折原一のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
読み始めてすぐに引きこまれた。
コピー機に置き忘れられた1枚の殺人リスト。
そこには自分の名前が書かれていた。
リストは名前を書かれた人たちへ次々に送りつけられる。
それぞれの思惑でリストの名前は増えていく。
真相がまったく見えてこない中盤までは面白かった。
殺人リストを作ったのはいったい誰なのか?
何のために作られたのか?
連続殺人を実行しているのは誰か?
けれど殺人リストに名前が書き加えられ、ぼんやりとだが目的が見えてきてしまうと一気に先が読めてしまう。
折原さんの書く物語は好きなのだが、いまひとつ物足りない思いがした。
いつもなら結末までに「ああ、そうだったのか」と騙されていた楽しさのよ -
Posted by ブクログ
折原さんの物語を読んでいるといつも途中で考えてしまうことがある。
私はもう折原さんの仕掛けにハマってしまってるのではないか?
いまはこんなふうに見えている物語も、最後にはまったく違う光景に見えてきてしまうのでは?と。
最初から懐疑的な見方をして読むのはどうかと思うけれど、折原作品に対してだけは条件反射のように探りながら前に進んでいく感じだ。
十年間も新作を書いていない作家が再び執筆活動へ戻ることを決意する。
だが、プロットは編集者にけなされすっかりやる気を失ってしまう。
突然現れた作家志望の女性は、いかにもな雰囲気をまとっている。
想定内のトリックは、意外にも第一部のみで一応の決着をみる。
問 -
Posted by ブクログ
息子・輝久の日記を盗み読んだ野原実は、学校で輝久がいじめにあっていることを知る。
担任に言っても、「いじめはない」というだけで何も対応しようとしない。
妻はなぜ実がいじめの件を知っているのか、確信はあるのかと首をかしげるばかりだ。
日記を盗み見たことを妻にいうわけにはいかず、イライラは募るばかりだ。
折原さんの作品なので、絶対に仕掛けがあると思いながら読んでしまった。
「なるほど・・・」と思うような結末だったけれど、折原ファンとしてはいまひとつ物足りない。
もう少し怪しげで胡散臭い人間が登場しても・・・などと思うのは欲張りだろうか。
最後にやってくる驚きを味わいたくてつい読んでしまう折折原さん -
Posted by ブクログ
この物語を読み始めたとき、最初に頭に浮かんだのは「東電OL殺人事件」のことだった。
実際の事件はまさにこの物語と同じような経緯をたどった。
被害者であるはずの女性は私生活を暴き立てられ、メディアによって晒し者にされ、悪意ある好奇心の的にされた。
メディアが伝えた被害者女性の私生活の描写には捏造ともいえる情報が多く含まれており、被害者遺族にとっては耐え難い出来事だったろうと思う。
折原さんの作品を読み終わると、いつも「ん~」と思ってしまう。
裏の裏を読もうと、ついつい疑いをあちこちにはさみながら読むのだけれど、結局いつも見事に「してやられた!!」と思うのだ。
中盤以降に登場した殺害されたライター -
Posted by ブクログ
折原一いいかなぁと思って、奥様と共著のこの本を読んでみました。すごいですねー。ご夫婦で一緒に作業できるなんて(そこかよ)
内容もなかなかスリリングでした。このストーリーを夫婦で考えて作ったんか・・と思うと、それもスリリングで・・(笑)
この作品自体が作られたのは、まだ携帯電話やメールの普及もそれほどしていなかったときなのですね。最近、そういう時代設定の作品も読むことがありますが、やっぱり、携帯電話やメール、SNSの普及によって、小説自体にもかなりの影響が出ているんだなあ!とつい思ってしまいます。
最初、いつ書かれたものかまったく知らずに読んでいて「ん?なんで携帯で連絡取らへんねん・・」って思っ -
Posted by ブクログ
とある理由により無人島に取り残された男が、
時を同じくして、とある理由で漂流する
「セーラ号」を見つけた事から始まる
漂流とミステリが9:1ぐらいの作品。
ほぼ漂流だこれ。
この人の作品はたいていどんでん返しか
叙述トリックがメインというわかりやすさがあって、
かつ日誌とボイスレコーダーが出たら倍率ドン
なので、この作品は分かりやすかった
じゃあトリックが分かったからつまらないか?
というそんな事は無い。というかむしろ面白い。
本を読んでるとわかる「読むべくして読む」と
「続きが読みたくて読む」の二種類があると思う。
この人は間違いなく後者の文を書く。
特に今回は海洋冒険要素もあるの -
Posted by ブクログ
二冊の追悼集から成る小説。
単行本の発売時には、実際に箱入りの二分冊とした凝った作りの書籍にして発売されたらしいが、今回読んだのは文庫版(一冊にまとめられている)。
全編を占めるのは二冊の追悼集。
登山に興味もない、ましてや知識もない自分としては、最初、なかなか物語に入り込めなかった。北アルプスの細かい地名など聞かされてもイメージが湧かないし、登山用語などもチンプンカンプン・・・。
半分を過ぎたあたりから物語に入り込めるんだけど、これが、また、今まで読んできた折原一とはチョット異なる感じで・・・。
たしかに死人は居るんだが、そもそも自殺なのか他殺なのかも判然としないし、自殺にしても他殺にし