折原一のレビュー一覧

  • 遭難者
    地図とか登山予定とか、小ネタがいろいろ仕込んであって、前半はすいすい読んでしまったのだが、ラストまですいすいいっちゃったのは予想外でしたよ…。
    むしろこの小ネタ意味あったんだろーかと思う。

    もちろん、それなりに面白いし読みやすいです。
    火曜サスペンスみたいにすっきりはっきりしたディテールでドラマを...続きを読む
  • セーラ号の謎 漂流者
    長かったけど読みやすかったのでほぼ一気読み(笑)
    登場人物が入れ替わっていたのは途中で見えていたので結末も大ラスの飲酒運転のくだり以外はほぼ予想どうり。
  • 愛読者 ファンレター
    なんだか、笑っちゃいます。

    仲がよかったんですねー、北村さんと折原さん。
    随所に北村作品のタイトルをもじったものとかが登場して、嬉しくなっちゃいます。

    ていうか、「覆面作家」って、編集者とかにも素性を明らかにしてないものなの?
    西村さん、常に覆面してるし(笑)

    しばらく北村さんの本を読んでない...続きを読む
  • 天井裏の散歩者 幸福荘殺人日記(1)
    のほほ~んとした??独特の雰囲気
    よいですね~
    折原一ワールド

    推理作家・小宮山奏三を慕い、この【幸福荘】に身を寄せる文学好きの住人達
    一癖も二癖もある彼らに起きる数々の事件
    部屋に置き去りにされたワープロ
    内部に装着されたフロッピーには殺人事件を示した文書が連なっていて・・・・・
    事件を繋ぐ秘密...続きを読む
  • 七つの棺
    ポオをはじめカーや横溝など古今東西の推理作家はもちろん、ミステリ・ファンをも魅了してやまない密室。7つの短編全編が密室殺人という、ファンには堪えられないデビュー短編集。新装版。

    黒星警部と七つの密室殺人。奇才・折原一の出発点となった記念すべき第一作品集。 (「BOOK」データベースより)

    「密室...続きを読む
  • 行方不明者
    黒々した水面からはそこの見ることの出来ない黒沼のほとりの2軒の名家に、時間を越えて起こった殺人事件と、一家4人失踪事件。。。


    さっきまでここで生活していた後を残したまま、一家4人が忽然と行方不明になる。


    時間を越えた二つの事件は平行して進んでいきますが、最後に同じ事件へとつながっていたの...続きを読む
  • 沈黙の教室
    20年ぶりの中学校の同窓会で、クラスに恨みを持つ者が大量殺人を計画するという話。かなりの長編だが、これは犯人がわからないようにするために意図的にそうされたような気がする。伏線が無駄に多い。おかげですっかり騙されたけど…。笑
  • 七つの棺
    密室なんて、やっぱり存在しないんやなぁ。「密室」の中で死んでたのは、みんな「他殺」じゃなかった。見せかけが大事なのか。
  • 遭難者
     山で遭難した青年に捧げられた2冊の追悼集から、謎が生まれる。

     まぁ、ミステリーなので不慮の事故ではないわけで、登場人物たちがそこに気づくまでが、もどかしい。
     つか、それでもちゃんと気づいていないし。いや、気づいたら事故そのものが成立しなくなるのか。
     なんか、痛し痒しだな。

     で、結論あり...続きを読む
  • 遭難者
    山での遭難者に対する追悼集の形式で書かれた山岳ミステリ。
    父を山で失い、長男、母と続く遭難。

    単なる事故なのか、自殺なのか、真相に近づけるのか。

    前半、後半に別れているが、後半はテンポ良く一気に読めます。
  • 101号室の女
    いわゆる「叙述もの」ばかりを九編集めた短編集。表題の作品は、ヒッチコックのサイコのような雰囲気をもった作品である。

    短編集を作る時というのはどうしてもそうなってしまうのだろうけど、似たようなテイストの話が多くて一気に読み終わると「タイトルを見ても内容が思い出せない」ということがよくある。この作品も...続きを読む
  • 冤罪者
    大長編だが、第二部に入ってからは展開が目まぐるしく動き一気に読めた。登場人物が多くそれぞれの視点から群像劇のように進んでいく今作。怪しい人は山のようにいて、最後まで真犯人が分からなかった。まあ、冤罪者とはよく言ったものですな。
  • 水の殺人者
     会社員の牧原憲一は、コピーをしようとした時に前の使用者が置いて行った紙を見つける。そこには「殺人リスト」という文字と共に、自分の名前を含んだ3名の名前が並んでいた。すぐに同僚の百瀬の仕業だと思った牧原は、ちょっとしたイタズラ心で同じ殺人リストを作り、それに百瀬の名を4人目として書き加え、百瀬の机に...続きを読む
  • クラスルーム
    謎の人物から謎の同窓会の招待状が届く。ストーリーの切り口は面白く、この後何が起こるのかというわくわく感で前半は楽しめた。しかし、核心の同窓会に至るまで展開が長く、間延びしている印象を受けた。本小説の一番の目玉である謎の同窓会、及び招待状を送った長谷川達彦の正体に関して意外性のないオチで、あっさりと小...続きを読む
  • 誘拐者
    残忍な描写は多いが、読むのを止められなくて、一気に読んだ。女性の子どもへの愛情がとてつもなくて、自分も子どもを産んだりしたら、気持ちがわかるんだろうなと感じた。
  • タイムカプセル
    袋とじに惹かれて読んでみた。
    ラスト直前まではドキドキワクワクと楽しんで読んでた。
    ラストの終わり方がわかりにくくて、やや強引的な感じがした。
  • 失踪者
    15年前の失踪事件とそれに類似する事件が複雑に交差します。文中の独白も誰のものだか隠されているので、状況を把握するのに苦戦しました。
    「冤罪者」で馴染みの登場人物が出てくるので「またノンフィクション作家の話か」と思いましたが、犯人へ迫るまでの過程は秀逸ですし、少年法についても色々考えさせらたので、読...続きを読む
  • 覆面作家
    覆面作家が織りなす作品世界が徐々に歪んでいきます。「いったいこの話は何重構造なのか?」と思わせる設定が面白いです。
    こんな奇想天外なお話をどう纏めてくれるのか期待が膨らみましたが、ごちゃごちゃして綺麗に決まらなかった印象でした。ラストのひっくり返しもやや蛇足気味でした。
  • 誘拐者
    現在と過去の両面から物語が展開されています。様々な登場人物が関与し混迷の度合いを深めていきますが、最後はスッキリと解決させてくれます。
    全体を通してみると所々に破綻が見受けられますが、誘拐と狂気を巧く交錯させた作品だと思います。
  • 七つの棺
    密室話ばかりの作品集。
    黒星警部が主人公、といか狂言回し。
    ミステリ好きがこうじて仕事に差し障るというとんでもさん(笑)
    1つぐらいは活躍させてあげてもよかったかも~。