折原一のレビュー一覧

  • グランドマンション
    この人の作品を読むのはこれが初めてです。
    どんな話を書く人なのかなどの前知識なしに読んだので、最初は油断してぼ~~っと気楽に読み始めてしまったんですが、そうすると時系列や整合性がこんがらがってしまって、あ、これは心して読もうと、途中で姿勢を正して一気に読みました。
    うまいこと出来てるなと感心しきり。...続きを読む
  • 冤罪者
    折原一による「○○者」シリーズの第一弾。「○○者」シリーズは,ノンフィクション作家の五十嵐友也が共通の登場人物として出てくるが,冤罪者では,五十嵐友也が主人公として,深く関わってくる。
    五十嵐友也の婚約者である水沢舞を殺害した容疑で裁判がされ,冤罪を主張する「河原輝男」。物語の前半部分は,五十嵐友也...続きを読む
  • 帝王、死すべし
    読み始めは、様々な視点から物語が語られており、若干、読みにくいなぁと感じた。父親の視点、子供の視点、編集者の視点・・・これがどうやって繋がるんだ?と思いつつ読み進めた。が、さすが折原作品、序盤を過ぎると物語に引き込まれる。

    プロローグからの伏線もきれいに回収されていて、読み終わって感じるのは、「上...続きを読む
  • 沈黙者
    叙述トリックの名手、折原一の長編ミステリー。「━者」シリーズの中の一冊。
    このシリーズ、以前に「冤罪者」を読んでいて、なかなか良かったので今回も期待して読み始めた。

    一家四人の惨殺事件に始まり、その後、発見される別の老夫婦の他殺体。一方、池袋で万引きで逮捕された男が、自分の名前も明かさないまま裁判...続きを読む
  • 冤罪者
    ノンフィクション作家・五十嵐友也のもとに届けられた一通の手紙。それは連続婦女暴行魔として拘置中の河原輝男が冤罪を主張し、助力を求めるものだった。しかし自らの婚約者を犯人に殺された五十嵐にとって、それはとても素直に受け取れるものではない。河原の他に真犯人がいるのだろうか。謎のまた謎の千枚。
  • 倒錯の死角 201号室の女
    読み終わった日とレビューを書く日がバラバラになっているので、うろ覚えで書いている時があります。
    場合によっては読み直しをしてたりも…意外と頭に残ってないのですね。

    大沢芳男の仕事場の上にある屋根裏部屋からは、向かいのアパート201号室がよく見えた。
    覗きを日課としていた大沢は、偶然発見した201号...続きを読む
  • 天井裏の散歩者 幸福荘殺人日記(1)
    天井裏一つでよくもこれだけのバリエーションの話を作れるものだと感心。後半は幻惑に次ぐ幻惑で何が真実かわからなくなる。
  • 黒い森
    これぞ定番、といった推理小説。私はこういうこてこてな推理小説好きだけど、レビューでの評判は今いちやったみたい。

    私はこれ読んで折原さんの本もっと読んでみたいと思ったけどなぁ

    20101208
  • 耳すます部屋
    他の方のレビューにもあるように、私も折原一には短編の方が合っているように思う。
    人間の狂気を書かせたら天下一品。
  • 倒錯の死角 201号室の女
    ミステリーらしいミステリー・・・ぐいぐい!
    にしては当たり前すぎて、へ~っと終盤までは。

    だがしかし、あのオチのつけ方は!と驚愕。
    うっかり睡眠を削って読み進めてしまいました。
    折原さんの「倒錯~」シリーズ、マニア好みですね。
  • 漂流者
    頭がこんがらがりそうなプロットだが謎が謎を呼び最後まで一気に読んでしまった。

    夫婦になりすましたのはすぐに気づいてしまったがそれでも事件の全体像を把握するのは難しく最後にまとめてあったのを読んでようやく掴めた。

    しかし湯原の愛人が妻を殺そうとしたのはよく分からない。そのまま逃亡すればいいだけだっ...続きを読む
  • 追悼者
    最後犯人が明かされて、それはいいけど、、
    ほかの人物がはっきりしない点がすっきりしない。
    でも、面白く読めました。
  • 七つの棺
    ネタバレ

    全編密室モノ、というのは推理小説フリークとしては書いてみたい(読んでみたい)魅力あふれるものである。
    そんな意欲作。

    密室の王者
    ・「バンザイ」のやつ、なんだかどこかで見たような見てないような。まさかなあ、と思ったモノが「正解」だとは。
    たまにこういう事故が起こっているし、それでデジャ...続きを読む
  • 沈黙の教室
    文庫で700ページ近い分量だが、まさに一日で一気読み。

    ホラー、サスペンスの要素をふんだんに盛り込みながら話は進む。
    謎自体は、そんなに深いものではなく、途中である程度先は読める。

    続編もあるらしいので読みたいが、それにしても、イジメ問題は根が深い。人類が人間である限り、根絶は不可能
    なのかな。
  • 赤い森
    樹海の恐ろしさとそれによって人間が狂っていく様が丁寧に描かれていて、読んでいて背筋が寒くなりました。
  • 灰色の仮面
    「独り暮らしの女性を襲う連続殺人犯」と「ひょんなことから犯人と間違われる主人公」が軸になり物語が進行していきます。登場人物達は怪しいですし、複雑に入り乱れるので、途中からどちらが「本当の殺人犯」なのか分からなくなります。
    トリックはシンプルですが、ミスリードが強烈です。最後の一行まで気の抜けない力作...続きを読む
  • 冤罪者
    一人の冤罪者を追う物語です。新聞記事、雑誌記事、裁判傍聴とノンフィクションのような状景が繰りひろげられ、混迷の様相を呈していきます。捻りに捻ったプロットを破綻なく一気に収束させる展開は圧巻です。著者の代表作の一つだと思います。
  • 覆面作家
    7年後に戻ってくると書き置きを残して消えた作家・西田操。7年後に自宅に帰還した西田操。疾走直前の自分に起きた事件を題材に小説を書き始めると共に起きるおかしな出来事。何者かが西田を家から追い出そうとしている。誰かが自分の家にいることを感じる西田操。kれの妻と愛人の正体。
  • 赤い森
    樹海の奥深くの山荘で起こった一家惨殺事件。真相を知ろうとする者達がまた吸い込まれるように樹海の中へ。
    変なキャラクターが多くて、ある意味魅力的です。
  • 追悼者
     東電OL殺人事件をモデルにしたミステリー。

     とはいえ、それは導入だけでどんどんはずれていくのでむしろ安心しましたww

     殺されてたOLの周りでは、子供のころから事件がおこっていた。
     それを雑誌記者が調べて行くのだが、生まれてからを丁寧に描いているから、どうしようもなくいつも間にか歪んでいく...続きを読む