折原一のレビュー一覧

  • グランドマンション

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     「グランドマンション一番館」でおきる不思議の数々。

     まぁ、一番館っていうのがミソだよねって思っていたら…。
     でも、この住人がなかなか手ごわいのである。

     つか、マンションって普通、似たような家庭や収入の人が住んでないの?
     って思うのは、私が田舎にいるからな…。

     話がぐるぐるして、なんだかんだと着地するのが面白かった。
     うん。
     人生って、ある意味同じところをぐるぐるしているメリーゴーランドみたいなもんだもんね。
     
     不思議と読後がほんわかしたのである。
     全く、ほんわか要素なかったんだけどな。
     なぜ??

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    2020年08月30日
  • 冤罪者

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    暴行殺人犯が冤罪を訴え出所したものの、そこか始まる惨劇の第2幕。
    意外といえば意外だが、納得といえば納得の真犯人。ちゃんとまとまり、落ち着くところに落ち着いた話だが、女性の扱いがちょっと不快。時代なのかな。

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    2020年08月16日
  • グランドマンション

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    ネタバレ

    面白かったが、提示されている謎の答えが分かる話も結構多かった。

    民生委員の高田が事件解決のために動き回る話は、本筋と関係ない気持ち悪さがあって苦手だった(この人こそ問題ある人間なのに、と思ってしまって、素直に本筋を楽しめないというか)。そういう捻った感じが好きな人もいると思うので、好みの問題とは思うが。

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    2020年08月15日
  • 丹波家の殺人 新装版~黒星警部シリーズ4~

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    シリーズの中で、一番黒星警部の活躍(?)が控えめで、シリアスだった気がする。個人的には黒星警部の出番はこのくらいでいいかな、と。
    家族って、大勢集まると色々な感情がうずまいて、トラブルが起こって・・・。一番信頼できるはずの家族が殺したくなってしまうほどのどろどろの感情を生んでしまう。愛情と憎悪は表裏一体だと痛感させられるような話でした。

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    2020年07月19日
  • 行方不明者

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    『遭難者』に続き、折原作品12作目。——者シリーズ。キャラクタの行動があまりに強引過ぎる…。プロットも複雑で、訳がわからず——驚く段階までいけない…。決してつまらなくはないのだが…うーん(^^; 星三つ。

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    2020年06月24日
  • 二重生活

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    意外にも大どんでん返しでびっくりした。
    折原一さんと新津きよみさんが、結婚されてることにもびっくりやわ

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    2020年06月04日
  • 棒の手紙

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    好き嫌いの別れる話かも。
    いわゆる不幸の手紙にまつわるホラー。
    もはや、不幸の手紙がどんなものか知ってる若者は居ないかもしれない。
    電子メールだと、山ほど不要なメールが来るから、不幸のe-mailご来ても勝手にフィルタリングされるか、されてなくても内容を確認せず削除してしまうかもとふと思った。

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    2020年04月19日
  • 倒錯の死角 201号室の女

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    ネタバレ

    翻訳家の大沢の仕事部屋からは、向かいのアパートの201号室が見える。昔、この部屋で若い女性が殺される事件があり、その死体を大沢は窓越しに見てしまったのだ。それが彼のアルコール依存症の原因となる。
    その部屋はしばらく借り手がなかったが、ある日また女性が入居してきた。
    実は覗きの趣味がある大沢は、しばらく我慢していた屋根裏部屋からの覗きをまた始めることになり、それに伴い、入院して治療した依存症も再発してしまう。

    201号室の地方から東京へ就職で出てきた若い女性の日記に綴られる日常や彼女の母親との手紙のやり取り、変態大沢の日記、それに加えて大沢と同じ病院に入院していたコソ泥の曽根。語り手は次々と目

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    2020年03月20日
  • 異人たちの館

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    ネタバレ

    【一言で評価】
     折原一の作品らしく,読んでいるときのサスペンス感は抜群。しかし,オチが釣り合っていない。竜頭蛇尾というイメージの作品
    【感想】
    1993年に出版されたが,あまり売れず2002年に講談社文庫版が出版されたが,これもあまり売れず。2018年に本屋大賞の発掘部門で「超発掘本」となり,文春文庫で3度目の文庫化。あとがきでは,著者の折原一自らが,マイベストに挙げている作品
     あとがきによると「倒錯の死角」や「倒錯のロンド」のような叙述トリックの創出に汲々とするようになっていたところで,複数の太いスト―リーを並行して書いていき,途中で混ぜ合わせ,叙述トリックはサスペンスを盛り上げる要素と

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    2020年02月07日
  • 誘拐者

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    複雑に絡まりあった糸が、読み進める度に徐々に解けてゆく。
    いわゆる、叙述トリック。
    糸が解けた時のスッキリ感は、やはりどんでん返しの醍醐味。
    だが、少し長すぎた感がある。
    もう少し短く終わらせることはできなかったのか。

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    2019年12月31日
  • 倒錯の帰結

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    ネタバレ

    お勧め度:☆6個(満点10個)。はっきり言って、何かよくわからない。ストーリーではなく、繋がりというか、前二作「倒錯の死角」「倒錯のロンド」を読んでいないからかもしれないけど、あまりにも凝りすぎている気がする。さらに主タイトルのほかにタイトルが二つ「首吊り島」と「監禁者」が始めと終わりに1冊として結合されていて、いかにも奇抜さを表現してるし、ちょっとなあ・・・という感じ。内容は両方とも関連してはいるけど、結局、密室の謎も何も解決していないし、何だか馬鹿された気がして仕方ないと思う。ちょっと面白くなかった。

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    2019年11月06日
  • 冤罪者

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    ネタバレ

    期待しすぎた!
    犯人は最後までわからなかったけども
    それにたどり着くまでが長く、わからないからといって面白いとも限らないんだなと

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    2019年10月12日
  • 天井裏の散歩者 幸福荘殺人日記(1)

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    幸福荘というアパートで南野はるかという女性をめぐって起こる数々の事件。果たして犯人は…、という感じなのだがどこまでが虚構でどこまでが本当なのか…。最後まで読んでも、いや最後まで読んでこそわからなくなった。こういう本を読むと軽い酩酊状態になるのだけれどそれが気持ちよくて良い意味で困るねぇ。

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    2019年10月05日
  • 沈黙の教室

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    ネタバレ

    お勧め度:☆6個(満点10個)。随分、長編だったけど、ようやく読み終えました。文庫本で700ページの厚さがありましたが、とても20年前の作品だとは思えない斬新さがあったような気がします。長い年月を経て復讐を果たした犯人のどれほどの執念が描かれているかがうかがえる。内容は大きく分けて、青葉ヶ丘中学校の時代と、20年後の同窓会の時代の二部構成。ただ、最初から最後まで「粛清!」の恐怖が貫き、次々と殺人が起こる。恥ずかしながら、私は最後まで犯人がわからなかったが、ちょっと、終わりが少しあっけないような気がした。

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    2019年09月29日
  • 死仮面

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    ネタバレ

    折原作品は残虐さで怖がらせるのではないのが好きです。でも読み終わって、「そうだったのか!」とならないのは困ります。時間軸がわけわからなくなって、わけわからないまま終わるのはやめてほしい。最後は雅代のマンションで亡くなったときのモヤモヤが全て解決してほしいのに、前夫と離婚して麻里夫と事実婚のつもりだった雅代と、洋館で不倫していた雅代のどちらが本当なのかまったくわからない。

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    2019年09月11日
  • 二重生活

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    二人でひとつの小説だそうで、妙な段差を感じる。面白いけど展開が強引で、あわてるばかりで落ち着かない。段々不自然になってくる、あららの終わり。

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    2019年09月01日
  • 死仮面

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     夕食の席で突然死んだ夫は、名前も仕事もすべてが偽りだった。
     真実を求めて、妻は夫の残した小説を読み始める。それには奇妙な連続少年失踪事件が描かれていた。

     ストーカー化して元夫も絡んできて、ややこしいことになりますよ。
     てか、小説と現実がどんどん交差してきて、時間軸も怪しくなっていく。

     田舎の山奥にある謎の洋館とか、舞台もいかにもって感じで、いかにもって感じに怪しい人物も出てくるのだけど、じゃ、真実はどうなのってなると…。

     まぁ、この曖昧模糊なのを楽しむ小説なのだろう。
     にしても、ちょっと盛りすぎだよね。

     うん。
     詰め込み過ぎだ…な。

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    2019年08月17日
  • 逃亡者

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    著者の本は何冊か読んだけど,いつも「そう来るんか!」と叫びたくなる。毎回上手く練り上げてられてる。 毎回本筋と違う物語が入ってきて?どう繋がるのかと期待して読者を楽しませてくれるのです。 この本の主人公には、逃げ切って欲しいと思いながら読んでました。ただ単にそこが醍醐味です!! 読んでいくうちに、だんだんそうなります笑笑 長いからかもしれないけど、でも苦じゃないんです。そこもこの著者の良い所。 著者は、本の醍醐味を味あわせてくれる物を提供してくれます。お粗末な感想で失礼!ネタバレはダメな本なので。

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    2019年08月06日
  • グランドマンション

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    ネタバレ

    お勧め度:☆6個(満点10個)。8章からなる連続短編集なのだけれど、微妙にそれぞれが繋がっていて、最後にはそれこそマンションの住人リストを作らないとわからなくなるような感覚に陥った。その上、話が複雑に絡み合いながら、認知症の老人目線で書かれていたりするので、よけいわからなくなった。内容はグランドマンションとは名ばかりの4階建てマンションに起きる様々な問題が浮き彫りにされまさに最後は老人ホーム的なマンションになってしまい、さらに放火事件も起こり、ごたごたしてくるし、読んでいて??と思えてくる終わり方だった。

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    2019年07月10日
  • 沈黙の教室

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    続きが気になって、ページをめくる手が止まらなかった。
    最後は、なんかスッキリしない気もするけど、
    なかなか楽しめた。

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    2019年04月17日