折原一のレビュー一覧
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ネタバレ濃いわ。
よくもまぁこんだけ次々とクオリティの高い叙述トリックが書けるもんだ(褒めてる)。
グランドマンション一番館の住人たちの短編集。
とにかくほとんどの住人がヤバイ。親殺しアリ、幼児虐待アリ、年金不正受給アリ、オレオレ詐欺アリ、孤独死アリ、……一作一作がけっこう現代社会の問題にリンクしてる。
「地の文で嘘を書いてはならない」ってなことを言ったのは誰だっけ? 実は部屋が違ったり、時間軸が違ったり、ヒトが違ったりと、折原劇場やりたい放題な作品になってる。
叙述トリックって短編の方が効果的なのかもしれない。一編一編充実してて、濃いなぁ、と思える本だった。
最初は「こんな犯罪者と死人ばかりのマン -
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ネタバレ*グランドマンション一番館」には、元「名ばかり管理職」の男、元公務員、三世代同居の女所帯から独居老人、謎の若者、はてはかなり変わった管理人までと、アクの強い人たちが住んでいる。騒音問題、ストーカー、詐欺、空き巣―次々に住人が引き起こすトラブル。そして、最後に待ち受けていた大どんでん返しとは…。希代の名手が贈る必読の傑作ミステリー連作集*
この方の作品は初めて。叙述トリックの名手なのですね。確かにトリック満載で、久しぶりに頭をフル回転させました。重くはないけれど、じっくり読み込みながら進める感じなので、読み応えはたっぷりあります。読後感も悪くないです。 -
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ネタバレ2016年40冊目。
なんていうか、読むのが大変だった(;´・ω・)河原が冤罪ならいったい誰が犯人なのか、いや本当はやってんじゃないのかとか悶々としながら読んでた。後半からは冤罪ネタよりも真犯人に迫っていくのだけれども、これまたぜんっぜん分からなくてめっちゃ混乱した。
ラストの怒涛の展開に圧倒され、何とか読み終えたところ。
この作品はどんでん返しものだと知らずに読んだので、犯人が分かった時にはえええええええーーーーっ!?って必要以上におどろかされた。
ちょっと待って。
ネタバレした今だからこそもう一度最初から読んで整理したいんですけど(;^ω^) -
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これは徹夜本だった。
新生児誘拐事件から始まる物語だけど、プロローグから仕掛けがあったとはなぁ。叙述トリックの名手・折原一だけに注意して読んでいたんだけど、う~ん、さすが!と言わせる内容。
構成も緻密で登場人物も多く、頭の中を整理しながら読んでいたんだが、もう序盤から謎、謎、謎のオンパレード。一つの謎も解明されないまま、また新たな謎が提示されて、多くの謎を宙ぶらりん状態で抱えたまま終盤へ。
ラストは少し急いだかな、って感じだけど、サスペンス要素もあって、ページをめくる手は止まらなかった。
殺害の場面なんかは、我孫子武丸の「殺戮にいたる病」に似てるな、って思ったんだが、それだけ、ドギツイ描写 -
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作家夫婦の合作というので読んでみました。面白かったです。だいぶ前に出た本で、今回が二度目の文庫化だそうです。読みながら、ところどころ違和感というか、ん?と引っかかりを覚えたのですが、原因はそのあたり(最近書かれたものではないこと)にあるのでしょう。内容には全く違和感を覚えず、一気に読みました。プロローグに置かれた殺人事件が、登場人物にどう影響してくるかを考えながら読むのですが、「幕間」の章が入っていたり日記や独白が挟まれていたり、すぐには犯人にたどり着けないよう、巧妙に仕組まれていた印象です。ヒントはあったのですがあまり重要だと思わず、犯人がわかったのは物語のかなり終盤でした。それも含めて騙さ
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自分の婚約者が殺害された連続婦女暴行事件の容疑者として逮捕された河原輝男から、自分は冤罪であるため助けて欲しいと手紙が届く。
葛藤を感じながらも過去の事件を調べていくうちに、河原は無罪放免となる。だが、河原の釈放後も事件は発生する。果たして河原は本当に無罪なのか……。
やや長編気味の作品ですが、読みやすく中だるみもなく、一気に読めた作品でした。
作品名から、河原は冤罪で真犯人がいるんだろうなと思いながら読んでいたのですが、河原が一癖も二癖もある人物で、本当に冤罪なんだろうかと途中で思ったりもしました。
終盤は、さすがと思わせる展開で、十分楽しめたのですが、ある登場人物の性格設定には、少し無理 -
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埼玉県蓮田市の黒沼近くに建つ名家・吉沢家で5年前に起きた一家惨殺事件。そして、もう一つの名家・滝沢家では、一家失踪事件が起こる。
滝沢家の失踪は、突然だった。朝食の準備がされたままの状態で、不思議なものだった。
ライターである五十嵐みどりは、滝沢家周辺での取材を通じて、四人家族の抱える秘密を暴いていく。
そして、戸田市では謎の連続通り魔事件が発生。売れない推理作家の「僕」は、電車で痴漢だと男性に殴られ、そこから思わぬ事件に遭遇する。そして、小説の取材にと容疑者の尾行を開始。
全く関係のないように見える二つの事件…いったいどうなるのか?
先が気になり、猛スピードで読んでしまいました。
たんたん