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Posted by ブクログ 2022年06月28日
作家さんが大好きになるって本好きにはごく普通にありそうな事だけど、ファンの一線を越えると、こんな感じになっちゃうよねという短編。
短編とはいえ最後まで話は繋がっていて、覆面作家、西村香の人となりが徐々に分かってきて、それまで関わってきた登場人物も総出のワチャワチャ?
が面白かった。
バレそうでバレ...続きを読むない覆面作家。最後まで分からない所が良かった。
Posted by ブクログ 2013年02月23日
2007年11月10日初版
目次
・覆面作家
・講演会の秘密
・ファンレター
・傾いた密室
・二重誘拐
・その男、共謀につき
・消失
・授賞式の夜
・時の記憶
・エピローグ
文春文庫版・補遺-西村香
あとがき-覆面をはずす時-折原一
解説者-新保博久
Posted by ブクログ 2012年11月07日
手紙形式。こういうの、読みやすくて好き。短編の様になってるんだけど、たまに偽物が出てくるから本物の西村香はどんな人かわかんなくなった。女好きというくらい。たまにでるお茶目な所が良かった。
手紙という形式だから、淡々とした中にファンの人の狂気が見えてそれがまた面白い。なんか、変な人ばっかり出てくる本だ...続きを読むった。
北村薫も好きだから、楽しめた。
Posted by ブクログ 2009年10月07日
覆面作家・西村香を主人公とした短篇集(連作集)。
全編、手紙やFAXの形式で書かれているのですが、部分的にやや強引に手紙形式に持ち込んでいる感がしなくもありません。
ファンからの様々な要求が主人公に届きます。
そして、主人公が覆面作家で正体を知られていないために、様々なトラブルが発生します。...続きを読む
現実味はありませんが、ちょっとあり得そう・・・。
主人公が、とっても俗物的なのも、笑えます。
Posted by ブクログ 2009年10月04日
好きな作家がいたとしても、ファンレターを書くまでのめりこんだことはないなあ・・
芸術家というのは、コアなファンが多い。
そのジャンルは美術であり、文学であり、音楽であるかもしれない。
そしてファンの願望はやがて大きくなり、現実と理想の区別がつかなくなったり、本人に会いたいとか考えてしまうの...続きを読むだろう。
この小説は、覆面作家である西村香(中年男性と思われる)と、そのファンが引き起こす短編集。
そして面白いのは、ファンレターとその返事のやり取りの文面が掲載されることによるリアリティ。
特にファン心理が、あるタイミングで勘違いとなり、それが憎悪になったり・・恐ろしい。
Posted by ブクログ 2024年03月09日
とにかく「人の話聞けよ」と言いたくなる域の人達が覆面作家西村香に手紙を一方的に送りつけ、西村香の返信なりその後の出来事の描写なりで経緯を記していくショートショート。96年って、手紙の描写こんなレベルなんだ…?と思ってしまったり。
Posted by ブクログ 2019年03月06日
覆面作家、西村香にまつわる短編集。主に手紙やファックス形式でのやり取りで読みやすい。だが、たぶん少し経ったらもう内容忘れるだろうな…。似たようなオチの話が多く、誰かに成りすまされたり、危機一髪で逃げたり…。そして毎回、執筆依頼を断るのに美女が現れるとコロッと折れるとこが、笑ってしまう。結局謎のまま?
Posted by ブクログ 2016年01月31日
うーん…短編は面白くないなぁ。どんどんつまらなくなっていく・・その中でも、「覆面作家」「講演会の秘密」「ファンレター」の三編は割と面白かったけど^^; 性描写がちょっと鼻につくから、女性には向かないんじゃないかな?次は『漂流者』に行こーっと!
Posted by ブクログ 2014年12月29日
短編集、手紙形式のミステリー小説。
登場人物が少し繋がっていたりキャラが面白く、短編あまり好きではない私も楽しめました。
短編の割にオチもちゃんとおもしろいのですが、若干ワンパターンになりがちなところもあるように感じました。
Posted by ブクログ 2014年12月03日
なんだか、笑っちゃいます。
仲がよかったんですねー、北村さんと折原さん。
随所に北村作品のタイトルをもじったものとかが登場して、嬉しくなっちゃいます。
ていうか、「覆面作家」って、編集者とかにも素性を明らかにしてないものなの?
西村さん、常に覆面してるし(笑)
しばらく北村さんの本を読んでない...続きを読むけど、これを読むとムズムズと読みたくなります。
Posted by ブクログ 2014年02月15日
覆面作家・西村香を巡る連作短篇集。
内容は、手紙やFAXのやりとりをそのまま小説にした感じです。
読み始めこそ「これは面白い!」と思っていたのですが、後半はイマイチ引き込まれなくなってしまい残念。
それでもあっという間に読めてしまったし、何より発想は面白いと思います。
評価は3.5つ星です...続きを読む☆
Posted by ブクログ 2013年04月07日
全編手紙でのやり取りで構成されたミステリー。
覆面作家という特殊な枠組みを主人公として扱っていて、トリックもそれにちなんだ鮮やかさ。
ただ、章ごとに次々とあらわる登場人物ほとんどに感情移入しづらい恐さがあって、読みながら、いやーこれはないでしょーとか我にかえってしまうところが多々。
Posted by ブクログ 2012年07月18日
軽やかなミスリードの連続で気持ち良く遊ばれてしまいました。
覆面作家と編集者のFAXのやりとりとか、ファンレターの文面に現れるハートマークとか、折原一という変なおじさんが書いてるかと思うと笑えてきます。
最近は作品よりも折原一という作家さんのキャラが気になって仕方ありません。
Posted by ブクログ 2010年08月22日
たいへん楽しく読んだ。
叙述トリックで有名な作者だけあって、手紙やファックスでのやりとりだけで構成される短編小説、という趣向はそれだけでもおもしろい。まして、「覆面作家」を中心に置いての連作短編というのは、かなり条件がきついと思うのだけど、なかなかいい感じで、さすがテクニシャンである。後半戦に...続きを読むなると、やや大同小異の設定が増えてくる感じがするが、実はそれ自体も「ねらい」であったりするあたりがうまいのである。
中心となる覆面作家の名前は、西村香。完全に北村薫である。実は折原一と北村薫は、仲がよいということで、完全な楽屋落ち。だけど、それがとっても楽しい。おもしろい。思わず笑い出してしまうところもあった。
実は一番受けたのは覆面作家ネタではないところ。「倒錯のワンパターン」、これは笑った。