折原一のレビュー一覧

  • セーラ号の謎 漂流者

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    ネタバレ

    叙述トリックとかどうでもいいと思うんだよね。
    他の人は解らないけど、個人的には俺が実は誰、とか別に興味が無い。っていうか。
    ただ、そーゆーところを抜きにしても面白いと思うんだよね。大海原という開放的なイメージがある舞台が実はとても閉鎖的な空間でお互いを追い詰めあう。段々と狂っていく心の動きが読んでいてゾクゾクしてくる。
    不満があるとすれば視点移動の多さ。
    感情移入がやりづらい。
    特に、女性視点に対して好意的になれず、どうしても冷めて読んでしまった。
    探偵視点も話を説明するためだけに使われているので、無駄のように感じられるし。
    と文句を言いつつも楽しめたと思う。複雑な構成を難なく読ませる技術は凄

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    2013年02月08日
  • 愛読者 ファンレター

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    折原一さん、きてるなぁ
    こういう風に面白くミステリーを書くの大好き

    だから折原一さんのミステリーはやめられない

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    2013年02月03日
  • タイムカプセル

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    生徒に「先生も読みますか?」といわれ読んでみました。

    この手のジャンルはあんまり読まないので……


    面白かったです。


    多くのレビューには最後にガッカリとありましたが私にはちょうどいいラストでした。


    作品自体に疾走感があり、すごく読みやすかったです。


    ホラーではないので、そこまでは怖さを感じませんでしたが、文体が違うあたりから不気味さはありました。

    そこまで恨んでたのか……
    にしては、そこんとこはあっさりだったかな。


    グッとくるものはあまりありませんでしたが、とにかく面白かったので、ストーリーは記憶に残るかな。

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    2012年11月23日
  • タイムカプセル

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    中に袋綴じの部分がある、珍しい本でした。
    父が先にこの本を読んでいて、袋綴じ部分も彼が開けていたため、父が実際のタイムカプセルを開けたというような錯覚を感じました。

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    2012年11月16日
  • 愛読者 ファンレター

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    手紙形式。こういうの、読みやすくて好き。短編の様になってるんだけど、たまに偽物が出てくるから本物の西村香はどんな人かわかんなくなった。女好きというくらい。たまにでるお茶目な所が良かった。
    手紙という形式だから、淡々とした中にファンの人の狂気が見えてそれがまた面白い。なんか、変な人ばっかり出てくる本だった。
    北村薫も好きだから、楽しめた。

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    2012年11月07日
  • 水の殺人者

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    ネタバレ

    百瀬邦彦が作った殺人リスト。元婚約者・浅沼美代子、美代子の浮気相手・牧原健一の名前。自殺した百瀬。牧原の元に送られた殺人リスト。美代子のマンション付近で殺害された牧原。伊達兄妹に事件の調査依頼をした直後何者かに襲われた美代子。殺人リストに追加された名前。高梨百合子と接触を試みる美代子。高梨百合子ストーカー・海老原政行。百瀬の幼馴染・佐々木幹夫の殺害。美代子の良人・寺尾稔の殺害。追加される殺人リストの名前。一部の被害者の共通点は百瀬の勤める会社。共通点のない被害者に隠された秘密。

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    2012年10月08日
  • 沈黙の教室

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    やっぱり折原さんの話は先が読めない!!
    今まで何冊も読んできたから、「実はこの人がここで関わってるんちゃうん」とか「この”男”っていうのはきっとこの人や」とか先読みしようとしながら読んだけど、結局どんでん返し。
    この人の本、ほんまにおもしろい♪

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    2012年06月25日
  • 失踪者

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     叙述トリックと書いてあると「ははんそう来ましたか」という気持ちになってしまうんだが、疑いながら読んでいても面白かった。
     残念なのは、ついうっかりシリーズ2巻から読み始めたらしいことだ……。

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    2012年06月24日
  • 逃亡者

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    初めて折原一の作品を読んだ。
    すごい疾走感。
    最後の最後の真相に至るまでノンストップ!!
    脱力感が一切ないので読むのに体力が必要な感じ。

    智恵子に共感する部分はなくとも、どこかで応援したい気持ちになってしまうのは読者みんなに共通するんじゃないかな。
    どんでん返しにはびっくりした。
    そう繋がってくるのかー。
    途中で、ん?って思う部分が少しあったけど、最後にカチンとつながった。
    おもしろかった!

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    2012年06月14日
  • 誘拐者

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    ○○者シリーズ第一作
    シリーズで括っているが内容の繋がりは無いようです。
    堀江幸男は不妊治療の末ようやく長女を授かるが産婦人科から誘拐されてしまった。
    名前はあすか。
    警察も公開捜査に踏み切るが、なかなか捜査は進展し無かった。
    そんな中で堀江幸男の妻である堀江チヨが失踪する。
    事件から二ヶ月が立った頃、堀江家の玄関に赤ちゃんが返され、そして手紙が同封してあった。赤ちゃんは堀江あすかであると断定されたが、報道がなされても妻のチヨは帰って来なかった。。。


    まさに狂気を文章化したような小説だった。
    凄惨な事件だからか、読んでいてどこか宮部みゆきさんの「模倣犯」を思い浮かべました。
    宮部みゆきさん

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    2012年06月13日
  • 叔父殺人事件 グッドバイ

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    あ、そっち?


    折原作品にしてはめずらしく?
    古典的な犯人像に逆にびっくり。
    叔母殺人事件とは違うけど、そっちの転換ですか。なるほど。

    いつものストーリーとは違ってケッコウ動きもあり、
    折原作品にしてはかなりテンポが良かったように思う。

    凝った感じは少なかったけどでも、
    読みやすさといつものどんでん返しは安心の良品。

    折原先生、いつもありがとうございます〜

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    2012年04月08日
  • 倒錯の死角 201号室の女

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    ベッドの上に白くすらりとした脚が見える。
    向かいのアパートの201号室に目が釘付けになった。
    怪しい欲望がどんよりと体を駆けめぐる。あちら側からは見えないはずだ。
    屋根裏部屋から覗く男と覗かれる女の妄想がエスカレートし、やがて悪夢のような惨劇が。

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    2012年06月03日
  • 逃亡者

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    ネタバレ

    時効終了まで15年逃げ切れるのか!

    これ読んだら大人しく捕まったほうが良さそう。15年もビクビクしながら暮らすなんて想像しただけで恐ろしい。

    すごく引き込まれてぐいぐい読めた。
    ただ、オチが微妙。なんかよくわかんない展開になって少し…。いきなり出てきた第三者に違和感があった。

    でも全体的には面白かった!他の作品も読んでみようという気になった。

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    2012年03月23日
  • 沈黙の教室

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    誰が「復讐者」なのか?
    普通だったらその視点で読み進むものの、
    そこはさすがの折原ワールド。

    「私」は誰?
    長谷川美鈴はどこに?仁科教諭はどの目線?

    伏線と伏線めいた表記を多用しているので、
    ぐるぐるぐるぐる、想像に縛られまくり。

    フツウの読書であれば逆だと思うんだけど、
    多分、初めての読者よりも私みたいに折原作品へのバイアスがある人の方が、
    迷走感は強いと思う。
    「きっとこうに違いない」「ここにもきっとなにかあるのでは?」と、
    必要以上に構えるはずだから。

    最後があたしとしては少し肩すかしだったけど、
    ここまで重厚だったのでそれも、ある意味軽さのある、
    バランスの良い腹八分目のエンデ

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    2012年02月24日
  • 沈黙の教室

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    ネタバレ

    叙述トリックにこだわり続ける職人作家、おそらく日本で最も叙述トリックの作品発表されてると思われます。

    過去に『倒錯三部作』短編集の『101号室の女』『水の殺人者』と呼んでます。今作は日本推理作家協会賞を受賞した作品です。

    いわずもがなの叙述モノであり読み始めから気合入ってました!騙されるものか!という作者と読者のバトルが叙述モノの醍醐味ですが…

    語り手の視点がコロコロ変わる多重構造で、現在、過去、時系列が錯綜し、合間に手記や、『恐怖新聞』が挿入されてます。ん?と思われる箇所は読み返したりしてページ数のボリュームもありやや読破に時間かかってしましました。


    最終的にミステリーのラ

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    2012年02月23日
  • 倒錯の死角 201号室の女

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    困ったなー。

    面白くないものをなんとか選んで整理するのが趣旨だったのに。
    うーん、面白いんだよねー。

    この作品、3つのアングルからストーリーが進む。
    どのアングルもちょっとずつ悪党要素が入っているので、
    どこに休息を求めるべきかもわからずにかなり休まらない。

    怪しい要素はてんこもり、本当の悪はどこに?
    最後に袋とじまでついちゃって、作者の遊びゴゴロとかサービス精神が伝わっちゃって、
    もう嬉しい一作。

    最後のオチはあたし的にはイマイチだったけど、
    でも、全体を通じてみっちりした満足感が。

    うなっちゃうよね、この作品‥

    やはり、片付きません。

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    2012年02月06日
  • 耳すます部屋

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    うまいんだよなー。


    こうかな?こうかな?と思わせてぎりぎりまで引っ張って、
    思い切りその予想の斜め上を行くのがこの人。

    タイトルにもなっている作品もそう。
    もうそれしかないでしょう?っていう思わせぶりな描写に、
    いやきっと何か別に?と読み進み、
    見事に技ありになるカイカン!

    長編もいいけど本当に短編も、贅沢に堪能しました。
    これも本棚に残し、決定。捨てられないや。

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    2012年01月29日
  • 倒錯の死角 201号室の女

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    一軒家に叔母と暮らす翻訳家は
    向かいのアパートをのぞくという趣味があった。
    ある日のぞいた部屋で絞殺死体を発見
    →トラウマになりアル中に。

    3ヶ月の入院を経てアル中を克服した翻訳家だったが
    事件の1年後に同アパート同部屋に入居した女性が
    あけっぴろげだったために、ついつい復活するのぞき癖。
    次第に狂気にとりつかれる。

    一方翻訳家と同じ頃アル中で入院していたケチなこそ泥は
    逆恨みから退院後翻訳家につきまとい、
    ひょんなことから翻訳家ののぞき癖を見つける。
    こりゃー弱みを握りましたぜ、と観察を続け
    遂に決定的な現場を目撃…という倒錯シリーズ第2弾。

    1人暮らしの方は女性の母親の手紙に地味に泣

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    2012年01月03日
  • 失踪者

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    「叙述トリック」にまんまと翻弄されました!
    サイコパスって本当に存在するのかな…いたら恐い…

    2011.11.30

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    2011年11月30日
  • 天井裏の散歩者 幸福荘殺人日記(1)

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    ネタバレ

    頭空っぽにして読んでください。それでも読めるはず。
    これも叙述っていいのかな。

    最後の方はついていくの、ちょっとつらいけども。

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    2011年11月04日