posted by ブクログ
埼玉県某所で2ヵ月前に起こった一家失踪事件―― 不可思議な神隠しの裏には5年前の殺人事件が関係しているのか、失踪事件の調査を始めたライターの五十嵐みどりは関係者を通じて事件の闇を追っていく・・・。
一方、また別の埼玉県某所では連続通り魔事件が進行していた。 ある因縁から通り魔の「君」を突き詰めた「僕」は仕事のネタにしようと通り魔事件を追い始める。 3つの事件は如何に終結するのか・・・。
主人公の五十嵐みどりは「冤罪者」の被害者の妹、五十嵐友也の妻でこのシリーズでは珍しい信頼できる語り手になります。 必然ではないにしろ「冤罪者」を読んでおいた方が飲み込めると思います。
さて内容の方は相も変らぬ複雑な多重視点。 時系列、関連性、一人称が隠されたプロットをいったいどのようにまとめあげるのか見物です。
Posted by ブクログ
『遭難者』に続き、折原作品12作目。——者シリーズ。キャラクタの行動があまりに強引過ぎる…。プロットも複雑で、訳がわからず——驚く段階までいけない…。決してつまらなくはないのだが…うーん(^^; 星三つ。
Posted by ブクログ
実際の事件をモチーフにして書いているけど、実際の事件は結局どうして行方不明になってしまったのだろうか。
これって関係者に文句言われたりしないのかな、って気になるのだけど。
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黒々した水面からはそこの見ることの出来ない黒沼のほとりの2軒の名家に、時間を越えて起こった殺人事件と、一家4人失踪事件。。。
さっきまでここで生活していた後を残したまま、一家4人が忽然と行方不明になる。
時間を越えた二つの事件は平行して進んでいきますが、最後に同じ事件へとつながっていたのです。。。
予想できない結末に、モヤモヤしてしまいました。。。
Posted by ブクログ
いつも平均点以上の折原作品に、死角はない。
ただし本作品については、正直あまり残らなかった。
物語はいつも通りの凝った構成。
一見、まったく関係のなさそうな2つのストーリーが進んでゆく。
1つはとある家族の失踪事件。
もうひとつは痴漢疑惑を押し付けられたことをキッカケに、
連続通り魔事件に巻き込まれる僕の物語。
最後にぴたっとパズルの挟まるカイカンはいつも通りなのだが、
なんとなくこの作品は、最後にあまりにするっと終わってしまった感が。
うーん、なんとなく寂しい物足りなさが。。
Posted by ブクログ
この作者特有の「パズルがきっちりはまった」と感じる
作品ではなかったような気がする。
最後まで読んでから序盤に戻り読み返したが、いまひとつ
すっきりしなかった。
複数の視点が交錯する中、最後は一本になるあたりは面白い。
Posted by ブクログ
一家失踪事件と連続通り魔事件という一見関係のない二つの事件が並行して語られていき、最後はひとつに繋がっていくというミステリー作品。
いわゆる、叙述トリックを使った作品は好きですが、この作品に関しては、複雑すぎて途中でわからなくなってしまいました。
たぶん、通勤途中に、少しずつ読み進めていったのが原因・・・この手の作品は、一気読みした方が面白さが増すと思います。
そういう意味では、結末に向けて、読者を引っ張っていく力がある作品なので、まとまった時間が取れる時に、読み始めることをお勧めします。
ところで、最後の結末は、少し唐突で、強引な気がします。
悪い人ばかり・・・?
そんなところも加味して★3つ。
今度は、一気に読み切りたい!