折原一のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ面白かったけど、驚きもあったけど、ついていけなかった笑
作品全体が作者の話でしたってところは面白い。
読み進めている中で、山本を応援してしまう構造になっている気がするので、最終的に報われなくてもちゃんと実力があって、この作品の作者だったんだねってところで着地点はちゃんと着いていた。
だから、読みやすかった。
ちゃんと丁寧に解説してくれたこともあり。
でも、渦中の盗作者、原作者の中に語られないもう一人(白鳥が二人)いるのは読みながらわかってたし、白鳥のペンネーム候補が出た時点で、本物が作品に関わるんだろうなって気づいたから永島が犯人だとしてもそりゃそーだってなった。
山本が盗作者でしたってくだりは、確かに本屋さんにいたなーと思いつつも、おもしろかった。
ただ、前々年の受賞作品を…っていう異常者部分はぶっ飛んでたから、あぁそうなのとしか思えなかったし、そのほかの人も異常で全ての環境が複雑すぎたこので、あまりしっくり来なかったというか、呆気に取られたというか、複雑すぎたかな笑笑
伏線が貼られてたというよりもそういうことだったんだねって理解した感じだったので、物語としては面白くても、作品の構成としては物足りなく感じた。
まぁ、でも、新鮮さと驚きはあったから星4にした〜! -
Posted by ブクログ
「叙述トリックと言えば」で検索して上がってきたので読んでみる。1997年初版。ようやくPCが普及し出した頃の通信状況があまりにレトロで古めかしく、ちょっと壁を感じた。個人情報の扱いがおおらかで、危機管理や防犯意識もあまりなく、昭和から令和にかけて変わってきた社会の規範意識についてよく感じ取れる。
重厚すぎず、かといって決して軽くなく、丁度いいミステリー。惨い事件が中心にあるものの、被害の詳細を微に入り細に入り描くような露悪的な表現はなく、新聞のように淡々と伝えてくる硬派な文章。
撒かれた伏線は複雑にのたうっているのに、ちゃんと内容が把握できるだけの分量と濃度で人物について語ってくれるので、ミステリーでよく陥る「これ誰だっけ」現象があまりなかった。代わりにキャラが濃すぎて、若干胸焼けのような感覚を覚える。
終盤、元刑事が一線を超えた辺りから凄まじい盛り上がり。中でも嗅覚に訴えかけてくる描写は異様な迫力があった。助走が長いジェットコースターのような作品。
ただ、ミステリーや刑事ドラマ馴れしてしまった自分には設定や展開が強引に感じられて心底は楽しめなかった。
あちこちで詳細をあえて描かず謎と余韻を残す部分が、人を選ぶ作家という印象がある。もう少し新しい作品を読んでみたい。