折原一のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
叙述ミステリーランキングやブク友さんの本棚でもよく見かけるのでずっと読んでみたかった。
【自信を持って推理小説新人賞に応募しようとした作品が盗まれてしまった!そして別人の名前で同作品が受賞作に…】
自分が書いた『幻の女』が盗作されたといくら主張しても誰も信じてくれない。
ウィリアム・アイリッシュ『幻の女』の「誰も自分のことを信じてくれない」というシーンと重なる。
スラスラ読めるのですぐに読み終わるけど、最後がなかなかややこしい。
頭の中で整理し直す作業が大変だけど楽しかった。
あっさりしていてコミカルにも感じる何とも言えない読後感。
エピローグで奥行きが深くなるところが良かった。
★3 -
Posted by ブクログ
ネタバレストーリーはとても面白いし読みやすく、すいすい一気読みできた。白鳥(本物)と山本の電話のあたりで違和感を感じ、「白鳥は本当に盗作していなくて山本の妄想っぽい流れだな」と気付き始め
この白鳥と永島はおそらく別人物。というところまで推理できたものの
ではどこからが山本の妄想?幻の女の本当の作者は?と少々混乱しながら読み進めた。
結末まで読んでまさかそういう時系列だったか~と驚き。
これは偶然だが、今作の前に読んだ別作者の作品も主人公が実は狂人で妄想混ざってましたオチだったので正直またか…。と読み終わった時の後味が悪くなってしまった。
何年も読んでみたかった作品だけに少しハードルを上げすぎたのか、構