帝王、死すべし

帝王、死すべし

小説・文芸
825円 (税込)

4pt

3.5

中学生の輝久の部屋にあった「てるくはのる」と題名のついた日記。そこには陰湿で執拗ないじめに、ぎりぎりまで追い詰められた息子の姿があった。グループを率いる「帝王」とは? 父・実は学校に乗り込むが実態はつかめない。関係者は夜の公園に呼び出され次々と襲われる。輝久を妹や同級生の美紀が心配するが、日記に綴られた復讐計画の日は迫っていた。二転三転する事態、そして叙述トリックの名手が用意した驚愕の結末とは!?

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帝王、死すべし のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    読み始めは、様々な視点から物語が語られており、若干、読みにくいなぁと感じた。父親の視点、子供の視点、編集者の視点・・・これがどうやって繋がるんだ?と思いつつ読み進めた。が、さすが折原作品、序盤を過ぎると物語に引き込まれる。

    プロローグからの伏線もきれいに回収されていて、読み終わって感じるのは、「上手いなぁ」って事。
    中学校でのイジメの問題を書いてるハズなのに、学校でのイジメの場面が希薄(ほとんど描かれていない)など、読んでいて違和感を感じさせる進行。このへんは叙述トリックを得意とする折原一、ラストが気になってサクサク読み進めた。

    ただ、終盤が好みじゃないんだよな。ラストの一行、最後の1~2ページで世界がひっくり返るような展開が好みなんだが、この作品はジワ~ッと反転するような感じだ(父親と編集者の関係など)。後半になって登場する「ある人物」についても行動が唐突な気がして少し興ざめ感。

    「━者」シリーズのように実際に起こった事件を題材に取り入れているが、「━者」シリーズのようなドロッとした感じは受けなかった。

    ☆4個

    もちろん一定の水準は充分クリアしているし、「おぉっ!?」と言うようなサプライズも用意されていて楽しめる作品なのは間違いない。

    背表紙~
    息子輝久の日記を盗み見た野原実は衝撃を受けた。『てるくはのる』日記には赤裸々ないじめの告白があった。服の下の無数のミミズ腫れ。中心にいるらしい「帝王」とは誰か?夜の公園で繰り返される襲撃事件。息子は学校を大混乱させることを考えているらしい。叙述トリックの名手が用意した驚倒の結末とは!?

    うん、たしかに読んでいて一番の謎は「帝王」ってのは誰なんだ?って事。無数のミミズ腫れがあるのにイジメの場面が希薄。大混乱の結末はどうなるんだ?等々、おもしろく読めた一冊。

    0
    2015年10月04日

    Posted by ブクログ

    息子・輝久の日記を盗み読んだ野原実は、学校で輝久がいじめにあっていることを知る。
    担任に言っても、「いじめはない」というだけで何も対応しようとしない。
    妻はなぜ実がいじめの件を知っているのか、確信はあるのかと首をかしげるばかりだ。
    日記を盗み見たことを妻にいうわけにはいかず、イライラは募るばかりだ。
    折原さんの作品なので、絶対に仕掛けがあると思いながら読んでしまった。
    「なるほど・・・」と思うような結末だったけれど、折原ファンとしてはいまひとつ物足りない。
    もう少し怪しげで胡散臭い人間が登場しても・・・などと思うのは欲張りだろうか。
    最後にやってくる驚きを味わいたくてつい読んでしまう折折原さんの物語。
    読む前から警戒するのもどうかとは思うけれど、気がつくと深読みしてしまっている。
    それもまた楽しみにひとつになっているのかもしれない。

    0
    2017年03月10日

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